千葉聡のレビュー一覧

  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語

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    書名と内容にギャップを感じた。しかし、研究者の日常を描きながら、進化に関わる知識(適応放散・種の分離等)を分かりやすく解説してあり、文系人間であっても楽しめる一冊。小笠原諸島でのフィールドワークの章では手に汗握る展開が、そして、ホソウミニナ研究の章では知的興奮が存分に味わえる。必読!

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    2020年03月18日
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語

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    前半はダーウィン以来の進化論史概説。
    後半は著書の携わった研究や知り合った研究者の具体的なエピソードがどんどん出てくる。文系にも読ませたいのか物語的に書いているのも好感。
    カタツムリがどうやって交尾するのかを初めて知った。

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    2020年02月25日
  • 歌うカタツムリ 進化とらせんの物語

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    ネタバレ

    進化を決定づけるのは環境への適応なのか、運や偶然に類するものなのか。新たな発見があるたびに揺れ動いてきた、その研究史はカタツムリのような螺旋を描く。
    カタツムリ(マイマイ)の研究がその焦点になってきたという、その歴史を概観する一冊。
    「歌うカタツムリ」はかつてハワイにいたと伝えられる。そのハワイのカタツムリ研究が歴史の始まりだった。しかし、ハワイでも、ミクロネシアでも、小笠原でも、研究の対象になったカタツムリは外来種によって絶滅状態に追いやられたという話がエンディングに控えている。

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    2018年12月30日
  • 歌うカタツムリ 進化とらせんの物語

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    題名に惹かれて読み始めたが,副題にあるように進化と歴史の物語そのもの.カタツムリ研究に絞られてはいるが,全ての生き物に当てはまる命題.ダーウィンに始まり,宣教師ギュリックの気の遠くなるようなカタツムリ研究から綿々と続く進化の謎に迫る攻防.いろいろな学説,繰り返される理論,難しくはあるが,興味深いものだった.
    出来れば,系統樹やマイマイの写真も添付して欲しかった.

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    2017年10月02日
  • 今日の放課後、短歌部へ!

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    高校生の優しさや思いやりがスゴイ。高校生をスゴイと思える先生がスゴイ。
    ちばさとが、自分に青春のかけらがなければ、写しえないものを写しだして見せてくれます。ああまぶしい。

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    2015年02月01日
  • 今日の放課後、短歌部へ!

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    神奈川の公立中・高で国語課の先生をしながら、短歌を詠むチバサト先生の、短歌&エッセイ。
    先生、いいね。若いなあ。生徒たちも、いい子だねえ。
    読んでて、楽しくなった!

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    2014年09月07日
  • 「科学的に正しい」の罠

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    audibleで意味がわかるまで繰り返して聴いて、とても疲れた。
    カタカナ用語が多用されていて難しかったけど、つまり科学的事実は、パラダイム(ある時代や分野において、人々の根底にある物の見方、考え方、常識の枠組み)によるということ。
    事実は確かに1つだけど、科学的な正しさへの価値判断には偏見や道徳的に正しいとされていることが関わってしまう。
    事実の扱い方の難しさを知ったし、なかなかめんどくさい。
    ロシアのルイセンコの誤った学説で、ソ連の農業と科学を大きく荒廃させた歴史や、ヒトラーの信じた優勢学が米国の白人至上主義の優勢思想からきていることは驚きだった。
    他にも、ID論(インテリジェント・デザイ

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    2026年08月26日
  • 「科学的に正しい」の罠

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    「科学的に正しい」とされていることも、実際には誤りや偏りがあることを説いた一冊。

    正しいとされていることの危うさを感じた。

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    2026年08月22日
  • 進化という迷宮 隠れた「調律者」を追え

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    千葉聡さんの著作は『進化のからくり』『ダーウィンの呪い』に続いて3冊目。前に読んだ2冊が非常に面白かったので期待していて、実際面白かったのだけど、過去に読んだものに比べると記述内容や難易度の幅というかバランスがあまり良くないように感じた。大枠としては小進化(同一の種の中で起こる小規模な遺伝子や形質の変化)と大進化(新しい種の誕生や恐竜から鳥類、魚類から両生類のような属・科の出現に関わる大規模なもの)との間にあるギャップはどのように説明されうるのか、そこに進化学研究者はどのように挑み、考え、論を戦わせてきたのか、というのが基本ライン。その基本ラインに対して、著者自身の研究テーマとの出会いや具体的

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    2026年06月27日
  • 「科学的に正しい」の罠

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    ネタバレ

    科学的に正しい、とは、事実の説明が証拠に照らして信頼できる、または合理的な判断、という意味。
    麻疹ワクチンで根絶した後に、もともとワクチンは不要、製薬会社の陰謀論、という批判が生まれた。三種混合ワクチンは自閉症を引き起こすという捏造論文が反ワクチン運動を加速させた。
    道徳が科学的な正しさの仮面をかぶる。心情的なものに左右される。危機を未然に防ぐと英雄になれない。心地よく芽出す政策が科学的評価を上書きする。脅威の誇張疑惑は、陰謀論や疑似科学の温床。
    インド人民党による疑似科学教育。ソ連ルイセンコの春化技術。
    視覚的アイコン、異端、逆境、親しみやすさ、など科学的でない部分に引きづられる。イデオロギ

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    2026年03月09日
  • 「科学的に正しい」の罠

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    自身の価値観を明確にし、科学と向き合う。

    科学的に正しいというとき、本当にそれは正しいのか? バイアスやイデオロギーが混じっていたりしないか? 著者の領域である進化や遺伝を主に本作は展開していくが、序盤に出てくるルイシェンコの話や、優生学の話がインパクトとして強かった。イデオロギーを強くし、反論を許さないようになるとどうなってしまうと、その先に未来が無くなってしまう恐ろしさを感じた。

    また主張する科学者のバックグラウンドにより、主張はガラッと変わり二面性を持つという点も、過去にそんな人いたな…と思い出し納得感あった。 個人レベルでバイアスを排除し、中立に見るというのは難しい。

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    2026年01月30日
  • ダーウィンの呪い

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    進化っていいことでは?と思っていた。
    けれど、1つの価値観にとらわれすぎる怖さを感じた一冊だった。

    ありきたりな感想だけど、歴史を知っておくことは大切。

    印象的な一文
    ・優生学運動に従事した人々の大半がそれがナチスの罪過につながる坂道とは知らずに、その時代、その社会、その階級の価値観に従い、正義と善意に導かれて行動しただけであろう。そもそも私やあなたが、今まさに新しい悪魔をそれと気づかず育てているだけかもしれないのだ。


    以下メモ
    ・進化
    遺伝する性質の世代を超えた変化。発展や発達、進歩の意味ではない。
    一定後方への変化を意味しない。目的も目標も一切ない。
    進化は条件次第でどのような方向

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    2025年12月07日
  • 「科学的に正しい」の罠

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    自分の価値観を認識して、科学の持つ価値と向き合うことが大事。
    価値観と科学はつながっていることを忘れてはいけない。

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    2025年11月01日
  • 進化という迷宮 隠れた「調律者」を追え

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    進化とは探っても探ってもその本質に辿り着けないいわば迷宮。的を射たタイトルだ。
    本書では進化をコントロールしているものを「調律者」と呼んでいるが、その「調律者」を追う生物学者の軌跡。
    進化という真に不思議な世界を体感することがてきた。どうして生物は進化するのか?何の変哲もない身の回りの片隅にも、気が付かないほどゆっくりとした進化が進んでいるのだろうか?

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    2025年09月27日
  • 進化という迷宮 隠れた「調律者」を追え

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    ネタバレ

    普通の進化ものと思いきや、概ねマイマイ、つまりカタツムリの話。全ての進化をカタツムリに託して話を進める、カタツムリ愛に満ちた読み物。
    カタツムリに全く興味はないが、それなりに面白く読ませる。

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    2025年09月10日
  • 進化という迷宮 隠れた「調律者」を追え

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    途中でグッと難しい話になる。
    自分の理解が足りていないと思うので、正面から向き合いながら2周目を読みたい。
    スリリングな冒険のパートは読んでいてワクワクした。

    追記
    噛めば噛むほど面白くなってきた。

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    2025年08月07日
  • 短歌研究ジュニア 初めて出会う短歌100

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    奈良時代の万葉集~令和の現代短歌まで幅広く紹介されていて有難い。絵本コーナーの近くにあり手に取ってみたという出会いだったが、解説と作者の特徴が分かりやすく記載されているので読みやすく、好みの歌を詠む歌人に出会うことができたのが嬉しい。

    小式部内侍の大江山〜は小学生の時に何度も読み上げていた歌なのに、この味わい深さを今まで知らなかったことが悔やまれる。

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    2025年08月02日
  • ダーウィンの呪い

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    6章まで辛抱して読んだ。
    7章以降は文系でも興味深く入り込んで読めた。
    前半シンドイな、って人は7章から読んでもいいと思う。

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    2025年03月09日
  • ダーウィンの呪い

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    「進歩せよ」を意味する「進化せよ」。
    「生き残りたければ、努力して闘いに勝て」を意味する「生存競争と適者生存」。
    んで、「これは自然の事実から導かれた人間社会をも支配する規範だから文句言うても無駄」を意味する「ダーウィンが言うとるさかい」。
    この三つの呪い。

    ダーウィン、言うてへんねんけどと。

    そもそも、ダーウィンが言うてても、それが真実かどうかは別の話やし、実際、ダーウィン自体もちょっぴし揺らいでるところもあったみたいやのに、「優生学」的なものを取り巻く社会の要請に、「科学」からお墨付きを与えると言う、正直トンデモ科学的なお札にされたみたい。
    当時は、DNAも発見されてなかったし、獲得形

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    2024年03月04日
  • 短歌部,ただいま部員募集中!

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    若い歌人の小島なお、高校教師でもあるちばさと、お二人による中学生くらいを念頭にした短歌入門書。年齢に関係なく、エッセイとしても心地よく読める。

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    2024年03月03日