安達正勝のレビュー一覧

  • 死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男

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    SMAPの吾郎ちゃんが舞台で演じるとの事でどんなもんかと軽い気持ちで読んでみたら凄い話だった。フランスの激動の時代に、処刑方法や王と市民の有様に対してのシャルル-アンリ-サンソンの心情が小説のように描かれていた。サンソンも人の子。

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    2022年08月23日
  • 死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男

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    坂本眞一イノサンの主人公、先祖代々フランス・パリの死刑執行人を務めたサンソン家の4代目、シャルル・アンリ・サンソンの記録。
    フランス革命という激動の時代を死刑執行人という社会の裏側、負の側面から見続けた一族の物語り。
    坂本眞一著イノサンと併せて読むと良い。

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    2021年11月08日
  • 死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男

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    死刑執行人サンソンの数奇な生涯。
    ルイ十六世の首を刎ねた男だが、王室を崇拝しており、死刑制度の廃止も主張。

    ギロチンの発明によって処刑は簡単になったが、それに値しない人々まで処刑することになった。

    坂本眞一のイノサンを先に読んでたけど、マリー=ジョセフはマンガ用のフィクションだったのね。

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    2021年09月30日
  • 死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男

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    死刑執行人という宿命を背負い、人々から忌み嫌われ続けてきたサンソン一族。
    国王の命令により職務として罪人の処刑を執り行ってきたが、フランス革命によって、その仕えてきた国王の首を切り落とさなければならないという皮肉的逆転。
    そして斬首刑における、罪人の苦痛を和らげるためという、人道的な理由から導入されたギロチンという方法が、逆に刑の執行が容易なり死刑の数が増加してしまうというパラドックス。
    そして教養、思想、そして差別など、国は違えど社会の暗部は同じであり、特に革命期は常識を超えた高揚感が市井に蔓延して、コントロール不能に陥ってしまう。
    死刑執行人の話から、時代、政治、経済、文化、思想など様々な

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    2021年01月17日
  • ジャンヌ・ダルク

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    100年戦争でフランスのために活躍した10代の少女。イギリスの捕虜にされ、火炙りの刑に処されても信念を曲げない様がわかった。

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    2020年10月18日
  • 死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男

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    主にシャルル=アンリ・サンソンの目線から物語のように書かれているのでかなり読みやすく小説感覚で読めます。その分どのあたりまでが主な出典である回顧録からでどこからが筆者によって読みやすく書かれた創作の部分なのかがわからない部分はありますが、それは原文でもない限り仕方ないことでもあり、出典についても解説が書かれているため気にすることでもないと思います。

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    2020年02月15日
  • 死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男

    購入済み

    大変興味深かった

    一読の価値あり

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    2020年01月16日
  • 死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男

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    ネタバレ

    大学の西洋史(ドイツメインだったが)の講義で、車裂き・八つ裂きの刑と衝撃的な死刑の執行方法があったことを知って、他国はどうだったのか興味が湧いていた。+荒木飛呂彦先生の帯で、購入を決意。

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    2019年11月13日
  • 死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男

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    面白かったが、ややドラマチックに過ぎる気がした。
    気になった点は2つ;
    1.職業選択の自由について
    現代の、私が住む日本では、勤労は選択の自由がある。だから嫌な仕事をした状況で、「いや〜仕事だから仕方なかったんだ」という説明は他人に説得でき得る理由にはならない(仕事辞めれば良かったんでしょ、と言われる)。
    サンソンは本当に辞めることはできなかったのか。
    2.サンソンが死刑制度の廃止を訴える動機について
    サンソンは死刑制度の廃止について何度も訴えている。本書では可憐な罪のない少女や死刑に値しないルイ16世の処刑に際し嘆願したような記述だったが、処刑人であれば信じがたい極悪人も多く目にしていると思

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    2019年07月11日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    世の中は2%の金持ち所有する財産と98%の残りの人が所有する財産が同じで、2%のうち半分が親からの想像らしい。
    革命はどうやったらおこせるのか。知りたかったが、この本では火種には触れていないためわからなかった。
    物語、と付いているだけあって、全ての登場人物が魅力的だった。
    混迷を終結させたのが、戦争に強いナポレオンというのが(ナポレオンは政治にも強かったが)リアルで、民衆の総意として、平等も大事だが飢えないことがもっと大事なんだと伝わった気がした。
    私が理解した内容は以下;
    革命に理解のある王様ルイ16世の御代に、なんらかの背景で革命への要望が高まった(度重なる戦禍による財政難と産業革命?)

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    2019年06月21日
  • フランス革命の志士たち ──革命家とは何者か

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    18世紀末フランスの革命家は,日本で言えば維新の志士。ということで革命シンパの著者が彼らの人生を綴った列伝。
    著者はジャコバン派,中でもロベスピエールを高く評価していて,それを軸に筆が走っているのでとても明快。バイアスに気をつけて読みたい。
    第一第二身分から革命に身を投じ,革命初期に大きな役割を果たしたラファイエット,シェイエス,ミラボー。王政倒壊以降に実権を握り,恐怖政治の主役に躍り出たジャコバン派の闘志ダントン,マラー,ロベスピエール。クーデタで恐怖政治を終わらせたテルミドール派のバラス,フーシェ,タレーラン。そして軍事的才能でのし上がり革命に終止符を打ったナポレオン。
    社会の大変革期で,

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    2019年02月18日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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     今まで読んだマリーアントワネットの登場する物語はどれも面白かった。今回は初めてフランス革命全体を扱った本を読んだが、フランス革命はマリーアントワネットだけの物語ではないということが分かった。この筆者が上手なのか、フランス革命を面白いと感じた。もっと別のフランス革命の本も読みたいと思わせてくれた。

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    2018年05月29日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    ☆☆☆2017年12月☆☆☆

    近代社会の出発点とも言えるフランス革命。その勃発からナポレオンの登場まで、多くの登場人物のエピソードなどを交えながらわかりやすく語る革命史。
    ルイ16世は凡庸な王だと見られがちだが、アメリカ独立戦争への援助や、信教の自由の確保など優れた施策をいくつも実施した。このようにルイ16世を高く評価しているのがこの本の特徴の一つだと思う。自らの首を切断することになる「ギロチン」の発明も、ルイ16世の援助によるものだった(人道的な処刑方法として)。


    <主な登場人物>
    ルイ16世
    マリー・アントワネット
    テロワール・ド・メリクール(革命初期の女性活動家)
    ロラン夫人(ジロ

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    2020年01月03日
  • フランス反骨変人列伝

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    ラスネールは澁澤龍彦氏の小ロマン派の記述で知っていて、
    もうちょっと詳しい事が知りたいなぁと、手に取った本。
    いや、これは面白かった!
    他にネー元帥やモンテスパン侯爵、六代目サンソンと、
    反骨溢れる、信念を曲げられない不器用な生き方の
    人物の生涯がわかりやすく綴られている。
    この著者の他の著作も読みたくなってしまいました。

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    2017年10月06日
  • フランス革命の志士たち ──革命家とは何者か

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    フランス革命は、なんと登場人物が多いことか。
    革命始動から終焉までの、小さな波が少しずつ大きくなり、
    一気に国を揺るがす大波に変貌する。
    その大いなる流れの中に船出し、そして去っていく人々。
    そんな彼らについて書かれている。
    丁寧なので、多少読みづらい面もあるけど、
    教科書では書かれていない詳細な記述が多く、
    フランス革命とは何かが良くわかる。
    そして、綺羅星の如く登場した主要人物たち。
    時代に生き、或いは波に流され、
    或いはしぶとく生き延びる。
    その生き様はその時代そのものだと、思ってしまう。

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    2017年10月06日
  • ジャンヌ・ダルク

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    名前はものすごく有名だけど、どういう生涯を過ごした人なのか知らなかったので読んでみた。
    すごく短い生涯(20才くらい?)の中、国を救うために立ち上がった人なんだなと。(でもやはりこの時代の領土争いのことは複雑で頭に入ってきにくいな)

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    2018年04月16日
  • マリー・アントワネット フランス革命と対決した王妃

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    ルイ16世の王妃マリー・アントワネットの伝記。彼女の性格から革命期の反革命的行動まで、最新の研究成果を踏まえて丁寧に描き出されている。

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    2015年01月10日
  • マリー・アントワネット フランス革命と対決した王妃

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    マリーアントワネットの評伝。
    新書らしくコンパクトに読みやすくまとまっている。
    視点もフェアで、特にルイ16世に対する記述は勉強になった。

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    2014年11月16日
  • フランス革命の志士たち ──革命家とは何者か

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    フランス革命に際して活躍した革命家たちを、革命の進展のなかに位置づけながらその個々人の行動や思想を解説している。ラ=ファイエットやダントン、ロベスピエールといった、名前は有名だがその細かい行状や思想がなかなか問題とされていない人々が、いかに考えその思想を実践したかを軽妙に語ってくれている良書である。革命家として活躍しその遺産が現代世界でもいまなお残っているような人、機を見るに敏ながら思想的一貫性には欠けた人、様々な人間が混在しながら、フランス革命という世界史的事件が進行していったという基本的事実をおさえながらも、革命の進行とともに出来事の意味と個人の主観的意図がずれていき、それが時に恐怖政治の

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    2013年01月04日
  • ナポレオンを創った女たち

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     ナポレオンと女性というテーマでまとめている。
     近代社会に男尊女卑の考えを定着させた張本人は,ナポレオンだという。ナポレオン法典では,夫は妻を保護する義務をもち,妻は夫に服従する義務がある,と定められ,女性の権利はほとんど認められていなかった。この家族観は,法典とともに全ヨーロッパへ弘められ,日本をはじめ,欧州に続いて近代化した諸国もこぞって採用する。男の筋肉がまだ機械に取ってかわる前につくられたこの制度は,現在にも大いに影響し,完全な男女同権は未だ達成されていない。
     そんなナポレオンが,どんな女性とどうかかわってきて,彼女たちは彼の女性観にどのような影響を与えたのか。そのあたりを読み解い

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    2011年10月26日