牛窪恵のレビュー一覧
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未婚女性は35歳を過ぎると、その後結婚できる確率は1割あるかないか(総務省)。
さらに35~37歳を過ぎると、今度は妊娠確率もガクッと落ちる。
理想が高くなる一方、叶う確率は下がるジレンマ。
交際相手がいない20代は、
女性で60%
男性では76%にも及ぶ(2014年)
「過去に一度も交際経験がない20代」を見ると、
女性で23%、
同男性では41%にものぼる(2014年)
一方で恋人が欲しい人は
男女共に約6割(内閣府2015)
欲しいのに出来ない人がいる実情だ。
ちなみに恋人が欲しくない人の理由の約半分は
「恋愛は面倒」
会いに行けるアイドルの登場
バーチャルアイドル -
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恋愛を価値あるものとして見る時代は終わり,恋愛を贅沢品・嗜好品として見る時代が近づいている。多くの若者へのインタビュー,アンケート調査を通して見えてきた若者の恋愛の実態。恋愛を価値あるものとして捉える若者と,恋愛を相対的に価値がないものとして捉える若者の二極化が起きているのであろう。
その背景として,おそらく恋愛が商品化されたことが関連しているように思う。商品化された恋愛は,欲しい人は買うし,いらない人は買わない。そのほかにも「商品」はあるのだから,わざわざ「恋愛」を買う必要はない。「恋愛」が日常から分断され,商品として日常の彼岸に位置づけられる。この帰結が「恋愛しない若者」なのであろ -
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博報堂ソロ活動系男子プロジェクトリーダーによる自由自立自給の価値感を持つ、独身20〜50代男性、一人暮らし、ちゃんと働いているソロ男の分析本。既婚男性は譲れないポイントを長所で捉えるのに対して、ソロ男は短所を挙げる人が多いは辛辣だが適切な指摘。メモ。
(1)独身男性市場は独身女性のそれを絶対額で凌駕する。直近7年の平均で見ても男性の方が約4千円程消費支出実額は多い。加えて消費市場ボリュームでも20代-50代女性が年間8兆円に対して20-50代単身男性は年間14兆円規模。
(2)ソロ男の定義。独身20~50代の男性。1人暮らし。ちゃんと働いていて金銭的な依存はない。自由自立自給の価値観を持ってい -
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◎「恋愛しない」のではなくできない?若者たち。
現代っぽい!と感じた若者事情。
テレビで出てくるようなことをまとめた本かと思いきや、多種多様な対象へのインタビューや、調査結果をもとにして一つひとつ裏付けしていくので「え~ほんと~?」なんて思いながら、周りの人も思い浮かべたりすると思わず納得してしまう。
サブタイトルにもある、「コンビニ化する性とコスパ化する結婚」はとてもよく理解できた。
恋愛して(=告白して)関係が悪くなってしまうよりもゆるゆると今までの仲いい関係のままそういう関係を持ったっていいじゃないか!と思う人がいるし、結婚するにしてもコストがかかるなら無理に同棲するよりも別居したほ -
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ネタバレ第一章 恋愛レボリューション 何が若者たちを恋愛から遠ざけているのか?
・若者たちの恋愛阻害要因①「超情報化社会」がもたらした功罪ーバーチャル恋愛とリアル恋愛の狭間で
・②「男女平等社会」と「男女不平等恋愛」のギャップとジレンマー昭和の恋愛幻想に縛られる若者たち
・③超親ラブ族の出現と恋愛意欲の封じ込めーなぜ子離れできない親が増えたのか
・④恋愛リスクの露呈と、若者たちのリスク回避ー「自己責任」に脅える恋愛事情
・⑤バブル崩壊と長引く不況が招いた、恋愛格差社会ー非正規では恋愛もできない?
第二章 恋愛とセックスと結婚の歴史、そして、世界事情 恋愛と告白、結婚は相容れない!?
第三章 恋愛結 -
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ネタバレたくさんのデータと取材をもとに構成された社会学っぽい書籍で大変おもしろかった。
性にまつわるテーマであるため、どうしても拠り所が『an・an』などといった、n数はいくつですか、対象者は誰ですかという雑誌に頼らざるえない場面があるようで、その点では「極論」だとか「ほんの一部の事例」と評する人がいると思うけれど、若者が以前より恋愛をせず恋人をつくらない事実は、内閣府の「少子化白書」からも間違いないこと。その原因は何かをさまざまな角度から深堀りしていて、ぐいぐい読めるものだった。
著者の牛窪恵さんは、「おひとりさまマーケット」や「草食系男子」などの言葉を生み出した方で、ネットで検索すると、一部の現 -
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マーケティングライターの牛窪恵氏が、草食系男子(平成男子)とバブル期のオヤジの価値観の対立について明らかにし、お互いの価値観を認め合いましょうと主張している。ちなみに、本書では平成男子のことを「お嬢マン」と名付けているが、これは草食系男子の価値観が、少し前に話題になった「名古屋嬢」の価値観に似ていることに起因している。すなわち、母親や家族と仲が良くて、内面はおっとりしていて、いいモノを冷静に見抜く目があり、買い物は堅実で貯金を欠かさず、旅行や遠出よりも「おうちの周り」が好き。こういう男子を、温かい目で見守っていただけるとありがたいと私も思います(^-^;;
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40代独身には希望が持てるような内容の本です。
(男女ともです)
なぜ、こうした現象が起きてきたのか、
その社会的な背景や、若者たちのコミュニケーションについての考え方にも言及しています。
それを読めば、手放しで喜べる話ではないこともわかります。
僕らも人のことは言えた義理ではないですが、若い人(特に男子)の
コミュニケーション能力が著しく落ちていることが如実にわかることが書かれています。
僕らのような、具体的な対象者にとっては、恋愛指南書にもなる(笑)一方、
そうでない人たちが読んでも、現代社会の実像にせまる、秀逸なレポートだと思います。 -
Posted by ブクログ
17~23歳ぐらいの「ゆとり教育」世代を対象にした消費意識を読み解いた本。
彼らの親はいわゆるバブル世代であり、いい意味で上昇志向のある世代の子供たち。
彼らの世代はいじめ問題を経験。いじめといっても大人への反抗という主旨のものではなく、仲間いじめという意味でのいじめ問題。
したがって、「悪めだち」をしてしまい、コミュニティからはずされたりすることを潜在的に恐れている世代。
したがって、その反作用としてつねにゆるやかにつながっていることを求める。とはいっても目だ立たないことをよしとするわけではなく、自分自身のキャラクターのポジショニングを考え、そのポジショニングにあった、仲間から「リスペクト」