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【荒木飛呂彦帯カラーイラスト付】敬虔なカトリック教徒であり、国王を崇敬し、王妃を敬愛していたシャルル-アンリ・サンソン。彼は、代々にわたってパリの死刑執行人を務めたサンソン家四代目の当主であった。そして、サンソンが歴史に名を残すことになったのは、他ならぬその国王と王妃を処刑したことによってだった。本書は、差別と闘いながらも、処刑において人道的配慮を心がけ、死刑の是非を自問しつつ、フランス革命という世界史的激動の時代を生きた男の数奇な生涯を描くものであり、当時の処刑の実際からギロチンの発明まで、驚くべきエピソードの連続は、まさにフランス革命の裏面史といえる。【目次】序章 呪われた一族/第一章 国王陛下ルイ十六世に拝謁/第二章 ギロチン誕生の物語/第三章 神々は渇く/第四章 前国王ルイ・カペーの処刑/終章 その日は来たらず/あとがき
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年09月03日
マンガ化されるのもうなずける。映画化されなかったのが不思議だ。日本女性は『ベルサイユのばら』でフランス革命に詳しくなっているから、少女マンガ化もありだろう。
立ったまま固定されていない受刑者の首を一刀で斬ったサンソンの腕前は、わが国の首斬り朝右衛門に比肩する。
わずかな心の動揺で斬首に失敗する...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年02月07日
サンソン家執行人の4代目シャルル・アンリ・サンソンの生涯が綴られています。
サンソンの中でも一番多く首を落とし、敬愛する国王ルイ16世までもあの世へ送ってしまいます。
ギロチン誕生と革命・恐怖政治という激動の時代に処刑を受け持った、強靭な精神力の持ち主です。
最後まで丁寧に仕事をやり遂げたわけですが...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月30日
サンソン、と言えばフランスの死刑執行人。代々世襲であり、非情な死刑を行うということで皆から恐れられていた。とはいえ、死刑執行は国王の名における命令であるし、残虐な刑はサンソンが考えたのでなく、時代が求めていたと言うべきもので、執行人たるサンソンは心を痛めていた。一番の悲劇は尊敬するルイ16世を処刑す...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月16日
フランス革命期に死刑執行人としての仕事を全うし、ルイ16世の首を刎ねた男の物語。
フランスを支配するブルボン王家に忠誠を誓いながらも、その職務を全うすべく自らの手で国王の首を刎ねる心の葛藤・何の罪もない民間人を虐殺して英雄扱いされる軍人に対して、常に罪悪感に苛まれながらも職務を忠実に遂行するだけな...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月05日
とても面白かったです。
処刑人サンソンの話は、以前テレビでフランス革命が取り上げられたときに知って、敬虔なクリスチャンが処刑人をしているのはなぜだろう?と思い、本書を手に取りました。
当時の処刑人の地位の低さ、にもかかわらず初代サンソンはなぜ処刑人になったのか?
サンソンにとってルイ16世はどんな...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月26日
6代にわたり国王のもとで死刑執行人を勤めたサンソン家。その4代目シャルル・アンリ・サンソンがこの本の主人公。国王ルイ16世を崇拝していたにも関わらず、その首を断頭台の上で切り落とす役目を果たさなくてはいけなかった男。
フランスの歴史をよく知らないので、びっくりする話が多かった。
ルイ16世...続きを読む
フランス革命・ギロチンとなればサンソンである。死刑執行人という独特な響き。これを家業とする者。その背景。
単なるサイドストーリーではない
Posted by ブクログ 2021年03月25日
稲垣吾郎さんが舞台でサンソンを演じるので、観劇前の予習として読みました。代々死刑執行人の家系で、国の命令で死刑執行をしているのに本人はもちろん一族差別対象。自分に関係ないところに存在しているのは良くても、自分に関わるのはごめん、人間の身勝手さの犠牲ですね。サンソンの生涯を読み、彼の心情に触れると死刑...続きを読む
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