早瀬マサトのレビュー一覧
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ネタバレ 無料版購入済み
試し読みでもかなり
やはりテンポの良さ等はシナリオの完成度の高さからきているのでしょう。
読めた範囲(冒頭80ページ)ではまだ何が起こっているのか、判然としません。戦時下の兵器が神出鬼没によみがえって攻撃してくるという。兵器としての能力、当然ながら大差があるはずですが、不意打ちに連戦連敗という感じです。
これは続き、読みたくなります。 -
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配信された白黒アニメ版を見て、興味をもって購入。昭和40年代のTVマンガといわれていた作品の一編にこのような主張を盛り込める凄さと自由さを感じる。半年や一年のスパンで、一話完結を基本としたテレビシリーズは、ウルトラシリーズも含めて、バラエティに富んだ作品を産みやすかったのかもしれない。この本はアニメ版の作品の流れに即してキャラの描写を付け加えており、個々のサイボーグたちを引き立てているところに好感が持てた。個人的には、もっと踏み込んだり、描き足したりして欲しいところだが、あくまでアニメ準拠に徹するという抑制を効かしていたのだろうと解釈した。
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Posted by ブクログ
#日本SF読者クラブ この巻で一応完結。パラレルワールドは扱いが難しい。一種の「魔法の杖」で、これまでの物語をなかったことにしてしまうからだ。いままでの話は一体なんだったんだということになりかねない。この作品もそう。最初のほうからわかっていたが、それにしてもこの終わり方はちょっといただけないな(終わっていないのか?)。
しかし、サイボーグ戦士ベガはカッコイイ。勝てる見込みのないような戦いでも最善を尽くす。小川一水「時砂の王」に登場するオーヴィルとだぶって見える。
ちなみに角川映画の幻魔大戦でフロイの声を当てたのは美輪明弘さんだった。この頃から犬(みたいなもの)に役をふられていたんだと納 -
これからに期待したい
子供の頃、石ノ森章太郎の数多くの作品のファンでした。キカイダー、仮面ライダーに始まり、佐武と市、イナズマン、幻魔大戦、魔女先生、等々。もちろんサイボーグ009も単行本を揃えていて、何度も読みました。本作品も当然、期待して読みました。過去の名作のリメーク版は他にも色々あるようですが、それらと違って完結編と謳うだけあって、石ノ森章太郎のタッチを踏襲しようとした作品で、それなりに楽しめました。が、やはりどこか石ノ森氏本人の作品とは違う、違和感は否めません。石ノ森氏は自由奔放に描いて、それであのタッチ、あの雰囲気が出ているので、努力して真似られるものではないのでしょう。
でもそれはそれとして、楽しめ -
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石森章太郎版「幻魔大戦」の続きを七月鏡一の脚本で展開。平井和正の小説「幻魔大戦」は80年代以後のスピリチュアルブーム、新興宗教ブームの背景となり、現在は正面から取り扱われることが少ないが、本作では90〜00年代の時代潮流をふまえた上であえて幻魔大戦を語り直そうとしているように感じられる。評論としての「総括」ではなく、物語そのものの語り直しというスタイルをとることに新しい著者らの姿勢が反映されているようだ。続刊に期待したい。「”やさしさ”からは何も生み出すことができないのか・・・?!」という、「四次元半襖の下張り」でジュン演じる主人公のことばに対するアンサーとなりえんことを・・・
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2006年に故石ノ森 章太郎の構想メモを息子の、小野寺 丈が小説化した『2012 009 conclusion GOD’S WAR―サイボーグ009完結編』という小説がでました。
その小説は、天使編の続きになるのですが、ものすごくつまらないものでした。
小説の方は、その後、昨年の年末に一気に3冊発行され完結しています(私は未読です)。
さて、本書は、早瀬 マサトが萬画(←故石ノ森 章太郎は、マンガを萬画と呼ぼうじゃないかと提唱した)の天使編を完結させようとしているものです。
天才と比較されて早瀬も大変と思いますが、私は、こうして遺志をつなぎ完結に向けて進んでいることを喜びたいと思 -
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ネタバレ映画化の影響は大きく、いろいろと009関係の書籍が出るのは嬉しいっ!自分が好きなものがオワ◯ンなんて言われたくありませんし。
いろいろ出たものの一冊。石ノ森プロで描いてます。現役の他の漫画家さんが描くとアレンジや解釈が作者の色がどうしても出てくるものですが、昔の009を思い出します。絵柄的には石ノ森先生がなくなる頃の絵柄よりちょっと前という感じという所為もあるかな。
それでも物足りないのは、石ノ森先生がよく描いていた先進的なというか実験的な表現がないからだと思います。精神的な表現とかは、晩年も精力的に取り入れていたので、ちょっと演出が物足りないかな。
それでも昨今出ている009のリメ -
ネタバレ 購入済み
終わりとしてはエグく雑だった
神々との戦いの割には髪の扱いが雑過ぎて残念という感想しか無い
サイボーグ戦士たちが傷つくところについては、リアルを求めたのか逆にエグく残念。
石ノ森章太郎が残した情報を元に決着をつけようと取り組まれた関係者の方には感謝しかありません。
ですが、イチ漫画として読んだときには残念という感想だけが残りました。 -
購入済み
ウーム…
一気に大団円。これまでの伏線を大急ぎで回収。
言ってみれば、思いっきり散らかした玩具を、玩具箱に一気に放り込んで片づけたという感じ。
それにしても、読後のこの不完全燃焼感を、いったいどうしたものだろうか?
やはり、石ノ森作品は、未完のままにしておいてほしかった気がする。
力作には違いないので、一応及第点に。