森昭彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
身近な野草を「旨いもの順に並べる」という文句にほだされて読み始めた何気ない一冊だが、これがどうして非常に面白く、すっかり著者森氏のファンになってしまった。
本書の一番の特徴は、その多彩な表現とユーモアあふれる語り口、即ち「文章力」にあると断言する。
取りあげられている野草が本当に身近なもので、そこら中にあるもの達である。
オオバコ、つくし、タンポポ、ギシギシ、ヤマノイモなどは食べたことがあるのでよく認識しているが、まさか厄介なドクダミ、ユウガオ、ヤブカラシからツユクサ、コオニタビラコ、アザミやセンダングサの仲間まで食べられるとは想像だにしておらず目から鱗である。
最近私は雑草にハマっていて、あ -
Posted by ブクログ
タイトルには「奇怪」とか「キモおどろしい」などとうたっているが、それは人間から見た一方的な決めつけであり、言われた生物たちからすれば、ふざけんな!って感じかもしれないな~等とも思った。が、確かに本書で紹介されている生物の一部は変わった見た目の生物だな~とつい思ってしまったのも事実。
一方で、こりゃ、キレイ!だったり、カッコええな~、超カワユスな生物もフルカラーで多く紹介されているので一読の価値あり。
あと、本書のユニークな点として挙げられるのが、解説文が図鑑にありがちな硬い文書ではなく、エッセイのようなライトなものでとっつきやすいのと、写真の説明文に、「~雰囲気がなんとなく『ウルトラセブン -
Posted by ブクログ
これだよ、これ。なんでこういう本がないのかなーと前から思ってたんだよね。
だから本屋で見つけた瞬間ポチっとな、ではなくレジへ直行。
絵もきれいだし写真もうまいし文章も薀蓄があるしセンスもいい。
いいねぇ。いやいやホントなんてキレイな花なの、雑草君!
ただ、「身近な」としている割にはかなりレアなものがある一方、本当に身近な、例えばセイタカアワダチソウとか、首チョンパとか、なんかこうなってるやつとか、あのほら、緑のパーッとなってるやつとか。
そういう名前のわからないマジでどうでもいいような雑草のなかの雑草を取り上げてくれないとイカンよ!
まぁ、そうは言っても、いくらなんでもろくな花もさかない -
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Posted by ブクログ
緑の茂る庭や公園などで出会える様々なムシたちの新しい100の発見を紹介した本書。
東京界隈で生活しているとなかなか自然に親しむ機会は少ないですが、ここで紹介されている虫たちはガやコガネムシ、ハチなど。虫が苦手な私としては、出会わずに済むならそれで良いかな…と思ってしまうような虫が主に主役となっています。
しかしその生態は自然の神秘そのもの。姿かたちだけでなく匂いすらも模倣できる“擬態”の精巧さや、育つのが不器用な美しい蝶など、知らなかった事実が次々と登場します。全頁カラーでイラストや写真も充実。虫の不思議と面白さに触れられる1冊でした。