【感想・ネタバレ】恋愛しない若者たち コンビニ化する性とコスパ化する結婚のレビュー

あらすじ

恋愛至上主義の終焉と結婚の危機!恋愛とセックスと結婚の三位一体は崩壊!
「いつかは結婚したい。でも恋愛は面倒。」「夫はいらない、欲しいのは子どもだけ」
「ラブホもワリカン」「恋愛はコスパに合わない」「恋愛にはリスクがいっぱい」「パパやママといるほうが楽しい」「すぐそこにある、離婚という恋愛不良債権」……。

女性7割強、男性8割弱の20歳にいま、彼氏・彼女がいない。また恋人ナシの20代の4割が「いらない」と言い切る。でも、その一方で20代女性の7人に1人にセフレがいて、同男女の9割以上は「いずれ結婚はしたい」と言う。「面倒な恋愛から解放されるためにも」!? かつて、恋愛とは青春の象徴であった。いま若者たちの間に何が起こっているのか?

新語・流行語大賞にノミネートされた「草食系(男子)」や「おひとりさま(マーケット)」を世に広め、若者たちの変容や人生観に詳しく、TVや雑誌でもおなじみのマーケティングライター・牛窪恵が、識者や若者への徹底取材ならびに本書のための徹底した定量調査も行い、その実態と傾向から非恋愛時代の新しい結婚のカタチを探る……!
そこから見えたのは、バブル崩壊後に起こった数々の「恋愛革命(レボリューション)」だった!

「若者にとって、恋愛がとても『面倒』な時代になった」(関西大学・教授 谷本奈穂氏)
「現20代男女にとって、恋愛は精神的に『重い』もの」(和光大学・准教授 高坂康雅氏)
「現実主義となったいまの若者から見て、恋愛は『コスパ』に合わない」(中央大学・教授 山田昌弘氏)

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Posted by ブクログ

職場で恋愛経験のない20代があまりに多いので読んでみた本。
結婚しない若者の背景にあるものの分析はなるほどとうなづける。時代ごとに結婚観は変わってきたし、昭和型をいつまでも踏襲する必要もないと思う。

今の時代のいろいろな結婚の形の紹介がおもしろかった!
(逆転婚、格差婚、通い婚、週末婚、別居婚)
自分の世界を楽しみつつ、相手とはたまにあう程度が1番長続きして楽しいのかも
歳の差婚もいいね!

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2024年02月27日

Posted by ブクログ

なぜ未婚率がこれだけ増えているのかというテーマに対して、
平安時代から歴史的にみた結婚に対する考え方の変化、
男女平等社会である現代と古い価値観のギャップなど、
幅広い観点から考えた結果とこれからの新しい時代にふさわしい結婚というあり方の提案がされている。

また、結婚に対して男女が求めるものや年収との関係、恋愛のリスクなど調査した結果が多数紹介されている。

これらの結果を自分と照らし合わせた結果、
女性が社会進出し稼ぐ時代になった今、
金銭的に余裕があり、
子供がそこまで欲しくない女性にとって
結婚はメリットがないと感じた。
むしろ結婚後の離婚やDV、モラハラ、嫁姑問題、シングルマザーなどリスクの方が多い。
とりあえず誰でもいいから結婚したい、とはどうしても思えない。
老後の不安や孤独死が最後に挙げられていたけど、
むしろ結婚相手が認知症になるリスクもあるし
結婚していたって1人で死ぬこともある。
死ぬ瞬間のために大して好きでもない相手と生活するなんて耐えられないと思った。

結論、本書を読んで自分は結婚したいと思ってないことに気づいた。

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2020年09月29日

Posted by ブクログ

これが若者に全て当てはまると言ったら極論かもしれないが、概ねの若者は当てはまると思う。
よく上司や先輩若しくは両親等から「結婚しないの?」と聞かれいつも返答に困っていたが、自分が恋愛下手な理由がここに書かれていたので、本の内容通りに返答すると屁理屈ばかり捏ねる人だと認定されかねないので気をつけなければいけない。
ただ恋愛や結婚したいなと思ってるからこそ上記のタイトルの本を手に取った訳である。読んだ直後の感想としては恋愛なんて頭空っぽにしてれば上手くのではないか世の中の若者は考えすぎではないのかとそう思えてしまう内容であった。

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2020年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

つくづくそうだよなあ、今の若い人は大変だなあと共感しながら読んだ。子供世代にあまり気を使わなくていいよと言えるといいのだが。
2018.8再読。なんとも身につまされる。

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2019年08月26日

Posted by ブクログ

恋愛について海外の状況、日本の歴史まで深掘りされており読み応えのある一冊だった。恋愛しないのは若者の意識だけではなく、とりまく環境、日本の経済など幅広く原因が考えられることが分かった。自分の意識と重なる部分も多くあり、もっとみんなにこの状況を知ってほしい。

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2025年08月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・いまどきの若者はコスパ重視
・目的が子供が欲しい、親を喜ばせたいなどの場合恋愛は不要
・恋愛はハイリスクと考えられている
・子供の親離れの遅さが恋愛を遠ざける
・セフレは恋人より楽だからつくる
・今時の若者はいい子体質が多い。周りの目、親の目を気にする
・親世代と価値観が全く違う。親世代は自分の価値観を押し付けるべきではない。
・恋愛、結婚の形は多様化している

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2022年01月22日

Posted by ブクログ

マーケティング会社経営者の牛窪恵による、現代の性事情を書いた一冊。

最近は年齢的に若い人の性事情を知る機会も少ないので、その分析は面白かった。

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2021年07月19日

Posted by ブクログ

本棚を整理していたら出てきたので、5年前くらい?に買って読んだ本だけど読み返してみた。
5年経って自分の置かれている立場が変わり、違う視点で楽しめた。恋愛/結婚しない/できない若者たちを様々なデータから分析しし、その背景事情を時代の変遷とともに実例も交えながら説明している。
一個人として、周りの友達や知り合い、自分の恋愛観に照らしながら読むのも楽しいし、背景事情としていろんな社会の仕組みが影響していることもあり、その点においても大変勉強になる一冊。
5年経った今、新たな恋愛の潮流は生まれているのか。

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2021年01月12日

Posted by ブクログ

未婚女性は35歳を過ぎると、その後結婚できる確率は1割あるかないか(総務省)。

さらに35~37歳を過ぎると、今度は妊娠確率もガクッと落ちる。

理想が高くなる一方、叶う確率は下がるジレンマ。


交際相手がいない20代は、
女性で60%
男性では76%にも及ぶ(2014年)


「過去に一度も交際経験がない20代」を見ると、
女性で23%、
同男性では41%にものぼる(2014年)


一方で恋人が欲しい人は
男女共に約6割(内閣府2015)

欲しいのに出来ない人がいる実情だ。

ちなみに恋人が欲しくない人の理由の約半分は
「恋愛は面倒」

会いに行けるアイドルの登場
バーチャルアイドル
などなど、恋愛の代わりが出現

「二次元は裏切らない」
傷つかないで擬似恋愛が出来る時代へ

アメリカの研究によると
「女性に限っては、18歳ごろまでに性行為をしてしまうと、高校中退や大学未進学の確率が約2倍に高まる」
妊娠、快楽、判断力などに影響を与えるのではないかと言われている

彼氏以外のセフレがいる女性は14%
交際相手以外セックス経験ありの独身男女は
男性40%
女性43%(2015年)

女性デートDV被害経験は43%(2013年)

一方で男性側被害も3割あるのは驚きだ。

束縛、モラハラ、リベンジポルノ
被害後引きずる女性も多い。

NOと言えない気持ちを伝える関係の構築が出来ない若者。空気を読み続ける。
無難に平和を求めすぎる結果、表面上の付き合いに。

そしてこの環境は若者でなく、大人たちが作り上げた社会の仕組み。

20代のデキ婚率44%

男性の年収200万弱は約3割
この20ー30代の既婚率は3%

300万円未満では、15%

300〜800万では30%前後

男性は、雇用形態と年収が大きく結婚に影響する


「結婚相手を愛しているか」の問いに
年収300万円未満の夫婦は48%が 「愛している」年収800~1000万円では33%のみ

また、毎日キスをしている夫婦の割合や夜の営み(セックス)の回数も、年収が低くなればなるほど多くなる傾向が出た


告白や入籍が当たり前の文化は日本だけ
男女ともに恋愛感情を伴わないセックスが4割を超えている
つまり、日本の恋愛も欧米化しているとも言える

一方で告白しないと無責任という
貞操観念が日本には根強く残っている


ある結婚相談所の調査では、5年間で「夫が11~15歳年上」のカップル(妻)が、13%から38%にまで増えた

歳の差婚の増加である

また現代には条件の多いバツイチ男性も多く市場に放出されている
「初婚より、あえてバツイチ男性を狙う」と豪語する女性が増えていると言う

年上男性のメリットは
・穏やか、包容力、知識、経験、安定


既婚男女で
収入を別々で管理しているは43%


同棲のきっかけは
何となくいつの間にが33%
結婚を意識が32%

お試し婚(同棲)が増えている
1 結婚ほど身構えず、お試し感覚で異性と共同生活できる
2 割り勘が前提なら、ルームシェア感覚で家賃や生活費を抑えられる
3 同棲生活を通じて相手に「情」が生まれたり、自分に自信が持てる

同棲相手と結婚した男女の約4割が「(同棲が)結婚後への自信につながった」と回答
続く第2位は「親愛の気持ちが生まれた」(約3割)だった。


恋愛や結婚のリアルを知る事ができる本書。
時代は変わっていると感じた。
結婚の形は、生き方は様々だ。

求めるものも多種多様だから、今まで通りの普通の出会いでは中々理想には巡り会えなそうだ。
いかにマッチングするか。


出会う場所は関係ない。
いかに、誰と出会うか。
これが、生涯の幸せに繋がるのではないかと思う。

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2020年08月28日

Posted by ブクログ


恋愛を価値あるものとして見る時代は終わり,恋愛を贅沢品・嗜好品として見る時代が近づいている。多くの若者へのインタビュー,アンケート調査を通して見えてきた若者の恋愛の実態。恋愛を価値あるものとして捉える若者と,恋愛を相対的に価値がないものとして捉える若者の二極化が起きているのであろう。

その背景として,おそらく恋愛が商品化されたことが関連しているように思う。商品化された恋愛は,欲しい人は買うし,いらない人は買わない。そのほかにも「商品」はあるのだから,わざわざ「恋愛」を買う必要はない。「恋愛」が日常から分断され,商品として日常の彼岸に位置づけられる。この帰結が「恋愛しない若者」なのであろう。

恋愛離れは,現状の日本においては未婚化・晩婚化,ひいては少子化へと繋がる問題である。これらの問題を解決するためには恋愛離れへの対策が必要であるし,実際色々な対策が講じられている。しかし,実はどれも恋愛を日常から切り離す対策なのではないか?とも思う。

恋愛離れへの対策として必要なのは,恋愛を日常に取り戻すこと。日常の彼岸となってしまった恋愛を日常化あるいは世俗化する。これこそが恋愛離れ対策として大切なことなのではないかと思っている。

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2019年07月27日

Posted by ブクログ

博報堂ソロ活動系男子プロジェクトリーダーによる自由自立自給の価値感を持つ、独身20〜50代男性、一人暮らし、ちゃんと働いているソロ男の分析本。既婚男性は譲れないポイントを長所で捉えるのに対して、ソロ男は短所を挙げる人が多いは辛辣だが適切な指摘。メモ。
(1)独身男性市場は独身女性のそれを絶対額で凌駕する。直近7年の平均で見ても男性の方が約4千円程消費支出実額は多い。加えて消費市場ボリュームでも20代-50代女性が年間8兆円に対して20-50代単身男性は年間14兆円規模。
(2)ソロ男の定義。独身20~50代の男性。1人暮らし。ちゃんと働いていて金銭的な依存はない。自由自立自給の価値観を持っている。
(3)とにかく自分がやりたい事を仕事で着々と実現できてる事が楽しいんですよ。彼にとっては達成感こそが重要なのである。
(4)ソロ男は美味しいものを食べたいという気持よりも品質の良いものを摂取するという考え方が勝る。
(5)実は男性は女性以上に自分の価値観を共有して欲しいという気持があって、自分が好きなものを人に試させてあげたいとか人にも知ってもらいたいという行動に出る。
(6)ソロ男にはそういう家族がない。ないが故に承認や達成を満足させる対象が必要。その一つが仕事。お金と時間を消費するという手段を通じて承認と達成を満足させている。

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2017年04月09日

Posted by ブクログ

◎「恋愛しない」のではなくできない?若者たち。

現代っぽい!と感じた若者事情。
テレビで出てくるようなことをまとめた本かと思いきや、多種多様な対象へのインタビューや、調査結果をもとにして一つひとつ裏付けしていくので「え~ほんと~?」なんて思いながら、周りの人も思い浮かべたりすると思わず納得してしまう。

サブタイトルにもある、「コンビニ化する性とコスパ化する結婚」はとてもよく理解できた。
恋愛して(=告白して)関係が悪くなってしまうよりもゆるゆると今までの仲いい関係のままそういう関係を持ったっていいじゃないか!と思う人がいるし、結婚するにしてもコストがかかるなら無理に同棲するよりも別居したほうがいいと思う人もいる。
確かに、自分より稼ぎのいい奥さんだとしたら自分も仕事をやめて専業「主夫」という選択肢を選ぶかもしれないし(そんなことなってみないとわからないけど)、共働きでも家事の一部を負担することはいまの世間的にはごく当然のことに違いない。
歴史的に恋愛は告白→交際の流れ、結婚は交際→プロポーズ→結婚式→出産の流れだったかもしれないが、そんなこと通説は今の時代ではまったく通用しないし、むしろそう考える人は多くないのではないかという気さえする。

自分も当事者であるという点も含めて考えても、とても面白く読めた本。

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2016年03月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第一章 恋愛レボリューション 何が若者たちを恋愛から遠ざけているのか?
・若者たちの恋愛阻害要因①「超情報化社会」がもたらした功罪ーバーチャル恋愛とリアル恋愛の狭間で
・②「男女平等社会」と「男女不平等恋愛」のギャップとジレンマー昭和の恋愛幻想に縛られる若者たち
・③超親ラブ族の出現と恋愛意欲の封じ込めーなぜ子離れできない親が増えたのか
・④恋愛リスクの露呈と、若者たちのリスク回避ー「自己責任」に脅える恋愛事情
・⑤バブル崩壊と長引く不況が招いた、恋愛格差社会ー非正規では恋愛もできない?

第二章 恋愛とセックスと結婚の歴史、そして、世界事情 恋愛と告白、結婚は相容れない!?

第三章 恋愛結婚から「連帯結婚」へ 圏外やコスパ、多用な結婚を受け入れよう!

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2015年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

たくさんのデータと取材をもとに構成された社会学っぽい書籍で大変おもしろかった。
性にまつわるテーマであるため、どうしても拠り所が『an・an』などといった、n数はいくつですか、対象者は誰ですかという雑誌に頼らざるえない場面があるようで、その点では「極論」だとか「ほんの一部の事例」と評する人がいると思うけれど、若者が以前より恋愛をせず恋人をつくらない事実は、内閣府の「少子化白書」からも間違いないこと。その原因は何かをさまざまな角度から深堀りしていて、ぐいぐい読めるものだった。

著者の牛窪恵さんは、「おひとりさまマーケット」や「草食系男子」などの言葉を生み出した方で、ネットで検索すると、一部の現象をあたかも全体の傾向のように表現する人だと批判されていることが多い。どうやらTV出演でそういう印象を抱く人がいるようだ。

確かに、今どきの若者(厚生労働省の基準では34歳までを指すが、牛窪さんは平成生まれとかゆとり世代の20代を指していると思われる)のうち、恋愛や性についてコスパの良し悪しを基準に語る人がどれだけいるのかはわからない。しかし、確実に性欲を解消するための商品は「コンビニ」で購入するような気軽さで買えるし、20代で非正規として働いている率が3割を超えている現実から「コスパ」は考えざるえないという状況なのは想像に難くない。
その状況を牛窪さんは、やや戦略的に過激な言葉で表現している。逆にいえば事象の切り取り方と表現方法、売り方が巧いマーケターで私なんかはその才能に唸ってしまった。すらすら読ませる文章力、なるほどど思わせる論理力もすごい。

取材に応じた若者たちの事例がどこまで一般的なのか、あるいは特殊なのかは私の限られた人間関係からは見えないものの、セフレやソフレがいようと、超親ラブ族であろうと、「結婚」は特別なものであり、絶対に不要なものであるとは思っていないように感じる。どちらかというとフランスのPACSのような制度による事実婚や、別居婚・週末婚のような多様な結婚の在り方が自他共に認められさえすれば問題はそこまで深刻にはならないのかもしれない。政府はより時代に合う法に改正し、環境整備すべきだ。

ただ恐れているのは、この「恋愛はコスパに合わない」「結婚は必需品ではなく嗜好品」という言葉がひとり歩きして増長していくこと。私のような分際が何を宣われていらっしゃいますか…という周囲からの厳しい目は重々承知しています。この投稿は自虐だとわかっています!

最近よく思うのは「本には真実や大切なことが書かれていないのではないか」ということで、どこか人を振り向かせる刺激や中毒性を孕んでいないと本は売れないため、鵜呑みにしすぎてはいけないと自戒の念に駆られます。『星の王子さま』でいうところの「一番大切なものは目に見えない」という話です(が、星の王子さまを引用してくること自体が話の展開として矛盾してますね笑。まあ続きを読んでください)。非日常の世界を繰り広げる「書籍」で語られた金科玉条の言葉たちや、逆に俗っぽくてキャッチーな言葉たち。その連鎖で日常がかたちづくられていることをよくわかっていなければいけない。資本主義社会では、ものを売るために非日常の言葉によってつくられた日常がごくごく当たり前であり、それは避けられないし、一方的かつ全面的に悪とはまったくいえない。いや、資本主義社会でなくとも、人の営みは非日常の言葉で脈々とかたちづくられてきた。

だから、この本の内容をそのまま鵜呑みにして、はいそうですかはかなり危険だと思う。牛窪さんによるひとつの問題提起であり、調査や議論の種であり、何かの花を咲かすための道具だと位置づける理性をもちたいです。

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2015年10月11日

Posted by ブクログ

データから今の恋愛や結婚の傾向が見えるのは面白い
逆転婚を受け入れるほど早く幸せに辿り着けるの部分も納得

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2024年11月01日

Posted by ブクログ

 恋愛の形や結婚の常識も時代によって移ろいでいくものであるとしみじみと感じる一冊。
 新しい結婚への後押しは少し性急すぎる気もしたけど、これからの社会には必要となっていくのかもしれないなと思った。

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2024年09月22日

Posted by ブクログ

日本の現代の若者が、なぜ結婚や恋愛に踏み出せないのか。その理由や背景について、インタビューや調査結果などを踏まえて説明されている。生の声はリアルだなと感じた。
若者サイドの調査は充実していたので、あわよくば若者の親世代の調査もあると、また新しい発見がありそうだと思った。例えば、親世代が自分の子どもに結婚して欲しいのかどうかだけでなく、自分自身の結婚についてどう感じているのか。
恋愛や結婚に対して悲観的になるのは、景気だけではなく身の回りに目指したいモデルがいないからではないだろうか。

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2022年01月29日

Posted by ブクログ

終始興味を引くテーマばかりだった

特に結婚に関しての考え方が今変化しているのはとても参考になった
自分の考え方がいかにステレオタイプな凝り固まったものなのか認識させられた
結局のところ結婚する当人同士が良ければ多少一般的な形の夫婦でなくても良い
自分も結婚について考えていること今増えているので自分とは別の考えに触れられる良い機会になった

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2021年12月17日

Posted by ブクログ

恋愛全盛期時代を生きた人の最近の若者評の本
一章はデータがあるところは参考にはなるけど、話は極端な例が多めかな。
二章は日本の歴史、海外の比較など興味深い

ただ生まれた時代からか恋愛することを絶対視しすぎているきらいがある。
同年代にも恋愛したくない人はいたはずで、そのあたりの調査が薄いから結論ありきの印象を受ける。
むしろ作者の時代はなぜそんなにも恋愛脳なのかを知りたい。

告白を重視するアジア型かなしで近づいていく欧米型か。
もしくは新しい(古い)タイプの恋愛がない結婚か。

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2020年11月29日

Posted by ブクログ

今の若者が恋愛するには色々とリスクやハードルがありすぎて難しいということだけど、その事例がたくさん挙げられすぎていて、なんだかとっ散らかったような印象の本だった。
「本当かよ?」って思ってしまうような事例もあったけど、兎にも角にも今の若者は気軽に恋愛を楽しめるような状況ではないということはわかった。
そして、恋愛を敬遠している若者でも、結婚願望はあることが多いのだから、未婚率の増加や少子化などの問題を解決するためにも、恋愛をすっ飛ばして結婚へ導くような支援が必要であるという主張も同感である。

けど、なんかひっかかるのは、恋愛をしない、できない若者たちを結局どこか人として欠陥があるかのように見ているのでは?と、思えてしまうところである。
そもそもタイトルや表紙カバーからして、そうした若者を「普通じゃない」扱いしているように思えてならないのだけれど、考えすぎでしょうか?

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2019年08月02日

Posted by ブクログ

恋愛と結婚は別物。いわゆる1人の草食系男子としては、どちらも遠い縁ではありますが、色んな形があるんだ〜。
ただ添い寝だけをする「ソフレ」にはびっくりです

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2019年01月01日

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『恋愛しない若者たち-コンビニ化する性とコスパ化する結婚-』
牛窪恵 著

ホンマでっかTVのマーケティング担当でお馴染みの牛窪氏。
ゴシップ誌程度な感覚で手にしたが、その内容には驚愕だ。空恐ろしい。
色恋云々に関してではなく、もはや社会学や文化人類学見地から警鐘が鳴りっぱなしの内容です。
前半は、昨今の若者たちの結婚に対するマーケティングのよる数値の趨勢だが、後半からの日本の平安時代から現代まで振り返る、男女の在り方、働き方、結婚の様式は非常に面白い。
現代の若者の結婚観はかつての、平安時代のスタイルに戻りつつあるな。
奇しくも、地方再生が先祖帰りしていることと並行している。
幼少期の刷り込みと経済の隆盛は、影響大ですね。
とにもかくにも、一概には言えないが団塊ジュニア世代より下の世代、ゆとり世代以下の世代の実態を知るには良い一冊。
グローバル化も成熟しきると原点回帰でローカル化してゆくな。

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2018年02月12日

Posted by ブクログ

確かに自分達の時代とは大幅に変わって、恋愛に冷めているようにみえる。
ジェネレーションによって物の見方が変わることを再認識しておかなければ。

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2016年04月01日

Posted by ブクログ

超情報化社会の中で、幻想が失われ、連絡はコンビニ化、他に楽しいことが多すぎる中、リアル恋愛は重くストレスであり、リスクもある。超親ラブ、親元のラクさ、親への気遣い。一度落ちたら抜け出せない希望格差社会。三位一体幻想を離れ、多様な結婚を受け入れるべし。

少子化、その元になる非婚化もあたりまえ、と思えます。

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2016年10月09日

Posted by ブクログ

牛窪さんはきちんと聞き込みや調査をしているマーケッターだと思う。
切り口も面白いので好きだ。
この本はまとまりはないが、
若者からのヒアリング数が多く、
参考にはなると思う。

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2016年04月22日

Posted by ブクログ

まあ…あんまり真に受けないようにしたい本だなぁ…という感じですね! 著者のことは「ホンマでっかTV」などで知ってはいるんですよね。コレ以外にもいくつか著書を読ましていただきましたし…

まあ、なんというか現代の若者は感情のままに動かないような気がしましたかねぇ…自分の感情に素直になる前にコスパとか? 考えてしまうというか…

そういう意味ではバブル世代の、浮かれた雰囲気の方がある意味人間らしいというかね、気持ち・感情をそのままに爆発させて生き物っぽく生きてはいるなぁ…という気がしましたね。

ていうか、恋愛なんて打算的にするもんじゃないと思いますけれども…感情を無視してしまってはそれこそアレですよね、「旦那は要らない、だけど子供は欲しい」みたいな感じになって男は本当に精子バンクになってしまいますよ!!

今後の日本がどうなるのかは知りませんが…何かと閉塞感漂う世の中ですし…リスクヘッジ?(笑) を考えつつ行動するような若者が後を絶たないんでしょうなぁ…きっと…。

となるとやはり今後も恋愛には消極的というか、慎重になる若者も増えるでしょうし、少子化も止まらぬでしょう…という見方をしました、僕は。

さようなら…。

ヽ(・ω・)/ズコー

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2015年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 たいてい、こういうタイトルの本はクソジジイかクソババの上から目線で最近の若い者が云々と説教じみた論考を纏めた挙句、終わりの言葉に「江戸時代に戻ろう」なんて頭に苔生えたような老害脳で絞めるのがセオリーである。
 さて、どうせ同じように説教じみた本なんでしょ?と読み始める(そういう本をわざわざ読む俺も頭おかしい部類)。
 読み進めてみると老害側ではなく、若者側の主張に寄り添っていることが分かった。

 若者が一番言いたいことが書かれていた。
 「こんな世の中にしたのは大人だろう」というもの。
 この主張が書かれている新書は少ないが、若者が声を大にして文句を言いたいことを一言にまとめるとこれだ。

 リスクを避けようとする意識、振られることへの恐怖、恋愛はしたいが無理だと諦める。
 そういった恋愛への反動で家族、友人とのつながりを大事にする若者像は、確かにその通りである。

 現に30手前で月一程度でサークルに、学科に冴えない男ら集まって飲んでいるが、気楽である。
 
 俺たちが実感するのは、恋愛のハードルが高すぎる。もはやどうしていいんだかわからん。わからんうちに年食って、同年代は皆三十路である。

 少子高齢化対策に結婚して子供産んでもらおうとか、一億総活躍(戦中クセぇ)のスローガンとか、いろいろ言ってるけど無駄なことやってんなぁと思う。
 じゃあどうしたら解決できるかって、そんなんわからないけど。
 とにかく恋愛のハードルは下げたほうがいいし、それができるとしたら小中高くらいしか女の子としゃべる機会ないんだから、その時にどうにかしたほうがいいよ。


 さて、本書では若者へのインタビューが多数載っている。 
 セフレソフレがいるけど結婚までは考えていないとか、
 彼女はいたけど恋愛が面倒だとか、
 フリーターでは金銭的に結婚は無理とか、

 俺がこの本で共感できないのはインタビューされてる若者に共感できない。
 セフレがいるとか、彼女はできるとか、逆にうらやましいな、おい。いいから結婚しろ馬鹿と言いたい。

 インタビューの対象は文系男子ばっかりなんだろうと思う。

 俺の周りの三十路野郎ども、一部上場企業とか国家公務員とか、割りかしまともな職に就いて手堅い奴らばかりだけど、圧倒的に結婚できない。
 なにせ出会いがないし。
 金銭的余裕もある、恋愛もしたい、最終的には結婚したい。そんな奴らばかり。
 だが、できない。かくいう俺も三十路近くで何もなく、まぁ無理だろうなぁとインタビューに出てくる若者とは違う方向で諦めている。

 いったいどうすりゃいいのかね。
 ふと思いついたけど企業同士で合コン開いてみれば?もちろん、男女参加費は同額の。
 サラリーマンの付き合いはほぼ会社だし、一人で街コンは無理でも先輩後輩で行きやすそうじゃん(行きにくい人間関係の職場もあるだろうけど)。
 それに、会社同士なら向こうの均一化されたステータスの人が集まるから、とんでもない地雷踏むこともなさそうだから安心だし。

 しかしまぁ少子高齢化は世界のトレンドだから、この傾向は変わらないと思うけどね。諦め。

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2015年11月09日

Posted by ブクログ

根拠になってるデータのひっぱり方が色んなところで都合のよいのをつぎはぎしてる感じとか、独自アンケートも関東一都六県、600サンプルってどうなのとか、いろいろツッコミたいところはあるのだけれど、こういう仕事というか、そこで仮説を立てるのがこの人の仕事だよね、と思うので、まぁ、そんなもんなんでしょう。中身は面白いのですが、意識の高いプレゼンをずっと受けてるような読むしんどさはありました。世界の恋愛事情とか、もう少し知りたい。

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2015年10月31日

Posted by ブクログ

若者はなぜ恋愛しないのか?

右肩下がりの経済、簡単に手に入るアダルトコンテンツ、ストーカーなど恋愛のリスク諸々、昔のようにオープンに恋愛するのは難しくなってきている。

でも、子孫を残すという本能的な欲求がその程度の条件でこうも変わるんだろうか?

自分は20代だけど、自由な恋愛をしたいと思ってるし、むしろしたくないと言う人の気持ちが分からない。
データがたくさんでてくるので、いろいろ突っ込みながら読める本です。

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2015年09月26日

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