小林聡美のレビュー一覧
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女優の小林聡美さんのエッセイ。
ゆったりとしたあの語り口が耳元で聞こえてくるような、素朴で優しい文章だ。
「買い物」では、キャットタワーの処分に悪戦苦闘した経験が語られる。買い物の失敗はよくあるが、買うときよりも手放すときのほうがエネルギーが要るという教訓は身につまされる。買ったものの責任は自分で取らなければならない。心ときめくものに出会い、自分のものにするときの高揚は、そのときがピークであることが多く、後々ゴミになる可能性も想像できる自分でありたいという小林さんに深く共感した。
50代の目の見え方事情を赤裸々に告白している「老眼」を読み、「そんなに見えないんだ…」と愕然とした。私はかなり -
Posted by ブクログ
小林聡美という人間はズレている。「どこからのズレ」かという話は大方複雑になるため割愛する。しかし、小林聡美の中にはおよそ少女のようで、およそ老女のような「小林聡美」がいる。それでいて等身大なのだ。なんとも不思議な話である。
「本屋さんに入る。ずらあっと並ぶ本をまずは横目で眺める。気になるところでふと立ち止まる。目の前の棚と対峙する。およそタイトルに釣られて手にとる。手ざわりと文体を見る。一冊くらい買ってもいいかとたまたま思ったタイミングで持っていた"爆弾"を買う。」
これがいつもの自分の本屋でのルーティンなのだが、たまにはこう、もう少し必然的な出会いもいいかと思わせてく -
Posted by ブクログ
何か本を読みたいと思って本屋へ足を運んでも、結局まごまごしながらうろつくだけうろついて、何も買わずにくたびれて帰る日が結構あります。
そんなわたしにとって書評は、本の試食のようなもので、ただ本屋を歩き回るよりよっぽど効率よく読みたい本が見つけられるので非常にありがたい存在です。
元々小林聡美さんの綴る言葉の、思わずクスッとしてしまうユーモアたっぷりなところや、軽やかさが大好きなので、聡美さんの言葉によって紹介される本はどれも興味をそそりました。
この本では、ご自身でも「こんなに、ほんとに読んだのね」とおっしゃられている通り、かなりの冊数の本たちが紹介されています。わたしも時折読む手を止めて、忘