千葉聡のレビュー一覧

  • 招かれた天敵――生物多様性が生んだ夢と罠
    世の中には部屋の中でもアトラクション気分を味わえる本ってのがたくさんありますよね。
    これもそんな本。内容は決して簡単ではないけれど書き手の知識とストーリテラーとしての能力で読ませるんだなぁ。

    まずタイトルからしていい。偶然動植物やコンテナについて来ましたよーではなく、人間が「故意に」「良かれと思っ...続きを読む
  • ダーウィンの呪い
    人類が神という存在を発明したのと同じように進化論は発明だと感じると思います。
    進化の意味には退化も内包することを噛み砕くために、HGウェルズの『タイムマシン』を引用するくだりは最高です。
    進化の意味合いがいつの間にか拡大解釈され、進化と進歩が同一視されていってしまう過程。進化論がやがて優生学と結びつ...続きを読む
  • ダーウィンの呪い
    めちゃくちゃ面白い!
    「進化」を「進歩」と捉えたり,「最も強い者が生き残るのではない。最も賢いものが生き残るのでもない。唯一生き残るのは進化できる者である」という現代人が陥りやすい罠についての解説から始まる。
    多くのページを割いているのは,ダーウィニズムから優生思想へとつながる過程と,その時代に生き...続きを読む
  • 招かれた天敵――生物多様性が生んだ夢と罠
    様々な理由で「人間の手によって」世界中を行き来させられてきた生物たち。主に農作物を害虫から守る「生物的防除」をテーマに、移入種たちがどのように広がり、成功を納め、あるいは失敗し、現代に至ったのかをたどる。

    生物たちは自己の遺伝子を地理的に拡散する宿命を帯びています。ですから広がっていくわけですが、...続きを読む
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語
     思っていた内容とは違ったが、すごく惹き込まれて一日で読み切ってしまった。生物学者や院生の研究活動を描きながら、進化生物学の奥深さ、楽しさを教えてくれるツアーガイドのような本。研究者の苦悩や発見が楽しめるという点で、『生物と無生物のあいだ』、『ネアンデルタール人は私たちと交配した』のような感じ。
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語
    1100

    千葉聡
    東北大学東北アジア研究センター教授、東北大学大学院生命科学研究科教授(兼任)。1960年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。静岡大学助手、東北大学准教授などを経て現職。専門は進化生物学と生態学。著書『歌うカタツムリ』(岩波科学ライブラリー、2017年)で第71回毎日出...続きを読む
  • 招かれた天敵――生物多様性が生んだ夢と罠
    レイチェル・カーソンの沈黙の春からの自然と人間を巡る旅として読みました。なかなかほろ苦い歴史でした。
  • 短歌部,ただいま部員募集中!
    学校の休み時間に、病院でのちょっとした待ち時間にパラパラめくった本。

    全てのページをじっくり読んだわけではないけど、どこからでも読めるのがすごく良い。
    これなら時間がなくても読めるし、久しぶりに開いたらストーリー忘れてて始めからって展開もない。

    内容は本当に共感できるものばかり。不登校の子、無性...続きを読む
  • 短歌部,ただいま部員募集中!
    中学生が自分の可能性を広げていくためのジュニアスタシリーズの一つ
    小島なおさんと千葉聡さんが部活の顧問に扮して、短歌の紹介と人生を語るリレーエッセイのような構成。
    途中、短歌クイズや基本ルール、歌会の話などあり、入門者でも楽しめる工夫がされている。
    小島さんもおじいちゃん猫を飼っているそうです。
    ...続きを読む
  • 短歌部,ただいま部員募集中!
    千葉聡さんと小島なおさんがタッグを組んだ、若い人に向けて短歌のメッセージ。単なる短歌の入門書ではなく、むしろ生き抜くことへの励ましをつづる。特に小島さんが短歌との出会いを書いた第一章が印象的だ。短歌を通して、暗くてもいいんだ、ありのままでいいんだ、と感じたという。やがて「はるかなる遊牧民のはるかなる...続きを読む
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語
    Audibleで。
    生物学を勉強していたこともあって、とても興味深く聞きました。ダーウィンの進化論の事実や、研究者あるあるなどは、笑ってしまいました。
    次に貝を見るときは、きっと、巻き方に注目してしまうでしょう!
  • 短歌研究ジュニア 初めて出会う短歌100
    万葉集から現代の歌人までの短歌がテーマ別に並ぶ。大伴家持と俵万智と歌が並んでいるのがとても新鮮だった。
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語
    大変おもしろかった。各章ともに進化にまつわるとても魅力的なお話で進化の事が大好きになった。巻き方の異なるカタツムリ等の地道なフィールドワークから様々な繋がりを経てこれまで知られていなかった事が解き明かされていく興奮を追体験できたように思う。
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語
    昔からブルーバックスのシリーズは大変面白くて読んでいた。

    今回、本書を読んで初めてブルーバックスの中で読み終わるのが惜しい本に出会った。
    じっくり時間をかけて、充実した通勤読書になった。

    書名にも出てくるダーウィンの事は名前と進化論のことを知っている位で実際にどんな研究を行っていたのかを本書で知...続きを読む
  • 歌うカタツムリ 進化とらせんの物語
    これは熱い!進化論の最前線の議論で、カタツムリ類がここまで大きな役割を果たしていたとは!これまでに無い視点で進化論の歴史を語るこの本は、知的興奮に満ちている。生物系に詳しくないので分化のレベルの議論が途中でややこしくなってしまったが、再読したい
  • 今日の放課後、短歌部へ!
    スピード感のある文章で、楽しく一気読み!
    高校現場の教員の日々が、本当によく描けていると思います。ちょっと手前味噌に見えるのも含めて、それは教員の特色だし、そうでない部分や話せない部分は表に出さないこととして抱えておられると思います。
  • 短歌部,ただいま部員募集中!
    短歌の入門書ですね。
    中高生向けの短歌へのいざないです。
    短歌を通して、自分の気持ちを表現する事によって、新たな発見を得られたりで、気持ちを楽にできると、推薦されています。二人の歌人が案内役。
    小島なおさん(1986年、東京生まれ)歌人。
    千葉聡さん(1968年、神奈川県生まれ)歌人、高校教師。
    ...続きを読む
  • 短歌研究ジュニア 初めて出会う短歌100
    小中学生向けの短歌の入門書ですね。
    編者は千葉聡さん(1968年生まれ)歌人。
    絵と編集協力は佐藤えりさん(1973年生まれ)歌人。造本作家。
    コラム・編集協力は佐藤弓生さん(1964年生まれ)歌人。
    コラム・編集協力・解説は寺井龍哉さん(1992年生まれ)歌人。文芸評論家。
    『万葉集から現代短歌ま...続きを読む
  • ダーウィンの呪い
    進化の呪い、闘争の呪い、ダーウィンの呪い。進化論(学)、そして優生学についての過去と現在。今も優生学は陰に隠れているのかもしれない。
  • 進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語
    生物進化に興味のある人
    研究職に興味のある人
    におすすめ。

    面白かった。

    払ってもいい金額:800円
    貼った付箋の数:5