牛窪恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレゆとり世代とZ世代の境目という立場から読むと、多くの部分に「分かる」と共感できた。
将来年金はもらえないと考えていること、コロナやテクノロジーの急速な進化といった激しい変化を目の当たりにしてきたことから、自己成長への強い強迫観念があるそう。動画を早送り再生したり、同じ場所に長く留まれないなど、タイパを重視する考え方にも共感した。
印象的だったのは、政治と恋愛に関する話。
政治については、正義感や自己肯定感、共創欲求が強いことから、石丸さんや齋藤さんのSNS戦略が世代にマッチしていたという点が興味深かった。中長期的な施策よりも、「短期的に役立ちそう」「イイカンジ」といった感覚で判断する傾向があ -
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて読んでみた。
婚姻率が下がっているのは、恋愛しないと結婚できないと思っているせいだが、恋愛と結婚は別である、という内容。
以前は多かった職場結婚が減っているのは、セクハラ、ストーカーと認識されるのを恐れている。なので出会いを求めてアプリを活用、というのを聞いたことがあったので、アプリ婚が増えているのは納得。
子供が産まれないと国が廃れていくので、出産が必要だというのであれば、適齢期の女性に、結婚しなくても産めるような環境を作ることが必要かなと思う。
恋愛して結婚して出産というのがスタンダードという認識を変えていかないと。生身の人間同士の関係は難しい。 -
Posted by ブクログ
書籍紹介サイトで存在知り、購入。
牛窪氏の本を読むのは久々で、前回から数年経って変わってきた状況も踏まえ、恋愛無しの結婚も良いのではないか、というのが本書の趣旨。
本書を読むと、恋愛と結婚は別であり必ずしも恋愛→結婚と進む必要がないと感じる。アメリカでもそういった事例増えてるというが、実際いきなり結婚にどうやって結びついているのかが、事例としてもっとあがっても良かったのではないかと思う。
最後の提言は24と一見多く見えるが、経済状況や周囲の認知に絞ってもこれだけ出てくる(そしてどれもそうだと思う)よなと、このテーマの難易度の高さを再認識させてくれた。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ読み物として面白くはあった。
が、テーマである「恋愛と結婚を結び付けない」という意見が強すぎる、というかもはや恋愛否定主義に思える。
恋愛結婚だけじゃなく、お互いの生活を向上させるための結婚というのも増えていいとは自分も思うが、この本だともはや恋愛は不要!と強く言ってばかりでどうにも首を傾げてしまった。
見合い結婚が2020年でも10%近くあるというのに驚いたし、少子化が進んでいるが、2021年でも結婚したカップルの子供の数は1.9であり、今の問題は少子化そのものより、結婚をしないことが問題らしい。
最近の未婚率が高く、2020年の生涯未婚率は45〜54歳で男性28.3%、女性17.8%。 -
Posted by ブクログ
恋愛結婚の終焉と題された本で、社会的に非常に問題になっている少子高齢化・非婚化の問題について切り込みながら著者の主張を展開していく。
要点は、胸がドキドキするようなときめきの先にある恋愛結婚でなく、居てて居心地の良い人と生活を作っていく共創結婚を目指しましょうという話。
前提となる少子化・非婚化についても様々な出典から引用されているし、論理も筋が通っていて良いと感じる反面、出典がネットニュースやテレビだったりもあるのでちょっと信用性は大丈夫なのか?とも思った。
そして肝心の結論にしても、そういうホッとする人を見つけたいと皆(特に女性は)は気付いているのだが、それを見つけられない、見つけて -
Posted by ブクログ
牛窪先生の本や意見は好きなので、よく著書を読んだり、出演されているテレビを拝見したりしています。そしてこの本を読みまして、問題提起だけでなく提言もされているところは白眉ですが、独身未婚中年男性の自分からしてみて、ちょっと「う~ん」と思うところがありました。
男性に対し、家事は「手伝う」のではなく「担え」とのこと。これ自体には私自身も同意するところです。なんですが、長時間労働がなんとかならないと、性別にかかわらずみんなよほどの体力オバケでないと、家事できないんじゃないかと思うのです。
自分などは就職氷河期もあって、現在なんとか一人で生計は立てられているものの、厳密には非正規雇用ですし、時給換算