小林聡美のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
かもめ食堂の店主「サチエ」を演じた小林聡美さんのエッセーです。全体に流れるスローな感じとピリッとしたコメントが心地良いです。
このエッセーではかもめ食堂の撮影時のことにも触れています。ヘルシンキの撮影事情や日々の暮らしの描き方がとてもいい感じで、ランチ弁当や尻だの腹だのの話を楽しく読ませてもらいました。
フィンランドを再訪してファームステイ、そして「焚き火」を楽しむ話もあります。あまりのゆるさに「これぞフィンランド!」とうなった宿だそうで、いつか泊まってみたいです。
※こちらの宿は、トゥルク郊外にある「TAATTISTEN TILA」という泊まれる農場のようです。かもめ食堂のキャス -
Posted by ブクログ
ネタバレ2004年から3年間の小林聡美のエッセイ集。力の抜け方が絶妙。
もともと女優としてかなり好きな方なのだが、文章を読むのは初めて。
読んでみると、三谷幸喜の文章より肩肘が張ってなくて読みやすい。
このふたりは2011年に離婚していて、2014年には三谷の方に初めてのお子さんが生まれている。
そういう背景を知った上で読むとなんとも切ない部分もあるのだが、それはまぁ仕方ない。
間違いなく言えるとすれば、この文章を書く小林聡美はステキだし、魅力的だということである。
三谷のエッセイも好きで読んでいるのだが、そこでは小林からネタにしないでということを言われたということが書いてあった。
それが離婚の理由、 -
Posted by ブクログ
第一に思ったのは、小林聡美ってこんなに面白い人だったんだ、ということ。読みながら何度も爆笑してしまった。
ただ、彼女の抱いている「メキシコ」のイメージと私のそれとは大いに違っているようだ。
彼女は、オアハカが1番メキシコらしいと言うことだったが、私は1番オアハカやチアパスがメキシコらしくないと思ったのだった。その国や街の印象は、そこで出会う人によって大きく左右されるのだろう。これは私が南米旅行をしている最中にも思ったことだ。
だが、自分の軸を持ちつつも、相手の抱いている国や街のイメージを聞くのはとても楽しい。人はみんな抱いている気持ちは違うし、私は他人のそれを聞くのが大好きなのである。
本を -
Posted by ブクログ
20代になったばかりの頃、2ヶ月だけではあったけど、
ホームステイしたことがある。
ちなみにわたしはオーストラリア。
シドニーの語学学校へ通い、キングスグローブ(シドニーには「キングスクロス」という歓楽街があるが、それとはまた別。あしからず)から通っていた。
本書は37歳のとき、企画の一環で1週間のホームステイならびに語学研修その他ちょっぴり観光した著者のエッセイ。
今から10年前になるらしい。
当時の彼女と今自分がまさに同世代で、
しかもわたしも、期間や場所、世代はちがうものの同じような経験をしたことがある分、頷いたり(笑)、頷いたり(苦笑)、とっても楽しく読むことができたし、また、今の