千葉聡のレビュー一覧

  • 短歌部,ただいま部員募集中!

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    千葉聡さんと小島なおさんがタッグを組んだ、若い人に向けて短歌のメッセージ。単なる短歌の入門書ではなく、むしろ生き抜くことへの励ましをつづる。特に小島さんが短歌との出会いを書いた第一章が印象的だ。短歌を通して、暗くてもいいんだ、ありのままでいいんだ、と感じたという。やがて「はるかなる遊牧民のはるかなる歴史を思う人は孤独なり」「講堂で賛美歌うたう友達のピアスの穴を後ろから見る」「こころとは脳の内部にあるという倫理の先生の目の奥の空」などの歌が生まれた。そして千葉さんもエールを送る、「フォルテとは遠く離れてゆく友に「またね」と叫ぶくらいの強さ」。

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    2022年06月28日
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語

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    Audibleで。
    生物学を勉強していたこともあって、とても興味深く聞きました。ダーウィンの進化論の事実や、研究者あるあるなどは、笑ってしまいました。
    次に貝を見るときは、きっと、巻き方に注目してしまうでしょう!

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    2022年05月08日
  • 短歌研究ジュニア 初めて出会う短歌100

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    万葉集から現代の歌人までの短歌がテーマ別に並ぶ。大伴家持と俵万智と歌が並んでいるのがとても新鮮だった。

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    2020年09月12日
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語

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    大変おもしろかった。各章ともに進化にまつわるとても魅力的なお話で進化の事が大好きになった。巻き方の異なるカタツムリ等の地道なフィールドワークから様々な繋がりを経てこれまで知られていなかった事が解き明かされていく興奮を追体験できたように思う。

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    2020年05月09日
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語

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    昔からブルーバックスのシリーズは大変面白くて読んでいた。

    今回、本書を読んで初めてブルーバックスの中で読み終わるのが惜しい本に出会った。
    じっくり時間をかけて、充実した通勤読書になった。

    書名にも出てくるダーウィンの事は名前と進化論のことを知っている位で実際にどんな研究を行っていたのかを本書で知った。

    1835年9月、ダーウィンは英国軍艦ビークル号で
    初めてガラパゴス諸島に訪れた。
    1か月間滞在して、たくさんの生き物に出会い、そこで進化のアイデアがひらめいた。
    特に、鳥類(マネシツグミ、フィンチ類)に出会い、
    あの進化論で有名な『種の起源』が生まれる。

    本書の面白い所は、著者の自然科学

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    2020年03月15日
  • 歌うカタツムリ 進化とらせんの物語

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    これは熱い!進化論の最前線の議論で、カタツムリ類がここまで大きな役割を果たしていたとは!これまでに無い視点で進化論の歴史を語るこの本は、知的興奮に満ちている。生物系に詳しくないので分化のレベルの議論が途中でややこしくなってしまったが、再読したい

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    2018年06月23日
  • 今日の放課後、短歌部へ!

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    スピード感のある文章で、楽しく一気読み!
    高校現場の教員の日々が、本当によく描けていると思います。ちょっと手前味噌に見えるのも含めて、それは教員の特色だし、そうでない部分や話せない部分は表に出さないこととして抱えておられると思います。

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    2015年04月12日
  • ダーウィンの呪い

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    ダーウィニズム、進化と進歩、これらのキーワードを耳にすると、なぜかモヤっとします。その理由が本書には詳細に書かれています。
    書名通り、ダーウィンや進化論にまつわる呪いについて詳しく書かれており、この呪いは現在も進行中のようです。
    「呪詛だの祟りだのは、古き世を支配していた神の摂理の残滓である場合が多く、先祖代々伝えれれてきたものなので、歴史を遡って由来を辿るのが、一般的な対処方法である。」
    この由来はさまざまな専門分野にわたって重要なので、骨が折れるかもしれませんが、これからを生きる若者に読んでおいてもらいたいと感じました。

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    2025年12月04日
  • 「科学的に正しい」の罠

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    科学的な「正しさ」は価値観からは切り離せず、科学と正義を混同してはならない。科学的な根拠や説明を聞く場合は疑うことが重要だ。ということが本書の趣旨だろうと思う。

    確かに実験や分析の考察と価値観は切り離せないし、主観と客観は完全に分けることはできない。科学的なもっともらしさを盾に論破なんて言うのは危険極まりないし、そもそも科学に絶対的な正しさはなく現段階で最も確からしいことがあるだけだ。

    さてでは価値観によるバイアスや価値観の違いによる対立をどう解消するのか?本書ではそれは開かれた対話だとする。理想的にはそうだが実際にはかなり難しそうだ。コアの理論がある純粋科学でもそうなら社会科学なんてはる

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    2025年10月30日
  • 「科学的に正しい」の罠

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    ネタバレ

    難しいところもあり、全てを把握したわけでもないが、一旦咀嚼すると……

    正しい科学と呼ばれている、その科学結果は果たして、
    ・背景にイデオロギーや政治的価値はあるか。
    ・研究結果の水増しや捏造はされていないか。
    ・追試結果はあるか。
    ・わかりやすいアイコンを大衆に提示し、ポピュリズムやナショナリズム等に共感される形で、社会を分断するような偏った考えを無駄に煽っていないか、もしくはこれらの系統に属する派閥が、確証性バイアスによって使われていないか。
    ・注意書きは書いてあるか。(この論文は何のために? 差別を助長するものではない等、今後のリスクに対してのスタンスが書かれている)
    ・科学者自身の価値

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    2025年10月29日
  • 「科学的に正しい」の罠

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    第9章が白眉。一人称で書かれた立場表明は潔いです。
    科学的に正しいを、これでもかと詳しく、くどく説明しています。理科系の学生や教員に読んで欲しいです。

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    2025年10月22日
  • スペース短歌

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    ネタバレ

    Twitterのスペース機能を使った短歌ラジオのような企画があったらしい。お題に合わせて短歌を持ち寄りいろいろ感想を言う会の文字起こしまとめみたいな本でした。
    三名の歌人の読みがそれぞれ異なることもあれば同じこともあり、自分には思いもよらない考察が飛び交っていて世界が広がる感じがしました。たまにゲストもいます。

    個人的によかった短歌・解説

    ・違う鳥を見ているのかもしれなくてうれしくなった冬の湖畔で 霧島あきら

    恋人なのか、友達なのか、家族かもしれないけれど、誰かと一緒にいて、「鳥がいるね」「本当だ。かわいいね」と話している。でも、話しているうちに、もしかしたら違う鳥を見て話していたかもし

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    2025年09月29日
  • 進化という迷宮 隠れた「調律者」を追え

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    進化は似たような条件下では同じような大進化をするか、グールドは初期のころはそれに賛成だったのを転換したが、実際はどうなのか?
    著者の専門であるカタツムリはグールドも実際には好んで観察していたものだが、グールドはほとんど言及していない。小笠原での観察譚も交えて、大進化の蓋然性を語る。

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    2025年08月15日
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語

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    とても読みやすく、内容もおもしろかったです。中でも、9章以降は研究が進捗していく様子を体感できているようで非常に引き込まれました。文系学生だった私には全く縁のない世界かつ考え方でとても新鮮でした。
    一見なんの役に立つか分からない研究や結果でも何かを進める一助になりえるわけで、そうした営みの上に今の生活はあるのだと思います。

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    2025年05月31日
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語

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    進化のからくりだけでなく、自然科学研究者のからくりにも触れられたような気がする。
    どの世界も戦いなのね。
    ずっとやってきたことで先を越されるとか、考えただけで気が狂いそう。
    そういった精神的な試練にも耐えられないと、研究者は務まらないのかもしれないと感じた。

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    2025年05月19日
  • 招かれた天敵――生物多様性が生んだ夢と罠

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    天敵が活躍する本だと思ったら、その功罪の話だった
    カイガラムシ
    ウズムシ
    カタツムリ
    読むのにめちゃくちゃ時間かかったけど読んで良かった

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    2025年04月26日
  • ダーウィンの呪い

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    新たな発見が多くあった。
    心理を知ることが必ずしも幸福に繋がることではない、というのは心に響く。人間とは?自分とは?という壮大な問いを心に持って、地に足つけ生きよう。

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    2025年03月05日
  • ダーウィンの呪い

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    ダーウィンの進化論が如何に誤用され、優生学のような危険な思想の論拠として引用され続けてきたかを説明した本。

    ポケモン好きな子供たちから「進化」という言葉を聞かない日はなく、サブリミナル効果的に進化論に興味を持ち本書を手に取った。
    ポケモンにおける「進化」は完全に誤用だが、もっと深刻な誤用が各所でされてきたことを知ることができた。進化論の正確な意味と共に、優生学とはどういう考えなのか知れて大きな学びとなった。

    進化とは、「ランダムな遺伝子の変異が次世代に継承され、その上で、自然選択や遺伝的浮動などによって集団内で特定の遺伝を持つ個体数の割合が変化すること」と理解した。押さえるべきポイントとし

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    2025年01月27日
  • ダーウィンの呪い

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    知っていたつもりの進化論から様々な呪いが、、
    帝国主義、人種差別、優生学、、、
    新しい気付きを数多く得られた

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    2025年01月12日
  • ダーウィンの呪い

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    【概要】
    ダーウィンが出版した『種の起源』をめぐる進化論の解釈の流れを追う科学史かつ社会史。
    自身の差別を正当化するために何度『ダーウィンが言った』と言われてきたか……。
    優生学にも勿論触れながら、ダーウィンの呪いが未だ社会に続けていることを指摘する。

    【感想】
    優生学の結果劣った存在だと社会から弾かれる人間が、アメリカだと黒人、イギリスだと下層労働者というように、社会に規定されているというのが面白かった。
    ダーウィンジュニアが優生学者だという点もとても今の価値観からすると驚く。
    彼ら優生学者の働きかけもあって国会に提出された、心神喪失者を不妊させる法律を審議するにあたって、ジョサイア4世が

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    2024年10月01日