黒岩重吾のレビュー一覧

  • 白鳥の王子 ヤマトタケル 大和の巻

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    大和王朝の王子でありながら、権力よりも自由を求めて生きようとする若き英雄、倭男具那。重臣たちの人望を集めながらも、その勇猛さゆえに、父王、兄王子から疎まれ、王権を奪取しようとする士族たちに命を狙われる。台頭した大和王朝と、それに反発する士族たちの争いが繰り広げられる激動の四世紀末、数奇な宿命を背負い、ヤマトタケルの青春は幕を開けた―。血を分けた兄との確執と兄弟愛、刺客との壮絶な闘い、日本最古の英雄を描く壮大な歴史ロマン。

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    2012年03月22日
  • 落日の王子 蘇我入鹿(下)

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    ネタバレ

    政治的支配者たる大王と祭祀の支配者たる皇帝の権威を併せもつ座に登ろうとする蘇我入鹿。その野望が中大兄息子=藤原鎌足による大化の改新に脆くも潰え去るまで

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    2012年03月22日
  • 落日の王子 蘇我入鹿(上)

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    政治的支配者たる大王と祭祀の支配者たる皇帝の権威を併せもつ座に登ろうとする蘇我入鹿。その野望が中大兄息子=藤原鎌足による大化の改新に脆くも潰え去るまで

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    2012年03月22日
  • 落日の王子 蘇我入鹿(上)

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    歴史の教科書だと1行で終わってしまう「大化の改新」。
    この話で、悪者のようになっている蘇我入鹿の方が、実は高貴だったと知り、飛鳥時代に興味を持ち今では歴史の中でも大好きな時代になりました。蘇我入鹿がとてもカッコイイです。知識もあり真っ直ぐな人だったのかもしれません・・。

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    2011年01月18日
  • 白鳥の王子 ヤマトタケル 大和の巻

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    久々に読み直したけれど、やっぱりおもしろかった。
    出る杭は打たれる、じゃないけれど、ヤマトタケル自身は王になる野望もないし、逆に王となる人を支えたいと思っているのに、周りはそうは思わない。頭もよく、腕も立ち、何より人に好かれる、そこがある人たちにとってはしゃくに障る、気にくわない。この本では、まだまだ序の口で、ヤマトタケルはこれからどんどん辛い目にあう。あー、かわいそうなヤマトタケル。
    続編が数冊出ているので、読みたい。

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    2010年07月08日
  • 闇の左大臣 石上朝臣麻呂

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    7世紀中葉から8世紀前半まで生きた、石上朝臣麻呂の伝記小説です。

    爽やかな表現をすれば、一人の男のサクセスストーリーかな。
    でもタイトルにも闇とある通り、男にはいつも翳が付き纏う……それが物部連麻呂こと後の石上朝臣麻呂の血に染み付いた宿命だったのかも知れません。

    支族とは言え、当時「敗者」「負け組」と言う不名誉な言われ方・扱いをされていた物部氏に生まれた麻呂は、負い目を感じて成長します。
    物部氏の祖・邇芸速日命の伝承もあいまいって、たびたび自分の内側の暗い血を意識して苦しみます。
    その鬱積は屈折となり、麻呂の性格に影を落としていましたが、積み重なった屈辱は次第に反骨の糧となり、いつか麻呂の

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    2013年10月19日
  • 白鳥の王子 ヤマトタケル 大和の巻

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    ちょこちょこUPしてますが、やっと40冊!
    黒岩氏だけでもまだ10冊近くレビュー残ってるし…。
    歴史物だけの紹介で1年が過ぎていきそうな予感です。

    さて、今日の紹介は黒岩重吾氏の歴史小説の中でも最長の作品、ヤマトタケルの物語です。
    本書は「大和の巻」「西戦の巻・上下」「東征の巻・上下」「終焉の巻」全6巻構成となっています。
    長い!
    でも私は、面白くて一気に読みました!

    言うまでもなく、ヤマトタケルは半分想像上の人物と言われています。
    大和政権が各地を平定していく過程の、様々な王子や将軍による英雄伝が、ヤマトタケルと言う人物に集約され、ひとつの物語になったと言われてるらしいです。

    本書、黒

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    2010年01月21日
  • 天の川の太陽(上)

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    黒岩重吾氏による古代小説。
    壬申の乱を軸に天武帝=大海人皇子の生涯を描いています。
    彼の統治以後、日本は「日本」になったと言われていますね。

    とにかく面白い。
    時代を辿るのはもちろん楽しいですが、登場人物が活きています。
    古代日本を舞台にした小説は、なんとなく人物描写が薄くて感情移入しにくいものが多い。
    しかし、黒岩氏による登場人物への肉付けは素晴らしいの一言。
    生々しいと言っても過言ではないかも。
    だから好き嫌いも分かれるかも知れませんね。

    ・大海人皇子=豪放磊落。日に焼けて頑丈なスポーツマンタイプ。いつも舎人たちと野山を馬で走り回っている。意外としたたかで感情もうまくコントロールできる

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    2009年12月20日
  • 天の川の太陽(下)

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    鉄剣を磨き、馬を養って時に耐える大海人皇子はついに立った。東国から怒涛のような大軍が原野を埋めて近江の都に迫り、各地で朝廷軍との戦いがはじまる。激動の大乱のなかの息詰まる人間ドラマの数々。歴史学をふまえて錯綜する時代の動きをダイナミックにとらえた長篇。

     1997年7月27日購入

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    2012年03月22日
  • 天の川の太陽(上)

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    大化の改新のあと政権を保持する兄天智天皇の都で、次第に疎外される皇太弟大海人皇子。悲運のなかで大海人の胸にたぎる想いは何か。額田王との灼熱の恋、鬱勃たる野心。古代日本を震撼させた未曾有の大乱の全貌を雄渾な筆致で活写する小説壬申の乱。吉川英治文学賞受賞作。

     1997年7月27日購入

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    2012年03月22日
  • 天の川の太陽(下)

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    この作品は黒岩重吾氏が初めて古代史に取り組んだ歴史長篇である。
    昭和51年(1976)より連載され、昭和54年(1979)に刊行された。
    作品が発表される数年前に奈良県の明日香村で高松塚から壁画が発見され
    タブー視され続けていた天皇家及び古代への感心が高まっていた時期であった。
    一部の人を除き古代への感心が今一つなのは当時のことが謎に包まれて、
    未だに研究者達の間でも論争が続いてはっきりしないことや、
    その当時の人々の姿が思い浮かばないからであると思われる。

    実際古代史好きのあたしにも、当時はどんな服装だったのか、
    どんな住居でどのように暮らしていたのか、想像でしかないので
    こういった古代史

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    2009年10月04日
  • 天の川の太陽(上)

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    この作品は黒岩重吾氏が初めて古代史に取り組んだ歴史長篇である。
    昭和51年(1976)より連載され、昭和54年(1979)に刊行された。
    作品が発表される数年前に奈良県の明日香村で高松塚から壁画が発見され
    タブー視され続けていた天皇家及び古代への感心が高まっていた時期であった。
    一部の人を除き古代への感心が今一つなのは当時のことが謎に包まれて、
    未だに研究者達の間でも論争が続いてはっきりしないことや、
    その当時の人々の姿が思い浮かばないからであると思われる。

    実際古代史好きのあたしにも、当時はどんな服装だったのか、
    どんな住居でどのように暮らしていたのか、想像でしかないので
    こういった古代史

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    2009年10月04日
  • 磐舟の光芒(下)

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    大化の改新よりも何十年か前、
    当時の二大勢力蘇我氏(馬子)と軍事を司った物部氏の対立。
    蘇我氏の血を引く豊御食炊屋姫(とよみけかしきひめ、後の推古天皇)が
    敏達天皇の皇后になった時から少しづつ権力が片寄りだす。
    物部氏と蘇我氏が権力争いをする様と物部氏が滅んでいく様を描く。

    この前後の物語は多々あり、
    そのどれもが蘇我氏の目から見たものだ。
    聖徳太子もこの物部との戦いの時の偉業が伝えられていて
    それを主軸とした話にするためには物部は悪役だ。

    持統天皇の物語も血の根底にある『蘇我』のために
    知力を尽くすのだが大元は稲目であり、馬子である。
    その後に編纂された日本書紀も蘇我系の天皇が書かせ

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    2009年10月04日
  • 磐舟の光芒(上)

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    大化の改新よりも何十年か前、
    当時の二大勢力蘇我氏(馬子)と軍事を司った物部氏の対立。
    蘇我氏の血を引く豊御食炊屋姫(とよみけかしきひめ、後の推古天皇)が
    敏達天皇の皇后になった時から少しづつ権力が片寄りだす。
    物部氏と蘇我氏が権力争いをする様と物部氏が滅んでいく様を描く。

    この前後の物語は多々あり、
    そのどれもが蘇我氏の目から見たものだ。
    聖徳太子もこの物部との戦いの時の偉業が伝えられていて
    それを主軸とした話にするためには物部は悪役だ。

    持統天皇の物語も血の根底にある『蘇我』のために
    知力を尽くすのだが大元は稲目であり、馬子である。
    その後に編纂された日本書紀も蘇我系の天皇が書かせ

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    2009年10月04日
  • 白鳥の王子 ヤマトタケル 東征の巻(下)

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    膨大な量ではあったが、
    黒岩ヤマトタケルに魅せられて
    時には寝る間も惜しんで一気に完読。

    ヤマトタケルを囲む従者の存在がとてもいい。

    筆者想像の人物である丹羽猪喰に惚れてしまった(笑)

    筆者の解釈ではあるが
    これこそが事実だったように思えてならない。

    というか、こうであってほしい。
    そう思わずにはいられないほどとても引きこまれる作品だった。
    自分のこの嵌り具合からして、
    おそらく今後何度も読み返すんだろうなぁ^^;

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    2009年10月04日
  • 白鳥の王子 ヤマトタケル 東征の巻(上)

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    膨大な量ではあったが、
    黒岩ヤマトタケルに魅せられて
    時には寝る間も惜しんで一気に完読。

    ヤマトタケルを囲む従者の存在がとてもいい。

    筆者想像の人物である丹羽猪喰に惚れてしまった(笑)

    筆者の解釈ではあるが
    これこそが事実だったように思えてならない。

    というか、こうであってほしい。
    そう思わずにはいられないほどとても引きこまれる作品だった。
    自分のこの嵌り具合からして、
    おそらく今後何度も読み返すんだろうなぁ^^;

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    2009年10月04日
  • 白鳥の王子 ヤマトタケル 西戦の巻(下)

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    膨大な量ではあったが、
    黒岩ヤマトタケルに魅せられて
    時には寝る間も惜しんで一気に完読。

    ヤマトタケルを囲む従者の存在がとてもいい。

    筆者想像の人物である丹羽猪喰に惚れてしまった(笑)

    筆者の解釈ではあるが
    これこそが事実だったように思えてならない。

    というか、こうであってほしい。
    そう思わずにはいられないほどとても引きこまれる作品だった。
    自分のこの嵌り具合からして、
    おそらく今後何度も読み返すんだろうなぁ^^;

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    2009年10月04日
  • 白鳥の王子 ヤマトタケル 西戦の巻(上)

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    膨大な量ではあったが、
    黒岩ヤマトタケルに魅せられて
    時には寝る間も惜しんで一気に完読。

    ヤマトタケルを囲む従者の存在がとてもいい。

    筆者想像の人物である丹羽猪喰に惚れてしまった(笑)

    筆者の解釈ではあるが
    これこそが事実だったように思えてならない。

    というか、こうであってほしい。
    そう思わずにはいられないほどとても引きこまれる作品だった。
    自分のこの嵌り具合からして、
    おそらく今後何度も読み返すんだろうなぁ^^;

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    2009年10月04日
  • 白鳥の王子 ヤマトタケル 大和の巻

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    膨大な量ではあったが、
    黒岩ヤマトタケルに魅せられて
    時には寝る間も惜しんで一気に完読。

    ヤマトタケルを囲む従者の存在がとてもいい。

    筆者想像の人物である丹羽猪喰に惚れてしまった(笑)

    筆者の解釈ではあるが
    これこそが事実だったように思えてならない。

    というか、こうであってほしい。
    そう思わずにはいられないほどとても引きこまれる作品だった。
    自分のこの嵌り具合からして、
    おそらく今後何度も読み返すんだろうなぁ^^;

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    2009年10月04日
  • 天風の彩王(上)藤原不比等

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    大化の改新で蘇我入鹿を倒して一躍歴史上の舞台に踊り出た中臣(藤原)鎌足の子、不比等の話である。
    藤原不比等は、父・鎌足に比べると、以外と知ってる人が少ないかもしれない。
    大化の改新は645年の出来事だが、不比等が歴史の表舞台に登場するのは、700年前後であり、時代も、天智・天武朝を経て持統天皇の時代である。
    鎌足は、天智と天武の仲が悪くなりだした頃に死に、その後兄弟の仲は次の天皇位問題で仲が悪くなり、天武は吉野へ隠遁し、天智の死後、息子の大友皇子が位を次いだが、間もなく天武は挙兵し、壬申の乱が始まる。
    物語は、この少し前の時代に遡って、不比等の少年期から始まるのだが、作者は持統朝に急に台頭し、

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    2009年10月04日