作品一覧

  • ケアする対話 この世界を自由にするポリフォニック・ダイアローグ
    4.3
    1巻2,475円 (税込)
    ケアを主題とする、4つの珠玉の対話を収めた一冊。 オープンダイアローグや当事者研究、中井久夫をはじめケアと親和性の高い人物への考察など、テーマは多彩にちりばめられる。 医療や対人支援といった専門領域のみならず、ケアの倫理や文学研究など垣根を超えたさまざまな立場の声を巻き込み、対話はひらかれていく。 対話は、完成せず、余白があることに意味があるという。声は双方向から混ざり合いつつも一つに調和せず、ポリフォニック(多声的)に響き合い、新たな価値を生む。

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  • アイヌがまなざす 痛みの声を聴くとき
    -
    いまだ継続する不正義と差別に抗して,アイヌの人々は何を問い,行動してきたのか.五人の当事者へのインタビューから現代アイヌの〈まなざし〉を辿ると共に,アイヌの声を奪い,語りを占有し続ける日本人のあり方を問う.

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  • 荒れる言論空間、消えゆく論壇
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●SNSという戦場から ウクライナ戦争が変えた日本の言論地図 細谷雄一×東野篤子×小泉 悠 ●論破のリズム、スキルの時間 ――暗い欲望と数値が支配する現代について 村上靖彦 ●テレビ討論番組が輝いた時代 殴るか、殴られるかの本気の論争だから分かり合えた 田原総一朗 ●新世代ネット言論の仕掛け人が語る 議論への〝参加資格〞をもっと多くの人に 郭 晃彰 ●権威なき時代のSNS 論争の作法は失われたのか 先崎彰容 ●『世界』『正論』『中央公論』編集長が語る 多様な意見が共存 三誌三様であっていい 堀 由貴子×田北真樹子×五十嵐 文
  • 鍵をあけはなつ ー介護・福祉における自由の実験
    5.0
    1巻2,420円 (税込)
    介護・福祉の実践の機微、ここにあり。「玄関に鍵をかけない」「あえて敬語を使わない」……それは、人が人であるための基本をしなやかに守ろうとする支援の形。ふつうの生活、ありふれた日々をサポートする種々の工夫と気づかいを、支援者9人の語りから豊かに拾い上げる。 ※本電子書籍は同名出版物(紙版)を底本として作成しました。記載内容は、印刷出版当時のものです。 ※紙版とは異なる表記・表現の場合があります。また、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
  • 傷つきやすさと傷つけやすさ ケアと生きるスペースをめぐってある男性研究者が考えたこと
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    ケアを管理と競争から解放し、「生きるスペース」を見出すにはどうしたらよいのか。 ある男性研究者が、自らを振り返り自身の「傷つけやすさ」に向き合って書いた、 『ケアとは何か 看護・福祉で大事なこと』(中公新書)の続編のような立ち位置にある1冊。 「私たちは傷つきやすい存在であると同時に、人を傷つける存在でもあり、  ケアをする存在でもあると同時につねにケアを受け取る存在でもある。」 「今までの僕は卓越した支援者から学んだケアを描くことが多かった。本書では僕自身の傷つけやすさ、  そしてケアにおけるネガティブな場面も考慮したうえで、ケアし合う社会と生きやすい空間を考えていきたい。」 「目の前の人がどのような世界構造のなかに置かれているのか理解することは非常に難しい。  僕が自明とする世界の枠組みからその人は排除されているがゆえに、その人に説明してもらうしかない。  説明してもらってもわからないかもしれない。  ところがそもそも説明してもらうこと自体がその人を傷つける。」 ●人間は相互に依存し合うと同時に、傷つけあってしまう ●なぜケアは家庭と施設に閉じ込められたのか ●自分の小さな願いごとから始める <目次> はじめに 傷つきやすさと傷つけやすさ 序章  第1章 家族ケアに忍び込む暴力  第2章 プロのケアのなかのネガティブな出来事  第3章 ケアを管理から解放する  第4章 孤立と〈かすかなS O S へのアンテナ〉   第5章 生きのびるためのミクロな実践  おわりに 二つの対話、いくつもの対話
  • 客観性の落とし穴
    3.5
    「その意見って、客観的な妥当性がありますか?」。この感覚が普通になったのは、社会の動きや人の気持ちを測定できるように数値化していったせいではないか。それによって失われたものを救い出す。
  • ケアとは何か 看護・福祉で大事なこと
    4.2
    1巻1,034円 (税込)
    やがて訪れる死や衰弱は、誰にも避けられない。自分や親しい人が苦境に立たされたとき、私たちは「独りでは生きていけない」と痛感する。ケアとは、そうした人間の弱さを前提とした上で、生を肯定し、支える営みである。本書は、ケアを受ける人や医療従事者、ソーシャルワーカーへの聞き取りを通じて、より良いケアのあり方を模索。介護や地域活動に通底する「当事者主体の支援」を探り、コロナ後の課題についても論じる。
  • 子どもたちがつくる町――大阪・西成の子育て支援
    4.5
    【子ども支援の〈現実〉と〈希望〉】●「日本の虐待相談件数はうなぎのぼりだが、西成区の件数は横ばいだ。貧困も虐待も可視化され、『子どもを地域で育てる』のが当たり前になっているからだ」「行政から降ってきた制度ではなく、子どもたちの声が組織の形を決める。ここに、この町が生まれる所以(ゆえん)がある」東京大学大学院教授/現代中国研究者・阿古智子さん(朝日新聞・2021年6月12日)●「支援者へのインタビューを通し、西成の子育て支援の実情を浮き彫りに」「そこから確かな希望も見えてくる」(読売新聞・2021年5月13日夕刊〈大阪本社版〉)●「日雇い労働者の町」と呼ばれる大阪・西成。生活保護受給率は、23%にのぼる。でも、しんどくたって、今日も元気に子どもは遊ぶ。この町の個性的な支援者5人へのインタビューが描く、誰も取り残さない支援の地図!
  • すき間の子ども、すき間の支援――一人ひとりの「語り」と経験の可視化
    -
    1巻2,112円 (税込)
    子どもや親が抱える困難はそれぞれに異なり、個別のストーリーによって初めて感じ取ることができるリアリティがある。 統計からは見えにくい困難と支援のダイナミズムを子どもや親、支援者の「語り」を軸にして、リアルなものの一端を可視化する挑戦的な試み。
  • 治癒の現象学
    5.0
    1巻1,485円 (税込)
    哲学と精神病理学、その交叉点で探究する「回復すること」の核心。人が「回復する」こと、とくに不安や精神の病から回復するとは、いったいどのような出来事なのか。「治る」という不可思議な経験の意味と構造を求めて、フッサール以来の現象学が培ってきた「経験の構造」の探究を、精神病理学の臨床的知見と交叉させて、あらたな地平を切り拓く試み! (講談社選書メチエ)
  • となりのヤングケアラー ――SOSをキャッチするには?
    3.8
    1巻1,210円 (税込)
    どんなときに「クラスメイトの中にヤングケアラーがいるかもしれない」と感じるだろうか。家事や介護だけでなく、精神疾患をもつ家族を助ける子どももいる。複雑な感情を抱え、孤立を深めているケースも多い。ヤングケアラーが近くにいたとき、何ができるか。“居場所”をキーワードに考えていく。
  • 母親の孤独から回復する 虐待のグループワーク実践に学ぶ
    4.5
    増加の一途をたどる子どもへの「虐待」。気づいたら子どもを叩いてしまう、叩いてしまう自分を抑えられない……。そんな母親は、自分も子どもの頃に母親から叩かれたことに気づけず、不安と孤独の中にいる。「MY TREE ペアレンツ・プログラム」での実例を紹介しながら、「独り」から始めて自分を取り戻すための道を探っていく本書は、人知れず苦しんでいる母親たちにヒントを贈りたい、という思いとともに書かれた。
  • 「ヤングケアラー」とは誰か 家族を“気づかう”子どもたちの孤立
    4.4
    1巻1,799円 (税込)
    小学生の15人に1人が「家族の世話」を担い、社会問題として顕在化したヤングケアラー。一般のイメージとは異なり、精神疾患の母親のケアをするケースも多い。こうした事例を含めヤングケアラー経験者たちの語りから実態を読み解く。

ユーザーレビュー

  • 鍵をあけはなつ ー介護・福祉における自由の実験

    Posted by ブクログ

    どうしても日常の現場活動にいると、ケアの本質を見失うことがある。そういう時に本質に戻させてくれる書が必要である。本書は認知症グループホーム、障害者グループホーム、高齢者施設、若者支援、発達保育、高齢者デイサービスなど、多様な人たちを支える人たちの語り集である。語りの中に真実は宿る。「リスク管理に抗するマネジメント」をどの人たちも苦労しながら行っており、それが失われた、いや新しケア像を作り出すことにつながると感じた。

    0
    2025年08月09日
  • 傷つきやすさと傷つけやすさ ケアと生きるスペースをめぐってある男性研究者が考えたこと

    Posted by ブクログ

    著者は「ケアとは何か」で声を出せない当事者の姿を見つけ、声を出せる援助の方策など、実際のケアの現場に沿ったケア論を展開していたが、本書はそれがヴァージョンアップされ、ケアの背景にある社会やその構造に目が開かれた、そして私たちはあらためて氏の主張にあらためて出会った。そして「ケアの倫理」になった。

    0
    2025年06月07日
  • 客観性の落とし穴

    Posted by ブクログ

    前半1-4章は客観性の呪縛に囚われているわれらの罪深さを抉り取られ、いたたまれない気持ちに。 
    後半5-8章が著者の主張。個々人の経験の偶然性やリズムを、無編集の語りから掬い上げようという。さらにはケアの文脈から、マジョリティで覆い隠されている弱者への救済。

    ちくまプリマーから刊行しているには、内容が重い。それだからこそ、10代のような若者にこそ、客観性の神話から解き放たれてほしいという著者の切実な祈りを感じる。客観性が「一般」ではなく「普遍」と解釈されがちな社会、その思想に浸かっている自分の目を覚させてくれる。

    0
    2025年04月12日
  • となりのヤングケアラー ――SOSをキャッチするには?

    Posted by ブクログ

    【目次】

    第1章 ヤングケアラーってどんな存在?

    ヤングケアラーの発覚
    子どもが誰でももつ権利

    第2章 家事や介護だけがケアなのだろうか?

    親が精神疾患の子どもたち
    社会から排除される家族
    定義の試み①「家族への心配から逃げることができない子ども」
    定義の試み② 災害のなかの家族、災害としての家族

    第3章 愛憎相半ばする……

    相反する感情のゆらぎ
    家族が心配であり、家族と一緒に過ごしたいし、家族のために役に立ちたい
    家族にしばられて苦しい
    「私」がなくなる
    孤立

    第4章 ヤングケアラーという言葉をどう受け止める?

    マイナス面だけでないとらえ方
    ヤングケアラーという言葉をどう受け

    0
    2025年02月22日
  • ケアとは何か 看護・福祉で大事なこと

    Posted by ブクログ

    看護をするなかで初心に戻れる本だと思う。
    そもそものケアとは何かを問うことが看護職として、看護職である前の人間として必要だと思う。
    このまま看護師への道に進んでも良いか迷ったときに、もう一度読みたい。

    0
    2025年01月13日

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