千葉聡のレビュー一覧
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千葉聡
東北大学東北アジア研究センター教授、東北大学大学院生命科学研究科教授(兼任)。1960年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。静岡大学助手、東北大学准教授などを経て現職。専門は進化生物学と生態学。著書『歌うカタツムリ』(岩波科学ライブラリー、2017年)で第71回毎日出版文化賞・自然科学部門を受賞。ほかに『生物多様性と生態学ー遺伝子・種・生態系』 (朝倉書店、2012年、共著)などの著作がある。
当時、小笠原諸島で化石を材料に進化の研究を進めていた私は、彼らの論文によって、新しい世界に誘い出されたように思われます。
もっとも、カート・ボネガットに言わせれば、ガ -
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ネタバレ中学生が自分の可能性を広げていくためのジュニアスタシリーズの一つ
小島なおさんと千葉聡さんが部活の顧問に扮して、短歌の紹介と人生を語るリレーエッセイのような構成。
途中、短歌クイズや基本ルール、歌会の話などあり、入門者でも楽しめる工夫がされている。
小島さんもおじいちゃん猫を飼っているそうです。
イラストで登場しますよ。
『短歌はメッセージ』
『奈良時代の万葉集のころから、平安時代はラブレターとして流行』
『人の想いがギュッとつまった短歌』
『歌壇欄に載ることは、私のひみつが私を知らないたくさんの人のひみつになるような感覚』
『たった三十一文字しかないのに、短歌は多くのことを残しておける詩』 -
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千葉聡さんと小島なおさんがタッグを組んだ、若い人に向けて短歌のメッセージ。単なる短歌の入門書ではなく、むしろ生き抜くことへの励ましをつづる。特に小島さんが短歌との出会いを書いた第一章が印象的だ。短歌を通して、暗くてもいいんだ、ありのままでいいんだ、と感じたという。やがて「はるかなる遊牧民のはるかなる歴史を思う人は孤独なり」「講堂で賛美歌うたう友達のピアスの穴を後ろから見る」「こころとは脳の内部にあるという倫理の先生の目の奥の空」などの歌が生まれた。そして千葉さんもエールを送る、「フォルテとは遠く離れてゆく友に「またね」と叫ぶくらいの強さ」。
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昔からブルーバックスのシリーズは大変面白くて読んでいた。
今回、本書を読んで初めてブルーバックスの中で読み終わるのが惜しい本に出会った。
じっくり時間をかけて、充実した通勤読書になった。
書名にも出てくるダーウィンの事は名前と進化論のことを知っている位で実際にどんな研究を行っていたのかを本書で知った。
1835年9月、ダーウィンは英国軍艦ビークル号で
初めてガラパゴス諸島に訪れた。
1か月間滞在して、たくさんの生き物に出会い、そこで進化のアイデアがひらめいた。
特に、鳥類(マネシツグミ、フィンチ類)に出会い、
あの進化論で有名な『種の起源』が生まれる。
本書の面白い所は、著者の自然科学 -
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「科学」とは一般的に客観的な事実を基に自然現象を説明、実証できることを示す言葉であるが、その「科学的に正しい」とはどのように説明され、社会的に扱われるのかを、過去に発生した事象(ルイセンコ学説等)を例に取って解説している書籍である。
全体的に社会の中で「科学的」という言葉がどのように扱われて、偽装されて、信用されるかを説明しており、一般的な人向けに紹介するというより、学者や行政機関、メディアを含む科学振興に関わる人向けに注意点やあるべき論を論じている内容になっている。
また、最後には読者向けに「客観的なつもり」になっていないか、注意喚起する構成になっている。 -
Posted by ブクログ
こんな研究室生活を送ってみたかった、という率直な憧れがまず湧きました。自分は物理系の研究室だったので、ここまでフィールドに出て活動的に研究する経験はなく、その違いがとても新鮮に映りました。
特に印象的だったのは、巻貝の研究が「自分は何者なのかを知りたい」という、極めて個人的で根源的な動機から始まっている点です。進化の研究が単なるデータの積み重ねではなく、研究者自身の問いと深く結びついていることが伝わってきて、強く心を打たれました。
また、随所から著者の人柄も感じられます。なかでもサウザー愛がこれでもかというほど滲み出ていて、思わず笑ってしまいました。学問の硬さだけでなく、研究者としての情熱 -
Posted by ブクログ
科学的な「正しさ」は価値観からは切り離せず、科学と正義を混同してはならない。科学的な根拠や説明を聞く場合は疑うことが重要だ。ということが本書の趣旨だろうと思う。
確かに実験や分析の考察と価値観は切り離せないし、主観と客観は完全に分けることはできない。科学的なもっともらしさを盾に論破なんて言うのは危険極まりないし、そもそも科学に絶対的な正しさはなく現段階で最も確からしいことがあるだけだ。
さてでは価値観によるバイアスや価値観の違いによる対立をどう解消するのか?本書ではそれは開かれた対話だとする。理想的にはそうだが実際にはかなり難しそうだ。コアの理論がある純粋科学でもそうなら社会科学なんてはる