戸部田誠(てれびのスキマ)のレビュー一覧
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何よりも、つやちゃんの解説に心を掴まれた。つやちゃん、何者。めちゃくちゃすごい。感覚的なものの言語への変換が、すっと馴染んで入ってくる。こんな風に表現することができるのか…。内向的なものを役を通してだす、繰り返す身体の揺れが継承する踊りとなりそのなかから心地よい音楽がある、その曲があるから歌を歌える。型に身を預ける。はまる、ではなく。
「熱を抑えているというより、熱が最も遠くまで届く形に整えている」って。音楽、曲の解説というものは難しい気がしていて、初めて読んだんだけれど、いや、わかるのよ!見事で。曲を聴きながら読むことができる幸せの瞬間で。あ、これ、繋がれるんだ!と。まじ、つやちゃん、何者。めちゃくちゃすごい。
なんだかそしたら、自分が感覚として好きなものを言語化できたら、なぜ好きなのかその構造が見えたら。私は救われるのではないか。とも思えてきた。
私の顔フォトも、きっと語れるに違いない。こんなにも星野源を言語化できることがあるんだ。なんとなくいい、感覚的に合う、じゃなく。
それを使うの?という目を引く、心を惹く以外生、インパクト。組み合わせちゃっていいんだという安心感。不器用を受容する不完全さと、実は大衆に届けられるという密かな自信とわかりやすさ。異素材の融合・新しい見え方。好奇心と挑戦が好き。そんなことが好き。
その言語化された「好き」は、なかなかコレ!に集約されない。好きな絵本、こどもとの活動、撮る写真、人との関わり方、好きなデザイン。選ぶものの根底に、そんな私なりのセンスがあるような気がする。
そして、「コレ」や「大好き」がないのも自虐的だったのだけれど…
大好き、熱中じゃなくてもいい。大きな成功でもセンスでなくでもいい。強い強烈な好きじゃなくてもいい。「ふっと湧く好き」「これとこれだったら、こっちの方が好きかな」でいい。
それでも今まだ顔フォトが好きで、好きと好きが繋がってジワジワと染み込んでいるから、それでもいいよねと思えた。それが私の好き❤️なのよ、と。
さて、後半からは、つやちゃんの解説も、なんだか難しくなってくるし、硬くなってくる。それもそのはず、源さん自体の状態が疲れが見えて苦しくなってきたから。投げ出してはいないけど、諦めてはいて、前へのエネルギーで動いているわけではないから。最後に源さん自身の言葉もなく、少し期待してしまった自分がいたなと思った。いのちの車窓から2を読んだ後も思ったけど、これからも源さんもずっと応援しているし、ゆいちゃんがいてほんまによかったな…と思う。そしてなぜ源さんが好きかがわかってよかった、誠実だからなんだなぁ。 -
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ジャンプ+ができるまでの過程、携わった方々の変遷や思い等、熱量が伝わる一冊でした。
自身、『週刊少年ジャンプ』は30年以上途切れることなく愛読しておりますが、ジャンプ+については、各作品に触れる機会はあっても基本的にノータッチでした。しかし、本著を読んでみるとジャンプ+は、ジャンプの基本理念である才能の発掘に焦点が濃く当てられており、また、小手先の一年程度で食いつくされるコンテンツとは違い、基本に忠実であるが故にここまで成長できたことが良く解りました。感覚としては、「一流のスポーツ選手は基礎トレーニングを欠かさない」ようなものなのかなぁと感じました。まさに、漫画雑誌会のイチローです。
これからも週刊少年ジャンプは愛読は勿論、ジャンプ+も見たいなぁと思わせる一冊でした!! -
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ここ10年の出版社の収益はマンガを持っているか持っていないかで大きく差が出ているようです。それはマンガのデジタル化が大きく寄与しています。マンガはスマホで読むことが当たり前になった10年でした。ちょうど2016年に開設された漫画村が違法とされ2018年に閉鎖された出来事もマンガのデジタル化への欲望を象徴しているようにも思えます。そんな海賊版サイトが月の裏側だとしたらブライトサイド、月の表側のマンガDX物語が本書です。1994年653万部に達した頃だったと思いますが少年ジャンプのシティボードに「ともだち600万人」というコピーを見つけた記憶があります(調べたけど発見出来ず…)。その時代の回し読みを考慮して、ジャンプ+の読者数として1000万人を目指している、という発言に触れた時、スティーブ・ジョブズがiPhoneを発表する時「電話を再発明」すると言ったことを思い出しました。きっとジャンプ+はマンガを再発明しているのだと思います。本書でわかったことはデジタルはマンガと読者の関係を変えただけでなく作者との関係も変えている最中なのでは?ということ。恥ずかしながらこの本でジャンプ+のアプリをDLし『SPY×FAMILY』『彼方のアストラ』『ファイアパンチ』『エルドライブ』『とんかつDJアゲ太郎』『生者の行進』『幼稚園WARS』『ラーメン赤猫』『地獄楽』『怪獣8号』『ダンダダン』『ルックバック』『正反対な君と僕』『タコピーの原罪』『ふつうの軽音部』…無料の第一話読んでそう思った次第です。もともとのジャンプがマガジン・サンデーの作家たちを旧世代化したみたいなことが起こっているように感じました。きっとこれから電車の中での過ごし方、変わりそうです。
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集英社の漫画アプリ「ジャンプ+」を作った人間たちの裏側を描いたもの。
プロジェクトXやガイアの夜明けを文章で読んでいるような気になる。
著者は「テレビのスキマ」のペンネームでテレビの裏側を取材している方なので、本書も関係者たちへの詳細な取材した内容が主になっている。
正直「ジャンプ+」のアプリは利用していないし、漫画アプリは苦手だった(広告が煩わしいのでね)。当然昔は少年ジャンプを読んで育ってきたので、ジャンプコミックスをいくつも買って読んできた。(こち亀、ドラゴンボール、ONE PIECEなどなど)
現在はジャンプ+からの単行本がめちゃくちゃ売れるのも珍しくない。「SPY×FAMILY」「ダンダダン」「彼方のアストラ」などなど、漫画もアニメも大ヒットしている作品もジャンプ+発なのだ。そんな時代。
この本では、デジタルの世界で漫画を読ませることの大変さ、売れる漫画家を育てるという大変さなどがしっかりわかる。それに加えて、アプリを快適に動かしていくことの大変さも良くわかった。ただし、大変なんだけど、みんなやる気に満ちていて、とても熱い!
漫画が好きで好きで仕方なくて、面白い漫画を一緒に作っていくという熱意がとても良かった。仕事をするというのはこういう熱意が大事だと思い知った。
新たな漫画家を見つけて、育てることも、大変そうだけど面白そうだった。
まあ、ジャンプという大看板があるおかけで、優秀な編集者や新人漫画家が集まってくるっていうのはあると思うけど。そこからいいものを作れるかどうかは、熱意を持って挑戦していくことでしかないのだろうなあ。王者の地位に甘んじていたら、いつかは落ちてしまうだろうから。
この本を読み終えた後、しっかりと「ジャンプ+」をダウンロードさせていただきました。まだ少ししか触ってないけど、なんだか使いやすそう。