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古代日本史を舞台にした物語
当時の歴史的背景に基づいた、ヤマトタケルのスリルある活躍が楽しめる。大和での政治的な争いに巻き込まれながらもなんとか切りぬける姿に共感できる。当時はまだ大和政権が脆弱な勢力基盤の上に成り立つ歴史的背景も描かれている。邪馬台国の東遷により生まれた大和政権との仮説を背景としており歴史好きにはたまらないストーリーとなっている。
Posted by ブクログ
ちょこちょこUPしてますが、やっと40冊!
黒岩氏だけでもまだ10冊近くレビュー残ってるし…。
歴史物だけの紹介で1年が過ぎていきそうな予感です。
さて、今日の紹介は黒岩重吾氏の歴史小説の中でも最長の作品、ヤマトタケルの物語です。
本書は「大和の巻」「西戦の巻・上下」「東征の巻・上下」「終焉の巻」全6巻構成となっています。
長い!
でも私は、面白くて一気に読みました!
言うまでもなく、ヤマトタケルは半分想像上の人物と言われています。
大和政権が各地を平定していく過程の、様々な王子や将軍による英雄伝が、ヤマトタケルと言う人物に集約され、ひとつの物語になったと言われてるらしいです。
本書、黒岩版のヤマトタケル英雄伝は、いわゆる「記紀」で語られている荒唐無稽なおとぎ話ではなく、一本の筋が通った人間ロマンになっています。
もちろん神秘的な部分もありますが、あくまで現実と言う認識で、有耶無耶にはせずに描かれています。その現実と非現実の匙加減がまた巧妙なこと請け合いなのです。
有名な兄殺し、女装劇、焼津の草薙の剣の逸話がどうなっているのか、ぜひ読んで頂きたいです。
「記紀」の本筋とはちょっと違う、一味も二味も風味増しされた、新しいヤマトタケル観が味わえる小説だと思いますよ。
もちろん本筋を知らなくても、楽しめると思います。
個人的には宮簀姫がすごい事なってるやん!って驚きました。
そう来たかと…。魔性の女ですね゚д゚;
あとは黒岩氏のこれも得意技(笑)、王子を補佐する人物たちがあまりに魅力的すぎます!
ヤマトタケルの話と並行して描かれる彼らの物語も、ものっすごく濃いぃです。
特に猪喰。惚れてまうやろー。
宮戸彦や七掬脛みたいなお調子者キャラも好きですが、私はいつも、猪喰みたいな「影」のキャラに味を感じてしまいます。
オダギリジョーか松山ケンイチあたりで映像化してほしいわー!
オグナは塚本高史あたりが良いかなとか妄想。
歴史ものとしても、戦記ものとしても、人間ロマンとしてもおすすめの一冊です。
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