半村良作品一覧

  • 太陽の世界 全18冊合本版
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    かつて、南太平洋には巨大な大陸が存在していた。それはムーと呼ばれていた。そこには、想像を絶するほど高度に完成された一大文明が栄えていた。だがある日、広大で肥沃な土地に住み、完成された国家を持ち、平和な日々を送るムーの人々を、突然の災厄がおそった。大地震、大洪水、そして火山の爆発があいつぎ、そこに栄えたあらゆるものを、跡かたもなく海中に没し去ってしまったのだ――。失われた大陸・ムーの誕生から滅亡に至る2000年の歴史を描く大河ロマン。2002年に作家が永眠するまで書き続けられた畢生の一大叙事詩18巻を1冊にまとめた合本版!
  • 完本 妖星伝【合冊版/全3巻】
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    神道とともに発生し、超常能力をもって歴史の闇で暗躍してきた異端の集団・鬼道衆。彼らの出没する処、必ず戦乱と流血、姦と淫が交錯する。八代将軍・吉宗が退いた今、鬼道衆の跳梁が再び開始された!人類の破壊と再生を壮大なスケールで描く大河伝奇巨編、全3作が合冊版で登場!
  • 落語×文学
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    近代および現代の作家や文学者そして画家たちの作品と「落語」「落語家」「寄席」にまつわるひろく世に知られた事象から著者(天満天神繁昌亭支配人)が探り当てた事柄まで多岐にわたる逸話と蘊蓄。 「産経新聞」(夕刊、連載継続中)と「大阪保険医新聞」に連載されたコラム「落語×文学」と「作家寄席集め」を1冊にまとめる。取り上げた作家および文学者は、坂口安吾、永井荷風、芥川龍之介、森鷗外、織田作之助、武田麟太郎、谷崎潤一郎、吉井勇、江戸川乱歩、太宰治、内田百閒、正岡子規、吉村昭、折口信夫、久保田万太郎、直木三十五、塚本邦雄、色川武大、富士正晴、藤沢桓夫、井上ひさし、宇野浩二、星新一、永井龍男、坪内逍遥、向田邦子、久米正雄、秋田實、田村隆一、田辺聖子、周作人、野坂昭如、池内紀、吉行淳之介、田河水泡、鍋井克之、徳田秋声、小松左京、宮本百合子、横溝正史、岡本綺堂、和田誠、中江兆民、小島政二郎、安野光雅、半村良、開高健、渋沢栄一、幸田露伴、手塚治虫、丸谷才一、小沢昭一、古井由吉、瀬戸内寂聴、松崎天民、石原慎太郎、辻潤、司馬遼太郎、山口瞳、山崎豊子、二葉亭四迷、夏目漱石、山田風太郎、水原秋櫻子、南方熊楠、志賀直哉、齋藤緑雨、山本周五郎、泉鏡花……等。
  • 【合本版】岬一郎の抵抗(全3巻)
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    【第9回日本SF大賞受賞作】岬一郎は東京・下町に住むごく普通のサラリーマン。だが、彼の体内では不思議な力が成長していた。一方、町内では犬や猫が連続死する異常事態が発生。公害とみた町内有志は都庁に陳情、岬も同道する。ところが、のらりくらりと対応する環境整備課長が、有志たちの前で突然死した。そして第二の突然死が……。
  • アニメ・プロデューサー鷺巣政安 さぎすまさやす・元エイケン製作者
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『鉄人28号』、『エイトマン』、『スーパージェッター』、『カムイ外伝』、『サザエさん』、『ガラスの仮面』、『キャプテン』……昭和のTVアニメの名作、傑作を世に送り出してきたアニメ製作会社エイケン(旧TCJ)。そのエイケン作品のほとんどを手掛け、世に送り出してきた名プロデューサー、人呼んでミスター・エイケン、鷺巣政安。(『スペクトルマン』、『快傑ライオン丸』、『電人ザボーガー』で知られるピープロダクション社長・うしおそうじ=鷺巣富雄は実兄。『エヴァンゲリオン』の音楽家・鷺巣詩郎は甥)彼が語る、昭和アニメ製作のとっておきの裏話。手塚治虫、田河水泡、桑田次郎、横山光輝、吉田竜夫、ちばてつや、ちばじろう、長谷川町子、白土三平、美内すずえ、といったマンガ家を初め作家(内田康夫、半村良、平井和正他)、映画人(山田洋二、円谷一他)、タレント(永六輔、沢竜二、各種声優)たちとの交友秘話の数々。聞き手構成は但馬オサム。昭和アニメ史のパズル、最後のピースがこれで埋まった! 巻末に、ウルトラマン・スーツアクターの古谷敏(鷺巣氏の親友)との特別対談。帯文は庵野秀明氏からコメントをもらっています。
  • 飛雲城伝説
    5.0
    美少女・鈴女(すずめ)は、戦乱の嵐の中、周囲の信望を得て、飛雲城の女城主となった。鈴女は近隣諸国と友好関係を築き、大国・大潟氏とも和睦し、新国「扇の国」を樹立する。そこへ都の大王家から、北方で勢力を増す築山氏討伐の命が下る――単行本化されなかった新原稿も加え、未完の大長編時代伝奇ロマン、甦った超大作!
  • 銀河盗賊ビリイ・アレグロ/暗殺心
    5.0
    七つの銀河系に悪名高い日系人盗賊ビリイ・アレグロ・ナルセ。仲間は宇宙船の喋る船載コンピューターと、テレパシイで会話する毒蛇だ。彼らを先々で待つのは奇妙な依頼――有翼人の娘には王女に殺された恋人の復讐を、大企業の経営者には愛娘に贈ったアンドロイドの恋人の奪還を、市民全員が仮面の着用を義務づけられた都市の女子大生には市長本人の仮面の強奪を。そして驚愕の結末に至る『銀河盗賊ビリイ・アレグロ』。五つの国の王に復讐を誓う元王女・真晝(マヒル)は名うての刺客・鹿毛里(カゲリ)を雇い、この世の涯から涯へと旅を続ける。二人の行く手を阻むのは、それぞれに特殊能力を持つ刺客たち。手の込んだ展開で傑作の呼び声も高い活劇長編『暗殺心(アサツシン)』を合冊して贈る。/解説=半村良、矢田省作、日下三蔵
  • 完本 妖星伝(1)鬼道の巻・外道の巻
    4.3
    1~3巻1,210~1,485円 (税込)
    神道とともに発生し、超常能力をもって歴史の闇で暗躍してきた異端の集団・鬼道衆。彼らの出没する処、必ず戦乱と流血、姦と淫が交錯する。八代将軍・吉宗が退いた今、鬼道衆の跳梁が再び開始された!人類の破壊と再生を壮大なスケールで描く大河伝奇巨編!

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  • 晴れた空(上)
    -
    1~2巻1,047円 (税込)
    東京大空襲後、上野の地下道に戦災孤児たちが一人、また一人…。スリ、かっぱらいをしてでも生き抜くために団結を誓った八人。そして彼らの「お母さん」となる子連れ未亡人との運命的出会い、謎めいた特攻帰りの男…。半村良畢生の大河ロマン、その奮闘のドラマの幕が切っておろされた!

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  • 石の血脈
    3.7
    アトランティス、暗殺集団、赤い酒場、巨石信仰、狼男、吸血鬼、不死の生命……。この本を手に取ったあなたは、これらの言葉からどんな物語を想像するだろうか。失踪した妻を捜し夜の街を歩く建築家・隅田、展示場から消えたアトランティスの壺を追うカメラマン・伊丹。彼らの周囲には、次第に不可解な出来事が起こり始める。一見脈絡のない事象を縦糸に、男女の愛を横糸に紡ぐ、半村良の伝奇ロマン。
  • マンガ 戦国自衛隊
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「なろう系、異世界転生のまさに先駆け。 画期的な作品です」 Z世代の新インフルエンサー かざりさん推薦! 戦国時代にタイムスリップした 自衛隊が戦乱の世で戦いに挑む SF戦記の傑作! 運命を受け入れ、抗いながら 自らの存在意義、そして その苦悩と葛藤を描いた 伝説の名著がついにマンガで復活!
  • フォックス・ウーマン
    -
    アメリカの大富豪の弟は、中国・雲南で兄夫妻を殺し、莫大な富を手に入れようとしたが、妻は、地の神の力を持つ道士の住む聖狐院に逃がれ、女児を生んで死んだ。米富豪一家虐殺で唯一生き残ったその女児の胸には、復讐を意味する炎の形の痣があった。悪事に加担した暗黒街の帝王は、満州に強力な軍隊を創設し支配にのり出したが、なぜか狐につきまとわれた――。絢爛妖異の大冒険伝奇ロマンの傑作!
  • 僕らの青春~下町高校野球部物語~
    3.0
    1巻880円 (税込)
    下町高校は、伝統ある進学校だ。大学進学に向け、クラブ活動も自粛して勉強一辺倒。そんな高校生活に疑問を抱いた2年生3人が、野球の巧い生徒を集めて対外試合をしようと画策。3年生のエースを口説き落とし、チームを結成した彼らは、社会人野球チームとの練習で、その実力ぶりを発揮する。受験のため、青春を犠牲にしてしまうことに反旗を翻した奮戦記。
  • 続 戦国自衛隊 1巻
    完結
    5.0
    1979年&2005年に映画化された大ヒット小説「戦国自衛隊」にインスパイアされた衝撃の続編が、結末を書き換えた新版となって電子書籍に登場!
  • 湯呑茶碗
    5.0
    定年退職後、優雅な閑居生活を送る老夫婦の隠された願望。植木職人として仕事に復帰した老人。…それぞれが抱える定年後の切実な問題を軸に、郊外のマンションに垣間見えるさまざまな人間模様を人情味溢れる筆致で描く。

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  • 鈴河岸物語
    -
    江戸下町・鈴河岸の一丁長屋で暮らす鈴づくり職人・剣次郎には、自慢の宝があった。代々伝わる“長十手”、どんな刀より硬く立派な代物だ。そんな剣次郎のもとにある日、町方与力から辻斬りの刀を折れとの密命が届いた…!

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  • 異邦人
    4.5
    選挙違反で逃走中の俺は、ふとした出来心から井須賀市で暮らし始めるが、奇妙な事が起こった。市民が「外の世界」の記憶を失い、町から出られなくなったのだ。なぜ、町は“隔離”されたのか? 時空の歪みがもたらす超常世界と化した地で、異邦人となった俺と市民との不条理極まる戦いが始まった…!

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  • 石の血脈
    4.3
    光を恐怖する男女、狼男の暗躍、地下のピラミッド…失踪した新妻を探す隅田の周辺で、奇怪な事件が続発。やがて隅田は、ある場所に事態の謎を解く鍵が隠されていることに気づいたが…。

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  • 産霊山秘録
    2.0
    〈ヒ〉一族…日本の動乱期に必ず現われ、三種の神器と特殊能力で天下を平らげたというわれる異能集団。本能寺、関ヶ原、幕末、そして戦後にわたる〈ヒ〉一族の運命を、斬新な視点と壮大な構想で描き、第一回泉鏡花賞を受賞した著者渾身の傑作!

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  • 石の血脈
    4.7
    古代アトランチスの謎を秘めたクロノスの壷。この壷の展示会こそ全ての悲劇の幕あけといえた。美しい人妻の失踪、人間の能力を遥かに超えた狼男の暗躍、美男美女の秘密グループが行う性の狂宴(サバト)――これら次々に起こる奇怪な事件こそ、永遠の生命を求める暗黒の野望のうごめきであった……。そして今、古代イスラムより歴史を貫いて脈々と生きる恐怖の秘密の全貌も明らかにされようとしていた……。壮大なスケールで描くSF伝奇ロマンの最高傑作!
  • 半村良“21世紀”セレクション1 不可触領域/軍靴の響き 【陰謀と政治】編
    値引きあり
    4.0
    SF史上最も恐れられた〝予感の書〟復刊。 日本SF界初の直木賞作家・半村良。戦慄のビジョンが令和に蘇る!  油田開発を巡りテロの標的となった日本が再軍備「いつか来た道」を逆走する(『軍靴の響き』)。 豊かな地方都市が濃霧に包まれた夜。山中の研究所で生物学者が謎の集団自殺。 豹とナマケモノを用いた謎の実験は、巨大な政治的陰謀へ繋がっていた(『不可触領域』)。 権力と嘘に翻弄されるディストピアの悪夢、ここに集成。(解説 マライ・メントライン) トクマの特選! カバー・口絵イラスト 慧子 〈目次〉 〝 21世紀?セレクション 半村良編 編纂にあたって PART1 黒い陰謀 フィックス 不可触領域 賄賂のききめ PART2 闇の中の戦争 Essay 凡人五衰 軍靴の響き 怪談桜橋 解説 マライ・メントライン
  • 黄金郷伝説〈人の巻〉慶長太平記
    -
    名古屋三四郎を預けるために頼った会津では留まることができず、友右衛門と野笛の一行三人は越後へと向かった。 山間の集落、阿田村で友右衛門と野笛は正式な夫婦となりしばしとどまった後、城下へ。まさに徳川秀忠の弟、家康の六男、松平忠輝が入封したばかりで新興の国の勢いがあった。 三四郎は家中の重臣の家に預けられている、忠輝との対面も果たす。三人はしばらく落ち着いた生活を送ることができるが、真田昌幸の訃報が届き、世情はまた緊張感を増していく。 果たして三四郎、友右衛門、野笛らはどこへ向かうのか……。 壮大な歴史物語の完結編!
  • 彷徨える黄金〈地の巻〉慶長太平記
    -
    堺の豪商、今井宗薫からの依頼で鈴波友右衛門は出雲のお国の子、三四郎を守って会津を目指した。 安房の国を経て北へ向かう旅には、真田幸村の娘、野笛との3人旅だが、行く先々で真田の手のものに守られていた。 頼る会津・蒲生家は内紛が激しく一行はやむなく越後へと峠をこえることになる。そこにあったのは松平忠輝と大久保石見守の影響と、真田の勇士たちの姿だった。 戦乱の世に翻弄される三四郎、友右衛門、野笛の運命は……。
  • 黄金の血脈〈天の巻〉慶長太平記
    -
    越前の漁師の倅、友吉は関ケ原合戦に雑兵として参加した。なぜか、太閤の黄金を南蛮船に運ぶ作業に加わり、そこから真田幸村の家臣、霧隠や猿飛の知己を得る。名を鈴波友右衛門と勝手に名乗り始める。 大坂の浪人宿でくすぶる友右衛門に、霧隠は出雲阿国の子、三四郎を会津まで届けるよう依頼する。今井宗久の力を借り海路、房総へと向かった。そこで待っていたのはまた真田の家臣たち。そしてそこには激しい黄金の謎の匂いがした。 黄金を巡る伝奇小説の傑作長編、第1巻!
  • 裏太平記
    -
    古典随筆の名作「徒然草」の著者、吉田兼好は謎の多い人物だ。そこに目を付けた鬼才半村良。 鎌倉幕府の滅亡、後醍醐天皇の建武の中興の動きの中に、歴史を操る人物として兼好法師を置き、『太平記』には書かれなかった裏の歴史を紡ぎだす。 物語の中で実在の人物と創作の人物たちが自由闊達に動き、新しい歴史を生み出していく。 伝奇小説の巨匠が残した幻の長編小説。
  • 夢見族の冒険
    -
    1巻770円 (税込)
    大学卒業とともに資産家の御曹司に嫁いだ碧は、妊娠中に浮気した夫を早々に見切って、子連れで出戻った。そろそろ暴れてやろうかしら…銀座ホステスとして人生を再出発した碧は、その美貌と才知でたちまち成功を手に入れた。次に碧が目指したのは北海道の秘境。祖父の遺した謎の絵図を手がかりに、隠された黄金探しの旅に出た――夢を追い続け、奔放に生きる"夢見族"を描いた冒険ロマン小説、ついに電子化。
  • 葛飾物語
    -
    1巻770円 (税込)
    ここを子供らの故郷にしよう…戦前から東京の下町・葛飾で、肩寄せ合い助け合って暮らした春野家と三軒長屋の仲間たち。本家もなければ分家もない、いわば故郷を喪失した彼らが、敗戦―戦後復興―高度成長と時代が流れ、それぞれ人生の悲哀を乗り越えながら、今年もまた春野家当主の命日に集う――著者が自らの故郷・葛飾を舞台に、戦中・戦後・平成と時代の奔流の中で、たくましく生きた庶民の〈昭和〉を描く長編小説、ついに電子化。
  • たそがれ酒場
    -
    1巻770円 (税込)
    昭和から平成へ。新宿、銀座と渡り歩いた仙田は、神田の地に再びバー〈ルヰ〉を構えた。神田の夜を賑やかにしてみせる――それは老境に立つ仙田の最後の夢だった。過去を背負う女たち、老やくざ、芸人たち…様々な人間が交差する都会の夜を名手が描く。「雨やどり」「新宿馬鹿物語」に続く夢の酒場の物語、待望の電子化。名手の筆致に、あなたはきっと、こんな素敵なバーに行ってみたいと思うはず。
  • 新宿馬鹿物語
    -
    1巻770円 (税込)
    昭和40年代、喧騒と混沌の町・新宿。だが、バー〈ルヰ〉の周りには、穏やかな大人の遊び場としての新宿が生きていた。直木賞受賞作「雨やどり」に続き、1軒のバーを舞台に男女が綾なす人間模様を描く、半村良の新宿人情物語、ついに電子化。「昔カウンターの中から水上先生や柴田先生を畏敬の目で見ていたバーテンが、今ではその先生方のように客として新宿を歩き回っている。人と人とのからみ合いとはふしぎなものだ。そんなことを考えると、自分の人生がいとしくって、ふと涙ぐんだりする。」(著者あとがきより)
  • 小説 浅草案内
    3.6
    粋なやつ、不器用なやつ、土地っ子、よそ者……、色とりどりの人間模様が見られる東京浅草。その奥深さに、作家自らも吸い寄せられてゆくかのように書かれた連作小説全12話。SFから時代小説まで幅広い作品を残した半村良。彼が愛した昭和末年の浅草を舞台に、なさけ、酒、色恋を実際の風物を織り交ぜながら描いた人情小説の最高傑作。
  • 産霊山秘録
    4.3
    はるか古代から続く〈ヒ〉一族は、国が動乱期にさしかかると、特殊な能力を使って危機を救ってきたといわれる。その能力とは、御鏡、依玉、伊吹と呼ばれる三種の神器を使ったテレパシー、テレポーテーションであった。物語は戦国の世、織田信長の比叡山焼き討ちから始まり、関ヶ原、幕末、太平洋戦争、そして戦後の混乱期へと四百年の時を越える。歴史の襞の中で動く〈ヒ〉一族を圧倒的スケールで描くSF伝奇ロマンの傑作。
  • 人間狩り
    4.0
    2030年、他民族雑居化が進んだ東京は、首都機能を失い犯罪の巣窟と化していた。そんな中、東京を脱出した者たちが「東北自治区」と呼ばれる日本人だけが暮らす独立国家を作った――自治区で行政官として治安警備を司る月岡耕司に、ある日、首長の家出した娘を捜索する命令が下された。彼女が無法地帯・東京に潜伏していることを掴んだ月岡は、自らも東京に潜入。だが、そこで目にしたものは驚くべき光景だった!巨匠が描き出すとてつもない近未来像。『二〇三〇年東北自治区』改題。

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  • 黄金奉行
    5.0
    金山の不正を正すため徳川家康が設けた極秘の職=黄金奉行のもとに、羽州天童で大量の辰砂(砂金)が盗まれたとの報が届いた。直ちに北上するや、奉行一行は壮絶な戦いに突入。やがて現われた天童九郎なる首魁は、奥羽復古を叫び、北の地に乱を興さんと企図していたのだ!

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  • 長者伝説
    -
    政治資金を偶然、着服することに成功した若者は、仕手株戦に乗り出し大金を手にすることができたが…。バブル期の日本の虚飾を赤裸に描く長編サスペンス!

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  • 楽園伝説
    -
    伊沢は商社のエリート課長だった。ある日、失踪中の上司が轢き逃げ事故に遭ったのを目撃したことから、巨大な地下組織の存在を知る。それは古代から生き延びてきた秘密組織で、今は大企業の秘密をネタに、サラリーマンの楽園を作ろうとしていた。組織に接触した伊沢は、そこで「王者の愉悦」に耽溺するが、やがて楽園をめぐって組織内で利害が対立、熾烈を極めた抗争となっていく。伊沢自身もその渦の中に巻き込まれていくのだったが…。

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  • 黄金伝説
    -
    新聞記者は、ある日、国会周辺から怪しい光を発して飛び立つ円盤を目撃した。一方、青森県亀ヶ岡から大量に出土した火焔土器と遮光器土偶の神秘な謎に導かれた経済界の大物・湯平弥市らは、出土地に近い十和田湖畔の大洞窟に眠る莫大な黄金にたどりつく。一見、なんの接点もないかに見える円盤と黄金は、やがて意外な一致点を見せ始めた…。この列島に古くから住みつづけてきた原住民への考察と、黄金伝説へのロマンを壮大な構想で描いた、半村「伝説」シリーズの、輝ける第一弾!

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  • 浮世小路 父娘捕物帖 黄泉からの声
    3.0
    半村良が密かに育てた期待の女流新人! 大江戸人情ミステリー 味で評判の小体な料理屋。美人の看板娘お麻の父は、八丁堀同心の手先、治助。似た者どうしの父娘に、今日も事件が舞いこんで… 一日千両の商いという日本橋から入った横丁・浮世小路で人気の料理屋「子の竹(ねのたけ)」では、美人の看板娘・お麻が今日も大忙しだ。大店「赤倉屋」の主人・清衛門の一人息子が川に落ち、事件は始まった。清衛門は息子の命の恩人・元三に礼を言い、過分な謝礼を申し出るが、なぜか逃げられてしまう。元三は何かを隠している!お麻の尾行が始まった。
  • 魔境殺神事件
    3.0
    <死体はそう……80メートルほどの高さに浮かんでいた。その死体はどうしようもなく、宙に浮かんでいるのだ〉ここは世界の火薬庫にして魔境。アフガニスタン、パキスタンの国境地域には少数民族ごとに神と呼ばれる超能力者がおり、その死体も神の一人だった。自ら超能力を持つ松田はインド軍に強制連行され、世にも奇妙な「殺神事件」の究明を命じられた!

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  • 邪神世界
    -
    不動産会社のセールスマン岩井は、ささやかな夢をたくした一枚の宝くじで、なんと一千万円を当ててしまったのだ。だが、その瞬間から、本人でさえ気づかぬほど少しずつ、彼の周囲が変わりはじめた。誰かが、彼の生き方をあやつっているのか……。恐るべき霊感を持つ易者、そして神秘な宗教団体とめぐりあううち、次第に別の世界へ足を踏みこみ、そこでくりひろげられる神々たちの壮烈な戦争にまきこまれていった。壮大なスケールで描くスペース・オペラの傑作。 カバーイラスト/杉本一文
  • 雨物語
    3.0
    新宿歌舞伎町の喧騒をやりすごした片隅に、その小さな酒場はある。ここに慕い寄る常連客たちの、歯に衣着せない会話の妙。だが、彼らの情報やマダムとの応答の背後には、人生の明暗や世相の風波が見え隠れするのだった。軽妙洒脱な語り口で定評のある「小説の名手」が、酒場を舞台に人生模様を描く独特の長編小説。
  • 戸隠伝説
    4.3
    作家・水戸宗衛の助手・井上は、偶然にも、謎の美女・ユミと知り合う。彼女は、戸隠の神につながる家系の娘だった。ふたりは恋人同士になり、同時に、井上自身の感覚には奇妙なものが漂いはじめる。やがて彼は、信州に戻っているというユミからの誘いで、戸隠山へ出かけた。彼を待ちうけていたのは、古代の神々の激闘だった。壮大なる伝奇ロマンの名作!
  • 晴れた空(上)
    3.0
    1~3巻715円 (税込)
    なぜか、東京大空襲のあとはよく晴れた日が続いた。終戦…その日もまた、青空だった。焦土と化したなか、戦争で両親を失った孤児たち8人の逆境に挑む人生がはじまった。けなげに、しかも逞しく生きぬく彼らを通して、疾風怒濤の「昭和」時代を描く。著者の記念すべき作品として、話題をよんだ感動の大河ロマン。
  • 魔人伝説
    4.5
    1999年初冬、新宿超高層ビルの窓ガラスが突如飛散。それが超能力少年大出敬誕生の瞬間だった。サイコキネシスやテレパシーを駆使し、政財界の頂点に駆け上がっていく敬。世界の「魔王」を目指す彼には、さらに驚くべき真の目的があった! 伝奇小説の第一人者が描く衝撃作。

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  • 英雄伝説
    -
    広告マン佐伯は社運を挽回すべく大手製薬会社にアタックする。運良く会長の寒川に紹介された夜、同席した漢方薬店主が暴漢に射殺された。寒川が極秘に開発する新薬を巡り蠢くものがある。時をおかず第二第三の殺人が!やがて背後に謎の植物ムラサキユリと、古代の神社群が影絵のように浮かび上がった!

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  • 眩しい道
    -
    1巻682円 (税込)
    週刊誌で連載されただけで、単行本にならなかった半村良の小説を発掘! 有名画家の二人の娘、中学三年生の姉、小学校五年生の妹。彼女たちの美しさは近所で評判だった。 姉はさまざまなアプローチの末に、大手芸能プロダクションの誘いを受け女優としてデビューし、スターへの道を歩きはじめるが……。 ひとりの少女を巡って繰り広げられる大人たちの暗躍、深慮、情熱。芸能プロダクション、テレビ、CM、夜の巷など、ギョーカイを通して少女たちの成長を描く。 半村良の幻とされた小説!
  • 夢中街
    -
    半村良が紡ぎだす独特の幻想的な小説。 作家である私はなぜか夢世界に引きずり込まれ、夢中の犯罪を取り締まる夢中署の刑事から拳銃不法所持を疑われる。そして現実逃避の長期不法滞在は強制覚醒処置を取るといわれる。 飛行夢、既視夢、疑夢といったさまざまな夢を見るうちに、甥の会社で起こった毒入り缶コーヒーの殺人事件を夢刑事とともに捜査をすることになる。 夢と現実は想像でつながり、夢の中の自分を俯瞰していく。夢とも現実ともつかない、自らを「嘘つき」と呼ぶ半村良らしい幻想的かつ伝奇的物語。
  • ぐい呑み 自選短編集
    -
    半村良自選短編集。表題作「ぐい呑み」をはじめ10作品を収録。 昭和という時代を生きた男と女、人情の機微をたぐいまれなる筆致で描き出す。 怪談から人情噺、したたかな女から一途な女、振り回される男と‏生きる意味を考える男……。物語の中に、さまざまな人々が生き生きと描かれる。 浅草、銀座など、作家がすくいとった昭和の東京の町の風情と雰囲気も楽しめる極上の短編集。
  • 女帖
    -
    ちょっと思わせぶりなタイトルだが、それもそのはず。半村良のものがたりに登場する女性たちのための観察メモなのだから。だがそこは作家、まして「嘘つき」と言われてた著者だけに、虚実とり交ぜて、物語性のあるエッセイに仕立てられている。 様々な女性たちが登場するが、その一人一人が小説の中で生き生きと動き回っているのが想像できる。創作の裏話であり、ひとつの面白い物語でもある。
  • 戦士の岬
    -
    1巻682円 (税込)
    原宿あたりにたむろする若者たち8人、それぞれが広告、カメラマン、イラストレーター、スタイリストなどという職業を持つが、不安定なフリーとして生活をしていた。そんな彼らに、房総半島の先端の町から、地域おこしの相談が持ち込まれた。 その町は、どうみても魅力がなく、観光客が行きそうもない場所だった。彼らは苦肉の策として、「里見八犬伝」の伝説を利用することを思い立つ。 さらにストリーを練り、戦時中の供出ダイヤモンド、そして徳川の埋蔵金にまで話しを広げる。 空想だったものに、大手のデベロッパーが食いついてくる。そして戦国時代、江戸初期、そして戦後と膨大な物語が展開される。半村良の青春群像小説。
  • 虚空王の秘宝 上
    -
    1~2巻682円 (税込)
    何者かがアパートに侵入し、拳銃と麻薬と思しき白い粉を置いていった。これをきっかけに露木一郎は国家権力から追われることになる。信州に住む叔父の手配で秘密組織が逃亡を助ける。その組織は虚空蔵菩薩を祀りいくつかの顔持つ組織は、宇宙へ飛び出すクルーを集める組織でもあったのだ。太古の時代に飛来し、秩父山中に隠されていた巨大な宇宙船に乗り込んだ露木ら400人のクルーは宇宙へと飛び出していく。宇宙船は「神」か。船の意思によってクルーは教化され成長し、太陽系外の惑星への旅を始める。壮大な仕掛けのもとに描かれるSF伝奇小説の傑作。
  • 夢あわせ
    3.0
    1巻682円 (税込)
    二つの世界、私たちが生きている世界と別の世界がふとしたことから触れ合ったとき事件が起きる。SFの名手の著者が描き出す12の短編。 同じ夢の中に入りたいという仲睦まじい夫婦の願いがかなった時の結末を描く表題作「夢あわせ」、「雪洞夜話」は江戸時代の女郎の悲しい願いが籠められた雪洞の物語。「怪談桜橋」は著者の戦争体験が生み出した東京大空襲の日のリアルな幻想。「特異点」は著者自身のホテル暮らしに想を得た不思議でユーモラスなオハナシ。20種近い職業を経て作家になった著者の経験や生き様から生み出された、読み応え充分の奇抜ながら納得のSF譚。
  • 寒河江伝説
    5.0
    1巻682円 (税込)
    2030年ごろ、世界は大きく変わっていた。 ことに日本は、東京が多民族都市となり、各地で自治区ができ、東北は福島を除く5県が自治区として独立してしまった。 ジャーナリスト丸谷は取材で訪れた山形で古代の遺物と思われる直径2メートルはあろうかという石の球体を見る。 多民族化した東京は古代文明に興味のある丸谷は再度、東北自治区への潜入を試みようとする。 自治区から逃れてきた生化学者を匿った上司が殺されたことから、東北自治区の企みが見えてくる。 古代文明の技術を超えた球体の存在は神の意思なのか宇宙からの技術なのか、思いあがった人類に何を警告しようとしているのか。 30年後の日本の状況を示唆する伝奇小説の傑作。
  • 黄金の血脈(天の巻)
    完結
    -
    時は慶長、徳川との雌雄を決する大坂の陣が迫る中、豊臣方の起死回生策が密かに進行していた。かつて太閣の金塊移送に関わった牢人・鈴波友右衛門への新たな密命は、信長の血をひく美童・三四郎の会津への護送であった。背後で糸をひく豪商・今井宗薫、真田衆の猿飛佐助、霧隠才蔵、さらに猿渡一族とは……。壮大な構想で関ヶ原後の暗闘を描く鬼才・半村良の大河時代小説、待望の電子化、感動の第1弾!
  • ながめせしまに
    -
    1巻671円 (税込)
    酒場と着物、恋愛模様、修羅場……。 男と女のさまざまな心の機微を描いた短編集。 財界の中心人物の囲われ者だった女、こよなく愛した着物にも飽き次第に男との距離も空き、年齢を重ねていくとこに恐れを感じる表題作「ながめせしまに」。客を足蹴にしたい、という思いから奇想天外な酒場を作り上げる「酒亭抜荷丸」など、新宿、銀座など舞台に夜ごと酒を仲立ちにして希望と後悔を繰り返す7編を収録する。
  • おんな舞台
    -
    1巻671円 (税込)
    男と女の機微を描いた絶品の短編が並ぶ。 戦後間もない銀座のバーの同僚だった男と女。長い時間を経て二人が始めた「家庭」を、かつての弟分が訪ねる。三人の会話を通して人生の浮き沈みを描く「夢のおわり」。連れ込み旅館を営む老女を取り巻く人々の生き方、関係を一枚の「焙烙」という道具を通してあぶり出す「焙烙」など、絶妙な語り口で綴った短編6編と、あとがきにかわる自伝的なエッセイ「屋根の上のマッカーサー」を収録する。 このあとがきでは、ペンネーム「半村良」と「イーデス・ハンソン」との関係(イーデス《良》・ハンソン《半村》)について明かしている。
  • 半村良コレクション1
    -
    1~2巻671円 (税込)
    半村良の初期の短編や中編を収録した。のちの長編のもととなるものや、サイドストーリーとして書かれたものもある。 SF作家としてスタートした著者だが、その後人情もの、時代ものなどのジャンルの小説を書き分け、高い評価を得ている。 第一部は短編でまとめられさまざまな手法でのSF。第二部の中編は伝奇ロマンが綴られる。『半村良コレクション』として刊行されていた文庫を二分冊にした。半村良マニア垂涎の作品集である
  • 戦国自衛隊 (1)
    完結
    3.7
    富士の裾野で大演習を展開していた自衛隊に、突如「時震」が襲った。現有兵器を装備した自衛隊員が、大量の補給物資や哨戒艇、装甲車、ヘリコプターなどの最新兵器とともに、四百年前の突如戦国時代にタイムスリップしたのだった。伊庭義明(三等陸尉)を中心とする自衛隊一団は、否応なく戦国時代の渦に巻き込まれて行く。しかし、時代に介入し、大きな時代の変化をもたらせば、現代に戻れると自衛隊員は信じ、伊庭義明達は本能寺で果てる筈である織田信長を救出した。こうして時代に介入した彼らは、果たして現代に戻れるのだろうか。 誰も予想出来ない大胆な展開に、圧倒される事間違い無し!
  • 獄門首(ごくもんくび)
    4.0
    1~2巻660~770円 (税込)
    流れ稼ぎの夫婦盗賊の子に生まれた余助は、強盗団の大金を横取りしようとした父母が潜伏先で殺されたため、4歳で孤児になった。爾来、寺に引き取られ雛僧になったのを皮切りに、次々に生きる場所と名前を変えていく。未知なる世界で様々な知識を授けられた彼は、やがて、江戸入りした後、豪商や公儀を相手に「大仕事」に取りかかった! 痛快無比の大盗賊伝!
  • アクナル・バサックの宝
    -
    ギメル、そこは悪人だけが住む星。全宇宙の極悪非道な犯罪者がここに送られ、送られたら最後、容易に出ることはできない。しかしこの星には、アクナル・バサックの埋めた宇宙最大の巨宝があるというのだ。とある日、「絶星」の美女が、この悪人の星に乗り込んで来た! という表題作のほかに、「復讐のギャンブラー」など異色4短編を収録。
  • 講談 碑夜十郎(上)
    4.0
    時は天保、ところはお江戸。闇にそびえる巨大な石碑の傍らに正体不明の男が素っ裸で倒れていた。通りかかった美女・お絹が、自分の長屋に連れ帰る。お絹は男に一目惚れ、せっせと面倒を見はじめる。名無しじゃあ困る、ということでつけた名前が碑夜十郎。お絹も正体が定かではないが、なぜか河内山宗俊率いる天保の六歌撰の面々と繋がっていた。悪を憎む男と、世の中に不満を抱く面々が動きはじめる。著者の代表的時代小説。
  • 岬一郎の抵抗 1
    4.0
    岬一郎は東京・下町に住むごく普通のサラリーマンだが、彼の体内では不思議な力が成長していた。一方、町内では犬や猫が連続死する異常事態が発生。公害とみた町内有志は都庁に陳情、岬も同道する。ところが、のらりくらりと対応する環境整備課長が、有志たちの前で突然死した。そして第二の突然死が……。日本SF大賞受賞の長編。
  • 女神伝説
    -
    就職試験に落ち、失意の日を送る貧しい大学生・純次は秘密の守護神『サバの女神』に祈った。「女神よ、俺を金持ちにしてくれ!」ある日、彼の前に突如出現した絶世の美女・嵯峨子は、なぜか彼にさまざまな幸運をもたらしてくれた。会社の社長となり、巨額の金を操り、豪華なマンションに住み、夜は嵯峨子と激烈な愛を交わす純次……しかし清楚な少女・春子に彼の心が移ると、嵯峨子はその正体をあらわす。
  • 夢中人
    1.0
    私は想像力で飯を食う小説家。「夢中自殺」に「飛行夢」と、見る夢もさまざまだ。ある夜、「夢中犯罪」を取り締まる夢中署の夢刑事に出会った。夢の中でも拳銃を使えば不法所持のルートを洗い、現実逃避の「不法夢中滞留者」には強制覚醒処置をとる、というのだ。やがて甥の会社で起きた毒入り缶コーヒー殺人事件を、夢の中から捜査することになるのだが…。名手が綴る、深夜の不思議体験。

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  • 軍靴の響き
    5.0
    わが国のタンカー撃沈さる――情事から目覚めた広告マン室井は、ニュース報道に驚愕した。インドネシア海域でゲリラに奇襲されたというのだが、船長は横に眠る愛人美子の夫だった。専守防衛を名目に、自衛隊が強行出動したのを引き金に、日本は“いつか来た道”を驀進し始めた!

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  • 死神伝説
    5.0
    羽田に降り立った嵯峨野の目前で、老人が突然悶え苦しみ、息を引き取った。似たような事件は東京の各地で発生し、その日一日だけで救急車の出動回数は千件を越えた。この街になにが起きているのか? 誰もが大気を疑っていた。いまや東京の空は死神に支配されていたのだ。光化学スモッグによる大気汚染である。しかし、嵯峨野は「影に何かがある」と気づきはじめていた。公害企業を操る黒幕がいるに違いない。公害の隠された真相に迫る、嵯峨野の孤独な闘いが始まった…。

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  • かかし長屋――浅草人情物語
    4.0
    江戸下町の「かかし長屋」は、近在の証源寺の先代の住職が御上の了承を得て築いた人情長屋。盗賊から足を洗った勘助は、長屋の人々の厚い人情に囲まれて、扇職人として更生したのだった。だが、あるとき昔の仲間が現れて…。心温まる時代長編。第六回柴田錬三郎賞受賞作。

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  • 魔女伝説
    5.0
    1巻638円 (税込)
    周囲から嫉妬の目をむけられるほどの仲むつまじい若夫婦。だが、ある夜を境に、その妻が別れの手紙さえ残さずに姿を消してしまった。以来、仕事もやめてしまった夫は、妻を探す旅に出かける。そこで彼は、謎めいた動きをする巨大組織や、不可思議な事件に遭遇。あの妻に、かくされた別の世界があったのだろうか。最愛の夫さえ欺いて、果てしない逃亡の旅を続ける美貌の人妻、その手もとでひそやかな光を放つ“光る苔”とはなにか。愛と陰謀が渦巻く長編大ロマン。 カバーイラスト/杉本一文
  • SF読書会
    値引きあり
    4.0
    人気プロ作家によるブックガイド対談集 テキストは、古今東西の名作SF! 山田さんなら 恩田さんなら どう書きます? 山田正紀と恩田陸。多ジャンルで活躍する人気エンターテインメント作家二人が、古今東西の名作SFを、読みまくり、語りまくる。 題材は、半村良、アシモフ、小松左京、キング、萩尾望都など。自分だったらこのテーマでどう描くか、という実作者ならではの議論も白熱。 後半ではそれぞれの自作、『神狩り』、《常野》シリーズも俎上に……。 読書家必読のブックガイド対談集、待望の復刊! 半村良『石の血脈』『岬一郎の抵抗』 アシモフ『鋼鉄都市』『はだかの太陽』 時間を越える小説を求めて ル・グィン《ゲド戦記》 沼正三『家畜人ヤプー』 小松左京『果しなき流れの果に』 山田正紀『神狩り』 キング『呪われた町』『ファイアスターター』 萩尾望都『バルバラ異界』 『原点』との邂逅 特別対談:萩尾望都✕恩田陸 恩田陸《常野物語》
  • げたばき物語
    -
    下町生まれで、その風土習慣によって育てられた著者は、35歳で作家へ転身した。それまでに問屋の小僧、水商売、旅館経営、広告代理店員などと、職を変えながら、人生の表裏を見、かつ味わってきた。小説とは、いかに上手に嘘をつくか、だという。その自称「嘘屋」が自身をふり返り、創作の秘密や独特の下町精神を、赤裸々な告白(嘘?)で綴った好エッセイ集。半村作品の秘密を明かすファン必読の書。
  • 講談 大久保長安(上)
    -
    1~2巻605円 (税込)
    もと能役者で、異国人の血を引く大久保長安は、鉱山採掘の技術によって、徳川家康に重用される。戦国時代、武器の材料として貴重な鉱物は、各国、争奪の的であった。それゆえ、腕利きの忍者が動員され、各地で激しい争奪戦が繰り広げられた……。長安の採掘した莫大な金・銀・鉱物が、やがて家康を万全のものにしていく。時代を変えた長安の秘密に迫る、異色の長編。
  • すべて辛抱(上)
    4.0
    貧農の子亥吉と捨て子の千造は青空寺子屋で読み書き躾を習い、十一歳にして江戸に発った。薬種問屋に奉公した亥吉の働きぶりは、若旦那の認めるところとなる。多角経営の一環として始めた小料理屋に派遣され、ここでも並々ならぬ腕を発揮、ついには店の運営までまかされるようになり…。半村良、最後の長編。
  • ガイア伝説
    -
    ガイアとは、地球生命圏全体を支配するものの象徴である。人間が急激に発展させた電磁波の利用により、動植物は本来の能力に重大な障害を起こし始めていた。一刻も早く問題を解決しなければならない。ガイアに選ばれし人間は、「感応」のみで意志を通じあうようになる。草木はいずれも「感応」だけで進化してきたのだ。新生命体は果たして実現できるのか…。著者の新境地が展開される異色作。
  • 江戸打入り
    -
    豊臣秀吉の小田原・北条攻めの先鋒となった徳川家康の戦いに従う、三河の雑兵、鈴木金七郎が物語の主人公。戦の中で次第に武士としての重要な役割を果たし始める。秀吉の戦勝後、家康は関東移封を命ぜられる。故郷に戻って帰農するか、新天地で武士として生きるか、金七郎たちは選択を迫られる。新天地を選んだ彼らは、最初の江戸っ子として新しい営みを始めることになる。
  • 江戸群盗伝
    3.0
    天保の時代、江戸の町人たちは義理と人情を重んじていた。裏社会の闇に生きる盗賊たちも例外ではない。狙う相手は、不正に蓄財する大商人に、鼻持ちならない大名たち。様々な技を駆使し、人を殺めず華麗な「盗み」の職人芸を決めていく。白鳶の徳兵衛と幸手の惣右衛門という二人の大盗のもと、鉄の掟に生きる彼らの「粋」に命を張った生き様。盗賊たちの義理と人情を描く一味違う傑作時代小説。
  • どさんこ大将(上)
    -
    1~2巻605円 (税込)
    男はこう闘うんだ! 北海道日高山麗に、ひとりの怪童があらわれた。姓は山丸、名は常義。幼い頃から比類のない腕力と闘争心、統率力で大人たちからも一目置かれる少年だった。ケンカ、仕事、女……。あらゆる男の闘いに裸一貫、腕と度胸で立ち向う北海道の怪男児の凄絶な生きざまを描く熱血冒険小説。
  • うわさ帖
    -
    “見てみぬふり”“社長の兄貴”“マンションの蚊”……何かワケありのこの見出しだけで、どんなことが書いてあるのか読みたくなる辛口の面白エッセイ集。酢いも甘いもかみわけた著者の周辺と日常を、ちょっとしたエピソードを題材に味つけし、人生の機微を写しとった大人の読み物。
  • 女たちは泥棒
    -
    フランス料理店“リトリート”のオーナーは、堂島といういぶし銀のようなシブーイ男。本業は貴金属商で、都内にいくつも店を持ち、業界ではかなりの大物だった。その彼のもとに、若くてハンサムな谷本修一が、時折ふらりと現れるが、いつも心憎いほどイイ女が寄り添っていた。……なにやらいわくありそうな彼等こそ盗みのプロフェッショナル。それもケタ外れの泥棒たちだった。彼等の華麗な冒険を描く痛快ピカレスクロマン。
  • 昭和悪女伝
    -
    特殊慰安施設協会(RAA)――太平洋戦争直後、進駐軍兵士の性の処理のため作られた施設である。日本女性の貞操を守る、という理由で、ダンサーや事務員の名目を使い若い女性を募集した。華やかな銀座のクラブのマダムたちにも、この施設の出身者がいたのだ。伝説的なママ、津島映子を中心に、自らの知恵と肢体を武器に生き抜く女たちの物話。
  • 暗殺春秋
    3.0
    研ぎ師の勝蔵は剣の師匠・奥山孫左衛門に見込まれ、暗殺者の裏稼業を持つようになる。九寸五分の匕首で次々に悪党を消してゆく中で、次第に現れる闇の権力者・一橋治済の影。治済と老中・青山忠裕の陰の争いに巻き込まれていく勝蔵もまた、いつしか殺しの悦楽にはまり、のっぴきならなくなっていく……。 解説・井家上隆幸
  • 巨根伝説(上)
    -
    1~2巻565円 (税込)
    「退屈をまぎらわせて」…大金持ちで絶世の美女・好子の言葉に居合わせた四人の男は、奈良時代の怪僧・道鏡の遺宝探しを思いつく。四人のうちの一人が道鏡の血を引いていたのだ。だが調査を開始した彼らの前に、次々と道鏡の謎が浮かび上がる。そしてついには意外なものが発掘されて…!

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  • 高層街
    -
    総理大臣が外遊する際、随行医も務める大町が新宿の高層街にクリニックをオープン。超マンモス都市での生活の中で、極度の緊張状態を強いられる現代人たちが、気軽にすばやく健康状態をチェックできないものか、というのが開院の動機だった。誰の故郷にもなり得ない街だが、そのクリニックには作家の頼永を始め、ジャーナリストなど、様々な人たちが気安くやってくるようになる……。
  • かかし長屋
    3.7
    棟梁に褒められ有頂天になる大工、盗賊としての過去を隠した扇職人、対人恐怖症で五千石を棒に振った旗本の次男坊、玉の輿に乗る娘など、この江戸下町の長屋にはさまざまな人たちが暮らす。そして彼らを助ける証源寺の住職忍専。ふりかかる事件にも自分たちの知恵で切り抜けていく。そんな長屋住人たちを闊達な筆で描きだす人情時代小説。第6回柴田錬三郎賞受賞作。
  • 黄金の侏儒宮
    -
    見る者の血を妖しく煽り、燦然と輝く黄金の侏儒宮。その所有者・津降家は、一代前にのしあがった大富豪だ。だが、その莫大な富の背景は、ベールに隠れたままである。津降家の娘・渚との愛の破局を迎えた江木が、北海道で出合った油絵をヒントにたどりついた、その謎の答えは? 夢はらむ侏儒と黄金伝説を、著者一流の筆で現代化した、傑作2編。男の魂を駆りたてる、夢と冒険のロマン!
  • 炎の陰画
    4.0
    1巻550円 (税込)
    昭和二十年三月十日、空襲の劫火をくぐりぬけた戦災孤児の健は、いつしかすべてをなめつくす美しい炎の妖しい魅力にとり憑かれていた……。戦争の傷痕を背負った人間の哀しみと異常な心理を描く表題作、夜になると家族が次々に箪笥に上って座りこむ、能登の民話にヒントを得た奇譚「箪笥」ほか、摩訶不思議な世界への扉を開く異色短篇「白鳥の湖」「森の妹」「ちゃあちゃんの木」「逃げる」「散歩道の記憶」を収録。自らの体験を背景に据えて、短篇の名手が紡ぐ妖(あやか)しの世界。
  • 楽園伝説
    5.0
    深夜、伊沢邦明は暴走族によるひき逃げ事故を目撃した。しかも被害者は、行方不明になっていたかつての上司であった。助けを求めに走った伊沢が現場に戻ってみると誰の仕業か、事故の痕跡はあとかたもなくかき消されていたのだ。この事件をきっかけに、〈地上の楽園〉建設をめざす組織の存在を知った伊沢の前に、次々と不思議な出来事がくりひろげられていった。そして、その背後には、古代から生きのびてきた巨大な闇の力が地底世界からよみがえり、不気味な活動を開始していた。 カバーイラスト/杉本一文
  • 英雄伝説
    3.0
    広告代理店の社員佐伯は大手製薬会社に烈な売り込みをはかり、会長に面会する機会を得た。ところが、同席した老人が突然暴漢に射殺された。この事件をひた隠しに隠そうとする製薬会社、そして沈黙を条件に広告契約をまとめようとする佐伯の周辺に相次ぐ殺人。すべてはこの製薬会社が新しく開発を始めた薬品に関係しているらしい。しかもその背後には、古代の神社群が影絵のように浮かびあがるのだが……。 カバーイラスト/杉本一文
  • 黄金伝説
    -
    政財界の黒幕として君臨し、総理の首さえ簡単にすげかえてしまう怪人物栗栖重人。その彼の大邸宅から或る夜、円盤が飛び立つのが目撃された。円盤と彼の間に、どんな関係があるのか。一方、栗栖の秘密を探る人々が謎の遺物と言われる遮光器土偶と火焔土器を手掛りに辿りついたのは、十和田湖畔の山深くにある、天然のものとは思われぬ大洞窟と、そこに眠る莫大な黄金の山であった。常に人の心をとらえて離さぬ黄金伝説をテーマに、雄大な構想で描く傑作長編「伝説シリーズ」第一弾。 カバーイラスト/杉本一文
  • 不可触領域
    -
    湖上祭りに浮き立つ山間の町を離れて、車で東京へ向った伊島と婚約者敬子は、夜とともに白い霧の森に迷いこむ。渦巻く濃密なガスを押しのけて、突然フロント・フードの上に飛び乗ったのは、なんと牙をむき出した一匹の豹だった。さらに森の奥へと進んだ二人は、見るも無残な光景を見た。その“事件”が平和な地方都市に、どのような波紋を投げかけるのか……。現代の恐怖をリアルに描く異色のSF中篇に、ふとしたことで「異次元空間」を垣間見てしまった画家の奇譚「虚空の男」を併録。
  • 軍靴の響き 1
    完結
    4.0
    199X年、低硫黄の大油田が開発されたインドネシアに日本資本が大挙進出、現地の混乱と荒廃を無視した利潤追求に対して排日運動・反政府運動が活発化する。不測の事態を回避するため、日本政府は何らかの防衛措置を取らざるを得ない状況に直面していた──。そして国内では、在留邦人危機を機に自衛隊の海外派兵を目論む“戦争の犬たち”が暗躍し始める……。
  • 夢の底から来た男
    3.0
    男はひんぱんにうなされていた――彼のみる夢の中には恐ろしい顔をした男が現れ、彼の前に仁王立ちになるのだった。その男の両手は、たった今まで人間の内臓をかきわけていたかのように血にまみれている。そして今、その血まみれの手の男が現実の中に出没しはじめた。「俺は気が狂ったのか……?」広告代理店に勤め、家庭を愛する平凡なサラリーマンを襲った悪夢の正体は何か? 直木賞受賞作家が描く、戦慄と恐怖のスリラー・サスペンス。表題作ほか「血霊」「自恋魔」など4編収録。
  • 闇の中の黄金
    4.0
    1巻440円 (税込)
    邪馬台国を取材中、親友の自殺を知らされた津野田は、その原因を探るべく調査を開始した。そして死の直前、彼もまた邪馬台国のありかを追って、国東半島を訪れていたのを知った。国東に向かった津野田は、そこで見た世界の金市場を牛耳る黄金商人の集まりで、日本歴史に隠された重大な秘密に気づいた。邪馬台国の秘密につながる莫大な黄金の夢を取り巻く人々と、背後に暗躍する“嘘部”一族。古代より、日本歴史を陰から動かす謎の一族嘘部の活動を雄大な構想で描くシリーズ第2弾。 カバーイラスト/杉本一文
  • 聖母伝説
    4.0
    1巻440円 (税込)
    私がバーでマネージャーをしていたある日、突然チンピラが乱入し店内で発砲した。撃たれたのは幼なじみの谷口怜悧男。しかし彼は、重傷を負ったものの、超人的な回復力をみせたのだった。以前から、怜悧男にはどこか得体の知れないところがあったのだが……。怜悧男が背負う驚くべき出生の秘密が明らかにされていく――。不思議な男とのかかわりを半自叙伝風に綴る、伝奇ロマンの秀作! カバーイラスト/杉本一文
  • 獣人伝説
    -
    1巻440円 (税込)
    ある朝、神崎順一郎は来ているはずのない伊東のホテルで目ざめた。しかもポケットには“G・O・D”と記された一枚の奇妙なカードが入っていた。これは何だ。どこで手に入れたのだろう。――だがこの日から、彼は不思議な力を持つようになった。まるで悪魔のように薄気味悪く、いやらしい尾をたらした“有尾人間”が見分けられるようになったのだ。そして彼等に出会った時、神崎はいつの間にか襲いかかり、首を締めあげていた。鬼才が現代の悪魔狩りをテーマに描く、会心の伝奇長編。 カバーイラスト/杉本一文
  • 下町探偵局PART1
    -
    1~2巻440~484円 (税込)
    下町(しもまち)探偵局、ところが東京・両国にあるところから人呼んで下町(したまち)探偵局。仕舞屋(しもたや)の二階でひっそりと開業中。久しぶりに登場した依頼人は、なんと顔見知りのラーメン屋の出前の女の子。実は、ある大金持ちの家にお手伝いさんとして転職したいので、そのお屋敷の内情を探ってほしいというのだ。さっそく、調査は開始されたが……待てよ、なんとはなくオカシイゾ。探偵局の面々に、大家のお婆さんや下駄屋の悠さんが絡まってくりひろげる人情探偵劇。
  • 幻視街
    -
    1巻440円 (税込)
    大暴風の襲来に荒れ狂う海。その中に浮かんでいた一つの生命が、波が激しく打ち寄せる岸壁を這いのぼり、近くの家に助けを求めた。それは記憶をなくした全裸の男だった。彼は、温かく迎え入れてくれた一家をまたたく間に惨殺し、東京へ向かった。なぜ、そうするのか、彼にはまるでわからなかった。ただ、そうしなければならぬような指令が、どこかから与えられるのだ。その命令者とは……。そして男は誰なのか……。現代社会の中に突然ひらく、恐怖のかずかずを描く傑作群。 カバーイラスト/杉本一文
  • 忘れ傘
    -
    訣(わか)れるために出会いがあるのか。人生を素直に進みたくない“待つ女”靖子の前に、俯いた表情の駒田が佇んだ。秘めやかな互いの仕草に大人同士の恋が香る。結末を識りながら確かめる辛い甘言。名作「雨やどり」につづく絹雲のようにからみつき離れていく、男と女の関係をつづる表題作と辛口恋情ロマンの短編集。
  • 億単位の男
    4.0
    発想はすべて億単位。戦後の焦土から、高度成長を経て、バブル経済がはじけた今日。その50年を全力で走ってきた男・坪内寿夫。伝説の再建王と呼ばれた四国の大将のケタ外れで情熱的な人生! 痛快人物立志伝。
  • 八十八夜物語 1
    4.5
    1~5巻440~555円 (税込)
    夏も近づく八十八夜。野にも山にも若葉がしげる。古い歌を口ずさむたびに、亡き母の言葉がよみがえる。「一年のうちで、いちばん美しい季節が八十八夜の頃。あなたの人生の八十八夜を大切に……」。加納妙子、23歳。この美しい季節を無駄にすごせない。殺風景なオフィス、平凡な男たち、ありふれたOL生活に別れを告げようと思った。
  • 人生ごめんなさい
    -
    半村良の悩みごと半分相談室。人間、生まれてきたことがごめんなさいなんだ。だから謝らなきゃしょうがない。謝りながら強くなっていく。人生なんてそんなものじゃないかな。
  • 雨やどり
    4.1
    舞台は新宿裏通りのバー街。「ルヰ」のバーテンダー仙田を主人公に、彼の前を通り過ぎて行く、いろいろな男と女の哀歓漂う人間模様を描き出す連作。直木賞受賞の表題作をはじめ、「おさせ伝説」「ふたり」「新宿の名人」など8編を収録。

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