千葉聡のレビュー一覧

  • ダーウィンの呪い

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    ダーウィンの進化説が発表されてから今に至るまで、生物学のみならず政治、人々の考えにどのような影響を与えてきたのかが分かる一冊。学者の名前が多く出てきて、誰が何をしたのか把握するのに大変だったが、進化の考え方の変遷は掴むことができた。人から人へ伝わるごとにダーウィンが考えていた理論や意見とは違ったものになり、徐々に世の中に影響を及ぼし、物事の概念すらも変えていく様子を知り、いかにダーウィンの進化説が先進的で新しいものであったのか理解することができた。
    進化と進歩は関係性がなく、進化がなにか特定の目標に向かって起こる物でもないことを知った。進化と進歩を同義として語る人も多いが、このこと自体が間違っ

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    2024年08月07日
  • ダーウィンの呪い

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    ダーウィンの進化論のインパクトがいかに大きかったかがわかる内容。適者生存の理解の相違による激論、統計学と生物学の進歩、優生学、政治利用の悲劇、遺伝子操作などまさに呪いとも言える影響の凄まじさを感じました。
    これからも呪いからは抜けだけないでしょうね。

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    2024年06月15日
  • ダーウィンの呪い

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    著者の「進化のからくり」で少々肩透かしをくらった感があったが、本書では進化論をめぐる学説史を学ぶことができる。帯にもあるように「サイエンスミステリー」の体裁をとりながら、なにかと都合のよい解釈を求めたがる我々に警鐘をならす。

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    2024年05月26日
  • 短歌部,ただいま部員募集中!

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    短歌の入門書ですね。
    中高生向けの短歌へのいざないです。
    短歌を通して、自分の気持ちを表現する事によって、新たな発見を得られたりで、気持ちを楽にできると、推薦されています。二人の歌人が案内役。
    小島なおさん(1986年、東京生まれ)歌人。
    千葉聡さん(1968年、神奈川県生まれ)歌人、高校教師。
    中高生に寄り添った、悩みの解決法なども語りながら、短歌を紹介されています。
     
     学校は直角の場所 
      ゆうぐれにテストひとたば持ちてあゆみく
              吉川宏志『鳥の見しもの』

     昼休み友だちがくれた
      ポッキーを噛み砕いてはのみこんでいく
          加藤千恵『ハッピーアイスクリー

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    2024年04月11日
  • 短歌研究ジュニア 初めて出会う短歌100

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    小中学生向けの短歌の入門書ですね。
    編者は千葉聡さん(1968年生まれ)歌人。
    絵と編集協力は佐藤えりさん(1973年生まれ)歌人。造本作家。
    コラム・編集協力は佐藤弓生さん(1964年生まれ)歌人。
    コラム・編集協力・解説は寺井龍哉さん(1992年生まれ)歌人。文芸評論家。
    『万葉集から現代短歌までの名歌だけでなく、短歌定型とは何かをより深く考えていたただくために、短歌に近いジャンルである歌謡や琉歌などもとりあげました。』ということで百首紹介されています。

    一頁に一首づつ次の順番で解説されています。
    ①歌が詠まれた時代
    ②短歌 詠み人(本の題名)
    ③歌の説明
    ④作者の紹介やことばの説明

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    2024年03月23日
  • ダーウィンの呪い

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    進化の呪い、闘争の呪い、ダーウィンの呪い。進化論(学)、そして優生学についての過去と現在。今も優生学は陰に隠れているのかもしれない。

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    2024年03月15日
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語

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    生物進化に興味のある人
    研究職に興味のある人
    におすすめ。

    面白かった。

    払ってもいい金額:800円
    貼った付箋の数:5

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    2023年12月19日
  • 招かれた天敵――生物多様性が生んだ夢と罠

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    重厚な内容だった。
    応用昆虫学の系譜を辿る
    進化論の系譜とはまた違う、政治色もある人間と生きものの歴史
    きっかけとして知るカーソンの主張には偏りはなかった
    追求する科学者たち。時々現れる類稀な彼らは自然の記録者であり、かき回された世界の調整者を目指した
    その探究劇にはロマンを感じる

    科学を明らかにすることと、そこに住む住民の意思はまた違っていた。住民から生まれた政治は切実でありながら暴走した。
    その点、最後のカタマイマイの話の中には希望もあった。

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    2023年12月07日
  • ダーウィンの呪い

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    なかなか歯ごたえある本でした。
    千葉聡氏の本にしては、読みづらくもありました。
    予想と異なりダーウィンの呪い→優生学でしたね。

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    2023年12月07日
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語

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    進化学はダーウィンが提唱して終わりなのではなく現代でも多くの学者たちが日夜研究を進め、その成果を積み上げてきています。本書はそんな現代の進化生物学者たちがどのように研究生活を送り、どのようなことを考えているのか、著者の巧みな語りで楽しく知ることができます。進化学だけでなく、自然科学研究というものがどのように進められていくのか想像することができるので、進化学以外の分野の自然科学ファンや、研究者志望の学生にもオススメ。

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    2023年09月05日
  • 短歌部,ただいま部員募集中!

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    短歌とは何か、どうやって楽しむのか、作るのか。それだけでなく、今を生きるためのツールとしての短歌、という面も見せる。
    自分でも理解できない自分の気持ちを整理する方法。そこから短歌へと繋がるのは素敵なことかもしれない。

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    2023年07月17日
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語

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    現代のダーウィンである進化生物学者たちの最新研究成果と人間ドラマをユニークに紹介したエッセイ。

    自分自身は実験室内で行う研究だったので、本書で紹介されているようなフィールドワーク主体の研究に憧れを感じながら読みました。

    著者の専門である巻貝研究の紹介が中心で、特にカワニナの仲間は染色体数が種や集団ごとに大きく違っているにも関わらず、交雑して雑種が誕生するという生物学の常識から逸脱した現象があることに驚きました。

    生物は謎に満ちた部分が多く、学者たちは好奇心に満ちていることが実感できる一冊でした。

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    2023年07月03日
  • 短歌研究ジュニア 初めて出会う短歌100

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    良書でした!
    時代ごとでなく、テーマ別になっているのが良くて、1000年以上の時間を隔てた作品が隣り合って紹介されることがとても素敵。
    かつ、どの時代に詠まれたものなのかもすぐわかるようになっている。
    そして、特に平成以降の歌の解説が素敵。現代の短歌は言葉としては私たちは理解しやすいはずだけど、その歌の世界をどうやって受け止めるかを教えてくれる。中学生ぜひ。私も手元におきたいです。

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    2023年03月24日
  • 短歌研究ジュニア 初めて出会う短歌100

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    いろんな時代・テーマ・作者の短歌が紹介されてます。短歌の歴史とか、短歌をつくってみるコツとかもコラム的に書かれてて、面白かったです。

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    2023年03月18日
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語

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    生物の進化やマイマイにちょっと詳しくなれる。フィールドワーク楽しそう。マイマイ。
    研究と同じように、自分の仕事について「この仕事が何の役に立っているのか」を自覚しながら仕事がしたい。

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    2022年08月28日
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語

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    進化のからくりという題名なので、勝手に進化について体系的にまとめられている内容かと思っていたが、研究者である著者の陸貝やカタツムリを研究していた時の発見や人間ドラマをまとめたエッセイだった。
    「日本の科学が自由で、豊かで〜〜世界に対して存在感を発揮していた最後の時代のことである。」という文が今はそうでは無いことを物語っていて悲しい

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    2022年04月24日
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語

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    平易な表現、学術的な細部を専門用語で語るだけではなく、わかりやすく有難い。試料の採集における裏話や余談が楽しい。試料はカタマイマイやホソウミニナ、カワニナだったりと、所謂、カタツムリや貝類。グッピーの恋愛やダーウィンフィンチのくちばしに比べると、地味にも感じるが、ハードボイルドな採集ドラマを含めて、目が離せない。あれ、カタツムリの殻、右巻きか左巻き??という話でも面白い。

    で、成果が実り小笠原村は世界遺産へ。生態系、生物進化の過程を示す顕著な見本として認められた。そのロゴマークには、堂々、カタマイマイ。これがまた、かわいい。

    著者は恐らくアニメ好き。本著には、ピッコロ大魔王の例え話と共に北

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    2022年03月27日
  • 短歌研究ジュニア 初めて出会う短歌100

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    初めて出会う短歌に相応しい有名な歌ばっかり。テーマに分けてあるのもいいし、どの時代の歌かすぐわかるのもいい。

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    2021年08月12日
  • 短歌研究ジュニア 初めて出会う短歌100

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    奈良時代から現代の歌人までの歌がズラリ。
    それぞれのページの見出し部分に、時代のタグがあり分かりやすい。

    昔も今も同じような恋の悩みがあったのだなあと思ったり。

    以下、好きな歌のメモ。

    『観覧車回れよ回れ想い出は 君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ)』栗木京子「水惑星」昭和

    ・君は 私をただの友達と思っている。 観覧車に乗った思い出も 君にはただの一日 私には一生の思い出

    『 たとへば君 ガサッと落ち葉すくふやうに 私をさらって行ってはくれぬか』 河野裕子「 森のように獣のように」 昭和

    『 声持たぬ 樹ならばもっと君のこと 想うだろうか 葉を繁らせて』小島なお「 サリンジャー

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    2021年03月04日
  • 歌うカタツムリ 進化とらせんの物語

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    カタツムリを題材とした進化生物論という、凡人にはほとんど縁も馴染みもない話を、ここまで読ませる内容に仕上げた著者のサイエンスライターとしての力量に脱帽。
    一読するとその意味が味わえる「進化とらせんの物語」という副題も秀逸だし、ものの見方が凝り固まってしまうことを「3.14とはなんですか、と聞かれて『円周率!』とマッハのスピードで答えるも、ホワイトデーに思いが及ばない勉強熱心な甲斐性なしがその例である」と書いたり、とにかくライターとしてのセンスが秀逸。
    本題であるダーウィン以降の生物進化に関する学説の激突も、いい意味でプロレス的で、とっつきにくい内容であるはずなのに、読む手が止まらない。しかも、

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    2020年09月26日