原マサヒコのレビュー一覧
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結構良書。5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)の説明エピソードがシンプルかつ明快で、納得感が高い。1に思想があって、2に規範があって、3に実行があって、4に結果があるという当たり前の段階をキチンと踏んでいるのが非常に好感。(3と4がなくてエンディングにぶっ飛ぶビジネス書がなんと多いことか。。。)
キャラクタのドS設定も、対象者に実行を強制するという点でストーリー的に非常に自然。よくある、1の思想に感動して、最初っからやる気十分で実行します、ってどんなカリスマ性やねん!という突込みがいらない。1~2を理解させて、3実行を強制されて、結果が出て、初めてやる気が出てくるという、ある種自然な形で頭に -
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仕事へのプロ意識、もっというと絶えず仕事を「改善」させようとの意識があれば、どんな仕事でも学ぶべきことはあるし、どんな状況でも成長することが出来るとの内容の本です。
個人的に印象に残ったのは、筆者が理解のある先輩社員に恵まれたという環境の良さがあったのも確かですが、先輩から怒られたことに対して自分に非があったと思ったらすぐ反省して指示通りにする素直さがあったのも見逃せない点だと思います。
実際この筆者はトヨタを退職し、別の会社に転職した際に自分より年下の人間が優秀だと分かると躊躇なくその人の仕事を真似ようとしています。
本書内にも「シガ-ライタ-はどんな車にもついている。ライタ-にもなる -
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ネタバレチェック項目13箇所。「整理というのは必要なモノとそうでないモノを区別して、必要でないモノをすてることだ。そして、整頓というのは『整理して残った必要なモノ』を分かりやすく表示させていくことなんだ。」。モノを探している時間……年間150時間「まずはモノを探している時間を意識してみなさい。何かを探しているな、と思ったらその時間をゼロにするためにどうしたら良いか考えてみるがよい。」。「ちゃんと折り目の付いたスーツを着て、身だしなみを整えるのだ。見た目だけでも人の印象というのは全然変わってくるからな」。「職場や家の環境は清潔か? ビジネスマンにとって大事なことの1つは体調を崩さないこと」。「しつけとい
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序章の部分で物語が始まり、目次を見ると
「ドリフト処世術」とか「スリップストリーム仕事術」と
あるので、整備士の仕事を自己啓発書的にまとめたものかな?
と思ってました。
実はビジネス小説でした。
で読み始めると、そのまま物語の中に入ってしまい、一気に
読みきりました。テンポよく読みやすかったです。
読み終わってから帯に「泣いた」って書いてあったことを
思い出しました。
実は私も3回ほど涙を流して、その都度本を閉じて涙を
拭きました。
著者にリアルな体験から学んだことをうまくまとめた内容だと
思います。
今回、新しい仕事についた私は「スリップストリーム仕事術」を
取り入れて仕事をす -
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高校時代の成績はビリで、親からも勘当されたが、メカニックの世界ではNo.1を目指し、トヨタ技能オリンピックで優勝を果たした著者の自伝を小説化したもの。
トヨタに入社したマサヒコは、先輩の石田から受ける助言によって、しだいに開花して行く。「横を向いてもアクセルを踏みこめ。視線は常に進行方向を見ておけ」ドリフト走行のアドバイスを「左右に振れることがあったとしても、常に進行方向はしっかり見据えてながら、アクセルを思いっきり踏みこんでいかなきゃいけなかったんじゃないだろうか」と自分の人生に重ねて行く。
どんな障害があっても諦めず準備を続けていればやがてチャンスは訪れる。自分も精一杯生きて行こうと -
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いろいろと紆余曲折していた筆者が、自分が好きと思える自動車整備工を目指し、トヨタに入社してからどんどんと成長していく本。
先輩からの助言を、しっかり自分ごとに置き換えて自分の身にしていく生き様は参考になる。
その中でいくつかをピックアップ
■ワイパーは晴れた日に動かす
ゴムの耐久性を保つために、ワイパーを晴れの日に動かす
⇒何気ない言葉だけれど、この言葉の裏にあるのは、「出番がないときにもいつの日にか、活躍するときにまで万全の体制を準備しておかなければならない」ということ
■まずは動けよ。考えるのはこれからだ。
いくら頭で考えても、実際やってみたら違うことがある。動きながら考えるクセをつけ -
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色弱で多汗症。
女子の手を握ると汗でびっしょりの手が気持ち悪いと言われる。
人生負けっ放しの青年が、トヨタの整備士になる。
しかし、トヨタの整備工場にいるのは、ほとんどがトヨタの整備専門学校を出たメカニック。
別の整備専門学校出の原さんは、先輩たちからいじめられているような疎外感を感じます。
そんな彼に親しくしてくれたのは、メンター的先輩の石田さんでした。
仕事をしくじりそうになるたびに、含蓄にとんだ言葉で導いてくれます。
たとえば、新人として入って一年。与えられた仕事に慣れて、だんだん手を抜くようになってしまった原さんに、石田さんは実践的かつ示唆的な、こんな言葉をかけます。
「原さあ、