かわい有美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ恋人の上海出張について行く為職場に初めてのウソをついてきたのに、そこで恋人がいつも言っているように家庭が崩壊しかかっているというのは違う、と気づかされる佑季。旅行の日程を短縮して帰国するという恋人だけ帰し、自分は残ることを決める。
恋人が世話を頼んでくれた滝乃はその独特な包容力で佑季の塞いでいた気分を変えてくれ、、、。
これと言って序盤からガツンと事件があるわけではありません。
なのに、ものすごく作品にのめりこまされる。
それは多分、かわい先生が書くキャラが立っていてひとつの行動にしてもセリフにしても彼らが細かく描かれているからだと思います。
せっかく上海で仲良く慣れているのに連絡先を聞かず -
Posted by ブクログ
回送先:町田市立小山市民センター
一読して、昭和初期のモダンな香りを残しつつも、どこかBLとは呼べない関係性を叙述的な色合いで描いている。
そうなのだ。確かにセオリーとしてはBLなんだろうけど、実際にはそうではないのではないかと読者に見せてくる。
かわいは以前濡れ場なしの男たちの関係性について描いた作品がある。そういう観点から見れば、このひとも濡れ場至上主義(というかどうかさておいて)にともすればなりがちなBLの現場で丹念な作品世界を提供している。昔のJUNEや耽美小説で見られたさまざまな表現のあり方をこの作品でも余すところなく使っているのは、むしろいい印象を与えているのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
波瀾万丈な筋書きと反比例するように、かなりしっとりした話。
受けが判りやすいくらい薄幸、健気、儚げ系なので、もう少しイラッとした話になるかと思いきや、存外楽しんで読めた。
そこそこ男の子気質も発揮するのが良いのかも。
10年以上前に出た本の文庫化されたものです。
それにしても上海好きなのな、作者さん。
タイトル通り第二次世界大戦前夜の上海が舞台で、主従、幼なじみ、離別と再会辺りがキーワードのBL。
10年前の作品だからなのか、作風なのかエロ度は低め。
エロエロを読むのも好きだが、この作者のしっとり読ませるBLは他人様にお勧め出来ると思う。
『透過性恋愛装置』は好きなんだけど『いとし、いとし