戸部田誠(てれびのスキマ)のレビュー一覧

  • 王者の挑戦 「少年ジャンプ+」の10年戦記

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    仕事ものノンフィクション×出版文化ということで読み終えてみれば、筆者の力量もあろうがエンタメ的にもサクサク楽しめた。『マンガ雑誌は死んだーー』でも、ある程度ジャンププラスの取り組みには触れられていたが、改めてそこに至るデジタル化への挑戦と紆余曲折を見るにつけ、イノベーションのジレンマに陥りがちな大手企業が時代の新たな波と対峙する稀有な例なのだろう。

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    2025年07月13日
  • 王者の挑戦 「少年ジャンプ+」の10年戦記

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    巻末の連載リストを見ると、どうやら私は2019年くらいからジャンプラを読み始めたようだ。何がきっかけだったかは思えていないが、同年以降に話題になった連載や読み切りの話はなじみ深かった。
    本書は、その裏で尽力していた編集者たちの話がメインであり、マンガ家の話にも触れているとはいえ、それなりに地味な本だとは思う。それでも最後まで興味が尽きずに読み切れたのは、ジャンプラそのものに対する関心の高さもさることながら、作者の筆力にもよるところが大きいのだろう。

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    2025年06月14日
  • フェイクドキュメンタリーの時代 ~テレビの愉快犯たち~(小学館新書)

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    おーーもしろかった!作者は、わたしが昔よく読んでたブログのてれびのスキマという人だった。テレビのバラエティ番組はねーもっとテレビというメディアの独自性がどこにあるのかちゃんと理解したほうがいいと思うんだよな、まあテレビ局に就職するような学生たちはそんな教養を持ってないからしょうがないとは思うけど(教養があれば就職先として放送局なんか選ばないという意味) あとスポンサーありきだから自由度に限界があるとも思うけど。殆どの番組が学校祭の延長をやってるだけだもんね。まあせいぜいがんばってくれ

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    2025年02月16日
  • 史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記1980-1989

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    漫画やラーメンは、今や日本を表す代表的な
    大衆文化と言っていいと思います。

    しかし最初からそうだった訳ではないが、先
    人たちが人生を賭けて「最高のモノ」を求め
    た結果、今や誰もが知る日常的な文化にまで
    昇華したのです。

    クイズもまた同じです。

    今でこそ「東大王」や「Qさま」など、TVコ
    ンテンツとして見ない日はないほどのクイズ
    番組。

    今ではクイズ作家なる職業も生み出している
    「産業」でもあるのです。

    その契機となったのが「アメリカ横断ウルト
    ラクイズ」です。

    まさしくこのイベントに人生を賭けた若者た
    ちが数多くいました。

    現在では視聴者参加型のクイズ番組はほとん
    ど存在せず、回

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    2024年05月15日
  • 史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記1980-1989

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    パーフェクトな青春群像劇
    ボルティモアをゼロ地点としてそこにいたる若者たちの息遣いや化学反応。80年代終盤から90年代の競技クイズブームを知るものとしては、最高のドラマでした。

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    2024年05月06日
  • 1989年のテレビっ子 たけし、さんま、タモリ、加トケン、紳助、とんねるず、ウンナン、ダウンタウン、その他多くの芸人とテレビマン、そして11歳の僕の青春記

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    80〜90年代のバラエティ番組のことは、昔からずいぶんと興味を持って情報を集めていました。なので、この本を知った時は「いまさら」という感じもしたのですが、読みはじめると思いのほか、夢中になって読んでしまいました。
    知らなかった話も結構、書いてありましたし、何よりも、あの時代のテレビが光り輝いた存在だったことがよくわかります。

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    2024年03月21日
  • 史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記1980-1989

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    大学のクイズ研究会の創世記における有名プレーヤーの群像劇。

    熱い、とにかく熱い!
    「坂の上の雲」を読んだ時に似た感覚、いやもっとかもしれない。

    やっぱりこういうマインドが新しい何かを生み出したり、大きな強みを築けたりするんだよなー。

    個人的に結構辛い時期に読み、大昔にNPOの立ち上げをした頃のことを思い出し、パワーを貰った1冊。

    ■おススメできる人
    0→1の苦しみ/楽しみに興味があり、往年のクイズ番組をよく見ていた方にはドンピシャ。

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    2023年03月01日
  • 史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記1980-1989

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    第13回ウルトラクイズを中心に、80年代のクイズ界を丁寧に振り返っている
    小学生だった自分も、ニューヨークと富士山を目指したことが思い出される
    この作品を書いてくれたことに感謝
    多くの人に読んでもらいたい

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    2023年02月13日
  • タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?

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    大タモリ年表が秀逸。
    タモリは博覧強記ともいえる知識を有しながら、著作の書籍は驚くほど少ない。
    まるで記憶されることを拒否しているかのように。
    タモリの思想を老荘思想と比較することもあるらしいが宜なるかなである。
    どの場でも自然体であり、決して現状を否定しない。
    やる気のあるものは去れ、反省はしないなど、ありのままの現状を受け入れ、評価はあくまで他者が決めることとと関知しない。
    達観した思想ともいえるので真似をすることは難しいが、憧れる芸能人が多いのはよく分かる。

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    2022年11月06日
  • 史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記1980-1989

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    1989年、日本の繁栄のピークとクイズ文化の華やかな青春群像


    1989年の第13回アメリカ横断ウルトラクイズを軸に、そこに集う若者達の「クイズ青春物語」。

    中学時代にリアルタイムでテレビにかじりついてた世代としては、すごく楽しめました。

    当時、まだ市民権を得ていなかった「クイズ研究会」などの話は本当に「青春」ですねー。

    当時、日本全国に同時多発的に現れた「クイズ研究会」的なものは豊かな時代になってそういった文化趣味に属するものに若者が没頭できる環境が整ったから、という原因を考えると、マンガ、アニメオタク文化が勃興してきたのと同じ文脈で考えていいのかなと思いました。

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    2022年10月24日
  • 史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記1980-1989

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    自分も出たいなあと思っていたアメリカ横断ウルトラクイズの、伝説と言われた第13回にフォーカスした、ノンフィクション。
    テレビで当時観ていたが、あの熱気はすごかった。

    本書によると13回ウルトラクイズは第一次予選終了の時点で、大学クイズ研関係者が三分の一を占めてしまい、番組制作側は焦ったという。
    ウルトラクイズは、普通のクイズ番組という枠組みでは無く、クイズを通じてニューヨークを目指す人間ドラマが感動を生むというコンセプトで様々なキャラクターがいてくれた方が、良いと考えていたのだ。
    しかし、結果は大変盛り上がり、多くの人の記憶に残る印象的な会になったそうだ。

    クイズに青春を燃やした人々の物語

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    2022年10月24日
  • タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?

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    あっという間に読み終えてしまった。なるほどタモリとはそういう人物だと改めて感じた。多趣味で知的センスあふれる人物。芸人という枠を超えたすごい人物。「笑っていいとも!」以外では、「タモリ倶楽部」「ウォッチング」「ボキャブラ天国」「音楽は世界だ!」「トリビアの泉」「ヨルタモリ」「ブラタモリ」いずれもらしい番組ばかり。特に私は「音楽は世界だ!」「ヨルタモリ」が好きでした。
    タモリ好きなら必読書です。巻末の大タモリ年表もいいです。

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    2022年02月23日
  • 全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方

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    ネタバレ

    日テレ快進撃の裏側を描いた本。今のテレビ業界にはない勢いが詰まっている。
    時代の違いを感じながらも、自分が本の登場人物のように情熱を持って仕事できてるか考え、恥ずかしくなった。
    時代を言い訳にしたくないと思う。

    以下、気になった部分の備忘録。

    ・日本テレビのディレクターは代々仲がいい。24時間テレビであつまり、作り方の共有と差別化ができる。

    ・細野邦彦いわく「ハイブローなことよりも人間誰しも関心があるローブローのことを、そのままストレートにみせるのではなく、綺麗にパッケージすることが大事」

    ・五味一男はクイズ番組を立ち上げるため、クイズの出題傾向や司会者、回答者、セットや番組構成、画面

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    2022年02月21日
  • 笑福亭鶴瓶論(新潮新書)

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    笑福亭 鶴瓶の魅力をぐいぐいっと伝えてくれる良書だった。
    何故、鶴瓶がお茶の間に愛され続けているのか。
    何故、鶴瓶ってスケベ=人間好きなのか。
    鶴瓶が大切にしていることを日々必死にしていることが周りには彼の当たり前に見え、それが魅力になっていた。

    日常に笑いあり。それを極めたのが鶴瓶なのだと。

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    2020年02月20日
  • 全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方

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    電波少年、ガキの使いなど、90年代の日テレの躍進の舞台裏で何が行われていたのかがわかる本。当時を思い出しながら面白く読めた。90年代の番組が好きだった人にはおすすめ。

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    2018年07月26日
  • 全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方

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    ‪これぞサラリーマン青春群像劇!ドラマを制作・放送しているテレビ局の舞台裏が最もドラマチックってありそうでなさそうで本当にあるのかwまずドラマとして抜群に面白く、組織論として勉強になり、なりふり構わず全身全霊で戦う姿に勇気を貰う。逆襲は敗者だけに許された特権。何て素敵な言葉だろう。‬

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    2018年07月09日
  • 全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方

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    この本の舞台となっている日本テレビにこの時代、仕事で毎週通っていた。この本にも登場する番組のプレビューや収録の立ち会いだった。この本に登場する何人かには実際にお会いしている。現場にいて日本テレビの変化には気が付いていたが、内部の人ではないので、こんなことが起こっていたとは。テレビの見方がちょっと変わる一冊。

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    2018年06月10日
  • 全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方

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    戸部田さんの本は毎回楽しく読ませてもらっています。

    日テレのバラエティのイメージは「強い」という感じ。その中に「面白い」も入っているのだろうけど、それよりも「強い」。それで、僕が感じるこの「強さ」ってなんだろうとずっと思っていた。

    視聴率を取りに行くという執念の強さか。サブタイトルの「えげつない」というのが、執念に通じる。しかしそれだけではない、別の「強さ」が全編で語られている。最終章の小杉善信さんの、視聴率に対する言葉に痺れた。

    また日テレの逆襲劇を題材とした優れた組織論、リーダー論としても読める。僕のようなテレビっ子のサラリーマンは特に刺さる本だと思う。日テレはなんかいけすかねぇと思

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    2018年05月13日
  • 笑福亭鶴瓶論(新潮新書)

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    笑福亭鶴瓶をその芸ではなく生き方から考察。SNSの普及で全国民がテレビ評論家になった時代だけど、明確に天下を取ったわけでもキャリアのピークがあるわけでもない対象を批評するというのは簡単ではないと思う。時にスタッフと衝突する反骨心など誰もが知ってる鶴瓶の未知の魅力を教えてくれる一冊。

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    2017年11月25日
  • 笑福亭鶴瓶論(新潮新書)

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    大阪で生まれて大阪で暮らした私にとっては、笑福亭鶴瓶さんは兄貴みたいな存在です。ヤングタウン、わいのわいの90、ぬかるみの世界。ラジオにかじりついていたのが昨日のようです。本著には、鶴瓶さんの本質が語られています。いろんな著名人との関わり合い、奥様との出会い、逸話には微笑ましかった。とっても楽しめました。

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    2017年11月11日