戸部田誠(てれびのスキマ)のレビュー一覧

  • 1989年のテレビっ子 たけし、さんま、タモリ、加トケン、紳助、とんねるず、ウンナン、ダウンタウン、その他多くの芸人とテレビマン、そして11歳の僕の青春記

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    文庫王国から。今、ほぼ完全にテレビ断ちしてるから、発売当時、本作にも特に興味は覚えなかったのかも。でも1989年となると、今より断然テレビ好きだった時代だし、登場する面々にも、多かれ少なかれ笑わせてもらったクチだから、純粋に本作もかなり楽しめたのでした。裏事情も含めた追体験、って感じ。みたいな、ゲロゲロ。

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    2023年01月10日
  • 史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記1980-1989

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    「ニューヨークに行きたいかー!!!!!!」
    「おーーーー!!!!!!」

    「罰ゲームは怖くないかーー!!!!!!」
    「おーーーー!!!!!!」

    ウルトラクイズがテレビで放映されていた当時、私はまだ出場資格はありませんでした。毎年流れているスケールの大きい番組に「いつか出たい」と思っていたものです。

    残念ながら出場できる年齢になる前にウルトラクイズ自体は終了してしまいましたが、ウルトラクイズの多くのファンがそうであるように、私も「第13回」は、何度も何度も、それこそビデオテープが擦り切れるまで見ていました。

    まさか30年以上たって新しく情報が出てくるとは…。

    頭の中にこびりついている映像

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    2022年12月30日
  • 史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記1980-1989

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    今なお、いやむしろますます勢いを増している感すらあるクイズ番組。その膨大な歴史の中から第13回アメリカ横断ウルトラクイズの準決勝をクライマックスに据える形で記されたノンフィクション。まさに「事実は小説より奇なり」を具現化するかのように運命の歯車が絶妙に噛み合って紡がれていく人間ドラマが読み応え抜群。インターネットが存在しない80年代に各地のクイズ好きが繋がれた奇跡。読んでいる最中はほぼ小説の世界にいる感覚。なぜ現在もクイズ番組はテレビから消えないのか?なぜクイズはそんなにも人を熱くさせるのか?その答えが本書にある。

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    2022年12月25日
  • 1989年のテレビっ子 たけし、さんま、タモリ、加トケン、紳助、とんねるず、ウンナン、ダウンタウン、その他多くの芸人とテレビマン、そして11歳の僕の青春記

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    テレビに出る人、作る人、観る人。誰にとってもテレビが青春だった「1989」年を巡る群像劇。この年、すべてが始まった…。
    昭和から平成へ、新たな時代が到来するとともに、テレビバラエティの世界も世代交代や新たなジャンルの礎が築かれた。そういえばと思い出す事や、そうだったのかと気付かされる事、約30年前の問題の答え合わせをしてるかのような気持ち良い時間を過ごすことができた。

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    2022年12月04日
  • 芸能界誕生(新潮新書)

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    良くも悪くも日本の芸能界を形成し、同時に視聴者にも広くその存在は知られている芸能事務所の起源を調査した一冊。ジャズから出発して映画やレコード会社、そしてテレビ黎明期にまで話は及ぶ。膨大なインタビュー取材と資料からストーリーが浮かび上がってくる構成はさながら大河ドラマ。知らない史実ばかりでとても面白かった。ただ、ドラマチックな筆の一方で(あとがきで「本書で解き明かしたいのはそういった部分ではありません」とエクスキューズされているものの)昨今報道されることが増えてきた負の側面や韓国エンタメに周回遅れで惨敗している日本の現状との因果関係にまで踏み込んでいない点には物足りなさを感じる。その辺りは続刊に

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    2022年10月16日
  • タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?

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    夢や希望を抱けずに生きてきた身としては重なる部分があって読んでて救われた。今を生きることに懸命であればそれで良いんだよって背中を押してもらえた気がする。

    「なるようにしかならない」

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    2022年07月24日
  • タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?

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    タイトルと絵と一目惚れした1冊。
    国民的タモリさんと言うイメージ。
    興味本位で読んでみた。
    驚いたのは僭越ながら私と思想が似てると思った。

    「友達などいらない」と言い切ってるところ。
    私自身もそう思ってる。
    愛や夢など持たない方がいいと私も思う。


    タモリさんの残す言葉などは生きづらい人におすすめな気がした。

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    2022年05月18日
  • タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?

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    自らテレビっ子と称する筆者の一視聴者としての視点からまとめられたタモリ学。「タモリ」という存在がいかにして形成されたのか、その哲学はどのように生まれてきたのかを知ることができる。彼の「意味や言葉」に対する独特な考え方はとても新鮮。自然体な、今を自由に生きるという生き方や、人間関係に対するスタンス(他者に対する距離感)が、ずっと一貫していることが素晴らしい。この境地迄達するのは容易ではないだろうが、楽に生きる大いなるヒントになるのではないかと思う。

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    2022年03月23日
  • 笑福亭鶴瓶論(新潮新書)

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    笑福亭鶴瓶の凄さがわかる一冊です。
    どのようにして落語家になり、どのように売れていったかというヒストリーとともに、芸人としての鶴瓶師匠のこだわりが分析されています。
    こんなに普通で、こんなに人が好きなスターは他にいませんね。

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    2021年07月17日
  • 全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方

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    奇しくも「平成」が終わる。まさに平成のテレビ史と言える本だ。
    確かに日テレは今も強い。
    視聴率三冠王以外にも、デジタル方面への攻めも他局と比較して積極的。
    とにかく新しい事象に対して飛びつくのが早く、迷いがない。
    そんな企業文化はいかにして生まれたのか?
    日テレにとって、1980年代は負けの時代だった。
    それを逆転させたのが1990年代。
    まさに時代は平成。
    「勝ちグセ」がついたと言えるだろうが、「えげつない勝ち方」をしてからの日テレは確かに強いのだ。
    ただこの本を読めば読むほど、「特別なことをやった」という事実がないことが分かる。
    当たり前のことを、当たり前に速やかに実行しただけ。
    現場で思

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    2020年06月21日
  • 全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方

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    冒頭の「苦手」が秀逸。
    「嫌い」や「ダサい」とかだと角が立つけど、「苦手」なら、まだ知らない部分にきちんと向き合うことで克服できそう、前向きだ。そういうシーンがあったら「苦手」って言おう。
    でも、やっぱり嘘はつけないようで、そこはかとなく違和感を匂わす書きっぷりも感じられましたよ。(実際どうかはわかりませんが)
    しかし、現在のテレビが凋落した原因は日テレが天下を取ったからなんじゃないかと思い始める。フジは軽佻浮薄ではあったものの、深奥には知性と教養があった、ような。日テレはマスな人間の欲望を最大公約数で叶えてくれるので、ある層の視聴者にとってはテレビは単なる娯楽に落ちぶれてしまった。だから、も

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    2020年01月07日
  • 笑福亭鶴瓶論(新潮新書)

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    玲子夫人のハナシはパペポでも聞いていたが、こんなにも素晴らしい方とはしらなんだ。パペポはだいたい尖ったハナシが多かったけど、上岡さんも鶴瓶さんも共に愛妻家でそのハナシになるたびホッコリしたものだ。

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    2019年12月28日
  • 笑福亭鶴瓶論(新潮新書)

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    笑福亭鶴瓶さんのことをニコニコし時に全裸になる師匠くらいの認識なのではないか。尖りまくっている鶴瓶さんという切り口は初めてだったし、憧れらないスケベ力が強烈。
    愛される芸人の人生観を知れる本!

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    2019年08月25日
  • 売れるには理由がある

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    ‪確か町山智浩が「批評とは第一に作り手の意図を読み解き、次にそれを超えた範囲までを指摘すること」と言っていた記憶があるが、本書は後者に重点を置いている。芸だけでなく芸人の人となりを知るとお笑いが立体的に見えてくる。参考文献は全て一般人でも入手可能。まさにお笑いの楽しみ方の教科書。‬

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    2019年04月15日
  • 全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方

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    テレビが、最も輝いていた時代の息詰まる舞台裏。
    ワイプや雛壇など、今のテレビの「常識」が、ひょんなことから
    生まれてきたエピソードも興味深い。

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    2018年08月15日
  • 全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方

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    日テレ快進撃の要因は、24時間テレビにある、という分析を聞いたことがあります。1日まるごと1つの番組を成立させるために、報道とかドラマとかスポーツとかの縦割りを超えたチームになったことが、それが若い作り手世代によってなされたことが効いてきている、と。まさにその詳細篇。フジテレビコンプレックス世代による逆襲物語でした。ひとつひとつの番組が、どうやって生み出され、どう次の番組に繋がっていくか?番組という点が編成という線になって、それがコンテンツ産業としてのテレビ局の組織文化をどう変えていくのか?ビジネススクールのケースのような話です。今だから、と言えるような結果論にも思えますが、だからこそ、この状

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    2018年06月18日
  • 笑福亭鶴瓶論(新潮新書)

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    ネタバレ

     帯に「スケベで奥深い」との惹句!しかしながら、本書のページを読み進めていくと、『鶴瓶の「スケベ」とは「純情」と言い換えることができる。性的な意味はない。貪欲に目の前の人や物を純粋に愛することなのだ。』と、著者は綴っている。
     週刊誌等のインタビュー、映画「ディアドクター」「母べえ」「おとうと」の撮影秘話、NHK「家族に乾杯」のロケの話…etc. 鶴瓶語録満載だ。
     家族、結婚に至る話は、ウルウル(´;ω;`)ウゥゥ意外と思えるエピソードも必見! 個人の意見でした(笑)

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    2017年10月08日
  • 笑福亭鶴瓶論(新潮新書)

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    『縁は努力』なのだ。

    様々な場所に出向き、時間をかけ、人と接すること。単純に機会を増やす。その遠回りに見える泥臭い道こそが、運を引き寄せ、縁をつなぎ、奇跡を呼ぶ近道なのだ。(P242)

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    2017年10月01日
  • 笑福亭鶴瓶論(新潮新書)

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    学生時代、ぬかるみんでした。予備校の月曜日は朝は仲間で昨夜のラジオの反省、感想タイム。MBSラジオの番組にもスタジオに生出演しました。終わったあと、アフロヘヤーと記念写真、その頃からもお客さんを大切にする、CSの塊でした。尊敬できる芸人です!

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    2017年09月16日
  • 笑福亭鶴瓶論(新潮新書)

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    笑福亭鶴瓶は粉うかたなきお笑い界の大物にもかかわらず、「もっとおもろなりたい!」と後輩に嘆き、「日本で一番サインしてるんとちゃうか」と涼しい顔で語り、ファンとの関わりに時間を割く。そう今風に言うなら「神対応」を365日してる芸人。その一方で、今でもテレビカメラの前で局部開陳をやりかねないアナーキーさも持ち合わせる。

    著者はその鶴瓶の生き方を「貪欲に満ち溢れている」と捉え、それを「スケベ」のフレーズに凝縮する。

    本書は京産 落研から6代目笑福亭松鶴への入門、あのアフロヘアーの秘話、ラジオで培われた鶴瓶噺、入試で見初めた人と結婚、東京進出の挫折と復活、齢50を超えてからの古典落語に挑戦…、公私

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    2017年10月31日