杉浦日向子の作品一覧

「杉浦日向子」の「百日紅」「東のエデン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 百日紅(上)
    4.2
    1~2巻715円 (税込)
    文化爛熟する文化文政期の江戸。葛飾北斎、娘のお栄、弟子の英泉らを主人公に、江戸の暮らし・風俗・浮世絵の世界を多彩な手法で描き出す代表作の完全版。【解説:夢枕獏】
  • 東のエデン
    4.1
    1巻770円 (税込)
    文明開化……西洋がはいり込んできた〈東のエデン〉ニッポン、その時代の空気とそこに生きた人々の息づかいを身近に感じさせてくれる、味わい深い作品集。外国人の眼に映じた日本を描いた表題作をはじめ、若き書生たちのユーモラスな日常と揺れ動く心を描いた「閑中忙あり」「ぶどうのかおり」、異界をさりげなく垣間見させてくれる「やまあり」「仙境」など全9話。【解説:赤瀬川原平】
  • ゑひもせす
    4.3
    1巻660円 (税込)
    現代の浮世絵師・杉浦日向子が愛情を込めて描く江戸庶民の日常ドラマ。初恋に胸をこがす箱入り娘、おいらんにモテようと、ない知恵を絞るオニイサン。タイムマシンで江戸に飛べばすぐそこを歩いていそうな“愛しき江戸のワタシラ”が次々と登場する。デビュー作“通言室乃梅”を含む杉浦日向子初期作品集。【解説:夏目房之介】
  • とんでもねえ野郎
    4.1
    1巻660円 (税込)
    江戸蒟蒻島「真武館」の道場主、桃園彦次郎はとんでもねえ野郎だ! 借金ふみ倒し、無銭飲食、遊廓泊りの朝帰り、……日々是やりたい放題。それでも妻の若菜はいつもニコニコと道場で子供達に剣術を教えている。時は幕末、しかしこの男にはな~んにも関係ない。起承転々、桃園彦次郎放蕩控。【対談:杉浦日向子・久住昌之氏】
  • 合葬
    4.0
    1巻605円 (税込)
    江戸の終りを告げた上野戦争……彰義隊の若き隊員たちに視点をすえて、滅びゆく江戸風俗を背景に、時代の転換期を描く閨秀漫画家による歴史ロマン。江戸文化と文明開化に、ともに限りなき深い愛情を抱く著者ならではの長編。日本漫画協会賞優秀賞受賞作。【解説:小沢信男】
  • ニッポニア・ニッポン
    4.0
    1巻605円 (税込)
    長いあいだ門戸を閉ざしてきた日本に外国からの風が吹き込む。江戸から東京へ、江戸から明治へとすべてが移り変わってゆくなかで人々は時代の波にまき込まれ、それを受入れながら生きてゆく。現代の日本と地つづきにある明治・江戸を描き続ける杉浦日名子が案内する“ニッポン開花事情”。【解説:中島梓/林丈二】
  • 二つ枕
    4.2
    1巻605円 (税込)
    夜ごとくり返される客と花魁の虚々実々の駆け引き。江戸は吉原の世界を精密に描いた「二つ枕」に「廓中通信」、「青楼夜話」等遊廓を舞台にした初期の作品を併せて収録する作品集。【解説:北方謙三】
  • 江戸へおかえりなさいませ
    4.0
    1巻781円 (税込)
    今なおみずみずしい代表的エッセイ集の待望の文庫化。親本初収載の傑作マンガ「ポキポキ」、文藝別冊特集号から「びいどろ娘」「江戸のくらしとみち」「江戸「風流」絵巻」なども収録。
  • 新装版 東京イワシ頭
    3.9
    1巻628円 (税込)
    こみ上げる笑いをこらえ鑑賞する演歌ディナーショー。鳥肌を立てつつ挑む高級エステ。バブル東京に花咲く即席シアワセ=「イワシ物件」を匿名体当たり取材! 没後なお人気の現代の江戸人・杉浦日向子の酔狂ぶりが炸裂する爆笑珍体験イラストエッセイ三部作。
  • 新装版 入浴の女王
    3.8
    1巻607円 (税込)
    銭湯は町の味噌汁。生まれたばかりの赤子から明日お迎えの隠居までひとつ湯の中、いいだしが出よう筈。日本全国の銭湯を訪ね地元女性の赤裸々を観察し、湯上がりに地元男性と酌み交わす、われこそは入浴の女王。裸の群れに裸で飛び込み、町の素顔を賞味する爆笑珍体験イラストエッセイ三部作、堂々完結。
  • 新装版 呑々草子
    3.8
    1巻838円 (税込)
    日本男児の理想の臀部を求めて三大裸祭りへ! 高速夜行バスで東京―鹿児島往復40時間0泊3日の旅! 酉年に鶏を食いに鳥取へ! 意味なし意義なし目的なし、起承なければ転結もなし。日本全国を呑々経巡(へめぐ)る愚行三昧の阿呆旅。34歳にして隠居宣言した著者の爆笑珍体験イラストエッセイ三部作、第2弾。
  • その日ぐらし
    4.0
    1巻489円 (税込)
    「持家なんぞけちくせえ」「米が切れたら稼ぎにいく」「江戸っ子気質は火事のせい」など、驚異の自由人・江戸人の生活と心意気を快活に解き明かしながら、存分に語り尽くす異色の対談集。ローン知らずの“その日ぐらし”、“出世”なぞどこ吹く風……とお気楽・気ままな刹那主義は、世紀末の現代人へ贈る再生のメッセージ。
  • YASUJI東京
    3.9
    1巻715円 (税込)
    井上安治、風景画家。元治元年、浅草生れ。14歳の時、小林清親に入門。明治22年没。25歳。安治は東京に何を見たのだろうか。明治の東京と昭和の東京を自在に往き来しつつ、夭折の画家井上安治の見た風景を追い、清親との不思議な師弟関係を描く静謐な世界。他に単行本未収録作品を併録。【解説:南伸坊】

ユーザーレビュー

  • 百日紅(上)

    Posted by ブクログ

    久しぶりに読み返してみました。歳を取ったのか読後感が違ってきました。余韻が素敵な作品です。何かのご褒美に下巻を読もうかな。

    0
    2025年11月17日
  • 百日紅(下)

    Posted by ブクログ

    下巻まで読んで、どんな漫画なのかやっと理解できたかも。
    大変味わい深い作品。江戸の理不尽さや親切、愛憎をあっさり描いているのがよかった。
    現代人の方がジメジメしている。今の時代の価値観と比べるのも面白い。
    応為の火事好きの話や、色気のある絵を描くために女と遊ぶ話、家族の話など、応為の機微に触れられた下巻。
    江戸の風情が嫌味なくさらりと描いてあり、漫画らしく一コマが目に焼きつくということも多かった。説明ではなく絵で語る。
    火事を見にいくとか、死体を見たいとか、今だと確実に不謹慎だと言われることも、特別非難されることがなかった時代。そのぶん、理不尽もたくさんあっただろうけど、自由さを感じた。
    やっ

    0
    2025年11月16日
  • 百日紅(上)

    Posted by ブクログ

    べらぼうに映画HOKUSAIと、北斎付いている中で久しぶりに再読。やはり杉浦さんの漫画は風情があっていいな。

    0
    2025年10月12日
  • 二つ枕

    Posted by ブクログ


    『ふたつまくら』を読んで、日本って昔は驚くほど性におおらかな国だったんだなぁと感じた。
    今とは価値観が全く違うというか、同じ国とは思えないけれど、そこがまた面白い!

    物語では、吉原の遊女と客たちの日常が、切なさ、艶っぽさ、ユーモアを交えて描かれているとても粋な作品。

    来世を約束した男に待ちぼうけをくらう遊女、
    叔父に騙されてきた、初めての遊郭に戸惑う少年、
    将来を語りたがる遊女をうまくかわす男、
    棟梁をぶん殴って、やけくそで吉原にきた男、
    一晩で5人の客を相手に走り回る遊女……。

    遊女と客のやりとりから、遊女たちの暮らしや江戸の町や生活の様子、遊郭の建物の内部までが伝わってきて江戸の遊

    0
    2025年05月18日
  • ゑひもせす

    Posted by ブクログ

    江戸風俗でおなじみ、杉浦日向子の漫画はもはや純文学の域に達している。凡庸な時代劇を1時間観るよりも、この1冊を薦めたいくらい。マイベストは『もず』と『ヤクソク』。いずれも、時の流れと共に進んでゆく者と残される者を描いた傑作。

    0
    2025年04月23日

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