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九州の熊襲を征討した倭建(ヤマトタケル)は大和に戻った。愛する弟橘媛に若建が生まれ、しばし平穏な日々を送ったのも束の間、倭国統一を目指す父・オシロワケ王(景行帝)は、三輪王朝に服従しない東の国々を討つことを建に命じる。東征を前に、叔母で巫女王の倭姫王は、神宝の剣と、火打石、薬を授け、建を励ました。伊勢の朝日雷郎を平定し、尾張に入った建を、首長・音彦の娘で妖しい魅力を湛えた宮簀媛が迎える。日本最古の英雄を、雄渾な筆致で活写する壮大な歴史叙事詩第三弾
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Posted by ブクログ
膨大な量ではあったが、 黒岩ヤマトタケルに魅せられて 時には寝る間も惜しんで一気に完読。 ヤマトタケルを囲む従者の存在がとてもいい。 筆者想像の人物である丹羽猪喰に惚れてしまった(笑) 筆者の解釈ではあるが これこそが事実だったように思えてならない。 というか、こうであってほしい。 そう...続きを読む思わずにはいられないほどとても引きこまれる作品だった。 自分のこの嵌り具合からして、 おそらく今後何度も読み返すんだろうなぁ^^;
大和の巻,西征の巻に続き,倭建が駿河を勢力下に置く廬原王(イオハラオウ)が居る倭の国の東方の平定に行く話。 九州の熊襲征伐では武勇一辺倒だった倭建だが,東征へは始めは乗り気でなく,戦を行うことに嫌気を持っていた。 しかしながら,倭建の父であるオシロワケ王は建を嫌い,東征に向かわせ,出来ることなら殺さ...続きを読むれてしまえばいいとさえ思っていた。 これは,オシロワケ王のほか,物部十千根などの陰謀でもあった。 だが,倭建の戦の強さもさることながら,西征,東征での度の間に人望にも磨きがかかり,東征では戦というより,王者としての風格・徳により東方の部族を従えていった感じである。 最後にイオハラ王も倭建に従うのだが,その際に見えた不二(富士)山について倭建はこう言っている。 『今一度不二山を見よう。見れば見るほど吸い寄せられる。雄大な山,神秘な輝き,それだけではない,不二山は他の山と連なっていない。一人で立っている。そこに惹かれる。』 全2巻
九州の熊襲を征討した倭建(ヤマトタケル)は大和に戻った。愛する弟橘媛に若建が生まれ、しばし平穏な日々を送ったのも束の間、倭国統一を目指す父・オシロワケ王(景行帝)は、三輪王朝に服従しない東の国々を討つことを建に命じる。東征を前に、叔母で巫女王の倭姫王は、神宝の剣と、火打石、薬を授け、建を励ました。伊...続きを読む勢の朝日雷郎を平定し、尾張に入った建を、首長・音彦の娘で妖しい魅力を湛えた宮簀媛が迎える。日本最古の英雄を、雄渾な筆致で活写する壮大な歴史叙事詩、「白鳥の王子ヤマトタケル」の第三弾、遂に文庫化。
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