戸部田誠(てれびのスキマ)のレビュー一覧
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80〜90年代のバラエティ番組のことは、昔からずいぶんと興味を持って情報を集めていました。なので、この本を知った時は「いまさら」という感じもしたのですが、読みはじめると思いのほか、夢中になって読んでしまいました。
知らなかった話も結構、書いてありましたし、何よりも、あの時代のテレビが光り輝いた存在だ...続きを読むPosted by ブクログ -
大学のクイズ研究会の創世記における有名プレーヤーの群像劇。
熱い、とにかく熱い!
「坂の上の雲」を読んだ時に似た感覚、いやもっとかもしれない。
やっぱりこういうマインドが新しい何かを生み出したり、大きな強みを築けたりするんだよなー。
個人的に結構辛い時期に読み、大昔にNPOの立ち上げをした頃の...続きを読むPosted by ブクログ -
第13回ウルトラクイズを中心に、80年代のクイズ界を丁寧に振り返っている
小学生だった自分も、ニューヨークと富士山を目指したことが思い出される
この作品を書いてくれたことに感謝
多くの人に読んでもらいたいPosted by ブクログ -
大タモリ年表が秀逸。
タモリは博覧強記ともいえる知識を有しながら、著作の書籍は驚くほど少ない。
まるで記憶されることを拒否しているかのように。
タモリの思想を老荘思想と比較することもあるらしいが宜なるかなである。
どの場でも自然体であり、決して現状を否定しない。
やる気のあるものは去れ、反省はしない...続きを読むPosted by ブクログ -
自分も出たいなあと思っていたアメリカ横断ウルトラクイズの、伝説と言われた第13回にフォーカスした、ノンフィクション。
テレビで当時観ていたが、あの熱気はすごかった。
本書によると13回ウルトラクイズは第一次予選終了の時点で、大学クイズ研関係者が三分の一を占めてしまい、番組制作側は焦ったという。
ウ...続きを読むPosted by ブクログ -
1989年、日本の繁栄のピークとクイズ文化の華やかな青春群像
1989年の第13回アメリカ横断ウルトラクイズを軸に、そこに集う若者達の「クイズ青春物語」。
中学時代にリアルタイムでテレビにかじりついてた世代としては、すごく楽しめました。
当時、まだ市民権を得ていなかった「クイズ研究会」などの...続きを読むPosted by ブクログ -
あっという間に読み終えてしまった。なるほどタモリとはそういう人物だと改めて感じた。多趣味で知的センスあふれる人物。芸人という枠を超えたすごい人物。「笑っていいとも!」以外では、「タモリ倶楽部」「ウォッチング」「ボキャブラ天国」「音楽は世界だ!」「トリビアの泉」「ヨルタモリ」「ブラタモリ」いずれもらし...続きを読むPosted by ブクログ
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日テレ快進撃の裏側を描いた本。今のテレビ業界にはない勢いが詰まっている。
時代の違いを感じながらも、自分が本の登場人物のように情熱を持って仕事できてるか考え、恥ずかしくなった。
時代を言い訳にしたくないと思う。
以下、気になった部分の備忘録。
・日本テレビのディレクターは代々仲がいい。24時間テ...続きを読むPosted by ブクログ -
笑福亭 鶴瓶の魅力をぐいぐいっと伝えてくれる良書だった。
何故、鶴瓶がお茶の間に愛され続けているのか。
何故、鶴瓶ってスケベ=人間好きなのか。
鶴瓶が大切にしていることを日々必死にしていることが周りには彼の当たり前に見え、それが魅力になっていた。
日常に笑いあり。それを極めたのが鶴瓶なのだと。Posted by ブクログ -
電波少年、ガキの使いなど、90年代の日テレの躍進の舞台裏で何が行われていたのかがわかる本。当時を思い出しながら面白く読めた。90年代の番組が好きだった人にはおすすめ。Posted by ブクログ
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これぞサラリーマン青春群像劇!ドラマを制作・放送しているテレビ局の舞台裏が最もドラマチックってありそうでなさそうで本当にあるのかwまずドラマとして抜群に面白く、組織論として勉強になり、なりふり構わず全身全霊で戦う姿に勇気を貰う。逆襲は敗者だけに許された特権。何て素敵な言葉だろう。Posted by ブクログ
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この本の舞台となっている日本テレビにこの時代、仕事で毎週通っていた。この本にも登場する番組のプレビューや収録の立ち会いだった。この本に登場する何人かには実際にお会いしている。現場にいて日本テレビの変化には気が付いていたが、内部の人ではないので、こんなことが起こっていたとは。テレビの見方がちょっと変わ...続きを読むPosted by ブクログ
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戸部田さんの本は毎回楽しく読ませてもらっています。
日テレのバラエティのイメージは「強い」という感じ。その中に「面白い」も入っているのだろうけど、それよりも「強い」。それで、僕が感じるこの「強さ」ってなんだろうとずっと思っていた。
視聴率を取りに行くという執念の強さか。サブタイトルの「えげつない...続きを読むPosted by ブクログ -
笑福亭鶴瓶をその芸ではなく生き方から考察。SNSの普及で全国民がテレビ評論家になった時代だけど、明確に天下を取ったわけでもキャリアのピークがあるわけでもない対象を批評するというのは簡単ではないと思う。時にスタッフと衝突する反骨心など誰もが知ってる鶴瓶の未知の魅力を教えてくれる一冊。Posted by ブクログ
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大阪で生まれて大阪で暮らした私にとっては、笑福亭鶴瓶さんは兄貴みたいな存在です。ヤングタウン、わいのわいの90、ぬかるみの世界。ラジオにかじりついていたのが昨日のようです。本著には、鶴瓶さんの本質が語られています。いろんな著名人との関わり合い、奥様との出会い、逸話には微笑ましかった。とっても楽しめま...続きを読むPosted by ブクログ
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新聞の書評で気になって手にした新書。
保毛尾田保毛男騒動だけが話題になったけど、みなさんのおかげでした特番でもとんねるずにいじり倒されていた鶴瓶。彼のスケベさを描いた一冊。
アドリブ、即興で鶴瓶っていうと、「らくごのご」を思い出すけど、それが一切触れられていないのが気持ち悪い。
でも、鶴瓶はやっぱり...続きを読むPosted by ブクログ -
引用文献リストがきちんとついているところがすごい。鶴瓶自身の発言や、雑誌の取材などの情報を収集・整理して、1冊の読み物にしてある。タモリとの関係も、「へぇー、そうだったんだ」と感心した。
じつにいい本でした。Posted by ブクログ -
ずっと読みたかった本。
タモリにとって「タモリ」とは何か?という問いかけが既に興味を引く。
タモリ自身ではなく、タモリの過去の発言からタモリとは何かを突き詰めている。
読み終わっての感想を一言で言うなら、タモリ学とは一つの立派な哲学であるということ。
共感できる部分も多々あったが、その中でも「意味な...続きを読むPosted by ブクログ -
読み物として素晴らしいです。⭐︎5でも良いかなって思えるくらいの一気読みでした。でもそれは丁度作者と同世代だったからですね。青春時代なので思い出も強い。
たまには息抜きでこういったジャンルも良いもんで、最終章ではグッと来るものがありました。
ブラウン管の向こう側もこちら側も、皆、情熱にあふれていた素...続きを読むPosted by ブクログ -
文庫王国から。今、ほぼ完全にテレビ断ちしてるから、発売当時、本作にも特に興味は覚えなかったのかも。でも1989年となると、今より断然テレビ好きだった時代だし、登場する面々にも、多かれ少なかれ笑わせてもらったクチだから、純粋に本作もかなり楽しめたのでした。裏事情も含めた追体験、って感じ。みたいな、ゲロ...続きを読むPosted by ブクログ