思考の教室
じょうずに考えるレッスン
著:戸田山 和久
出版社:NHK出版
本書は、「考える」ということについての本です。
そういわれれば、じょうずに考える、うんうん考える、そういったことはやったことがないので、考えるってなんだろうと振り返ってしまう。
もともと、こんな頭なのだから、じょうずもなにも、ないだろうが第一感でした。
やっぱり読み進めていっても、ある程度のもやもや感はぬぐい切れなかった
これって、哲学に感じるうさんくささに通じているのではないでしょうか
でも、文をならべていくと、雰囲気というか、何となく、分かったような気になるのである
考えるの3つの特徴
①思考と行動の間にタメがある
②今そこにないものについて考える
③自分の考えについて、考える
こりゃどうみても、循環しているではないか
やる前に考える=シミュレーション
反省的思考
自分の思考の流れをコントロールできる
これまでの自分の考え方のクセや歪みに気が付く
判断・主張 ⇔ なぜなら ⇔ 理由・根拠
結論・帰結 ⇔ なぜなら ⇔ 前提
サポート? 論理的にその命題が説明されていることと理解しました
主張がサポートされていることと、主張が正しいこととは、まったく別物である
主張が結果的に正しいかどうかと、サポートがきちんとなされているかどうかは区別しなけれならない
論理的観点から見てよく考える・書く・話す とは、つねに自分の思考・主張にできるだけ強いサポートを与えることに気を配りながら、思考や文を繋げていくことである
考える、を補完すること3つ
①テクノロジーを使って考える
②みんなで、一緒に考える
③考える仕組みをつかって考える
①文字を使って補完する
・文字は記憶を増強する
・文字は思考を増強する
・文字はゆっくり考える時間を与えてくれる、反省的思考、批判的思考を手にすることができるようになる
文字をふやすと、思考を強化してくれる。だから、語彙をふやさなければならない
⇒辞書とノートを手の届くところにおいて、語彙をメートにメモしておくこと
⇒ローテク、紙とペンは、思考強化の最強のツール
②ヒトは集合知を実現するために、文章を使ったコミュニケーションに頼らなければならない
・良い文章とは目的を果たすことが出来る文章である
・書いて、失敗して、反省して、直す。これをくり返していくしかない
③サポート文を基本パターンに従って書く
・重要性のアピール
・読み手に合わせて、知識を補完説明する必要がある
・早とちりを防ぐ、譲歩、但し書きを使う
サポート文を書くステップ
・基本パータンをベースとする
・根拠・理由を加える
・その主張はどれくらい強いか
・読み手に合わせて修正する
・譲歩、但し書きなどのおまけを加える
クリティカル・リーディング
批判的な読み方、論理的な読み方
・主張が一箇所にあるとはかぎらない
・主張がひとつとはかぎらない
・論理的に入れ子になっていることが多い
・根拠に見えない根拠がある、暗黙の了解など
クリティカル・リーディングを行ってみよう
・いったんばらばらにして、並べ直してみる
・主張はどれ、根拠はどれ、その根拠を説明している箇所はどこ?
・分析的な読み方 書くように読む、書くつもりで読む
主張をメモのように箇条書きにしたものを、レジュメという
それを文章の形で述べ直したものを、要約という
隠れた前提:その団体で暗黙となった前提条件をいう
図表で言葉を補完する、どちらも、思考力を増強してくれる
眼を凝らして、近づいてみる
眼を細めて、一歩遠ざかってみる
Contents
序 章 「じょうずに考える」ってどういうことだろう?
Ⅰ 基礎編──じょうずな思考の入口は、「論理」で開かれる
第1章 そもそも「考える」ってどういうことかを考えてみるぞ
第2章 これが、「論理的思考」の世界でいちばんシンプルな定義だ!
第3章 サポートとツッコミについて、さらにツッコんでみよう
第4章 論理的思考のようで論理的でないベンベン、
それは何かと尋ねたら……
第5章 しかし、私たちのアタマは論理的思考に向いていない、
という「不都合な真実」
Ⅱ 実践編──生まれながらのアホさかげんを乗り越える3つのやりかた
第6章 まずは、語彙を増やすことから始めよう
──テクノロジーを使って考える①
第7章 ローテクな「紙とペン」こそ思考強化の最強の味方
──テクノロジーを使って考える②
第8章 文章設計の方法──他人といっしょに考える①
第9章 「クリティカル・リーディング」と「実り豊かな議論」のために
──他人といっしょに考える②
第10章 「集団思考」にお気をつけあそばせ
──考えるための制度〈しくみ〉をつくって考える①
第11章 最終手段「ガクモン的思考」を手ほどきするぜ!
──考えるための制度〈しくみ〉をつくって考える②
終 章 新・ガクモンのすすめ
練習問題解答
さらに学びたい人のためのおすすめブックガイド
あとがき
ISBN:9784140818336
判型:4-6
ページ数:432ページ
定価:1800円(本体)
2020年10月25日第1刷発行
2021年03月20日第3刷発行