今回は、上海金魚シリーズ(帯の裏側に書いてありました)
かわいさんご自身は「透過性恋愛装置」のスピンオフとおっしゃっていたのですが・・・。
主人公は「オテル・ド・エンピール」のドアマン、橋本和樹。
もともとゲイです。
田舎から出てきたせいか世間知らず、人を疑うことを知らない、とっても良い青年なので
...続きを読むすが、そのせいで、悪い男にだまされて、そこからは、まあ、恋愛に関しては、転落人生。
橋本くんの職場が「オテル・ド・エンピール」なので、華麗に牧田さん登場・・・と思ったら先に北嶋王子がきました。
開口一番「ねえ、あんた」(大笑)
相変わらずの傍若無人っぷりに懐かしささえ感じます。
そして、牧田さんは、職場では、相変わらず、と~っても素敵な上司。
橋本くんとは、部署が違うので直接の上司ではありませんが、入社時の面接と、とある事件が起こり、橋本くんと接点ができます。
そして、橋本くんがプライベートタイムに利用しているお店が登くんのいる「プルミエ」
「上海金魚」の佑季ちゃんと滝乃くんも出てきます。
そして「プルミエ」の常連?さん、嵯上匠人(ゲイですよ)
傷心のフリーのデザイナー、マテリアル系だそうです(よくわからない・笑)
デザイナーと言うことで・・・誰と接点があるかご想像にお任せします(今回、直接は会ってません~)
橋本くんと嵯上さんが比較的静かな方達なのでお話はしっとりと進みます。
うるさいのは、王子だけですね。それがまた良い。
本編「月一滴」の他に「月の滴」嵯上・橋本。「星の滴」牧田・北嶋。3編収録されています。
読者サービスですか?
ちゃんと牧田さんのおしおき、入っていますからご安心?ください。
初読みのときは、王子に全部もっていたかれた感ありましたが、2度、3度、と読みすすめていくうちに主人公のふたりにも目がいくという感じです。
良くも悪くも北嶋王子、最強のキャラクターだと思います。