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Posted by ブクログ
中学生が自分の可能性を広げていくためのジュニアスタシリーズの一つ
小島なおさんと千葉聡さんが部活の顧問に扮して、短歌の紹介と人生を語るリレーエッセイのような構成。
途中、短歌クイズや基本ルール、歌会の話などあり、入門者でも楽しめる工夫がされている。
小島さんもおじいちゃん猫を飼っているそうです。
イラストで登場しますよ。
『短歌はメッセージ』
『奈良時代の万葉集のころから、平安時代はラブレターとして流行』
『人の想いがギュッとつまった短歌』
『歌壇欄に載ることは、私のひみつが私を知らないたくさんの人のひみつになるような感覚』
『たった三十一文字しかないのに、短歌は多くのことを残しておける詩』
『短歌は、落ち込んでいるときの自分の心を容れるのにちょうどいい器』
好きな歌
わが庭を通りて深い闇にゆく猫の道あり昼はなき道(馬場あき子)
きみはきみの領域を持ち日曜の草に座れば背に差すひかり(小島なお)
こころとは脳の内部にあるという倫理の先生の目の奥の空(小島なお)
僕達を傷つけてまたひきよせる鏡がネットで売られていたよ(野口あや子)
昼休み友だちがくれたポッキーを嚙み砕いてはのみこんでいく(加藤千恵)
こころではなくて言葉で写しとる世界に燃えたがる向日葵を(笹川諒)
海の歌は特に好き
海に向く背中ばかりの海にきて海もまた後ろ姿と思う(小島なお)
まだあるか信じたいもの欲しいもの砂地に並んで寝そべっている(俵万智)
砂の城なみうちぎわにたてられてさらわれてゆく門番ふたり(穂村弘)
大好きな人と一緒に見にいけば海はいつでもなつかしい匂い(タマスケ)
刺激されて作った歌
数式が解けずトイレで泣いていた休み時間はあっという間に(ベルガモット)