安達正勝のレビュー一覧

  • 死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男

    購入済み

    フランス革命たるや

    フランス革命・ギロチンとなればサンソンである。死刑執行人という独特な響き。これを家業とする者。その背景。
    単なるサイドストーリーではない

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    2021年05月23日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    フランス革命は近代社会のバックグラウンドに直結していると、そういうざっくりの印象はあったのですがたったの10年弱の出来事だったのですね、濃密な期間でロマンを馳せるには申し分ない猛者たちが登場してくるし、悲劇的でかつドラマティック。

    歴史をなぞっているのだけど、各人物の人間臭いところに焦点を当てまさに物語を綴ってくれて、特に演説の引用はその場での臨場感を想起されて興奮するし、偉人の女性関係にはむふふとなる。初心者なわたしには非常に理解しやすい、良かった。

    ナポレオンのその後が気になる。。良さそうな本探そう。

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    2021年05月09日
  • 死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男

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    稲垣吾郎さんが舞台でサンソンを演じるので、観劇前の予習として読みました。代々死刑執行人の家系で、国の命令で死刑執行をしているのに本人はもちろん一族差別対象。自分に関係ないところに存在しているのは良くても、自分に関わるのはごめん、人間の身勝手さの犠牲ですね。サンソンの生涯を読み、彼の心情に触れると死刑制度について改めて考えるきっかけになりました。ルイ16世は私の中ではベルばらの王様、好きなキャラでした。時代さえ違えばもっと評価が高かったろうに、残念です。

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    2021年03月25日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    フランス革命といえばナポレオン。と漫然としたイメージがありましたが、本書でスッキリ筋道がわかりました。時代の趨勢と国民の意識こそが国を変え世界を変えていくのだと思います。世の中の流れを見る嗅覚と、自分は今なにをすべきかを考えながら生きていきたい。非常に読みやすくわかりやすい内容でした。

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    2021年01月29日
  • マリー・アントワネット フランス革命と対決した王妃

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    ひどく馬鹿な女でも威厳ある王妃でもなく、ただただ時代の激しく移り変わる境目に居合わせてしまった人間、という感じで泣けてしまった。ルイ十六世も同じ。違う時代に生まれていたら…と思ってしまう。

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    2020年11月11日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    かねてよりフランス革命は、世界にもっとも大きな影響を与えた史実という認識を持っていた。それゆえに関心もあったが、通史的な本を読んでも、他の史実と似たような濃度で書かれてしまう。だから、いつかフランス革命のみに言及した本を読みたいと思っていた。

    随分と時間がかかったが、その間フランス革命の本は常に渉猟していた。そして、ついに本書を手にした。タイトルに「物語」の冠がついている。加えて新書版なので、量的にも読みやすい。物語の仕立てで書かれているので、革命に関わった人々の息遣いや怒号やため息まで聞こえてくるようである。だから、本書はまず読んでいて楽しかった。楽しみながら、フランス革命という世界的かつ

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    2020年11月09日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    コテンラジオでフランス革命が取り上げられており、もっといろいろと知りたくなりこの本を手にしました。
    非常にわかりやすかったと思いますし、各演説や名言には気持ちの高揚や熱狂が感じられます。
    時折、革命の主流ではない人物への言及箇所がありますが、作者が後書きで述べているように、登場人物を多くする意図によるものなのでしょう。それも大して気になるものでもありませんでした。

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    2020年09月22日
  • 死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男

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     マンガ化されるのもうなずける。映画化されなかったのが不思議だ。日本女性は『ベルサイユのばら』でフランス革命に詳しくなっているから、少女マンガ化もありだろう。
     立ったまま固定されていない受刑者の首を一刀で斬ったサンソンの腕前は、わが国の首斬り朝右衛門に比肩する。
     わずかな心の動揺で斬首に失敗するというのは、不謹慎だがゴルフのパターを連想してしまう。
     ギロチンの刃を斜めにしたのはルイ16世のアイデア、というのはこれまで散々聞かされていた。その発案の時期は1792年3月というから驚いた。てっきり革命の前だろう、と思い込んでいたもので……。
     サンソン家に生まれた美少女が活躍する山田風太郎『明

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    2020年09月03日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    #一度読んだら絶対に忘れない世界史 を読んだ中で、一番興味を持った出来事、#フランス革命 。

    「物語」というだけあって、人物に焦点を当て、非常にその時代を生々しく描いているのが素晴らしいと思う。教科書では革命の象徴的に記載されるバスチーユ陥落も、よくよく見たらただのノリしゃねえか!と思ってしまう。そういう意味では、今、SNSでいろいろ盛り上がるのと大差なく、人間も進歩しねえなと思ってしまう。

    この革命の右往左往ぶりは凄まじく、これだけ国内が混乱している中で、旧体制との戦いとしてヨーロッパの周辺国をほぼ敵に回して戦争しているのだから国民はたまったもんではなかっただろう。

    著者の大前提《フラ

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    2020年08月12日
  • マリー・アントワネット フランス革命と対決した王妃

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    しっかりした評伝。ツヴァイクの名著『マリーアントワネット』の誤りも正していて有益。ベルばらとか好きな人は楽しいのでは。
    革命勃発のころ,マリーアントワネットは王太子であった長男を7歳で亡くし,悲歎に暮れていた。そして,それに国民が無関心であることにも深く傷ついた。
    国民はそれどころではなかったから当然だが,彼らが全く違う世界に生きていたことをよく示すエピソードだと思う。パンがないなら云々よりも。
    ヴェルサイユ行進,パン不足を訴える女達が国王夫妻に掛け合ってパリに連れ帰ったって何となく良さげな話だけど,もっと血なまぐさいのな。
    掛け合うというより宮殿内になだれ込んでの実力行使による強要で,近衛兵

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    2019年03月12日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    とても読みやすく、フランス革命について再勉強するのに最適な本でした。フランス革命は世界中に影響を与え、現在までフランスにおいても重要なターニングポイントであったと再認識しました。

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    2018年11月10日
  • 死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男

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    死刑執行人を務めたサンソン家4代目のシャルル・アンリ・サンソンが生きた激動の時代。サンソンの苦悩をフランス革命の裏面史と共に書かれていて圧倒された。
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    ”世間の悪意を戦ってきたシャルル・アンリだが自分たちに対する人々の嫌悪感を人間の自然の感情として認めようという気になっていた。(略)人間の自然の感情ほど強いものはない。”
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    サンソンはハンサムで伊達男という記述や、女囚人に対する心遣いから自分の頭の中ですごく美男子に置き換えて読んだ。歴史物?こういう人物に関するものを読むとそのひとにやるせない愛おしさや哀愁を覚えずにはいられない。

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    2018年11月08日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    ・1789年にフランス革命が勃発したとき、時の国王をルイ16世であった。フランス革命は1793年に最高潮に達するが、この頃の革命の最高指導者はロベスピエールであった。1799年にブリュメールのクーデターで革命を終息させるのがナポレオンである。したがって、フランス革命はルイ16世に始まり、ロベスピエールを経由して、ナポレオンで終わる、と言うことができる

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    2018年11月04日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    1789年、パリ民衆が国王に愛想を尽かし、バスティーユ監獄を襲撃したことからはじまり、1804年皇帝ナポレオン誕生によって完結したとするフランス革命。その15年をコンパクトにまとめたフランス革命入門書。

    革命側は、主権を持った国民は生まれたときから平等であると主張し、その主張を自国だけではなく、世界中に広めようとした点でフランス革命は画期的だ。加えて、ルイ16世、マリー・アントワネット、ロベスピエール、ナポレオンなどの魅力的なキャラクターが登場。

    しかし、この革命が世界史で注目されるのは、登場する有名なキャラクターのほとんどがギロチンで殺られてしまうってことだろう。

    明治維新もそうだが、

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    2017年12月19日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    新書にしては幾分厚い本で、また、歴史に関するまじめな本なので、読み始めるのに覚悟が要ったが、いざ読んでみれば、フランス革命を彩った人間ドラマを小説のようにすいすいと読め、楽しく勉強できる。
    世間で語られるイメージのある登場人物の生い立ち、素顔などを読んでいくと、そうしたイメージには誤解もあることに気づく。
    なるほど、彼としてはこういう考えがあったのかということへの気づき、とか、理想的革命が現実に直面して揺れ動くダイナミズムなんかが、読んでいて面白く感じた。

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    2017年12月04日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    フランス革命の流れを追いながら、革命に関わった「人物」にスポットを当てて解説がされている。サラッと読めて流れも入って来やすい。「なぜここはこうだったのか?」という疑問がスルスル解決していくし、人物にスポットが当たることで革命に親近感が湧く。面白かった

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    2017年03月14日
  • マリー・アントワネット フランス革命と対決した王妃

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    マリーアントワネットファンとして関連本は何冊か読んではいたけど、この本は大好きな花總まりさんが帝劇舞台1789でアントワネット役を演じるにあたり読んでいるとブログで知り、(1789観に行く身としても)絶対読みたい!!と思って購入してみたものだったが、想像以上の良書で、読んでよかった。

    今までのアントワネットとフェルゼンの関係性や、特にルイ16世像の捉え方が違っていて興味深く面白かった。
    マリーアントワネットという人は、あの時代のフランス王家にさえ嫁がなければどんなに幸せで愛された一生を送れたか、、、と思うと胸が痛む。母性、愛情に溢れ、一女性としては本当に魅力的な人物。ただ、賢さが少し足りなか

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    2016年04月19日
  • マリー・アントワネット フランス革命と対決した王妃

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    フランス革命に関する人物伝を数多く発表している著者によるマリー・アントワネット伝。著者は歴史学者ではなく、フランス文学者。おそらく、本書にも独自の想像が含まれているのだろうが、読み物として割り切れば、歴史の世界に没頭させてくれる良書だ。

    本書のマリー・アントワネット評は、あまりに王妃のプライドを持ちすぎ、フランスを統治するのはフランス王室以外にあり得ないという観念に縛られた悲劇のヒロイン。そんな頑固な姿勢が、夫ルイ16世をフランス脱出に駆り立ててしまった。その失敗が理由で、夫妻は革命政府によって監禁され、その後処刑される。

    しかし、当時の社会では人が生まれながらの身分を持っていることは当然

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    2015年11月15日
  • マリー・アントワネット フランス革命と対決した王妃

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    歴史的にも著名な王妃であるマリー-アントワネットの伝記です。彼女を読めば、そのままフランス革命を知ることができるという位に、フランス王室そのものだったのだなと思いました。王政が倒される過程において、国王と王妃は確かにいくつか間違いを犯し、そのために滅んでしまったのですが、国王にも正しいところもありました。それを滅ぼしてしまった、血を流してしまったところに、フランス国民もまた間違いを犯してしまったのだと思います。その後、第五共和制になった現代も、フランスは栄光というものには届いていないように感じます。それはこの歴史の転換点での選択に原因があったのだとわかりました。
    王妃として優雅に生きた前半と、

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    2015年05月15日
  • 死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男

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    「はじめに恋があった」

    こんなロマンチックな書き出しで始まる物語が、すべて史実の死刑執行人の家系の話だという。
    この数奇な人生はどの小説よりも魅力的に感じた。

    そして私はサンソンやフリードリヒⅡ世みたいに、自分の本質と職務の間で苦悩しながらも国のために職務をやり遂げる人物の話が好きなんだなぁ。と自覚

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    2014年12月21日