【感想・ネタバレ】愛蔵版 くちずさみたくなる名詩のレビュー

あらすじ

繰り返し読みたい美しい日本語の詩(うた)。心を潤す大人の教養、必読45選! ベストセラー作家、下重暁子が思わずくちずさみたくなる名詩を厳選。それぞれの詩に「ひとことエッセイ」を加え、抒情豊かな言葉の世界をより深く鑑賞することができます。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最近研修でいくつかの詩の名作に出会い、「やっぱり詩っていいな。でも解釈が難しいし、どうせなら有名な詩や教科書などで親しんだ聞き覚えのある詩がまとめられているもので、解説なんかもついているといいな。」と思って探しました。けっこういろんなものがあったのですが、もともと下重暁子さんが好きなので、これを選びました。「くちずさみたくなる」というタイトルから、音読するのにも良いかなと思いました。
さて、読んでみて、やはり詩の名作が入っていて、聞いたこととのあるフレーズに出会うことができてとても良かったです。解説というよりは、下重さんがその詩にいつ出会い、どんな思いをもっていたかなどのエッセイが添えられていて、なかなか素敵です。高村光太郎の詩には、「この詩は妻智恵子への愛が独りよがりであったことがわかる。女の気持ちがわかってない」というような批判めいた感想が書かれていて面白い。
金子みすゞや石垣りん、茨木のり子のような、いかにも下重さんが選びそうな女性の詩人はもちろん、日本の代表的な詩人、そしてヘッセや孟浩然などの外国の詩人で教科書に載っていた詩人など、多くの詩人の代表作に出会えてとても良かった。
あ、あの詩なんだったけ・・・とうろ覚えの人用に、後ろに「くちずさみ検索」というのが載っていて、有名なフレーズから詩を検索できるようになっているのもナイス!と思いました。
本を読み終わったらすぐメルカリで売りますが、これは死ぬまで携えておいて、老後暇になったら暗唱し、教養ある老人ぶりたいと思います笑。

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2024年10月31日

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