下重暁子の作品一覧
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Posted by ブクログ
最近研修でいくつかの詩の名作に出会い、「やっぱり詩っていいな。でも解釈が難しいし、どうせなら有名な詩や教科書などで親しんだ聞き覚えのある詩がまとめられているもので、解説なんかもついているといいな。」と思って探しました。けっこういろんなものがあったのですが、もともと下重暁子さんが好きなので、これを選びました。「くちずさみたくなる」というタイトルから、音読するのにも良いかなと思いました。
さて、読んでみて、やはり詩の名作が入っていて、聞いたこととのあるフレーズに出会うことができてとても良かったです。解説というよりは、下重さんがその詩にいつ出会い、どんな思いをもっていたかなどのエッセイが添えられていて、なかなか素敵です。高村光太郎の詩には、「この詩は妻智恵子への愛が独りよがりであったことがわかる。女の気持ちがわかってない」というような批判めいた感想が書かれていて面白い。
金子みすゞや石垣りん、茨木のり子のような、いかにも下重さんが選びそうな女性の詩人はもちろん、日本の代表的な詩人、そしてヘッセや孟浩然などの外国の詩人で教科書に載っていた詩人など、多くの詩人の代表作に出会えてとても良かった。
あ、あの詩なんだったけ・・・とうろ覚えの人用に、後ろに「くちずさみ検索」というのが載っていて、有名なフレーズから詩を検索できるようになっているのもナイス!と思いました。
本を読み終わったらすぐメルカリで売りますが、これは死ぬまで携えておいて、老後暇になったら暗唱し、教養ある老人ぶりたいと思います笑。
Posted by ブクログ
上野千鶴子さんの「女ぎらい」を読んで、関連本として読みました。こんな本を携えていたら夫が気を悪くするかな、とか思ったけど(笑)。
女である前に一人の人間であること、「娘」「妻」「母」と言った役割を生きるのではなく、「個人」として生きることを選んだ著者。本書を読んで、「個人を尊重する」ということが本当によく理解できました。日本は個人より集団・家族・組織・国家を大事にし、個人をないがしろにしがち。個人の尊重とか個性重視というと、秩序が乱れるとか集団・家族のまとまりがなくなるなどと言う人もいる。しかし個人を尊重することこそが、よりよい社会を築くことになるのだということが腑に落ちる内容でした。
私自身は、「私とは何か」などと考えることもせず、社会の圧力に屈して?20代後半で「やばい、結婚しなきゃ」と焦って結婚し、女として、妻として、母として生きてきた(←大げさ)。しかし、団塊世代の母から、「一人でも生きていけるようになりなさい」と小さい頃から言われ続けていたので、結婚した後も仕事だけは手放すまいと思っていた。夫とは対等な個人同士であり、母となっても私は「私」である。「妻であること・母であること」と「私という一人の人間であること」は両立できると思う。「母にとってよき娘であること」も、手放したくない。私は下重暁子さんよりももっと欲張りなのかもしれないと思った。
すべてを手に入れることは本当に難しい。でも、どれか一つを選ぶとしたら、やはり私は「母であること」を選ぶと思う。
しかし下重暁子さん、80を過ぎても文筆活動を続け、自分を見失わず、凛として生きる、人として本当に尊敬できると思いました。