昭和元禄落語心中(8)
  • 完結

昭和元禄落語心中(8)

759円 (税込)

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八雲(やくも)が口にした「引退」の二文字。いつか来るその日を覚悟して、樋口(ひぐち)の案内で与太郎(よたろう)こと三代目助六(すけろく)が向かった先は、四国の温泉旅館・亀屋。因縁の地で甦った先代助六の「芝浜」があぶりだす、八雲の落語の深淵とは――? ある者は寄席を守り、ある者は再び高座を目指す。昭和落語の最後の灯が行く末を照らすその日まで――。

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昭和元禄落語心中 のシリーズ作品

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  • 昭和元禄落語心中(1)
    完結
    759円 (税込)
    満期で出所の模範囚。だれが呼んだか名は与太郎(よたろう)。娑婆に放たれ向かった先は、人生うずまく町の寄席。昭和最後の大名人・八雲(やくも)がムショで演った「死神」が忘れられず、生きる道は噺家と心に決めておりました。弟子など取らぬ八雲師匠。惚れて泣きつく与太郎やいかに……!? 昭和元禄落語心中・与太郎放浪篇、いざ幕開け!!
  • 昭和元禄落語心中(2)
    完結
    759円 (税込)
    惚れ抜く八雲(やくも)師匠の芸だが、オイラにゃできねぇ……そう気づき始めたこの与太郎(よたろう)。小夏(こなつ)の父ちゃん・亡き助六(すけろく)のすげぇ落語に取りつかれ、迎えた師匠の独演会、やっちゃいけねぇヘマをした。破門と言われた与太郎と、与太郎をかばう小夏の二人に、師匠が語る約束の噺(はなし)たぁ……!?与太郎放浪篇から八雲と助六篇へ。「長ぇ夜になりそうだ――」
  • 昭和元禄落語心中(3)
    完結
    759円 (税込)
    昭和最後の大名人・有楽亭八雲(ゆうらくてい・やくも)が弟子の与太郎(よたろう)に語って聞かせる、亡き友・助六(すけろく)との約束の噺とは。貧乏どん底二人暮らしの菊比古(きくひこ/後の八雲)と助六。遊び暮らしてるのに冴えた芸をみせる売れっ子の助六に菊比古の焦りは募る。ところがそんな菊比古にも、芸の目が開く時やって来る。そしてついに二ツ目から真打へ。上り調子の芸とは裏腹に菊比古と助六の関係は変わっていく。また菊比古とみよ吉(みよきち)の間にも!?
  • 昭和元禄落語心中(4)
    完結
    759円 (税込)
    ついに助六(すけろく)、破門となった。落語をやめるな、師匠に詫びろ、必死にくどく菊比古(きくひこ)に、それでも耳を貸しちゃくれねぇ。あげくに身重のみよ吉(みよきち)と、手に手を取っての道行きだ。独り落語に打ち込む菊比古に、今わの際の七代目、明かした「八雲(やくも)」と「助六」の巡る因縁話たぁ……!? 八雲と助六篇、核心!!
  • 昭和元禄落語心中(5)
    完結
    759円 (税込)
    落語を捨てた助六(すけろく)が、暮らす田舎の温泉街。愛想尽かしたみよ吉(みよきち)は、子供を置いて出たっきり。「八雲(やくも)を継いで 落語なさい」。言って聞かせる菊比古(きくひこ)に、助六、ひねくれ駄々こねる。引っ張り出された場末の高座。それでも演れねぇはずがない。娘・小夏(こなつ)を笑わせて、も一度あの日の夢を見る――。八雲と助六篇、完結! そして物語は再び与太郎(よたろう)のもとへ――!
  • 昭和元禄落語心中(6)
    完結
    759円 (税込)
    師匠と交わした約束を胸にしまって芸を磨きついに与太郎(よたろう)、真打に。射止めた名跡は三代目助六(すけろく)。八雲(やくも)師匠の為め、助六の血を継ぐ小夏(こなつ)の為め、焦がれて手にしたはずなのに、おのれの落語が揺るぎだす――。八雲と小夏、二人の中の助六を変える為めの与太郎の落語とは――!?
  • 昭和元禄落語心中(7)
    完結
    759円 (税込)
    決別じゃなくて抱えて生きろ――。師匠がくれた覚悟の教え。過去の過ち、小夏(こなつ)の秘密……すべてを背中に背負いこんで、ついに叶えた親子会。師匠・八雲(やくも)と迎えたその日、三代目助六(すけろく)演ずる「居残り」やいかに!? 八雲でもない。助六でもない。三代目助六こと与太郎(よたろう)が切り拓く落語の未来がここにある!!
  • 昭和元禄落語心中(8)
    完結
    759円 (税込)
    八雲(やくも)が口にした「引退」の二文字。いつか来るその日を覚悟して、樋口(ひぐち)の案内で与太郎(よたろう)こと三代目助六(すけろく)が向かった先は、四国の温泉旅館・亀屋。因縁の地で甦った先代助六の「芝浜」があぶりだす、八雲の落語の深淵とは――? ある者は寄席を守り、ある者は再び高座を目指す。昭和落語の最後の灯が行く末を照らすその日まで――。
  • 昭和元禄落語心中(9)
    完結
    759円 (税込)
    有楽亭八雲(ゆうらくていやくも)の落語が聴きたい――。その心ひとつで叶えた贔屓筋だけの小さな会で、与太郎(よたろう)こと三代目助六(すけろく)がかけた思い出の根多が、師匠・八雲の心を動かし、もう一度高座へと導く。が、無粋な邪魔者が場を乱し……? 時は巡り、頑なだった八雲に再び慰問落語の機会が訪れる。手前(じぶん)が 愛した落語。かつての友が愛した落語。すべてを道連れに、初めて出会えた芸の神様とは――。
  • 昭和元禄落語心中(10)
    完結
    759円 (税込)
    都内でただ一軒残っていた寄席が焼失。燃え盛る炎から救い出された八雲(やくも)は、なんとか一命を取り留めた。それから幾日が過ぎ、東京に訪れた春のある日。与太郎(よたろう)こと三代目助六(すけろく)は、小夏(こなつ)に宿った新しい命を知る。満開の桜の下、小夏が初めて八雲に伝えた感謝の言葉を、ラジオから流れる助六の「野ざらし」が温かく包む――。落語を愛し、落語とともに生きた八雲と助六の物語、ついに完結!!

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昭和元禄落語心中(8) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    購入済み

    助六親子

    2023年06月04日

    事故の真実。
    八雲師匠がひた隠しにして、全て自分で引き受けてきたこと。
    それはあまりに残酷だった。
    でもすでに今の生活がある。
    残り2巻、幸せな最後であってほしい。

    0
    購入済み

    落語

    2019年11月27日

    八雲師匠にとって人生が終わるときは落語家でいられなくなるときなのかなぁと思う。それだけ1つの事にひたむきに生きてきたことを羨ましいと思う反面、失ったときの喪失感は大きいんだろうなあと。

    0

    Posted by ブクログ 2019年05月31日

    「来る」なあ、「応える」なあ…。
    この作品を読んでいると、とにかく胸が心が締めつけられます。
    読者として、また「表現」を追いかけようとする者として。
    そしてこの想いは、できれば「自分が感じた」ままにしておきたい。
    だから、「別物」とはわかっていても、
    やはりアニメ版に手を出そうとは思えませんでした。...続きを読む

    0
    購入済み

    ウシャねこ

    2018年10月26日

    間違いなく面白いです。落語とかあんまり聞いた事も無いけど、この本を読んでると落語はとても面白いのだろうなぁと思いました。

    0

    Posted by ブクログ 2016年03月22日

    芸人の身の処し方。芸人に限らず、引退は等しく訪れる瞬間だけど、そこには各人の美学が付きまとう。昭和きっての名人と謳われた師匠の、その引き際に当たっての苦悩が描かれる。周囲の期待、それに添えないことが怖い自身の葛藤。言ってしまえばありがちな展開ですが、そこはさすがの本作、サブキャラの魅力も手伝って、哀...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年01月17日

    電子書籍での最新刊を読み終わり。与太郎の明るさがストーリーを引っ張りますが、八雲の人生の暗い場所が渦を巻くように展開します。

    0

    Posted by ブクログ 2016年01月16日

    助六の死の真相と、八雲師匠の、周りに対する気持ちと、自分の思う落語ができない葛藤。それを救うかのような与太郎の一言。すごい詰まっていた深い一冊だな。私も師匠にはまだ続けてほしいよ

    0

    Posted by ブクログ 2015年08月14日

    タイトルの「昭和元禄落語心中」の意味が巻を重ねる毎に痛切に分かってくる。
    今回も鳥肌。
    落語とは噺家にとっての全てなのだ。
    心中してもいいほどに。

    0

    Posted by ブクログ 2022年08月02日

    .

    『昭和元禄落語心中』8巻

    著 : 雲田はるこ



    過去の因縁と業にケリをつける、
    八巻。

    八代目有楽亭八雲は積み上げられた
    人としての魅力に満ち、
    年齢を重ねることの美しさが在ることを
    感じさせられます。

    彼の生き方、佇まいから醸し出される美しさは
    人の美しさは内面より溢れ出るもので...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年04月15日

    “ 八雲が口にした「引退」の二文字。いつか来るその日を覚悟して、樋口の案内で与太郎こと三代目助六が向かった先は、四国の温泉旅館・亀屋。因縁の地で甦った先代助六の「芝浜」があぶりだす、八雲の落語の深淵とは―?
    ある者は寄席を守り、ある者は再び高座を目指す。昭和落語の最後の灯が行く末を照らすその日まで―...続きを読む

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昭和元禄落語心中(8) の詳細情報

  • ドラマ化

    「昭和元禄落語心中」

    2018年10月12日~ NHK総合
    出演:岡田将生、竜星涼、成海璃子

閲覧環境

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