篠森ゆりこの作品一覧
「篠森ゆりこ」の「黄金の少年、エメラルドの少女」「ガチョウの本」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「篠森ゆりこ」の「黄金の少年、エメラルドの少女」「ガチョウの本」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
『何年も前、友達になった年上の作家が執筆中の本のことを手紙で尋ねてきた。「小説はいかがでしょうか。人は病人のことを訊くようにそう訊きますが、まだ書き終えていない小説とはそんなものです。終わったら、それは死んでいるか、ずっと具合がよくなっているかのどちらか。死者をわずらわせてはいけません」』―『水曜生まれの子』
久しぶりに読む、イーユン・リー。もう、この作家を「千年の祈り」を読んだ時のようには読めないことを改めて意識してしまう。其処彼処に散らばる孤独、そして他者の死によってもたらされる喪失感。そこに作家の私生活における影を見ずにはいられない。
「理由のない場所」を読んだ時に、そこに長男の自死
Posted by ブクログ
読みながら不安定な気持ちになる。
トワイラとロバータ、どっちが白人? 黒人?
それは最後まで明かされない。
もちろんそれが著者の狙い。偏見を招く構造への疑問。
そして施設での彼女らより「下」の位置にいる、施設で働くマギーはたぶん障がい者。これもまた二項対立。
全編示唆的なストーリーで、メタファーかなと思わせる会話や表現が山盛りもり。
作品自体は短く、大きめの字で56ページ。
それとほぼ同量(以上?)のゼイディー・スミスによる序文「実はあの中にちゃんとした人間がいた」があって、内容的にネタバレになるので、作品の後に移されている。
これがまた深い考察で素晴らしい。
Posted by ブクログ
様々な年代の、様々な仕事を持つ人々の人生を、こんなにも物語れるなんてー。すべてのエピソードが本当にあったことのように息づいていて、なぜだか泣きそうになる。「列車の前に歩み出てきた」と言う鉄道職員。三十六個の植木鉢から流れ出る水。母親になるなんて、なんて向こうみずだったのだろう。こんにちは靴さん。さようなら靴さん。「くたばれ」。
イーユン・リーの作品を読むと、目の前が淡い寒色系のマーブル模様に染まっていくような気持ちになる。うっすらほのあかるい諦観。
登場する子どもの多くが、賢く繊細で生きづらそうにしているところに、筆者の長男の影を色濃く感じ、どうしようもなく悲しくなる。
あとがきで紹介され
Posted by ブクログ
僕のささやかな人生を投影して、共感したと言いたいわけじゃない。 イーユン・リー自身の人生と重なる箇所を探して、分かった気になれるわけでもない。
ここにあるのは、汎用性や互換性があるような、消化吸収しやすい感情ではない。
それなのに、どうしようもなく心が震える。短い物語たちに心が取り込まれてゆく。
外側から眺めるように読むことなどできず、登場人物たちの中から彼らの目を通して世界を見る。
そんな読書になる。
こんなに不完全な世界で、子供を産み育てると決めたとき、生まれてきた子に何がいえるだろう。
苦しみや悲しみにも不条理からも、目を背けなさい。喜びや明るい面だけを見て生きなさいと?
子供たちか