牛窪恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
マーケティングのお勉強。
一般に、メルカリが人気を呼んだ理由は、ユーザビリティ、すなわち使い勝手のよさや、不要品がお金に変わる金銭的メリットにあると思われがちです。これらはマーケティング用語で言うと、「機能価値」。もちろんこの部分も大切ですが、機能価値だけを提供する企業は、競争に弱いと言われます。なぜなら、たとえメルカリのように特定分野の「イノベーター(革新者)」でも、機能だけならすぐ他社に真似されてしまうからです。
取り組みを始めるのはたやすいのだが、先に進むにつれて十分な経営資源がないことが明らかになってくる。そのときにどうやって経営資源を確保するか。この問題は、部分的には量の問題 -
Posted by ブクログ
色々な企業の取り組みを例に挙げてそれぞれの考え方をレクチャーしてくれる入門書。
マーケティングは生の声を傾聴し、そのまま受容し、共感するという、カウンセリングに似たプロセスから生み出されている。強さと優しさがある。
人間の本能や欲望、物事の本質を突き詰めて考えるのがマーケティング。
メルカリはやりとりを楽しむ女性好みのツール。ヤフオクは競い合う男性好みのツール。
マーケティングの基本〈STP〉セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング。セグメンテーションとは市場を切り分けること。
万国共通、右上にあるものを良しとする意識がある。
住宅の様に仲介業者がいると、中古品でも資産価値 -
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Posted by ブクログ
今の若者が恋愛するには色々とリスクやハードルがありすぎて難しいということだけど、その事例がたくさん挙げられすぎていて、なんだかとっ散らかったような印象の本だった。
「本当かよ?」って思ってしまうような事例もあったけど、兎にも角にも今の若者は気軽に恋愛を楽しめるような状況ではないということはわかった。
そして、恋愛を敬遠している若者でも、結婚願望はあることが多いのだから、未婚率の増加や少子化などの問題を解決するためにも、恋愛をすっ飛ばして結婚へ導くような支援が必要であるという主張も同感である。
けど、なんかひっかかるのは、恋愛をしない、できない若者たちを結局どこか人として欠陥があるかのように見 -
Posted by ブクログ
『恋愛しない若者たち-コンビニ化する性とコスパ化する結婚-』
牛窪恵 著
ホンマでっかTVのマーケティング担当でお馴染みの牛窪氏。
ゴシップ誌程度な感覚で手にしたが、その内容には驚愕だ。空恐ろしい。
色恋云々に関してではなく、もはや社会学や文化人類学見地から警鐘が鳴りっぱなしの内容です。
前半は、昨今の若者たちの結婚に対するマーケティングのよる数値の趨勢だが、後半からの日本の平安時代から現代まで振り返る、男女の在り方、働き方、結婚の様式は非常に面白い。
現代の若者の結婚観はかつての、平安時代のスタイルに戻りつつあるな。
奇しくも、地方再生が先祖帰りしていることと並行している。
幼少期の刷り込 -
Posted by ブクログ
まあ…あんまり真に受けないようにしたい本だなぁ…という感じですね! 著者のことは「ホンマでっかTV」などで知ってはいるんですよね。コレ以外にもいくつか著書を読ましていただきましたし…
まあ、なんというか現代の若者は感情のままに動かないような気がしましたかねぇ…自分の感情に素直になる前にコスパとか? 考えてしまうというか…
そういう意味ではバブル世代の、浮かれた雰囲気の方がある意味人間らしいというかね、気持ち・感情をそのままに爆発させて生き物っぽく生きてはいるなぁ…という気がしましたね。
ていうか、恋愛なんて打算的にするもんじゃないと思いますけれども…感情を無視してしまってはそれこそアレで -
Posted by ブクログ
ネタバレたいてい、こういうタイトルの本はクソジジイかクソババの上から目線で最近の若い者が云々と説教じみた論考を纏めた挙句、終わりの言葉に「江戸時代に戻ろう」なんて頭に苔生えたような老害脳で絞めるのがセオリーである。
さて、どうせ同じように説教じみた本なんでしょ?と読み始める(そういう本をわざわざ読む俺も頭おかしい部類)。
読み進めてみると老害側ではなく、若者側の主張に寄り添っていることが分かった。
若者が一番言いたいことが書かれていた。
「こんな世の中にしたのは大人だろう」というもの。
この主張が書かれている新書は少ないが、若者が声を大にして文句を言いたいことを一言にまとめるとこれだ。