藤岡換太郎のレビュー一覧

  • フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体

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    フォッサマグナミュージアムにまた行きたくなった。ジオパークにも行って断層みたくなります。微妙なバランスに住んでいる我々も奇跡かも。

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    2020年07月12日
  • 三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち

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    ネタバレ

    登山の途中に見える様々な岩石が気になって、初心者向けの岩石書籍を探していて見つけた本。細かい説明を省き、平易な文体で分かりやすく書かれており、非常に分かりやすい。

    「本書は石に興味をもった人が初めて読む本、もしくはこれを読むことで石に興味をもっていただく本というつもりで書いていますので、厳密さよりも大づかみなイメージを大事にしたいのです」

    「石の名前は、いくつも覚える必要はありません。基本的には、たった三つ、覚えるだけでいいのです」

    と全編を通してハードルを下げる努力をしている。特に種々の火成岩の形成過程をカレー鍋に例えているのが秀逸。

    また「岩石そのものの説明」よりも「地球形成のダイ

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    2020年05月03日
  • 山はどうしてできるのか ダイナミックな地球科学入門

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    ◯山がどうしてできるのか、というタイトルそのままに、山の生成に関しての説明がメインなのだが、今まで読んできた地学の本と比較しても、新しい知識が入ってくる感じではない。
    ◯ただ、プレートテクトニクスがかなり新しいもの理論であり、著者ですら大学時代に入ってきた概念という点は大変興味深く、また、プルームテクトニクスが名古屋大学発というのも面白い。地学という学問の新しさやこれからを感じさせる。
    ◯同じ著者の本でいえば、まだフォッサマグナの方が面白いが、自分にとっては復習とはなった。

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    2020年02月24日
  • フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体

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    フォッサマグナ地域の東西では、約1~3億年前の古い岩石が分布しているのに対し、内部は約2000万年前以降の新しい岩石でできている。ボーリングによる掘削調査では、基盤岩に達したことはなく、深さは6000mと推定されている。

    糸魚川-静岡構造線は逆断層になっており、新第三紀層の後期以降で見られる。

    北部フォッサマグナに分布する地層は、砂岩や泥岩などの堆積岩が多く、約1600万年前から海底に堆積した地層。石油や天然ガスを産出することで有名な秋田-新潟油田褶曲帯にも、同様の地層が分布している。

    南部フォッサマグナは、上下2つの地層群から成り立っている。下位の地層群のほとんどは、中新世中期の海底噴

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    2020年04月30日
  • 三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち

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    ◯個別の石の特徴や、採掘できるところでも教えてくれるのかと思って読むと、やはり地学関係、宇宙から生物、化学まで幅広い展開を見せる。
    ◯3つの石を軸に分かりやすく論が展開されているが、個別の文章的な意味合いではスッと頭に入らないことがやや多かった(知識が足りないだけかもしれないが)
    ◯とはいえ、この分野に興味が出てきたときに読むには十分知的好奇心を満たしてくれると思う。面白い。

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    2020年01月26日
  • 川はどうしてできるのか 地形のミステリーツアーへようこそ

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    川が山を越える。

    山とか海を得意としている著者ではあるが、この本では川をテーマにしている。
    読んでみると当たり前のことではあるが、山と川は密接なかかわりがある。
    その結果「川が山を越える。」ということも発生するとのこと。納得した。

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    2019年11月23日
  • 海はどうしてできたのか 壮大なスケールの地球進化史

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    壮大な物語を分かり易く

    地球の成立、海の出来上がりから将来の海が消えてゆくまでの壮大な物語を分かり易く書いてある。
    特に海の消滅を書いた最終章は読みごたえがあった。

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    2019年11月16日
  • 山はどうしてできるのか ダイナミックな地球科学入門

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    山ができた理由がわかりやすく記載されている。
    いろいろあるけど、他の本よりはわかりやすいというだけで、めちゃめちゃ簡単というわけでは無い。
    知らない単語なども多いので、ゆっくり読み進めていく必要があるが、読み進めていけばだんだんと楽しくなっていく。

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    2019年09月10日
  • 三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち

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    ブラタモリを見ていると、石の話が時々出てくる。
    それで好奇心を掻き立てられ、何か入門書はないかと探して出会ったのが本書。

    この本を読めば、細かな石の種類を見分けたりできる、とはならない。
    しかし、ビッグバンから原始地球ができ、マグマだまりから橄欖岩、玄武岩、花崗岩が析出していった仕組みを、わかりやすく説明してあり、地球科学初学者にもつかみやすい。

    筆者、藤岡さんは、本書が正確さをやや犠牲にしていると繰り返し断っているが、初学者が他の、関連書を読みたいと思うのなら、それは大成功ではないだろうか?

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    2019年07月15日
  • フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体

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    地球科学は、まだまだ発展途上の分野らしくプレートテクトニクスも戦後に初めて唱えられた学説で今も新しい学説がどんどん出ている状況らしい。著者も「定説ではないですよ」という前提のもとに彼なりのフォッサマグナ形成に関する説を説明しています。地球科学関連の書籍としては昨年(2017年)9月に出版された本なので、過去の研究成果も踏まえながらの説だと思います。その点では従来よりもより説得力のある内容になっているのではないかと思います。

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    2019年05月17日
  • フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体

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     久しぶりにネットではなく,本屋さんで出会った本。そして久しぶりに手に取ったBLUE BACKSです。
     「そういえば,フォッサマグナについてはしっかり調べたことがなかったなあ」「この本は読みやすそうだな」と思い購入。予想どおり,とても興味深く,ミステリアスで,謎解きのような本でした。
     フォッサマグナがどのように出来たのかについて,まだ定説がないことにビックリ。それでも,藤岡さんは,他のさまざまな事実を総合しながら,自分の仮説を提出してくれています。
     糸魚川静岡構造線の境目には私も行ったことがあります。地層の様子が明らかに違っていてなかなか興奮する場所でした。近くの駐車場には枕状溶岩の露頭

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    2019年05月13日
  • フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体

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    フォッサマグナ。名前の語感の良さで小学生の理科の授業で初めて聞いてから忘れたことのない単語。
    当時は、一本の線のような、断層や中央構造体のようなものだと思っていたが全然違っていて、もっと面白くて、もっと謎で得体の知れないものだったんだなと。

    内容としては、著者によって、今ある仮説に次ぐ仮説をうまく組み合わせ、フォッサマグナの謎に迫ろうとする一冊。素人にもわかりやすい文章と内容で、専門外だけど少し興味ある人はわりとすんなり理解できると思う。

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    2019年02月16日
  • フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体

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    フォッサマグナを発見したのは、ナウマン象で有名な、あのナウマンさん。明治初期に政府がドイツから東京帝国大学に招いた地質学者で、現在の産総研地質調査総合センターを設立した人。まだ若くて気質が激しく難しい人だったらしい。この人がいなければ、日本の地質学はもっとずっと遅れていたのだろう。まだちょんまげ結ってる人もいた異文化の日本に、よくぞ来てくれたもんだ。フォッサマグナとはラテン語で、大きな地溝、の意味。フォッサマグナの西縁は糸魚川から静岡にかけてのラインだが、東縁は諸説あり、まだはっきりしていない。

    地球はマントルの深い部分にある熱くて溶ける寸前のプルームがゆっくりと移動し、地表にマグマとなって

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    2019年01月06日
  • フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体

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    15 Ma (Mega annum = 100万年前 :地質年代の表記法)に生まれた深さ6000m以上の世界唯一の地形
    巨大地溝『フォッサマグナ』
    フォッサマグナとは何なのか?どのようにできたのか?いまできる精一杯の考察、答えを記した一冊

    私は全くのど素人ですが、そんな私にも読み易く、とても面白かったです^^*
    すごくわくわく浪漫を感じた(笑)

    地球のほとんどの大陸が合体してできた「超大陸パンゲア」
    とてつもなく巨大なスーパープルームによって引き裂かれ
    プレートテクトニクスによって動き回る大陸
    次に超大陸になるのは2億年後だそうです(笑)
    o(^-^)o ワクワクッする

    ←行ってみたいっ

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    2018年12月29日
  • フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体

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    秀作。
    フォッサマグナ、謎に包まれている。
    日本列島は、不安定な場所だということがわかった。災害が多いわけだ。
    地質学面白い。

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    2018年12月19日
  • フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体

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    フォッサマグナとは、日本列島の真ん中にある構造のこと。6000m以上の深さの地溝がありその上は堆積物が積み重なっている。世界でも珍しい構造で、それがなぜできたかを、前提から少しずつ説明して、最後に持論を展開する。
    内容は非常に興味深くおもしろいが、肝のところはかなり難しい。

    この本で示された試論は、北でオラーコジンができて日本海が拡大、南でフィリピン海プレートができて伊豆小笠原弧が衝突、それが同時期におきたから。
    両者が同時期におきたのはスーパープルームによる。

    オラーコジンは、餅を焼いてふくらませたときに3つに裂けるようなこと。そのうち2つは発達する。

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    2018年12月13日
  • フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体

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    ネタバレ

     日本人として普通に地理で習った「フォッサマグナ」。それがこれほど珍しい地形だとは。
     日本列島は二つに分断していたものが観音開きの戸が閉まるように合わさるようにできたのではないか、背後に日本海ができたのもその余波、と。
     「日本海その深層で起きていること」を読んで日本海に興味を持っていたがここでつながるとは。

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    2018年10月04日
  • 三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち

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    マントルを構成する橄欖岩、海洋プレートを構成する玄武岩、大陸プレートを構成する花崗岩の3つに焦点を当て、地球の成り立ちやそれぞれの岩石の関係などについて分かりやすく解説される。この分かりやすさが本書のポイントで、専門性を多少犠牲にしても、一般向けに理解しやすいように書かれている。それでいて、造岩鉱物の組成とかシリカの配列・原子ベースで見たシリカどうしの結合形態など、かなり突っ込んだ物理・化学的な話にも読者を誘導していて、全くの一般向けというよりは、「ブルーバックスの読者」向けの内容になっていて、知的な刺激も多い。
    著者の本はブルーバックスで色々と読んでいるが、本書も中々面白かった。

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    2017年06月12日
  • 海はどうしてできたのか 壮大なスケールの地球進化史

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    水の惑星と言われる地球。その水の大部分は海にあるが、本書では、その海の地球史的な変遷と、プレートテクトニクスを基本とする海洋地形の形成について大きなスケールで描かれている。原初の海に発生したシアノバクテリアが当時の生物にとっては有害な廃棄物であった酸素を生産し、その活動によって現在のような窒素と酸素を中心とする大気を形成したなど、偶然のようなできごとを著者は共進化と呼んで、現在の地球へと至る道筋を示してみせる。また、後半では、10億年後におとずれるという海の消滅という仮説を描いてみせる。海洋の水がプレート境界の海溝からマントルに吸い込まれてしまうというちょっと信じられないような話だが、46億年

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    2016年08月30日
  • 海はどうしてできたのか 壮大なスケールの地球進化史

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    同じブルーバックスの『地球進化 46億年の物語』が難しかったので、そのガイドブック的なことを期待して読みました。期待通りでした。

    海がどのようにできたかは、地球がどのようにできたかに関することなので、その点についても興味のあるある方は是非。

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    2016年03月19日