安達正勝のレビュー一覧

  • ナポレオンを創った女たち

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    ナポレオンの母や姉妹、二人の妻などの大きな影響。
    コルシカ島は、ナポレオンが生まれる前の年にフランス領になったのだそうです。運命ですねえ。
    政治家としても有能だったナポレオンは、ナポレオン法典で人は皆平等という革新的な体系を築き上げた。
    ただし、ナポレオン法典には女性差別的な要素があり、日本にまで影響を及ぼしたという指摘。現代から見れば、「皆平等だが女性は除く」というぐらいなのだが、「人は皆平等」と宣言したことは後にじわじわと効いてきたそう。
    女性の権利を制限する法制は、19世紀という市民社会の要請が大きかったが、彼自身の教育や体験の影響も感じられるのですね。
    母親レティツィアがしっかり者で厳

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    2011年03月05日
  • フランス反骨変人列伝

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    [ 内容 ]
    フランスの歴史を注意深くひもとくと、正史にはめったに登場しない魅力的な奇人・変人に出会うことが出来る。
    国王、国家、法制度等への反逆であったり、その逆に忠誠であったりと、その逸脱した人生は様々だが、彼らに共通しているのは、自分自身の生き方に徹した反骨の精神である。
    そして、世間に逆らって自分を貫いた人間たちには、どこかしら時代を超えた普遍性が感じられる。
    本書は、その中でも極めつきの、それでいて日本ではほとんど紹介されていない四人の人物、モンテスパン侯爵、ネー元帥、犯罪者詩人ラスネール、死刑執行人・六代目サンソンを取り上げる。

    [ 目次 ]
    第1章 モンテスパン侯爵(「公式寵姫

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    2014年10月26日
  • ナポレオンを創った女たち

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    [ 内容 ]
    フランス革命からナポレオン第一帝政にかけての時代は、今われわれが暮らしている現代社会の出発点にあたる。
    世界の覇者として大胆に近代史を塗り替えたナポレオンは、『ナポレオン法典』によって今日の男社会の根幹を築くことにもなった。
    しかし、天才的軍人、鉄の意志を持つ男というイメージが強いナポレオンだが、意外と女性に影響されやすい面があり、その運命は女性との関わりによって大きく左右されたのであった。
    日本の民法にまで影響を及ぼしている『ナポレオン法典』を一つの軸に据えて、現代男性の原点を探りつつ、人間ナポレオンの知られざる側面に新しい光をあてる。

    [ 目次 ]
    英雄ナポレオン
    第1部 

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    2014年10月26日
  • フランス反骨変人列伝

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    死刑執行人サンソンの著者が、フランス史で光の当たらない人物たちにあえて光を当てた一冊です。最初に著者が言っていたとおり、この本に登場する4人はあまりにも不器用で変人で、それでもどこか愛すべきところを持ったとても魅力的な人たちです。その中でもやっぱり六代目サンソンの話(『死刑執行人サンソン』は四代目)が一番面白かったかなーと思います。

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    2010年09月02日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    歴史の本ですが、ひとりひとりの人間にフォーカスされた内容も多く、読みやすいです。
    フランス革命、結構残酷なんですね。
    国民主権という概念から、現代に繋がる重要な革命であることは知っていましたが、かなり混沌としていて、だれが良いも悪いも言い切れないなあといった感想でした。
    ただ、現代に生きる身としては、フランス革命という事象自体はとてもありがたいように思えます。
    所有と身分に関する転換はその後のすべてに繋がるわけですからね。
    資本主義とか。
    あと、個人的にはルイ16世嫌いじゃないです。人となりがなんとなく分かって、応援したくなりました。

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    2025年08月16日
  • ジャンヌ・ダルク

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    り。1588
    8y6m
    女の子なのに戦争に行くなんてすごかったね カバー見た時男の子だと思った 生まれた時女の子でびっくりした

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    2022年04月10日
  • 物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで

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    ネタバレ

     「フランス革命史〈上〉 (中公文庫)ジュール・ミシュレ」を読んで、いやいやフランス革命の全体像を把握した上で読むべきだ、と思い下巻を読む前に本著を読むことにした。
     フランス革命を学ぶ入門書としてはよいと思う。王政に対する革命運動は、王政ヨーロッパ諸国の脅威となっったのだと改めて気づかされた。

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    2021年06月28日
  • 死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男

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    ムッシュ・ド・パリと呼ばれたサンソン一族四代目、シャルル・アンリを軸に、フランス革命前後のフランス社会を解説する作品。物語のスタイルをとっていて、一部作者の創作のようにも思えるが、参考文献を見る限り、大部分は史実に基づいている。

    紙幣偽造により死刑となったコローという男の処刑の場面は、生々しく強く印象に残った。死刑執行人ではない素人が死刑を行うとどうなるのか。執行後にそのまま脳卒中になった素人の若者のように、ものすごいプレッシャーをいつも感じながら死刑を行なっていたのかと、死刑執行人の精神の強さに驚いた。
    死刑執行人は社会的に差別されていたが、それが死刑は良くないという感情の証明であり、それ

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    2021年01月24日
  • フランス反骨変人列伝

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    タイトル買したんだよな、この本って。私が思い浮かべる反骨の人と
    言えば、宮武外骨、桐生悠々なのだ。だから、このふたりに似たような
    フランス版のミニ評伝なのだろうと思った。

    読んだ結果…。本書で取り上げられている4人は、誰も反骨でも変人
    でもなかったよ~。シクシク。

    強いてあげれば最初に出て来るモンテスパン公爵だろうか。この時代の
    貴族にしては異例の恋愛結婚で結ばれた美しい妻を、太陽王・ルイ14世
    に寝取られた男。

    この時代、人妻が国王の寵姫となることは珍しくない。夫は妻と引き換えに
    宮廷や軍での出世を約束されるのだから。

    でも、モンテスパン公爵はそれをよしとはしなかった。妻を取り戻そう

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    2017年08月19日
  • ナポレオンを創った女たち

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    安達さんの本はこれで読むのが3冊目で、前の2冊が面白かったからかなり期待していたのですが、ちょっとイマイチでした。でも昔テレビの歴史バラエティで「ナポレオンは妻に頭が上がらなかった!!」とかやっていたのが、あながち間違いではないのかなーと思いつつ、やっぱり全然違うのかも、と思いました。笑

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    2010年09月02日