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Posted by ブクログ
18世紀末フランスの革命家は,日本で言えば維新の志士。ということで革命シンパの著者が彼らの人生を綴った列伝。
著者はジャコバン派,中でもロベスピエールを高く評価していて,それを軸に筆が走っているのでとても明快。バイアスに気をつけて読みたい。
第一第二身分から革命に身を投じ,革命初期に大きな役割を果たしたラファイエット,シェイエス,ミラボー。王政倒壊以降に実権を握り,恐怖政治の主役に躍り出たジャコバン派の闘志ダントン,マラー,ロベスピエール。クーデタで恐怖政治を終わらせたテルミドール派のバラス,フーシェ,タレーラン。そして軍事的才能でのし上がり革命に終止符を打ったナポレオン。
社会の大変革期で,登場する全員がまさに時代の寵児というのは圧巻。全体として革命を肯定的に捉えすぎているきらいはあるけれど,著者もそれは自覚しており,その点に気をつけて読めば得るもの多いと思う。
Posted by ブクログ
フランス革命に際して活躍した革命家たちを、革命の進展のなかに位置づけながらその個々人の行動や思想を解説している。ラ=ファイエットやダントン、ロベスピエールといった、名前は有名だがその細かい行状や思想がなかなか問題とされていない人々が、いかに考えその思想を実践したかを軽妙に語ってくれている良書である。革命家として活躍しその遺産が現代世界でもいまなお残っているような人、機を見るに敏ながら思想的一貫性には欠けた人、様々な人間が混在しながら、フランス革命という世界史的事件が進行していったという基本的事実をおさえながらも、革命の進行とともに出来事の意味と個人の主観的意図がずれていき、それが時に恐怖政治のような悲劇にもつながる。列伝としても面白いし、専門的歴史研究への取っ掛かりとしても役に立つだろう。
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