安達正勝のレビュー一覧

  • ナポレオンを創った女たち

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     ナポレオンと女性というテーマでまとめている。
     近代社会に男尊女卑の考えを定着させた張本人は,ナポレオンだという。ナポレオン法典では,夫は妻を保護する義務をもち,妻は夫に服従する義務がある,と定められ,女性の権利はほとんど認められていなかった。この家族観は,法典とともに全ヨーロッパへ弘められ,日本をはじめ,欧州に続いて近代化した諸国もこぞって採用する。男の筋肉がまだ機械に取ってかわる前につくられたこの制度は,現在にも大いに影響し,完全な男女同権は未だ達成されていない。
     そんなナポレオンが,どんな女性とどうかかわってきて,彼女たちは彼の女性観にどのような影響を与えたのか。そのあたりを読み解いていく。主に三人の女性が登場。母レティツィア,二人の皇后ジョセフィーヌとマリー=ルイーズである。これは彼にまつわる三大女性として文句なしの人選。初恋の人で後にスウェーデン王妃となるデジレ,ポーランド妻ワレフスカ,彼の才覚をいち早く見いだすがあっさり振られ,後に彼の批判の急先鋒となるスタール夫人その他にも触れる。

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    2011年10月26日
  • ナポレオンを創った女たち

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    ナポレオンの母や姉妹、二人の妻などの大きな影響。
    コルシカ島は、ナポレオンが生まれる前の年にフランス領になったのだそうです。運命ですねえ。
    政治家としても有能だったナポレオンは、ナポレオン法典で人は皆平等という革新的な体系を築き上げた。
    ただし、ナポレオン法典には女性差別的な要素があり、日本にまで影響を及ぼしたという指摘。現代から見れば、「皆平等だが女性は除く」というぐらいなのだが、「人は皆平等」と宣言したことは後にじわじわと効いてきたそう。
    女性の権利を制限する法制は、19世紀という市民社会の要請が大きかったが、彼自身の教育や体験の影響も感じられるのですね。
    母親レティツィアがしっかり者で厳しくしつけたので、母親の権威や能力はかなり認めていた模様。そのためか家庭内に限っては女性の自由を以前よりも認めていた。それは日本では明治になっても受け入れがたいほど進歩的だったそうです。
    軍人だから、女性を劣った性とまで言い切ったのもあるでしょう。
    しかし、若い頃にはロマンチックな文学青年のような一面もあり、熱愛した妻のジョセフィーヌに浮気されたのが大ショックだったことも原因だったのではと。
    ジョセフィーヌは革命前に結婚して社交界の女性になったので、その頃の常識としては、貴族は家名と財産を全体で守れれば良かったので、個人の貞節は問題ではなかったそう。
    ナポレオンを一人前にしたのはジョセフィーヌで、社交界の事情に通じ、旧貴族とも革命家層とも付き合うことが出来た。皇后としても人当たりが良く、国民に愛されて貢献したと同情的。
    ナポレオンはフランスの体制を固め、王族に肩を並べようとハプスブルグ家から妃を迎えたのが裏目に出たと。
    お姫様育ちの若いマリー・ルイーズはわがままで、皇后としてはあまり人望を集めることが出来なかった。
    革命家からスタートしたナポレオンのイメージを国内的には損なうものだったし、ヨーロッパ列強の王家は元革命家など同格と認めてはいなかったので、失脚のチャンスを虎視眈々と待っていた。
    確かにそうかも~。
    ナポレオンの妹やジョセフィーヌの連れ子が各国王室に嫁いだりして、後の世まで変えていったのはなんだか不思議ですね。
    とても面白く読みました。

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    2011年03月05日
  • フランス反骨変人列伝

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    [ 内容 ]
    フランスの歴史を注意深くひもとくと、正史にはめったに登場しない魅力的な奇人・変人に出会うことが出来る。
    国王、国家、法制度等への反逆であったり、その逆に忠誠であったりと、その逸脱した人生は様々だが、彼らに共通しているのは、自分自身の生き方に徹した反骨の精神である。
    そして、世間に逆らって自分を貫いた人間たちには、どこかしら時代を超えた普遍性が感じられる。
    本書は、その中でも極めつきの、それでいて日本ではほとんど紹介されていない四人の人物、モンテスパン侯爵、ネー元帥、犯罪者詩人ラスネール、死刑執行人・六代目サンソンを取り上げる。

    [ 目次 ]
    第1章 モンテスパン侯爵(「公式寵姫」制度;戦場に届いた噂 ほか)
    第2章 ネー元帥の悲劇(革命が栄光の道を開く;新国王との出会い ほか)
    第3章 犯罪者詩人、ラスネール(パリ重罪裁判所法廷;詩人に生まれた少年 ほか)
    第4章 六代目サンソン(十五歳のときに家業を知る;父との対話/死刑執行の前夜 ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2014年10月26日
  • ナポレオンを創った女たち

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    [ 内容 ]
    フランス革命からナポレオン第一帝政にかけての時代は、今われわれが暮らしている現代社会の出発点にあたる。
    世界の覇者として大胆に近代史を塗り替えたナポレオンは、『ナポレオン法典』によって今日の男社会の根幹を築くことにもなった。
    しかし、天才的軍人、鉄の意志を持つ男というイメージが強いナポレオンだが、意外と女性に影響されやすい面があり、その運命は女性との関わりによって大きく左右されたのであった。
    日本の民法にまで影響を及ぼしている『ナポレオン法典』を一つの軸に据えて、現代男性の原点を探りつつ、人間ナポレオンの知られざる側面に新しい光をあてる。

    [ 目次 ]
    英雄ナポレオン
    第1部 今日の男社会の根幹を築いたのはナポレオンである(ナポレオンとフランス革命 フランス革命期の女性たち 人間は自由にして平等、しかし女性は別)
    第2部 ナポレオンの運命は女性たちによって大きく左右された(母レティツィアと社交界の女たち 勝利の女神、ジョゼフィーヌ ハプスブルク家の姫君、マリー‐ルイーズ)
    ナポレオンとわれわれ現代人

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2014年10月26日
  • フランス反骨変人列伝

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    死刑執行人サンソンの著者が、フランス史で光の当たらない人物たちにあえて光を当てた一冊です。最初に著者が言っていたとおり、この本に登場する4人はあまりにも不器用で変人で、それでもどこか愛すべきところを持ったとても魅力的な人たちです。その中でもやっぱり六代目サンソンの話(『死刑執行人サンソン』は四代目)が一番面白かったかなーと思います。

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    2010年09月02日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    歴史の本ですが、ひとりひとりの人間にフォーカスされた内容も多く、読みやすいです。
    フランス革命、結構残酷なんですね。
    国民主権という概念から、現代に繋がる重要な革命であることは知っていましたが、かなり混沌としていて、だれが良いも悪いも言い切れないなあといった感想でした。
    ただ、現代に生きる身としては、フランス革命という事象自体はとてもありがたいように思えます。
    所有と身分に関する転換はその後のすべてに繋がるわけですからね。
    資本主義とか。
    あと、個人的にはルイ16世嫌いじゃないです。人となりがなんとなく分かって、応援したくなりました。

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    2025年08月16日
  • ジャンヌ・ダルク

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    り。1588
    8y6m
    女の子なのに戦争に行くなんてすごかったね カバー見た時男の子だと思った 生まれた時女の子でびっくりした

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    2022年04月10日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    ネタバレ

     「フランス革命史〈上〉 (中公文庫)ジュール・ミシュレ」を読んで、いやいやフランス革命の全体像を把握した上で読むべきだ、と思い下巻を読む前に本著を読むことにした。
     フランス革命を学ぶ入門書としてはよいと思う。王政に対する革命運動は、王政ヨーロッパ諸国の脅威となっったのだと改めて気づかされた。

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    2021年06月28日
  • 死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男

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    ムッシュ・ド・パリと呼ばれたサンソン一族四代目、シャルル・アンリを軸に、フランス革命前後のフランス社会を解説する作品。物語のスタイルをとっていて、一部作者の創作のようにも思えるが、参考文献を見る限り、大部分は史実に基づいている。

    紙幣偽造により死刑となったコローという男の処刑の場面は、生々しく強く印象に残った。死刑執行人ではない素人が死刑を行うとどうなるのか。執行後にそのまま脳卒中になった素人の若者のように、ものすごいプレッシャーをいつも感じながら死刑を行なっていたのかと、死刑執行人の精神の強さに驚いた。
    死刑執行人は社会的に差別されていたが、それが死刑は良くないという感情の証明であり、それを肯定することは先祖を否定するというシャルル・アンリの苦悩は一度本を閉じて考え込んでしまった。

    「死刑制度は間違っている!処刑を実行する人間を必要とし、その人間に法と正義の名において殺人という罪を犯させるものだから。
    このような視点はあまり考えたことがなく、死刑制度について今後考えていく視点の一つとしたい。

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    2021年01月24日
  • フランス反骨変人列伝

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    タイトル買したんだよな、この本って。私が思い浮かべる反骨の人と
    言えば、宮武外骨、桐生悠々なのだ。だから、このふたりに似たような
    フランス版のミニ評伝なのだろうと思った。

    読んだ結果…。本書で取り上げられている4人は、誰も反骨でも変人
    でもなかったよ~。シクシク。

    強いてあげれば最初に出て来るモンテスパン公爵だろうか。この時代の
    貴族にしては異例の恋愛結婚で結ばれた美しい妻を、太陽王・ルイ14世
    に寝取られた男。

    この時代、人妻が国王の寵姫となることは珍しくない。夫は妻と引き換えに
    宮廷や軍での出世を約束されるのだから。

    でも、モンテスパン公爵はそれをよしとはしなかった。妻を取り戻そうとして
    失敗すると、葬送の馬車を仕立てて領地へ戻り妻の葬儀までしちゃうのだ。

    国王とナポレオンの間でふらふらと揺れ動いたネー元帥なんて、ただの
    優柔不断だし、犯罪者であり獄中で文才を認められたラスネールに
    至っては自分の不運をすべて世の中のせいにしているだけだもの。

    最終章で取り上げられている、パリの公式処刑人・サンソンも反骨で括る
    には大いに疑問だ。ただ、家業が処刑人という一家に生まれた6代目の
    苦悩や死刑制度への懐疑的な思いは興味深かった。

    タイトルにこだわらずに読めば、歴史に埋もれた人たちの生き方として
    楽しめるかも。

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    2017年08月19日
  • ナポレオンを創った女たち

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    安達さんの本はこれで読むのが3冊目で、前の2冊が面白かったからかなり期待していたのですが、ちょっとイマイチでした。でも昔テレビの歴史バラエティで「ナポレオンは妻に頭が上がらなかった!!」とかやっていたのが、あながち間違いではないのかなーと思いつつ、やっぱり全然違うのかも、と思いました。笑

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    2010年09月02日