文芸社作品一覧

  • つ・な・が・り
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    人生を折り返すと現れた“空洞”。そして喪失への不安。そんな現代社会を孤独に生きる者たちに大切なメッセージを伝えてくれるヒューマン物語。「その黒いモノは、明らかに普通のいわゆる“ムシ”ではありませんでした。……明らかに人間みたいな顔が、ゆっくりこちらのほうに振り向いて、にかっと笑ったのです。少年というよりむしろ中年の男の顔付きでした」(本文抜粋)。
  • パセリとチコリと、鶴美さん
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    1巻1,089円 (税込)
    おかしな名前の娘二人と母親の鶴美さん、そしておばあさんの4人暮らしで、鶴美さんのことを娘が語るユニークなストーリ─。夫を亡くした鶴美さんですが、いろいろなことを経験していくなかで、ついに、かっこいい男性も見つけます。人生の流れに逆らいません、失敗を恐れません、努力を惜しみません、過去は振り返りません、という鶴美さんの生き方はきっと大きな参考になることでしょう。
  • ぼく、だ~れ?
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    ミー子がしっぽをピーンとたて、おしゃれに歩きました。ジョンは、しっぽをフリフリしながら、みんなのまわりを歩きました。プーは、おしりをふりながら、カールしたしっぽをみんなに見せました──ねこのミー子といぬのジョンとぶたのプーが、ちょっとした諍いを経て再び仲のよい友だちとして遊ぶようになるまでの姿を通じて、個性を認めることの大切さをテーマとした絵本。
  • やり直せ 日本!! いっこく親父の紙つぶて
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    1巻1,089円 (税込)
    「ニッポン丸」が沈没してしまう前に、ぜひもう一度考えたいヒントが満載の一冊。【目次より】真の民主主義実現に向けて/義務教育の抜本的改革を/悲しい日本語の軽視/新たな街づくりへの提言/国鉄の解体は失敗/テレビ局の変貌に喝!/「まいった」の精神の先進性/男女平等とは!?/自由主義の限界を問う/原子力発電所は魔物/インターネットとゲームの罪 ほか。
  • ゆめいろガーデン 園芸療法ってなあに?
    4.0
    園芸療法士、ガーデンデザイナーなどの肩書をもつ著者が「園芸療法」をテーマに描いた日英バイリンガル絵本。園芸療法とは、園芸やガーデニングを通して心や身体を癒す作業療法の一種。病により右腕を動かしづらくなったおばあちゃんと孫の微笑ましいやり取りが描かれ、淡い色味のイラストも優しい雰囲気を醸しています。園芸療法を知るファーストステップの絵本としておすすめです。
  • 一般情報理論 エンタメの奥義、漫画家になる方法、売れる映画、ドラマ、漫画、小説の作り方
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    「年収5億円……漫画家になって、俺も一発当ててみたい」そんな10代少年のよこしまな思いつきから始まった、映画、ドラマ、漫画、小説を作って経済的成功を収めるにはどうしたらいいかという問いの答え探し。著者は、精神的、肉体的に極限まで追い詰められながらも、その探究にその半生を捧げてきた。そして、ここに比類なき『哲学×エンターテインメント論』が誕生した!
  • 宇宙警察UFOがきたぞ
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    母と子供たちがある日、UFOと出会います。度重なるUFOの神秘的な現れ方が、彼らの日常を一変させるのです。母はUFOの存在を証明しようと写真を撮りますが、証拠は謎のように消え去り、周囲からは信じられないという反応を受けます。しかし、宇宙人との交流を通じて、地球の未来と家族の絆の重要性を改めて感じとることができる感動的な絵本です。
  • 私の名前は、ミーたん。知的障害者です。
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    1巻1,089円 (税込)
    「定年を過ぎて初めて結婚をしたら、いきなり4人の子どもができました。その4人の子どもの3人目の娘が知的障害者でした」(本文より)。ミーたんの見ている世界を通して、知的障害や自閉症のことを少しでも伝えたい──。毎日を咲顔(えがお)で暮らしている両親との日々を、ミーたん視点で描いたエピソードとポエムで綴った、家族愛たっぷりの心あたたまるユーモラスな一冊。
  • 詩集 めんどうくさい人間
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    1巻1,089円 (税込)
    「自由詩はネットをはらないでテニスをやるようなものだ」とロバート・フロスト(アメリカの国民的詩人)は指摘しています。好き勝手に自由詩を書くことは単なる「型なし」でしかないと、自戒しています。また若い時見えなかったことが、年齢を重ねてはじめて見えることもあります。月並みですが、年をとるのも悪いことばかりではありません。著者50年ぶりの自由詩集。
  • 車の中から見た世界 「運転とは何か」
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    運転免許を持っている人、持っていない人にかかわらず、運転に興味のある方に、あるいは安全運転と交通事故防止の向上を図るために、是非推奨したい、心に響く唯一無二の一冊。初心運転者教育経験者が運転者の意識に焦点を置いて状況に応じた対応の仕方を解説。「車の運転とは、要約すると「相手との対応によって、自分の行きたいところへ行く」ということです」(本文より)
  • 神さまのふるさと
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    神さまは旅に出ました。人間の世界にやってきた神さまが人の心の扉を開けて入ってみると、いろんな感情でとても散らかっていて……。果たして神さまはどうするのでしょう。神さまはやがて、昔を思い出します。神さまがたどりついた境地から、読み手に様々なことをなげかけます。神さまが気づき、あなたが気づく物語をシンプルなタッチで表現した絵本。
  • 電話ボックスのようせい ぺんでん
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    最近は利用してくれる人が少なくなり、さびしさを感じている電話ボックスの妖精ぺんでん。電車に乗ってでかけたり、花をめでたりと、今までしたことのない経験をして過ごしたぺんでんは、駅でやはりさびしそうな公衆電話に出会って……。新しいものに目が行きがちだけど、古き良きものも大切にしようよ、というやさしいメッセージが込められたほっこりとする1冊。
  • 峠がある街
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    1巻1,089円 (税込)
    施設から失踪した兄タケル、妹ナツは会えるだろうか──。ある日、実母と兄がいることを知らされたナツは兄の生活する障害者施設へ行くことに……。知的障害者と彼らを取り巻く状況、介助する人々への理解を喚起する物語。「この小説が、障害者の日常や支援を考えるためのたたき台になれば、筆者にとってはこの上ない喜びです」(「あとがき」より)
  • 背番号18
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    私は全くの野球オンチ。そんな私でも、2023年のWBCをきっかけに、大谷翔平選手の活躍を楽しみにしている。背番号「17」は眩しい番号だ。あれっ、そう言えば兄の背番号は?──第二次世界大戦後の復興期。貧しいけれど、みんな精一杯生きてきた。そんな中、家族を守り気高く生きた兄……亡き兄への感謝の思いを軸に、著者の目を通じて描く家族の戦後史!
  • 「ノンストレス」なビジネス法 売り込まない! がんばらない! すごくなくていい! やさしい人でも長期的に選ばれ続ける極意
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    あなたは今、こんなビジネスの「泥沼」に陥っていませんか? 1 自分に合った集客方法が見つかっていない 2 単価が安く、多くの集客が必要だと思っている 3 売れ続けるコンセプトが明確でない 4 長期的に売れる仕組みを知らない 5 何をやるのが最善かわからない……ひとつでも当てはまったら、さあ、すぐにこの本のページを開きましょう!
  • LAST END
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    1巻1,089円 (税込)
    死後の世界に、人々が次々とやってくる。10代から70代まで、年齢も性別もバラバラの彼らの共通点は、自ら命を絶ったということ。死後の世界の案内人は、彼らに問う。「ひとつだけ願いを叶えましょう」と。願いを叶えるため現世に戻った彼らは、皆、生きていた時に見えていなかったもの、知らなかった真実を知る……。死後の世界を描きながら、生きる意味を考えさせられる。
  • ノアとゆめのかいぶつ
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    ぼくには ゆめがある。むげんのかのうせいにあふれている。10ねんごとに ゆめをたべる かいぶつが あらわれる。そんな むかしばなしを よくきいた──かいぶつはぼくにいった。「おまえのゆめは なんだ? いつから じぶんのきもちを ころした! なぜ かのうせいをすてる!」いつのまにかあきらめていた子どもの頃の夢──自分の気持ちに正直になれる絵本。
  • ぼくはドングリ、ぼーしくん
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    森に秋が来て、さまざまな形のドングリたちが落ちてくる場面から幕を開けます。語り手は、帽子をかぶったようなドングリの「ぼーしくん」。他のドングリたちもそれぞれ個性的な見た目で、読者はドングリといってもいろいろな種類があるのだと気付かされます。そして、ドングリたちのたどる運命を目の当たりにして、自然がいかに厳しいかを知るのです──。
  • ポトマック川のほとりで ~1960年代 文無し新婚夫婦のアメリカ滞在記~
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    「当時の日本はまだ新幹線も高速道路もなく、世界の中では、『貧しい東洋の国』の一つでした。貧しくとも夢のあるアメリカ生活だったことを思い出します。夫は結婚前から、着々と留学の準備を進めていたそうです。ついに1962年11月、未知の旅へと出発となりました」。1960年代のアメリカ・ワシントンでの留学の様子や日常生活を詳細につづった作品。
  • みんなみんな
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    「わたし(著者)」の小さい頃からの“好きなもの”を詰め込んだ絵本。「わたし」はキャラクターが好きで、虫もおにも、かわいらしくキャラクタライズされてどのページにも描かれている。そんな「わたし」は「いつかマスコットキャラクターをつくりたい」と生き生きと夢を語る。子どものように純粋で率直な「わたし」の思いが、かわいらしい絵とともに不思議な魅力を放つ。
  • 原石から エメラルドへ
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    脊髄小脳変性症を抱え、緩やかなものの徐々に不自由さの増す体。けれど、「難病になったから得たものもある」「気持ちだけは前を見て歩きたい」と自分らしさを大切にする著者。趣味の写真撮影を目的として各地をめぐる。両親への感謝、宝物である三人の娘のエピソード、孫への思い、難病患者と家族の会の会誌での役割、親しい人たちの追想、職場の研修生たちとの交流を描く自分史。
  • 生きていてくれてありがとう
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    社会との繋がりを感じられず、誰かの役に立っていない己自身を価値のない存在だと思い込んでいる人は少なくないだろう。そんな人は「どんなあなたでもいい」「生きることに条件はない」と言われてホッとするはず。人の悩みは千差万別でも、苦悩の行きつく先は、多くの場合自信の喪失、そして人生に対する失望。この絵本には、そんな人たちの心を楽にするメッセージがこめられている。
  • 青空散歩
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    ある日の午後、外側に開く窓から外を見ていると、小雨、というほどでもない、やわらかな雨もあがり、空の色も大気も、ほんのりした紅色に見える。そこら中、ほんのりした紅色だ。周りの人に声をかけ、一緒にうっとりしようとしたが、三人ほどいたと思うが、だれもそんなように見えないというので、意外に思ったのを覚えている。(「空の色」より)
  • 認知症の父、故郷への旅 松江ドタバタ珍道中
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    予定通りにいかないのが旅の常、しかも父は認知症──。ほかの宿泊者の迷惑にならないよう個室風呂付きの部屋をとるなどの対策をとりながら温泉を楽しみ、地元の名物に舌鼓。忘れられない2泊3日の旅を軽妙な筆致で綴るほか、「ひとり歩き」高齢者の事故を防ぐための家族の自衛策も掲載。前向きに認知症家族と向き合うためヒントをくれる一冊。あなたも読むと松江に行きたくなる!
  • 『おくのほそ道』の物語を読む
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    紀行文という既成概念から響く「不協和音」、それは彼の心の叫びなのかも知れない……。「常識」にとらわれず新しい眼で読み解く、漸進的で画期的な論考。「種の浜が須磨の浜より寂しいのは、そこに杜国がいないからなのだ。倒れる者を萩の原のように受け止めるどころか、芭蕉はただ波の間を揺れながら小貝に纏い付く塵に過ぎなかった……」(本文抜粋)
  • 100年人生 まる見え事典
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    人生の節目で迷い、戸惑っている貴方へ、生きるヒントを贈る。─一度限りの人生─自己責任で生きる覚悟を持ち、充実して納得した人生を送りたいものである。そのために、本書は、人生の各段階で必要な知識を網羅し、取り組むべき課題を提示している。かならずや問題解決の糸口となるだろう。退職後の著者のライフワークの集大成。贈り物にもぜひ。
  • シャロームを探して
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    1巻1,089円 (税込)
    「普通に生きていくことをずっと続けていくのは難しい」──人生の後半になって自分に正直に生きようとする父、中学時代の壮絶な経験を抱えながら生きる母、親友の行動に不信感を覚えていく娘、それぞれの行動、考えが交錯した先に見えたものは……「多様性の時代」に新たな視点で家族の形を描いた「家族の再生」物語。今日も自分なりの理想郷(ユートピア)を探して──。
  • つばめのぴいた
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    小学生のあーちゃんのおうちにつばめが巣を作りました。そこで5つの卵から最後に生まれたのが、末っ子のぴいた。ぴいたはある日、元気があり余って巣から落っこちてしまいます。そこにランドセル姿のあーちゃんが。あーちゃんに助けられたぴいたは、きょうだいと一緒にすくすく育ち、やがて巣立ちの日が──。甘えん坊で臆病なぴいたの成長を描いた、心あたたまるファンタジー絵本です。
  • 言葉を超えて 太郎がいた時間
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    とあるきっかけで13歳のチワワの太郎を我が家に迎えることになった。かつての愛犬こぶとさやの2匹が虹の橋を渡ってからは、再びあの悲しみを経験するのは避けたいという葛藤があったが、太郎を一目見た時から、一緒に過ごすことは決まっていた。運命の輪が回り始め、高齢犬の太郎の健康を気遣いながら、別れの日まで、人と動物の垣根を超えて過ごした幸せな日々を綴ったブログを書籍化。
  • 手のひらの天使
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    「もっち」は、ジャンガリアンハムスター。一人娘が嫁いで、急にさみしくなったわが家に迎えた新しい家族でした。はじめのうちはよく指を噛まれたり、ケージから脱走されそうになったり、病気になったときにはえも言われぬ心の痛みを感じたり……。「もっち」は、家族との暮らしの中で、やがてかけがえのない存在に。さまざまな思い出とともに綴られる筆者と「もっち」の物語。
  • 母親の偏愛は息子を不幸にする
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    1巻1,089円 (税込)
    1960年、鳥取県倉吉市。米子から転勤してきた彼と恋に落ち、愛を確かめ合った私。日を追うごとに絆を深め、愛されることの歓びと、愛することの幸せを彼から教わった私は、この幸せが一生続くことを心から願い信じていた。ところが、彼を盲目的に溺愛する母親の登場により一変。現代でいうところの“毒親”に翻弄され、運命を左右されてしまう男女の愛と葛藤を描いた恋愛小説。
  • 里親日記
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    戸籍は変えず、子育てを担当する「養育里親」となった著者。引き取った三歳のみすずちゃんの予想外の行動に戸惑う。みすずちゃんは、親や他人にどう接していいかわからない様子。自分の気持ちを言葉にした経験が少ないので、いつも「ハイ」とだけ言い、反発の気持ちはトイレの失敗やウソとして表れる。様々な問題を赤裸々に語り、里親を考えている人への情報と大きな励ましとなる一冊。
  • ちぼとみっこ
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    カラスのちぼは、空をとぶことができません。でも、得意のジャンプで、小さなのねずみのみっこにおいしものをさがして持ってきてくれます。おいしいものをたべて、寝るときもいっしょの、ささやかだけどしあわせな毎日。ところがある朝、ちぼの姿がありません。かわいそうなみっこは、ちぼをさがしますが──。日常的な幸福と喪失を描いた美しくもやさしい絵本。繊細なイラストが光る1冊。
  • にじいろはっぱ
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    大切な人の好きな色を知っていますか? 本書は、著者の息子さんが作った折り紙「にじいろはっぱ」を手渡されたときの「はっぱは、にじいろなんだよ」という言葉がきっかけとなり出来上がりました。常識や先入観にとらわれず、いろんな色を見つける絵本です。自由な発想と新しい視点で、世界を見てみよう! というメッセージがギュッと詰まっています。
  • ピョルちゃんのワンピース
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    愛犬ピョルちゃんは飼い主の「わたし」にとって妹のようにかわいくて大切な存在。でもこの子、犬じゃないかもしれない!? ピョルちゃんは人間の言葉がわかったり、みんなを笑わせることが大好きだったり、じつはアヤシイところがちらほらあるのです。そんなピョルちゃんの秘密に迫ってみると……? ピョルちゃんのしぐさや表情がキュートで心温まるファンタジー絵本です。
  • 洗濯ばあさま
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    「日曜日、白衣に身を包んだ薬師がやってきた。八十は過ぎているだろう。白いハタキのようなものを左手に持ち、『ハーオハーオ』。オランダ語のあいさつだそうだ。すごいすごい。糸子の前に立ちハタキのようなものを振る。次は右手のカバンから赤いガラスの玉を出し──」(「薬師登場」より)。時空を超え、ユーモアたっぷりに、様々なシチュエーションで繰り広げられる独創的な絵本。
  • ここから はじまる ─詩集─
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    1巻1,089円 (税込)
    「店にはいろいろな人々が訪れ/様々な言葉や用事を持ち込み/いろいろな買い物をしていた/その中で老人は/詩を書き続け/人々に親切にし続けた/そうして/詩を書くことが/どんな生き方とつながるかを/教えてくれた/私も/そんな風に老いていきたいものだ」(「詩を書いていた老人」抜粋)。自らの魂の自伝とも言える心の足跡を編み上げた詩集。
  • タイフーン・湯あみ
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    1巻1,089円 (税込)
    「湯河原駅では、巨大なクリスマスツリーの撤去作業が行われていた。作業着にボアの付いた帽子を被った町役場の職員が、横に倒した大木に撒かれたイルミネーションライトを黙々と外している。高校三年生の川本湊は、その様子を横目でちらりと見やると、さして興味も示さずに予備校への道を急いだ」(「湯あみ」本文抜粋)。独創的な着想が冴えるエンターテイメント性の高い作品、二編収載。
  • プレーボール! ~プロ野球審判員物語~
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    1巻1,089円 (税込)
    「退場王──それが陽生に与えられた、ありがたくない異名だった。他の審判員より退場宣告することが多いのは、監督や選手側に一方的に非があるわけではないことに、陽生は気づいていた。一番の原因は、自分のチキンハート。監督や選手が少しでも反抗的な態度を見せれば、すぐに退場カードを切ってしまうのだ」。プロ野球選手を夢見て、その後審判員となった陽生の半生を鮮やかに描く。
  • 愛されて 生きて
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    1巻1,089円 (税込)
    高校生活最後の夏休み、春は自殺未遂を図って病院に入院していた。姉・夏美が春の恋人の旬を誘惑したことが原因だった。献身的に支えてくれる旬や、両親、兄の愛情によって、春は徐々に心身共に回復し、旬との結婚を迎えるが……。様々な障害や悲しみを経験しながらも常に前向きな気持ちを持ち続け、やがて幸せを掴む春と旬の愛の軌跡を描く恋愛小説。
  • 古き龍の大國 越前物語り
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    1巻1,089円 (税込)
    歴史に興味がない人でも、織田信長が浄土真宗や、その門徒への行為「一向一揆」について、一度は学んだ経験があるはず。中・近世の旧・越前の国で起き、また明治の時代の「廃佛毀釈」などの歴史にも多大な影響をもたらした虐殺事件の具体的経緯を深く掘り下げ、当時の寺社の具体的有りようから現在に至るまでの詳細な資料からまとめた貴重な研究書でもある。
  • 私、卒婚しました!
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    私は七十四歳、もうすく七十五歳になる。国が決めた言い方だと後期高齢者だ。この歳になって「卒婚」を決心した。何故、卒婚かというと、連れ合いが「離婚は絶対いやだ!」と譲らなかったからだ。──「事実婚」があるなら、「事実離婚」があってしかるべし。離婚しないまま夫婦関係を卒業する「卒婚」を選んだ著者が、あきらめないで自分らしく生きることを勧めるエッセイ。
  • 七十代、ソロ活女子の四国遍路
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    生来の(?)方向オンチで何度も道を間違えたり、どういうわけか突然キャッシュカードが使えなくなったり、「お接待」と称して引きずり込まれた喫茶店で、決しておいしくない、高いコーヒーを振舞われたり……。毎日毎日、日替わりでちょっとした「事件」が起こったお遍路だったけど、無事八十八か所を巡り終えたとき、充実感とともに私の心に訪れた思いとは……?
  • 男がゆく
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    1巻1,089円 (税込)
    「こんなかぼそい 梅ですら 寒さにさからい 生きている 厳しい苦しい 世の中も なんの負けるな まっすぐにゆけ」(「梅のこころ」より)。少年時代の瑞々しい感性が横溢する作品から、80代の現在地点から見えるあれこれや感じることをユーモラスに綴った作品まで、詩作という表現を得て心を解放し自由を手に入れた著者の喜びが伝わってくる珠玉の55編。
  • 南海トラフ大地震に備える ある電気通信事業従事者の阪神淡路大震災の記録
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    「私は、おそらく一般の方々より少し多くの経験をいたしました。その中で悔いも、反省することもいっぱいありました。しかしその震災を経験した者の一人として、今少しでも役に立つことが出来るのであれば、それは私の経験を書き残すことだと思いました」。かつて体験した阪神淡路大震災での記録にとどまらず、災害直後の対策に何が大切かといった様々な事柄も公開する。
  • 不完全協和音 反発と絆
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    1巻1,089円 (税込)
    「争族問題発生の根本原因は、九十八歳で没した亡母の遺した公正証書遺言の記載が詳細を欠いたことにあった。『三人が平等に分けよ』という趣旨の大まかな表現があっただけなのだ。このため個々の財産の扱いをめぐり三姉妹の間に諍いが生じた──」。なれそめから結婚当時に鳴った「ドミソ」の和音が、「ド、ミ」程度の不完全協和音になったことを佐山は痛感するようになる。
  • 六十歳の花嫁
    -
    1巻1,089円 (税込)
    「学者になる」という夢のために地道に研究を続けてきた和枝は、つくば市を終焉の地と定め、家を建てた。友人から誘われて始めた太極拳で体を鍛え、懇願されて始めたコーラスでは多くの仲間に恵まれ、部下を持つ身となってからは家族にも優しい心遣いを見せ、後進の女性研究員のために行動することもあった。そして、定年間近のある日、突然プロポーズされた。
  • 「考える」ということ 西洋キリスト教幽霊文明
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    戦後GHQの旗振り役を担った日教組による西洋=善、日本=悪という洗脳教育により日本人の頭から日本的なものが抜き取られ、自らの精神的独立性を失って糞も味噌も一緒くたの西洋思想が氾濫した。それに対して私は、古来、日本人の考え方の一つである空(無)による思考法が思想(言葉)に成らぬものであるのをなんとか工夫して「歴史的古層」とした。その結論が本書の含む意図である。
  • いいよ! やだよ!
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    子どもたちはちゃんと感じてる。考えてる。子どもたちの持つ力と無限の可能性を信じて、かわいい笑顔、真っ直ぐな想いを応援したい。言葉で笑顔で温もりで「だいすきだよ」って伝えてほしい。無条件の愛に包まれて。大人も子どもも。キラキラと自分色で輝く世界へ。──あなたはいいよ!のてつくん? それとも、やだよ!のてつくん? まえうしろ、どちらからも読める絵本。
  • いろのたびびと Wandering in Colors
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    星の空を、太陽の町を、氷の門を、すすむ、すすむ、いろのたび。ページを開けばテーマカラーが広がり、見る者をさまざまないろの世界へといざなう。場面はやさしく陽が降り注ぐ草の原であったり、黒い岩間を流れる力強い紅い川であったりとドラマティックに展開。平易な言葉をリズミカルに紡いだ日本語と英語による詩は、どちらも決して「訳」ではない。美しく、英語学習にも役立つ1冊。
  • おなか ペコペコ
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    「こんにちは!/ぼく おにいちゃんに なったよ/きょうから ぼくの たべものは ぼくが とるんだ/やまは ゆきが いっぱい!!/ぼくの だいすきな きのめや きのみが ないの」──雪深い長野県・山ノ内町地獄谷野猿公苑。親元を離れた一匹のサルが、木の枝の上で一生懸命食べ物を探す様子を描いた写真絵本。「とったよー!!!」
  • ハチキンお蘭
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    1巻1,089円 (税込)
    主人公の「蘭」とその友人たちが、長く継承されてきた自国の技術を学びながら、一方で世界的視野で地球規模の問題解決のために具体的な行動を起こしていく。「Think Globally, Act Locally」を実践する対象として地球上のだれもが直面している温暖化などを取り上げる。問題を抱えていない者は誰もいないのだというメッセージが潜んでいる。
  • メルシーちゃんとカーネーション
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    カーネーションを買いにママに内緒でおでかけする女の子はメルシーちゃん。森をぬけて、知らない駅の知らない駅長さんに出会うなど、さまざまな出会いをしながらカーネーションをさがしていきます。おなかがすいたら、かばんの中のクリームパンと紅茶でひとやすみ。カーネーションはみつかるでしょうか。小さな冒険をする女の子のおはなしを柔らかなキュートなタッチで描いた絵本。
  • 綾子とともに「反フレイル」
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    1巻1,089円 (税込)
    妻が認知症を発症した……。後期高齢者となった主人公・孝雄は、戸惑いつつも優しく妻とその症状を受け止め、献身的に支えていく。そして自身の病気や手術を乗り越えながら、ジムに通い、野鳥を撮影し、登山にも挑戦する。だって、人間は「人生を楽しみ、喜びを味わうために生まれた」のだから。──老い(=フレイル)に負けてなるものか。団塊男性、人生の喜びの物語。
  • 子熊のタフィ
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    人里におりてきた子熊が射殺されたことにショックを受ける澪。お母さんは仕方のないことだと諭しますが、納得できません。5つのおたんじょうびに買ってもらった子熊のぬいぐるみタフィ。いつもいっしょのタフィに子熊の姿をかさね、涙がとまらない澪。夜、ねむりにつくと、澪は子熊と母熊が天国で再会する夢をみるのですが……あたなはどう感じ、何を想いますか?
  • 大いなる意志
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    1巻1,089円 (税込)
    惑星タニルで産声を上げた少年カズが、周りの大人の力を借りながらも仲間とともにポラリス帝国の宰相にまで上り詰めた。『銀河の果てで』/雷に直撃された少年ナーダ。運よく死を免れた彼の頭に、「私は、あなた。貴方は誰?」と声が響いてきた。やがて、ナーダとそっくりな少年の写真を持った男がナーダを探しにやってきた。『大いなる意志』/他1編。
  • 田舎病院の奥様は非魔女
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    福井県の嶺北地域にある“田舎病院”に嫁いできた著者。夫はなんと旧家の21代目当主だった! 保有する県重要文化財の住宅は、保全をするのも大変だ。はじめはカルチャーショックの連続だったが、四十数年たった今ではすっかり福井の達人となった。4人の子の母として、また医師として体験したさまざまなエピソードを、歯に衣着せぬ軽妙な筆致で描く。不良ばーばになりたい。なろう!
  • 陽だまり古書店
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    1巻1,089円 (税込)
    ようこそ、ここにはいろいろな本たち、ファンタジー、童話、伝奇、恋愛、ブラックユーモアetc…、それらがあなたの目にとまるのを待っています。今、どんな気分ですか? なごみたい、笑いたい、泣きたい……。バラエティ豊かな作品であふれる中短編集。ゆっくりと作品たちとの出会いをお愉しみ下さい。あなたのお気に入りが見つかりますように──。
  • まるで漫画 2
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    1巻1,089円 (税込)
    時事問題、風刺ネタ、お色気もありのなんでもあり。「80歳になりますが、月日が経つのは早いなんて振り返ってみても、披瀝する程の略暦を持ち合わせてはおりません。漫画だけの人間になったのが50歳の日暮れどき。しゃかりきになってギャグ漫画に挑みました。今、わたくしは毎日、漫画を1ページ(4色もの)をかくのを日課にしております」(作者あいさつより)
  • うんこ日記
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    1巻1,089円 (税込)
    2023年1月末、父が自宅前で転倒し、第二頚骨と右手首を骨折。救急車で搬送され入院し、リハビリのために転院。転倒してから110日、やっと自宅に戻ってきた。そして、その日から私の父の「うんこ」と「おしっこ」との戦いが始まった──少しずつ変化していく父親の日常と、それに対して湧き上がる複雑な感情を、娘の視点で赤裸々に描くエッセイ。
  • おしゃれなひつじのメリーさん
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    おしゃれなひつじのメリーさんは、村のみんなのあこがれです。メリーさんがとおりを歩くと、いつもみんなのしせんが集まります。けれど、メリーさんはいつもひとりでした。「別にいいの、さみしくなんかないわ」ある日、ソフィさんに赤ちゃんがうまれました。──欲しかったものに巡り会えた、ひつじのメリーさんの絵本。心もおしゃれして出かけよう。
  • きみたちはなぜ勉強をするのか ─八ちゃんの大発見─
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    泥水が凍ったのに、なんで氷はきれいな透明なのだろう──。11人兄弟の八男坊に生まれた「八ちゃん」は年の離れた兄たちからバカ者扱いされ、勉強とは無縁の人間。しかし中学生になって、理科の先生との出会いをきっかけに学ぶことの意味を知ります。若くして起業し、千葉県鎌ケ谷市の市議会議員も務めた著者の幼少期の体験を元に、「自ら考え、行動する」ことの大切さを伝える絵本。
  • ここだけのひみつのお話
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    ある日ぼくが「あーあ、つまんないな」とつぶやいたら、空から「そこのきみ、わしをよんだかな?」と、声が聞こえました。見ると、雲じいじという名の雲のおじいさんが、空からこちらを見ています。そして雲じいじは、空のかなたにある、《思いがかなう》ひみつのシステムについて教えてくれました。システムの使い方は? そしてうまく使いこなせるのか? ワクワクが止まらない1冊。
  • ひだまりのようなあなた ずっと、ずっと大好き
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    お年寄りは、どんな方も大きな戦争の時代を生き抜いて、今の時代を生きていらっしゃる。もうそれだけで尊い存在だと思います。私も高齢者といわれる歳になりましたが、八十歳、九十歳とお歳をとられた先輩方にはかないません。というより、その姿に憧れ、尊敬し、本当に愛おしいと思うのです──愛すべき人生の先輩たち。著者が出会った素敵なお年寄りの日常を綴ったエッセイ絵本!
  • 遠野大観音物語 住職が自ら彫り上げた信念の日々
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    戦後の日本が疲弊していた頃、一人の住職が戦没者慰霊と日本の復興と世界平和を祈願して、観音像を建立したいと考えた。しかし、巨木探しから難航する。ついに住職は、自身の手で17メートルの高さの大観音像を彫ることを決意。そして近隣の人々が総出で苦労の末に運搬し、奉納することができた。岩手県遠野市に実在する福徳十一面観自在菩薩の建立物語を民間の歴史家が綴った。
  • 此の世にこそ華がある 「地獄と極楽」 無駄にするなよ我が人生(みち)を!!
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    仏教を信仰し般若心経を独自に研究してきた著者が、極楽にも地獄にもなり得る現代の“生”をさまざまな切り口で論じたエッセイ。テーマは、宗教論から国際関係、環境問題、政治経済、IT、時事ネタ、酒やギャンブルといった身近な娯楽などまで、じつに多彩。地獄の一丁目に迷い込まないように、人生をパラダイスにするためには? 著者の思いとヒントが詰まった一冊です。
  • 鶴と発つ
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    1巻1,089円 (税込)
    大学院の博士課程に進みたいと思う花菜子は、学費を工面するために特別養護老人介護施設の洗濯係として働き始める。約一年、洗濯係として入所者や職員たちと触れ合うなかで、亡き父母の思い出や故郷の景色が蘇る。還暦を過ぎてもなお、新しいことに挑み、空に飛び立つ鶴のように夢に向かって飛翔しようとする花菜子の姿は清々しく、読む人も勇気をもらえる一冊。
  • カワウソのなみだ 幻となったニホンカワウソの記
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    乱獲により2012年に絶滅種となったニホンカワウソ。かつて愛媛県松山市にあった道後動物園は、1950~60年代にニホンカワウソを世界で唯一飼育した動物園です。同市出身の著者がニホンカワウソに思いを馳せ、当時の記憶を懐かしみ、描いた本作。「ボクはカワウソ。名前はないけんど。」「エッ! カワウソ?」──ニホンカワウソと少女の交流を描いた心あたたまるファンタジー絵本です。
  • おきぶみ
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    母は、60代で伴侶と死別し、70代で松果体腫瘍を発症、2回の脳手術を受けた。それから、二人三脚の介護生活が始まった──。車いすでも健常者と同じように楽しんでほしいと銀座のデパートでショッピングをし、旅行を楽しみ、母と過ごしてきた著者。ところが2020年、コロナ禍が襲来して……2023年の元日に86歳で天国へ旅立った「お母さん」への思慕と悔恨をつづったエッセイ。
  • たった一人の裁判
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    1巻1,089円 (税込)
    礼子は愛車を運転中、安倍川のバイクに一方的に接触される。双方怪我はなく、愛車の修理費も10万円程で済んだのだが、保険会社同士の話し合いでは交差点の真ん中での事故ゆえに、過失は「5:5」であるという。それに納得できない礼子は、慣れない法律用語と提出書類の多さに悪戦苦闘しながらも、弁護士を雇わず一人で損害賠償請求裁判の裁判を起こすことを決意する。
  • ときどきバブちゃん、ときどきお兄ちゃん
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    2歳のれんくんは、とても元気な男の子。お友だちとかくれんぼをしたり、三輪車やブランコで遊んだりするのが大好きです。でも最近は、ハイハイして、バブバブ言って……、あら、“バブちゃん”になっちゃった!? 著者が初孫の実話を基に、もうすぐお兄ちゃんになる男の子の心の成長を微笑ましく描いた物語。生まれてくる赤ちゃんのことを考え、悩み、最後にれんくんが出した答えは……?
  • ピロロとニニの金メダル
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    何度作っても巣をこわしてしまうカエルのピロロに困っていたお爺さんグモのニニ。年をとっているので他の場所に移動もできないため、ピロロに訳をたずねた。「カエル高とび大会で金メダルをとりたいんだ!」というピロロの思いを聞いたニニが考えた作戦とは。果たして、ピロロは大会で金メダルをとることができるのでしょうか。不思議な縁で交流を深めた心あたたまる友情物語。
  • ミゥミゥとシーホースのぼうけん
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    ある日のこと、漁師が渚で2つの流木と七色に輝く不思議な板を見つけました。家に持ち帰って玄関脇に置いておいたところ、嵐のような大雨が降り、海まで流されていきます。2つの流木には命があり、やがて生まれたのが、おめめの大きなミゥミゥと大きな鼻のシーホース。2匹は海の仲間たちと出会い、助け合い、そして──。仲間と力を合わせることのすばらしさを伝えるファンタジー絵本です。
  • 教授会 音楽大学の四季
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    1巻1,089円 (税込)
    大学では「教授会」によってさまざまなことが決定されます。では、実際にどんなことを決めているのでしょうか? 大学全入時代と言われる現在、学生を受け入れる側はどんなことを考えているのか。教授会の一年を通して、その代表である学長の視点からわかりやすく解説します。激変する現代社会の大学運営は難題だらけ!? 「いまの大学」を知るための、音大受験生・親御さん必読の一冊。
  • 終活
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    「私が十一歳のころ、日本はアメリカと戦争をしていた。毎晩のように空襲があった。ある晩、アメリカのB29爆撃機が飛んできて、焼夷弾が庭に投下された。日本の木造住宅向けに造られた爆弾とのことで、火がついたまま落ちてきた。井戸水を汲んでいる暇がなかった」(本文より)。激動の昭和と共に歩んだ著者の回顧録、『私の昭和史より』第三弾。
  • 瞼の母
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    1巻1,089円 (税込)
    母ちゃんが早く迎えに来てくれますように。あさってには来ますように。しあさってまでには絶対に来てくれますように。どうか神様。もう絶対に、母ちゃんに口答えはしません。何でも言うことを聞きますから、あさってには来させてください。聡子の寿命が三年縮んでもかまいません──敗戦後の広島で、大衆演劇にのめり込む父との生活を模索しながら懸命に生きる母と娘の物語。
  • うつしみ
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    1巻1,089円 (税込)
    「あかあかとのぼる初日を夜勤明けの白衣のままに佇みて見つ 」…人生の年輪を重ね、看護師として長い経験を積んできた著者が、自身の家族の“いのち”を真摯に見つめる。その眼差しには、哀しみと達観が溶け合うように存在していて──家族との別れを詠んだ「義妹」、「五月のいのち」のほか、「過ぎゆき」「日常 令和」など、季節と共に営む生活の中で詠んだ短歌を集成した一冊。
  • うつは誰のもの?
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    身体の病には速やかに対処できるのに、心の不調となると対応が遅れがちになってしまう……。そんな「自分が減った」状態になったクライアントに、作業療法士、カウンセラーとして長年向き合ってきた著者。相談者の心の問題の解決を助けてきたベテランが、映画や歴史、国内外の時事など多岐にわたるテーマが取り上げながら心の諸問題の解決へ導くヒントをくれる一冊。
  • 愛に気づいて
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    小学五年生のメイは妹ののばらが大嫌い。のばらはフランス人形のような見た目で天使のように愛らしく、両親の愛をひとりじめしているから。そんな折、メイは学校で「“ガイコツ星”に願えば、嫌いな子を消してくれる」といううわさ話を聞く。ある晩、ふと夜空を見上げると、まるでガイコツのように見える星が……。妹にコンプレックスを抱いている姉の気づきと家族の愛を描いた物語です。
  • 社会人が大学講師になるためのマニュアル 定年後は自分の経験を大学で生かそう
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    1巻1,089円 (税込)
    私が大学講師を目指そうと思った時に苦労した理由は情報不足だった。まず大学教員、特に非常勤講師についての実態・採用については書籍・ネットにもあまりない。このような理由から、本書ではまず、非常勤講師の実態について説明し、採用のノウハウを説明しながら、私の場合の具体例も紹介していく──。現在複数の大学・専門学校で非常勤講師として働く著者による実体験に基づいた指南書。
  • 信濃路 故郷 十六人の母
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    1巻1,089円 (税込)
    幼き日々の暮らしや故郷の思い出、家族への愛情、精力的に取り組んだラジオ制作や英語関係の仕事、そして定年後に始めたボランティアや替え歌等の趣味──。これまでの人生を振り返り、優しさとユーモアに溢れた、特に中高年の読者なら思い当たる懐かしきメロディを想起させる心温まるエッセイの数々をまとめた。今の若い人たちにも興味深く読める一冊である。
  • 新庄藩の嵐と灯火 その藩史と謎の法則
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    第一部『新庄藩を襲った戊辰の嵐』、第二部『「戸沢の灯火、新庄祭り」に至る苦難の歴史』、『参考:関が原の合戦一六〇〇年、キリが良すぎる謎の法則』で語られる、東北の小藩である出羽国・新庄藩が、どのように戊辰戦を生き延び災難を克服してきたのか、そしてそこに深く関係する、数字に導かれる謎の法則について検証・考察した歴史エッセイ。
  • 神様からの贈り物 クーが伝えたかったこと
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    夫を駅まで送った帰り道で見かけたゴールデンレトリバーに心惹かれ、反対していた夫を説得してクーを我が家にお迎えすることになった。やんちゃな男の子と聞いていたけれど、クーは賢くて人懐っこく、誰からも愛され出会ったすべての人たちに好意と労りを与えてくれる心やさしい犬だった。多くの人の心に寄り添い、ぬくもりを与え続けた愛犬クーとの13年間の思い出を振り返った物語。
  • GOROちゃんのオクシズ松野物語 そして君達はどう未来を描くのか
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    今川、徳川という戦国大名の財政を支えた金の産出地。古くはいかだ流しで豊富な木材を供給した地。井川ダム建設のため故郷の地を水没させ電力供給に貢献。オクシズはリニアなどによりアクセスの飛躍的改善が進み、生まれ変わろうとしています。故郷の山でウサギを追い、川で魚釣り、勉強というものをしたことのない“自然児”GOROちゃんが、小・中・高校生に贈るアドバイスです。
  • ある行者の回顧録
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    1巻1,089円 (税込)
    「『無』の境地にはなかなかなれぬ苛立ちから、ある日を境に真言密教の本に移ったのでした。すると今まで読んだ仏教とは大きく違い、素直に私の心に溶け込むように入ってきて、自分でも驚くほど理解することができたのです」(本文より)。ある本との出合いが、波乱万丈で喜怒哀楽を誰よりも味わった男の人生に大きな変化をもたらし、価値観を変えた。
  • そんなに ぼくらの糸 いやなもの?
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    お母さんといっしょにブルーベリーの収穫をするお兄ちゃん。お母さんの顔についたクモの糸がなかなかとれません。なんてじゃまなクモの糸! そのとき、お兄ちゃんの心にクモが話しかけてきました。「そんなに嫌わないでくれよ」──実は飛行機を止めるくらい強く、人間の体の中で役に立てる研究も進んでいるクモの糸。おにいちゃんといっしょにクモのすごさを知る絵本。
  • まほうのりんごのカレーやさん
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    野菜やお肉がたっぷり入ったカレーに、やさしい気持ちから生まれた魔法のりんごを加えると……、いったいどんなカレーライスができあがるのでしょう? 「カレカレカーレ♪ カレカレカーレ♪ あつまれあつまれしてー♪」という歌が楽しく、つい口ずさみたくなること間違いなしです。子どもたちの“好き”とかわいいアイデアが満載のファンタジー絵本。子どものやさしい心を育みます。
  • みんなヒーローカード
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    ある日、たぁくんあてに手紙が届きます。封筒の中のカードには、「みんなヒーローカード きょうだけ」と書かれていました。回覧板をとどけるためにたぁくんが外に出ると、たぁくんが出会ったのは、ちょっと風変わりな、でもなんだかかっこいいヒーローたち……。「みんなだれかのヒーローなんだ」をテーマに描かれた、ユーモラスで心温まるストーリー。子どもの空想が広がる楽しい絵本。
  • 最後の贈り物
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    1巻1,089円 (税込)
    10年ぶりの再会以来、“あなた”はたくさんの贈り物をしてくれた。最初はお茶へのお誘い、それからたくさんの手紙、そして未来への道……。山陰の田舎町でさまざまなしがらみを抱えながら、手の届かない夢ばかり追いかけていた私を、幸せへと導いてくれた“あなた”。多くの障壁を乗り越えて結ばれた“あなた”との50年の日々を、愛と感謝を込めて綴る夫婦の半生記。
  • 自衛官だった私、少し変でありますか?
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    1巻1,089円 (税込)
    笑顔ごときでこんなに苦労するはずがないと一般の人は思うかもしれない。「口はヘの字に締め白い歯を見せるな」「目力で相手を睨めつけるぐらいの気迫をもて」「にやにやするな」と叩き込まれてきた自衛隊の中でも私は優しい顔の部類に属しており問題なしと安心しきっていた。それが甘すぎた。しっかり眉間にしわが刻み込まれ口はヘの字で、口を閉じれば自然に怖い顔になってしまうのだ。
  • 心の限界 気持ちが通じない夫との45年間
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    人によっては、これは仕方がない、家族なのだから我慢しなければならない、と思われるかもしれません。しかし毎日の生活の中で直面する出来事や夫の言葉の刃──。それが永遠に続くかもしれないという絶望。それを一般の人に理解してもらうことは難しいのかもしれません。(著者より)──夫を亡くした今、葛藤に満ちた45年の生活を振り返って記す。
  • 星を見上げて ─日本海軍気象少尉と大社基地のあの夏─
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    島根県出雲市に、昭和20年春に突貫工事で造られ今も姿を残す旧海軍大社基地滑走路がある。敗戦が色濃くなったあの夏、ここから最後の爆撃機「銀河」が南に向けて飛び立った。彼らは果たして無事帰還できたのか──。観測される日々の気象データが軍の〈極秘情報〉となるなか、ある海軍気象少尉の目を通して描かれた、太平洋戦時下における軍人たちの生きざまとその人間模様。
  • 赤いふんどしの秘密
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    1巻1,089円 (税込)
    性のめざめ。それは誰しも通る道。物語として、自伝的要素をもとり入れて編まれた作品群。内容:◎短編集「赤いふんどしの秘密」(赤いふんどしの秘密/しょんべんとばし/消えた脱脂綿/出逢い/学校たんけん/だいだい色の満月の夜/青い浮き輪/海にむかって放たれた小便/ぼくの「赤飯」/ひげ?そり/海の輝き/亀岩の女の子)◎「海へ行く」
  • 大人になりたくない君へ
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    ちょっとうまくいかない日、つらい気持ちを抱えていた日、そっと寄り添ってくれていたのは……。好きな子に嫌われちゃった日も、ゲーセンで散財しちゃった日も、少年は飼い犬のチャンスに愚痴をこぼしていた。原因不明の体調不良がつづき将来への希望を失っていたある日、愛犬チャンスの声が……? 少年が大切なことに気づくまでを、素朴なタッチで描く絵本。
  • 天の川を歩く
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    私は無人の駅で電車を待っている。胸によぎるのは思い出の数々。父を救えなかった後悔、優しい母、家族と古い家の記憶……。電車で乗り合わせたのは「十九年に一度の満月の七夕」を祝おうと準備をする子どもたち、物知りで良い声の車掌さん、旅する運転士さんなどなど。そして停車駅では、不思議で素敵な出来事が待っていた──。時空を超えて展開する夜空の旅の物語。
  • きもち
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    だれもが持っているけれど、だれも見たことのない「きもち」。うれしくなったり、悲しくなったり、がっかりしたり、頭にきたりと、ころころと変わって不思議だし、おもしろい。そんな実体のないきもちを、美しい切り絵で表現しました。自分のきもちを大切にしてほしいとの願いが込められています。自分のきもちを描くページもあるので、自身のきもちをじっくりと見つめることができます。
  • ごとうち「ラーメン」もうたべた? ほっかいどう、とうほくちほう
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    宇宙の「ねこぼし」からやって来た、「にほんたんけんたい」の7匹のねこたち。ほっかいどうにゃん、あおもりにゃん、いわてにゃん、みやぎにゃん、あきたにゃん、やまがたにゃん、ふくしまにゃん。それぞれが、北海道と東北地方各県のご当地ラーメンを紹介します。にゃんたちの食レポを楽しみながら、自分のお気に入りラーメンを探してみては?
  • ドクター太田の一生 戦前の日本、戦後のアメリカ
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    戦前、戦中の日本、戦後のアメリカで生きた、ある研究者の足跡。1919(大正8)年に生まれた著者は、京都大学を2年で繰り上げ卒業、兵役についた。戦後まもなく、船に乗ってカリフォルニア大学大学院に留学、アクロン大学大学院で博士の学位を取り、大会社に研究職を得て、戦後のアメリカの暮らしを堪能した。一人の研究者を通じて、戦前・戦中の日本、戦後のアメリカの生活を窺う。
  • どっちが天狗さん?
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    友だち できたなら 相手の いいとこ たくさん みつけるんだぞ~~ わしみたいに なるなよ~~/「あいつ、天狗になってんだよ」そう言われながら、先生に頼まれて不登校のショウくんの家に行くケンタロウくん。すっかりうちとけて仲良くなった二人。そのとき、ケンタロウくんの前に現れたのは……。天狗になった少年と、いたずら好きのやさしい天狗のお話。
  • ゆりの花がさいていた
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    神父はひとり、歩き続ける──。「女の人」を捜しながら。《「はだしの女の人を見ませんでしたか?」男の人がこたえました。「はい、見ました。くり色の長い髪をしていました」「たいへん、たすかります」男の人に頭を下げて、神父さまはさらに歩いていきました》(本文より)。彼が探し求めていたものとは……。戦いのない未来のために、私たちができることは何かを問いかける絵本。

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