作品一覧

  • かずをはぐくむ
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    「生まれたばかりの息子を初めて腕に抱いたとき、いつか彼が数をかぞえたり計算をしたりする日が来るとは、まだとても信じられなかった。言葉もない、概念もないのだ」(本書より)。しかし、やがて、子どもの心の中には数が“生まれ”、おとなと共に“育み”あうようになる。3歳と0歳のきょうだいが、8歳と5歳になるまでの驚きに満ちた日々。独立研究者、森田真生があたたかく見守り、やわらかに綴る。画家、西淑による挿絵もふんだんに掲載。
  • センス・オブ・ワンダー
    4.3
    1巻1,870円 (税込)
    先駆的に化学物質による環境汚染を訴え、今に続く環境学の嚆矢ともなった『沈黙の春』の著者であり科学者であるレイチェル・カーソン。そのカーソンの最後に遺した未完の作品が『センス・オブ・ワンダー』だ。本書は独立研究者・森田真生による新訳と、「その続き」として森田が描く「僕たちの『センス・オブ・ワンダー』」で構成する。カーソンが残した問いかけに応答しつつ、70年後の今を生きる森田の問題意識に基づいた、新しい読み解き、新しい人間像の模索を行う。
  • 計算する生命(新潮文庫)
    3.0
    1巻693円 (税込)
    「計算」は私たちの生活のそこかしこに現れる。では、指やペンを使う足し算や筆算と、膨大な電力を消費する巨大コンピュータによる計算は、何が異なるのだろうか。機械が人間の能力を遥かに超越し、日夜無言で計算し続けるいま、私たちには一体何が残されるのだろうか――。気鋭の独立研究者が数学史を遡り、いつしか生命の根源まで辿り着いた果てに提示する新たな地平。河合隼雄学芸賞受賞作。(解説・下西風澄)
  • 数学する身体(新潮文庫)
    4.0
    1巻649円 (税込)
    数学はもっと人間のためにあることはできないのか。最先端の数学に、身体の、心の居場所はあるのか――。身体能力を拡張するものとして出発し、記号と計算の発達とともに抽象化の極北へ向かってきたその歴史を清新な目で見直す著者は、アラン・チューリングと岡潔という二人の巨人へと辿り着く。数学の営みの新たな風景を切りひらく俊英、その煌めくような思考の軌跡。小林秀雄賞受賞作。(解説・鈴木健)
  • 僕たちはどう生きるか めぐる季節と「再生」の物語
    3.5
    1巻616円 (税込)
    未来はすでに僕を侵食し始めている。未曾有のパンデミック、加速する気候変動……。人類の自己破壊的な営みとともに、「日常」は崩壊しつつある。それでも流れを止めない「生命」とその多様な賑わいを、いかに受け容れ、次世代へと繋ごうか。史上最年少で小林秀雄賞を受賞した若き知性が2020年春からの「混沌」と「生まれ変わり」を記録した、四季折々のドキュメント・エッセイ! 不気味で、不透明で、不確実なこの時代をしなやかに生き抜くための必読書!!
  • 数学する人生(新潮文庫)
    4.2
    1巻605円 (税込)
    日本が誇る世界的数学者にして、畑仕事と研究だけに没頭した孤高の人――。数学の枠にとどまらない、その思想エッセンスを余すところなく一冊に凝縮。「人は本来、物質的自然の中に住んでいるのではなくて、魚が水の中に住んでいるように、心の中に住んでいます」と語る哲学的にして詩的な世界観を、小林秀雄賞を最年少で受賞し、岡に私淑する俊英の編集により完全再現した驚異的選集。(解説・角川祐司)

ユーザーレビュー

  • センス・オブ・ワンダー

    Posted by ブクログ

    森田真生さんが新訳をし、更に京都を舞台とした自らの「センス・オブ・ワンダー」を書いた本です。

    「センス・オブ・ワンダー」とは、驚きと不思議に開かれた感受性のことです。子どもがそれを保ちつづけるためには、少なくとも一人の大人の助けが必要だそうです。レイチェル・カーソンは、この本で幼い子どもと接するときに大切なことを教えてくれています。自然を子どもとどう味わえばいいのか。そして子どもが大きくなる前の大切な時間の過ごし方です。世界的ベストセラーのこの本は、特に幼い子どもと接する人におすすめです。

    視覚、嗅覚、聴覚を研ぎ澄ますと、自然の奥深さに改めて気づかされます。海、空、土、木々、花、そして小さ

    0
    2025年11月28日
  • かずをはぐくむ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ほんと、この人の言葉が好き。私が大切にしたいと思ってることを掬い上げてくれるよう。
    動画やゲームなどの人から与えてもらう楽しみだけではなく、自分で楽しみを創り出せる人になるためには、「感じる」「分かち合う」経験をいかにしてきたかだなと思った。


    ・今回改めて実感したのは、虫や草花や木々や土など、人間でない者たちの存在がいかに、子どもたちの才能を引き出していくかだ。「教室」で「人間」の話だけを聞くという特殊な環境に「education」を閉ざしてしまっては、あまりにもったいないのである。
    ・食べ物や、資源を社会で分け合うときも、厳密な数値や計算を提示すると、いかにも公平感を演出できる。だが、分

    0
    2025年11月28日
  • センス・オブ・ワンダー

    Posted by ブクログ

    森田真生さん。彼の感じていること、紡ぐ言葉がとても好きだ。思考が深く、あたたかい。
    私も息子も自然や生き物が好きなので、自分の経験や思い出と重なるようなエピソードもあって、読んでいて面白かった。

    レイチェルカーソンのセンスオブワンダー。
    自然や命の美しさに目を見はる感性や力。子どもたちには育んで行きたいし、大人になって忘れてしまったのなら取り戻していきたい。

    別の方が、買って一生読み返したいと感想に書いていたが、私もそう思う。宝箱があるなら、大切にその中にいれて何度も読み返したい。

    0
    2025年11月05日
  • かずをはぐくむ

    Posted by ブクログ

    子どもを見つめる森田さんの心の豊かさ。
    子どもだからこその、今だけの感じ方を面白がり、大事にしているのがいい。
    私はできていないなぁと、我が心の貧しさを自省する、、

    0
    2025年09月15日
  • センス・オブ・ワンダー

    Posted by ブクログ

    センスオブワンダーはもちろん、訳者さんのエッセイがとても良かった。窮屈な人間社会から一歩解き放った見方を教えてくれる。
    何度も読みたい本になった。

    0
    2025年08月30日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!