高階秀爾の作品一覧
「高階秀爾」の「芸術空間の系譜」「カラー版 名画を見る眼」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「高階秀爾」の「芸術空間の系譜」「カラー版 名画を見る眼」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
古代から現代に至るまでの西洋美術における空間意識=文化を、この密度・満足度・精度で語れるのは尋常じゃないと思う
書き方があまりにも上手い。私みたいな芸術にそこまで明るくない人間でも知っているような作品・建築が出てきたり、前の章に出てきた議論が別の章で比較対象として出てきたりと、読んでて知的な興奮を刺激することにつけては極上だと思う
ラスコーに描かれた洞窟壁画に見て取れる古代人の空間意識からギリシア・ローマの空間認識、ゴシック、ルネッサンスと時代順かと思うと、バロックから印象派までの数百年をスキップするという大胆な構成で、著者の領野でもある世紀末に至り、私たちにとって違和感を覚える空間認識のキ
Posted by ブクログ
前巻から続いて文章がよい。
適切な箇所に適切なワードが配されていて密度が濃い。
「モネにおいては、影ですら光を孕んでいるのである。」
というフレーズなど、ともすれば振りかぶった決め台詞のようになってしまうが、その前段までの説明が適切なので力の抜けた「そこにあって当然のフレーズ」になる。
前巻と同じ感想になってしまうが、絵自体を読み取って説明する姿勢が明瞭で、格調高いと思う。
今作では印象派から始まって、その影響によって生まれたフォービズム、キュビズム、抽象絵画が取り上げられている。が、まず前提として「取り上げた絵そのもの」について語った後でそれらの「イズム」に話が展開する。帰納的な語り方はし
Posted by ブクログ
1969年の旧版を改版して、2023年に図版のカラー化・追加・拡大などを施したもの。
やはり全ページがモノクロというのは厳しかったと痛感させられる。
ベラスケス「宮廷の侍女たち」の天井部分とか、ターナー「国会議事堂の火災」とか、モノクロ図版では厳しかった。
あと、活版だから誤植を修正できないでいるのか、何か深い意図があるのかと勘ぐっていた箇所が誤植だったと確認できた(魔法陣→魔方陣と修正されていた)。
カラーになってよりよくなったと思うが、本文の記述内容については旧版から素晴らしかったので感想は変わらない。
よって、その感想を再掲しておく。
ーーーーーーーーーーーー
読み継がれてきた名著だ
Posted by ブクログ
2巻では印象派から抽象絵画までを扱っている。開幕がモネの「パラソルをさす女」といきなりご機嫌な名作のエントリーで解説も全体的に軽やか。色彩と形象を拡張、開放していった、絵画史の一番面白い時期をメインにしているが、むしれ目を引かれるのは美術史の流れと背景に目を配りながらも根本的には作品と作者の固有性に目を向けているところだろう。
どうしても印象派や抽象絵画やキュビズムと言った場合その言葉と歴史そのもののインパクトに流されて、作品を歴史を勉強、再確認するためだけに流してしまうことがよくある。スーラの絵画を見て点描法や後期印象派の作風を語ったところで、それは既に書かれた教本の追認に過ぎない。作者は