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テレビがいつも優しいと思うなよ。
「フェイクドキュメンタリー」──嘘(フィクション)を前提にしながら事実(ドキュメンタリー)であるかのように見せるジャンルが支持を集めている。その端緒を遡ると2003年放送の伝説的テレビ番組『放送禁止』に突き当たる。
「分かりやすさ」や「正しさ」が第一義のテレビ界で、なぜフェイクドキュメンタリーの萌芽が生まれたのか。かつて「嘘」は「やらせ」として明確に認識されていたテレビ界で、なぜ平然と嘘を垂れ流すご法度に近い番組を放送できたのか。
万人向けを是とする価値観に抗い、“分かりにくく、正しくない番組”を世に放つ愉快犯たちの闘いに迫った正真正銘のノンフィクション!
巻末には2003年から2024年8月時点までの「フェイクドキュメンタリー(的)テレビ番組年表」を収録。
(底本 2024年10月発売作品)
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Posted by ブクログ
考察ブームも相まって近年増えつつある地上波テレビにおけるフェイクドキュメンタリー。著者は「実はテレビというメディアでこそ、もっとも威力を発揮する表現形式」と述べ、その歴史を丹念に追っていく。映画や有料メディアは敢えて除外という鉄の意志。やはり最初は『放送禁止』から始まり、一連の『山田孝之』シリーズ、そして大森時生という時代の寵児へ。もちろん竹村武司の暗躍も外すことはないw大半の番組が2000年代以降、何なら第3章の途中からは2020年代の番組なので「昔のテレビはすごかった」的な懐古趣味に堕ちておらず、何より著者の「テレビはいまも面白い」という主張を支えている。自分は本書に出てくる番組は結構見ていたが、願わくばモキュメンタリーと知らずに偶然出会いたかったと改めて。
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