落日の王子 蘇我入鹿(下)
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落日の王子 蘇我入鹿(下)

540円 (税込)

2pt

4.3

権勢をほしいままにする蘇我入鹿をじっと窺っていたのが、中大兄皇子と中臣鎌足らの連合勢力だった。彼らは蘇我氏の専横を憎み、唐にならった中央集権国家を樹立しようと謀っていた。ついに皇位までも手に入れようとする入鹿の野望を挫くため、新羅使から皇極女帝への厳かな朝貢儀式の最中、暗殺の刀は振り上げられた。血塗られた宮に、若き入鹿の野望は脆くも潰え去った。乙巳のクーデター=大化の改新の起こるまでを、色鮮やかに描き出す、古代史傑作小説。

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落日の王子 蘇我入鹿 のシリーズ作品

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  • 落日の王子 蘇我入鹿(上)
    509円 (税込)
    皇帝になって政治を支配したい。さらに大王となって祭祀も支配したい。その両方の権威を併せ持つ座に上ろうと、蘇我入鹿は野望を燃やし、夫を亡くして間もない、年上の皇極女帝に迫る。三十歳を過ぎたばかりで、肌は茶褐色に近く、目が異様に大きいこの男は、骨太の体躯に加え、黒く太く吊り上った眉を生やし、張った顎には強い意志と生命力がみなぎり、蘇我本宗家・蘇我蝦夷の長子としての存在感を強く主張している。歴史ロマンの第一人者・黒岩重吾の傑作歴史小説が遂に登場!
  • 落日の王子 蘇我入鹿(下)
    540円 (税込)
    権勢をほしいままにする蘇我入鹿をじっと窺っていたのが、中大兄皇子と中臣鎌足らの連合勢力だった。彼らは蘇我氏の専横を憎み、唐にならった中央集権国家を樹立しようと謀っていた。ついに皇位までも手に入れようとする入鹿の野望を挫くため、新羅使から皇極女帝への厳かな朝貢儀式の最中、暗殺の刀は振り上げられた。血塗られた宮に、若き入鹿の野望は脆くも潰え去った。乙巳のクーデター=大化の改新の起こるまでを、色鮮やかに描き出す、古代史傑作小説。

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落日の王子 蘇我入鹿(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月02日

    (上巻から続く)それはすなわち唐にならった律令制にもとづく中央集権国家化である。入鹿の苦悩は、大王家の血筋ではないが故に自分が絶対に大王にはなれないという現実である。唐では皇帝がすべての権力を握り、政を担うからだ。その問題を解決してくれたのが高句麗のクーデターである。一介の将軍が王を殺害し、中枢にい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月16日

    「もっと直接会って話し合えば良いのに」という意見は無責任である。「会ったことによって事態は益々悪くなる」(黒岩重吾『落日の王子 蘇我入鹿 下』文春文庫、1985年、188頁)。昭和的な対面コミュニケーション至上主義を強要することはできない。

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    Posted by ブクログ 2015年11月27日

    『落日の王子 蘇我入鹿 上 (文春文庫)』では蘇我氏がクーデターで物部氏を失脚させて、政治の中枢を握るところまで、『落日の王子 蘇我入鹿 下 (文春文庫)』で、乙巳の変で蘇我入鹿・蝦夷親子が暗殺されて、翌年に大化の改新という政治改革が始る手前で終わっている。

    蘇我氏が台頭して、入鹿・蝦夷親子が暗殺...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    これまでの蘇我入鹿の人物像は、自分の野望の為に権力を専横し、
    鎌足と中大兄に滅ぼされたという印象しかなかったが、
    どうしてそうなってしまったかが納得できるような国際状況、
    生い立ち、人間関係などが語られていてとても楽しめた。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年03月22日

    政治的支配者たる大王と祭祀の支配者たる皇帝の権威を併せもつ座に登ろうとする蘇我入鹿。その野望が中大兄息子=藤原鎌足による大化の改新に脆くも潰え去るまで

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