破片の検索結果
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いくつもの鋭い破片
B・E・エリス、畢生の代表作誕生 『レス・ザン・ゼロ』の頽廃と青春。 『アメリカン・サイコ』の不穏と冷血。 アメリカ文学の鬼才、畢生の大作。 1981年秋に起きたこと。それを僕はついに書くことにした。 あの恐ろしい出来事を。 ハイスクールの最終学年。裕福な子女ばかりが通うバックリー校で、僕は人気者の子たちと調子を合わせながら、男子たちとセックスに耽り、家では『レス・ザン・ゼロ』という小説を書き進めていた。僕らが享楽の日々を過ごす一方、周囲には奇怪な出来事が頻々として起きていた―― 不法侵入事件の多発。カルト集団の出没。校内のグリフィン像は何者かによって鯉の死骸で冒涜され、〈曳き網使い〉なるシリアル・キラーが静かに徘徊していた。それがどんな恐ろしいことを引き起こすのか、あのときの僕はまだ知らなかった……。 享楽。虚無。無感覚。何か取り返しのつかないことが起こる予感。 80年代の頽廃をエリスの不穏な声がじわりじわりと綴ってゆく。 13年の沈黙を破って放たれた、米文学の鬼才の集大成的傑作。 -
彼女の存在、その破片
兄を殺した女? 彼女のことを聞きたいの? 〈僕〉は、失踪した恋人を探して彼女の生涯にかかわった男女を訪ね歩く。 「ルリは少女娼婦みたいだった。幼気(いたいけ)な、大胆な、ちょっと痛ましい」 「ルリを見ていると、心を鷲づかみにされる。うっかり油断すると、彼女の存在感に巻きこまれそうな感じなんだよ」 「るりは、本質的にこわいもの知らずな女なのよ」 「るりに触られると、どんなに疲れているときも、からだの隅々まで欲望で満たされた。どこまでも貪欲になれそうだった」 「るりはサーカスの綱渡りの少女、みたいな感じ? 安全ネットなしの」 彼らが語る、これが、あなたなの? それは彼らの心の、割れた鏡に映し出された、無数の破片のようだ。 * 何かの予兆のように、〈あなた〉の複雑な過去と、天才少年ピアニストだった〈僕〉の挫折と後悔に満ちた半生が響き合う。それから〈僕〉は、少しずつ〈あなた〉のもとに近づいていく。〈あなた〉の後ろ姿を見ながら少しずつ。そこには、僕のピアノ、少年時代の調べが響きつづける。 -
グラスの破片は猫のため息
動物専門霊媒師クォートと黒猫ハーフのおなじみコンビがなんと禁酒法時代、狂乱の1920年代のニューヨークにタイムスリップ!? パニック状態のふたりの前に現れた渋い眼帯の男! クォートは十分すぎるほど彼を知っていた!? -
砂の民の伝説
塩を制するものが砂の世界を制す 砂の海(ジェル・アー)に囲まれ、塩が唯一の価値を持つ大陸・トルア。 この大陸の南端、ファハン、グザナ、アルタール三国の境に「ベテゴア」と呼ばれる塩の交易都市があった。世界で唯一砂の海に開かれた都市ベテゴアを支えているのは、古より過酷な自然と戦いながらトルアに塩を運び続けた誇り高き一族、ハラクティだった。しかし、今や彼らは塩を運ぶ奴隷としてしかその存在を許されてはいなかった。 トルアの覇権を巡り野望をめぐらす三大国と暗躍する塩商人の野望とは…? ファハンの将軍の息子として生まれながら、数奇な運命に操られる青年剣士エアンを主人公に繰り広げられる。“魔法のでてこない異世界ファンタジー”であり、オリジナル異世界大河ロマンの名作「砂の民の伝説」シリーズが、電子書籍でついに復刊! シリーズ全6巻すべての巻末には新たに書き下ろされた電子書籍版あとがきも収録。 ●河原よしえ(かわはら・よしえ) 東京都杉並区出身。小学生時代から漫画家を目指しつつ、1975年にアニメーション制作会社、株式会社サンライズ(旧・有限会社サンライズスタジオ)でアルバイトを開始。翌1976年からは企画室所属の契約社員として、設定制作、文芸、企画などを『風間洋』名にて担当。1984年『重戦機エルガイム』で脚本、1989年に企画を担当した番組のノベライズ『鎧正伝サムライトルーパー』で小説家デビュー。趣味である古代エジプト学の知識を元にしたファンタジーをはじめとする小説や、ムック本の解説などの他、ラジオドラマ脚本、作詞など、活動は多方面。古代エジプト学、博物学、イラスト、マンガ製作、最近はホビーロボット大会のボランティア活動等が趣味。『神の禽』シリーズ(角川書店)、『ファラオを盗め!!』上下(朝日ソノラマ)、『G-SAVIOUR』上下(集英社)、『幻の将軍』上下(エニックス)、『徹底図解・古代エジプト』(新星出版)など著書多数。 -
天国の破片
黒い革ジャンにジーンズ、そしてフルフェイスのヘルメットを身につけた男は、ナイフを突き出して言った。「金を出せ」。だが、その声はまだ幼い。――午前二時過ぎ、コンビニの店番をつとめていた元警官・阿南は、店に押し入った若い男に自分の蓄えから五十万円を用立ててやることで、強盗を思いとどまらせた。しかし数日後、阿南は他所のコンビニで起きた強盗傷害事件のことを知り、男の行方を追うため、またも私立探偵まがいの行動をとることになる。その中で出会う孤独な人々との交流、そして意外な真実。著者のライフワーク・シリーズ、第3弾。解説=村上貴史 -
夢の断片、悪夢の破片
過去二十年間に執筆した書評・エッセイ・評論の中からピックアップ、全面的に手を入れて再構成したものです。一書とするにあたっては、いささか偏ってはいますがブックガイドとしても使えるように最低限の配慮をしました。本文は国内文学・海外文学・その他の三部構成になっています。それなりに流れを考えて配列してありますけれども、もちろんどこから読んでいただいてもかまいません。(「あとがき」より) 泉鏡花、江戸川乱歩、久生十蘭、内田百閒、朝山蜻一、中井英夫、ラヴクラフト、R・E・ハワード、ロバート・エイクマン、I・カルヴィーノ、M・シュオブetc.……90以上の作品とその作者について、倉阪鬼一郎は何を感じ、何を考えたか? 怪奇小説家の読書遍歴がわかる作品集。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。 -
夢の断片、悪夢の破片Ⅱ
稀代の怪奇小説家がホラーを語る! 世紀末ホラーブックガイド 原テキストはウェブ日記。前世紀末から飽きもせずに書いているのですが、そのうち最も古い1998年12月から1999年12月までの一年あまりから抜粋し、全面的に手を入れて若干の注釈を補いました。この世紀末の時期は、人生において最も読書欲が旺盛だったかもしれません。いまでは考えられないほどの読書量で、紹介文も意欲的に執筆していました。当時の熱気を感じていただければ幸いです。(「まえがき」より) 読了したホラー小説の紹介、幻想文学の考察、自身も参加する「異形コレクション」について、さらには“ホラー”というジャンルにも言及する。怪奇小説家の読書遍歴がわかる評論集。電子オリジナル。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)、第10回日本歴史時代作家協会賞文庫シリーズ賞(2021年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は230冊を超える。