作品一覧

  • センス・オブ・ワンダー
    4.7
    1巻1,870円 (税込)
    先駆的に化学物質による環境汚染を訴え、今に続く環境学の嚆矢ともなった『沈黙の春』の著者であり科学者であるレイチェル・カーソン。そのカーソンの最後に遺した未完の作品が『センス・オブ・ワンダー』だ。本書は独立研究者・森田真生による新訳と、「その続き」として森田が描く「僕たちの『センス・オブ・ワンダー』」で構成する。カーソンが残した問いかけに応答しつつ、70年後の今を生きる森田の問題意識に基づいた、新しい読み解き、新しい人間像の模索を行う。
  • 数学する人生(新潮文庫)
    4.2
    1巻605円 (税込)
    日本が誇る世界的数学者にして、畑仕事と研究だけに没頭した孤高の人――。数学の枠にとどまらない、その思想エッセンスを余すところなく一冊に凝縮。「人は本来、物質的自然の中に住んでいるのではなくて、魚が水の中に住んでいるように、心の中に住んでいます」と語る哲学的にして詩的な世界観を、小林秀雄賞を最年少で受賞し、岡に私淑する俊英の編集により完全再現した驚異的選集。(解説・角川祐司)
  • 数学する身体(新潮文庫)
    4.0
    1巻539円 (税込)
    数学はもっと人間のためにあることはできないのか。最先端の数学に、身体の、心の居場所はあるのか――。身体能力を拡張するものとして出発し、記号と計算の発達とともに抽象化の極北へ向かってきたその歴史を清新な目で見直す著者は、アラン・チューリングと岡潔という二人の巨人へと辿り着く。数学の営みの新たな風景を切りひらく俊英、その煌めくような思考の軌跡。小林秀雄賞受賞作。(解説・鈴木健)
  • 計算する生命(新潮文庫)
    3.0
    1巻693円 (税込)
    「計算」は私たちの生活のそこかしこに現れる。では、指やペンを使う足し算や筆算と、膨大な電力を消費する巨大コンピュータによる計算は、何が異なるのだろうか。機械が人間の能力を遥かに超越し、日夜無言で計算し続けるいま、私たちには一体何が残されるのだろうか――。気鋭の独立研究者が数学史を遡り、いつしか生命の根源まで辿り着いた果てに提示する新たな地平。河合隼雄学芸賞受賞作。(解説・下西風澄)
  • 僕たちはどう生きるか めぐる季節と「再生」の物語
    -
    1巻616円 (税込)
    未来はすでに僕を侵食し始めている。未曾有のパンデミック、加速する気候変動……。人類の自己破壊的な営みとともに、「日常」は崩壊しつつある。それでも流れを止めない「生命」とその多様な賑わいを、いかに受け容れ、次世代へと繋ごうか。史上最年少で小林秀雄賞を受賞した若き知性が2020年春からの「混沌」と「生まれ変わり」を記録した、四季折々のドキュメント・エッセイ! 不気味で、不透明で、不確実なこの時代をしなやかに生き抜くための必読書!!
  • センス・オブ・ワンダー

    Posted by ブクログ

    タイトルが目に入って手に取って読み始めた本だけど、運命だったかもって思えるほど、忘れかけていた大切な言葉たちが沢山あった。
    自然に行きたくなったし、またすぐに読み返してチャージしたいって思える本
    センス・オブ・ワンダー忘れずに生きたい
    この本は生きる希望道しるべ

    0
    2024年11月02日
  • 数学する人生(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    通読できたわけではないから、いずれまた読み返して 今度は通読できたらと思う。
    社会→自然界→法界、より大きな外側へ意識を向けていくことで得られる境地がある。自分はまだ法界というものを実体験として感じたことがないが、いつかそこに辿り着けるよう人生を刻んでいきたい。

    0
    2024年10月14日
  • 数学する身体(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    遺伝的アルゴリズムのような人工進化では、磁束などのノイズをリソースとして活用した効率的な回路ができる話は面白い。科学的な思考をもとにしたエンジニアリングではノイズとリソースを明確に分けるが、自然的で即興的なブリコラージュではノイズもリソースもありものの材料として組み合わせて世界を創る。

    人類にはまだ理で理解できないこの世界の全体感を、全身とこころで分かろうとする岡潔のアプローチの素晴らしさを改めて感じられる一冊。これが本来の日本のこころなのかも。

    0
    2024年09月15日
  • センス・オブ・ワンダー

    Posted by ブクログ

    レイチェル・カーソンの著作というよりは森田真生の作品と言う方が適当だが、これがいい。『数学する身体』を読んだ時も思ったのだけれど、彼は賢明な詩人であり哲学者だ。そしてこの作品では、その思想(詩想)の源となる生活の実践者という一面も現している。

    0
    2024年09月01日
  • センス・オブ・ワンダー

    Posted by ブクログ

    センスオブワンダー自体初読書である。くわえて、森田真生による「センスオブワンダー」も味わえ非常に読み応えのある作品。

    自然に対する開かれた秘密という概念。その圧倒的無限性へのある種の虚無感と安心感。自然を十全に体験できる子どもたちの感性への賞賛。

    大人な私は純粋な感情を諦めている節もあり、そういった私が我が子に対して自然の豊かさや素晴らしさに気づかせてあげることはできないとった諦めがあった。しかし、教条的に提供するのではなく、子どもの視点による驚きや発見から大人も学ぶという相互的な関係のすばらしさに気付かされた。変に肩肘張った姿勢ではなくてもよいんだ、目の前に現れる場を共に楽しめばいいんだ

    0
    2024年08月30日

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