安達正勝のレビュー一覧
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ナポレオンの母や姉妹、二人の妻などの大きな影響。
コルシカ島は、ナポレオンが生まれる前の年にフランス領になったのだそうです。運命ですねえ。
政治家としても有能だったナポレオンは、ナポレオン法典で人は皆平等という革新的な体系を築き上げた。
ただし、ナポレオン法典には女性差別的な要素があり、日本にまで影響を及ぼしたという指摘。現代から見れば、「皆平等だが女性は除く」というぐらいなのだが、「人は皆平等」と宣言したことは後にじわじわと効いてきたそう。
女性の権利を制限する法制は、19世紀という市民社会の要請が大きかったが、彼自身の教育や体験の影響も感じられるのですね。
母親レティツィアがしっかり者で厳 -
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[ 内容 ]
フランスの歴史を注意深くひもとくと、正史にはめったに登場しない魅力的な奇人・変人に出会うことが出来る。
国王、国家、法制度等への反逆であったり、その逆に忠誠であったりと、その逸脱した人生は様々だが、彼らに共通しているのは、自分自身の生き方に徹した反骨の精神である。
そして、世間に逆らって自分を貫いた人間たちには、どこかしら時代を超えた普遍性が感じられる。
本書は、その中でも極めつきの、それでいて日本ではほとんど紹介されていない四人の人物、モンテスパン侯爵、ネー元帥、犯罪者詩人ラスネール、死刑執行人・六代目サンソンを取り上げる。
[ 目次 ]
第1章 モンテスパン侯爵(「公式寵姫 -
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[ 内容 ]
フランス革命からナポレオン第一帝政にかけての時代は、今われわれが暮らしている現代社会の出発点にあたる。
世界の覇者として大胆に近代史を塗り替えたナポレオンは、『ナポレオン法典』によって今日の男社会の根幹を築くことにもなった。
しかし、天才的軍人、鉄の意志を持つ男というイメージが強いナポレオンだが、意外と女性に影響されやすい面があり、その運命は女性との関わりによって大きく左右されたのであった。
日本の民法にまで影響を及ぼしている『ナポレオン法典』を一つの軸に据えて、現代男性の原点を探りつつ、人間ナポレオンの知られざる側面に新しい光をあてる。
[ 目次 ]
英雄ナポレオン
第1部 -
Posted by ブクログ
ムッシュ・ド・パリと呼ばれたサンソン一族四代目、シャルル・アンリを軸に、フランス革命前後のフランス社会を解説する作品。物語のスタイルをとっていて、一部作者の創作のようにも思えるが、参考文献を見る限り、大部分は史実に基づいている。
紙幣偽造により死刑となったコローという男の処刑の場面は、生々しく強く印象に残った。死刑執行人ではない素人が死刑を行うとどうなるのか。執行後にそのまま脳卒中になった素人の若者のように、ものすごいプレッシャーをいつも感じながら死刑を行なっていたのかと、死刑執行人の精神の強さに驚いた。
死刑執行人は社会的に差別されていたが、それが死刑は良くないという感情の証明であり、それ -
Posted by ブクログ
タイトル買したんだよな、この本って。私が思い浮かべる反骨の人と
言えば、宮武外骨、桐生悠々なのだ。だから、このふたりに似たような
フランス版のミニ評伝なのだろうと思った。
読んだ結果…。本書で取り上げられている4人は、誰も反骨でも変人
でもなかったよ~。シクシク。
強いてあげれば最初に出て来るモンテスパン公爵だろうか。この時代の
貴族にしては異例の恋愛結婚で結ばれた美しい妻を、太陽王・ルイ14世
に寝取られた男。
この時代、人妻が国王の寵姫となることは珍しくない。夫は妻と引き換えに
宮廷や軍での出世を約束されるのだから。
でも、モンテスパン公爵はそれをよしとはしなかった。妻を取り戻そう