小林聡美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
何か本を読みたいと思って本屋へ足を運んでも、結局まごまごしながらうろつくだけうろついて、何も買わずにくたびれて帰る日が結構あります。
そんなわたしにとって書評は、本の試食のようなもので、ただ本屋を歩き回るよりよっぽど効率よく読みたい本が見つけられるので非常にありがたい存在です。
元々小林聡美さんの綴る言葉の、思わずクスッとしてしまうユーモアたっぷりなところや、軽やかさが大好きなので、聡美さんの言葉によって紹介される本はどれも興味をそそりました。
この本では、ご自身でも「こんなに、ほんとに読んだのね」とおっしゃられている通り、かなりの冊数の本たちが紹介されています。わたしも時折読む手を止めて、忘れないうちに読みたい本を記録しながら読み進めていきました。
紹介される本のジャンルも様々なので、ついつい馴染みの作家の本ばかり手に取ってしまうわたしに、新しい世界を切り開くきっかけを与えてくれました。気になったものはぜひ読んでみようと思います。
ラストの酒井順子さんとの対談も良かったです。お二人とも各々が持つ好奇心のつぼみに水を与え、すくすくと育てていらっしゃる姿が印象的でした。生きていると未来を悲観してしまう瞬間は多々ありますが、この対談を読んで年齢を重ねることが少し楽しみになりました。 -
Posted by ブクログ
『かもめ食堂』で店主サチエを演じた小林聡美さんのエッセーです。全体に流れるゆったりとした空気と、ときどき差し込まれるピリッとしたコメントのバランスが心地よく、読む手が止まりません。
このエッセーでは、かもめ食堂の撮影時のエピソードにも触れられており、ヘルシンキでの撮影事情や日々の暮らしの描き方がとても良い雰囲気です。ランチ弁当の話や、尻だの腹だのといった飾らない話題も、小林さんらしい軽やかさで楽しく読ませてもらいました。
さらに、フィンランドを再訪してファームステイを体験し、「焚き火」を楽しむエピソードも印象的です。あまりのゆるさに「これぞフィンランド!」とうなったという宿の描写が魅力的で、いつか自分も泊まってみたいと思いました。
※この宿はトゥルク郊外にある「TAATTISTEN TILA」という泊まれる農場のようです。かもめ食堂のキャストの一人、片桐はいりさんのエッセー『私のマトカ』にも登場します。