感情タグBEST3
Posted by ブクログ
学校の休み時間に、病院でのちょっとした待ち時間にパラパラめくった本。
全てのページをじっくり読んだわけではないけど、どこからでも読めるのがすごく良い。
これなら時間がなくても読めるし、久しぶりに開いたらストーリー忘れてて始めからって展開もない。
内容は本当に共感できるものばかり。不登校の子、無性愛者の子、LGBTの子など。
起承転結はないけれど、ただ想いを書き連ねるというか...本当に感動した。
学生の方にオススメ
Posted by ブクログ
中学生が自分の可能性を広げていくためのジュニアスタシリーズの一つ
小島なおさんと千葉聡さんが部活の顧問に扮して、短歌の紹介と人生を語るリレーエッセイのような構成。
途中、短歌クイズや基本ルール、歌会の話などあり、入門者でも楽しめる工夫がされている。
小島さんもおじいちゃん猫を飼っているそうです。
イラストで登場しますよ。
『短歌はメッセージ』
『奈良時代の万葉集のころから、平安時代はラブレターとして流行』
『人の想いがギュッとつまった短歌』
『歌壇欄に載ることは、私のひみつが私を知らないたくさんの人のひみつになるような感覚』
『たった三十一文字しかないのに、短歌は多くのことを残しておける詩』
『短歌は、落ち込んでいるときの自分の心を容れるのにちょうどいい器』
好きな歌
わが庭を通りて深い闇にゆく猫の道あり昼はなき道(馬場あき子)
きみはきみの領域を持ち日曜の草に座れば背に差すひかり(小島なお)
こころとは脳の内部にあるという倫理の先生の目の奥の空(小島なお)
僕達を傷つけてまたひきよせる鏡がネットで売られていたよ(野口あや子)
昼休み友だちがくれたポッキーを嚙み砕いてはのみこんでいく(加藤千恵)
こころではなくて言葉で写しとる世界に燃えたがる向日葵を(笹川諒)
海の歌は特に好き
海に向く背中ばかりの海にきて海もまた後ろ姿と思う(小島なお)
まだあるか信じたいもの欲しいもの砂地に並んで寝そべっている(俵万智)
砂の城なみうちぎわにたてられてさらわれてゆく門番ふたり(穂村弘)
大好きな人と一緒に見にいけば海はいつでもなつかしい匂い(タマスケ)
刺激されて作った歌
数式が解けずトイレで泣いていた休み時間はあっという間に(ベルガモット)
Posted by ブクログ
千葉聡さんと小島なおさんがタッグを組んだ、若い人に向けて短歌のメッセージ。単なる短歌の入門書ではなく、むしろ生き抜くことへの励ましをつづる。特に小島さんが短歌との出会いを書いた第一章が印象的だ。短歌を通して、暗くてもいいんだ、ありのままでいいんだ、と感じたという。やがて「はるかなる遊牧民のはるかなる歴史を思う人は孤独なり」「講堂で賛美歌うたう友達のピアスの穴を後ろから見る」「こころとは脳の内部にあるという倫理の先生の目の奥の空」などの歌が生まれた。そして千葉さんもエールを送る、「フォルテとは遠く離れてゆく友に「またね」と叫ぶくらいの強さ」。
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短歌の入門書ですね。
中高生向けの短歌へのいざないです。
短歌を通して、自分の気持ちを表現する事によって、新たな発見を得られたりで、気持ちを楽にできると、推薦されています。二人の歌人が案内役。
小島なおさん(1986年、東京生まれ)歌人。
千葉聡さん(1968年、神奈川県生まれ)歌人、高校教師。
中高生に寄り添った、悩みの解決法なども語りながら、短歌を紹介されています。
学校は直角の場所
ゆうぐれにテストひとたば持ちてあゆみく
吉川宏志『鳥の見しもの』
昼休み友だちがくれた
ポッキーを噛み砕いてはのみこんでいく
加藤千恵『ハッピーアイスクリーム』
嬉しくて風を殴った
嬉しくてもう痩せたいとおもうことなく
雪舟えま『たんぽるぽる』
よく笑ふ親の子供は
よく笑ふなんでもなくてしあはせなこと
大松達知『アスタリスク』
海に向く背中ばかりの
海にきて海もまた後ろ姿と思う
小島なお『展開図』
フォルテとは遠く離れてゆく友に
「またね」と叫ぶくらいの強さ
千葉聡『そこにある光と傷と忘れもの』
馴染みやすく、優しく丁寧に語りかけながら短歌の良さを紐解いてくれます。装丁とイラストも楽しく愉快に、気持ちを和ませてくれますね。
短歌の入門書としては良書だと思います。
Posted by ブクログ
短歌とは何か、どうやって楽しむのか、作るのか。それだけでなく、今を生きるためのツールとしての短歌、という面も見せる。
自分でも理解できない自分の気持ちを整理する方法。そこから短歌へと繋がるのは素敵なことかもしれない。
Posted by ブクログ
若い歌人の小島なお、高校教師でもあるちばさと、お二人による中学生くらいを念頭にした短歌入門書。年齢に関係なく、エッセイとしても心地よく読める。
Posted by ブクログ
たった31文字で沢山の情報を残しておけるとか
心情とか情景、口に出せない悩みや苦しみも短歌に託して詠んでみようとゆうことで短歌部に入部してみたんですけど・・
中学生向きの入門書かと思ってましたが
どちらかとゆうと、今持ってる悩み、劣等感、人と違うことで沈んだり、マイノリティな人に向けて、そんな気持ちに寄り添って、そのままでいいんだよって言ってくれる啓発本のようでした。
それにしても凄いと思うことは31文字の短歌の解釈がその何十倍かの文字を使ってなされてること。解釈がないとなるほどと思えないイメージ力の低さ、なんとゆうか、で、どうしたのって感じで、あれどうなってるのでしょうね。
短歌じっーとみつめてても膨らんでこないのに
熱湯かけると3分で膨れあがるフリーズドライなら簡単に調理できるのに、私はそのお湯を持ってないので味わえない。うーむ、結構難しい
入部するとタンカをきってみたものの夜ごと離れる月と金星