小説・文芸 - ハーレクイン・ロマンス作品一覧

  • 花嫁の賭
    2.0
    お互いの利害で結ばれた結婚に、愛が生まれる可能性はあるのかしら?■タティとアレックスは、双方の親の思惑によって結婚した。家柄を誇る両家にとっては完璧な縁組。だがタティには気がかりなことが一つあった。自分がアレックスにまぎれもない恋心を抱いているのに、彼の気持ちが今一つつかめないのだ。結婚とはそういうものだと割り切るには、タティは純粋すぎた。悩んだ末、彼女は思いきってアレックスに申し出る。一年間は寝室を別にして、この結婚を本物にするかどうか考えたいと。その間に真の愛情が育てば、本当の夫婦になれるはず。あれから一年……。二人の初めての結婚記念日を祝うパーティがまもなく始まる。おそらくアレックスは私に決断を促すだろう。はたして私たち二人の間に愛はあるの?
  • 億万長者に捧げた一夜
    2.0
    彼はたぶん気づかないだろう。 貧しいウエイトレスが彼の息子の母親だと。 ニューヨークへ向かうバスに揺られ、ホリーは緊張していた。調香師だった亡き祖母と一緒に作った大切な香水“コレット”これを企業に売り込み、多くの人に送り届けることが夢なのだ。ところが目も眩むような贅沢なオフィスに足を踏み入れたとたん、見知らぬ魅力的な男性にいきなり連れ去られ、彼女は縮みあがった。折しもその日は新商品のCMモデルのオーディションが開かれており、気づけばホリーは正体を明かす前に、モデルとして採用されていた。しかも驚いたことにあの魅力的な男性──会社社長ドラゴの手練手管に操られ、夢のような一夜を過ごす。だが1年後、彼女は幼い息子を抱え、貧しい生活を強いられていた……。
  • 涙の手紙
    2.0
    楽しく過ごしていた毎日を、一通の手紙が変えてしまった……。■ブライアナは養女だが、愛情深い養父母のもとで幸せに育った。二十一歳になったある日、弁護士事務所から手紙が届く。要領を得ない内容が気になったブライアナは、受付として働いている病院を抜け出して事務所を訪れた。現れたネイサン・ランドリスは、若いのに尊大な冷血人間。しかもはぐらかしてばかりで、何も教えてはくれない。さすが弁護士ね――でも、笑った顔は驚くほど魅力的!役に立てないと言うネイサンにブライアナはいらだつばかり。ここまで来たのに結局何もわからないなんて!いったいどんな用件なの? ネイサンは何を知っているの?ネイサンの父に実の母親のことだと告げられたブライアナは、やがて驚くべき事実を聞かされることになる……。
  • 何も知らない愛人
    2.0
    ヨークシャーの荒野で車の事故を起こしたルイスを助けて1年半、ホリーは週末ごとにロンドンから通ってくる彼との愛を深めていた。だが、いつまでたってもルイスが結婚の話をしないことを不安に思い、二人の将来について、彼の思いを問いただした。するとルイスはそのとき初めて、これまで語らなかった素性を明かした。彼は地方まわりのセールスマンなどではなく、なんと、世界を股にかける巨大企業の経営者だったのだ!知れば彼女の態度が豹変するとわかっていたので黙っていたという。私は財産狙いの女なんかじゃない――ホリーは傷つき、ルイスと別れた。数カ月後、彼女は思いがけない身体の変調に気づく。

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  • ベネチアの宮殿に囚われて
    2.0
    ロンドンで小さな内装店を営むジェスは、急な来客に驚いた。やってきたのは、イタリア名門一族の総帥ドラゴ・カサーリ。彼は行方不明のいとこ、アンジェロが働いていた店を捜していた。数日前から休んでいるアンジェロを心配していたジェスは、彼が意識不明の重体だと聞き、乞われて、すぐにドラゴとともにベネチアへ向かった。ところがベネチアへ着くと、ドラゴは態度を豹変させ、ジェスを詐欺師と罵り、宮殿に閉じ込めてしまう。いったいどういうこと? なぜ私がこんな目に遭うの?身の潔白を証明するすべのない彼女に、ドラゴは誘惑を仕掛け……。

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  • 幸せな別れ
    2.0
    姉妹同然に育ったいとこの結婚式の付き添いをするため、ジェンナは数年ぶりに故郷の村を訪れた。だが村へ着いてすぐ、驚くべき噂を耳にしてショックを受ける。ロスが村へ帰ってきているですって!ジェンナの胸に苦い記憶がよみがえった。かつて、私とロスは誰もがうらやむ完璧な夫婦だった。そう、あの忌まわしい出来事が起きるまでは。「ジェンナ」聞き慣れた男の声に、突然、彼女の物思いは破られる。目の前には、別人のように痩せてやつれたロスが立っていた。
  • シークと別れる四十日間
    2.0
    シドニーは今日、離婚手続きの書類にサインして、夫のマリクに送った。これで1年におよぶ別居生活に終止符が打てる。マリクはジャーファルという砂漠の国のプリンスで、一緒にいる相手をいつも特別な女性になったような気分にしてくれる人。でも、もう至福の時期は終わってしまった。結婚は間違いだったと、彼が兄の国王と話しているのを、シドニーは聞いてしまったのだから。ところが、マリクはシドニーの決意を見越したように、突然彼女のもとにやってきた。そして思いもよらない条件を突きつけた。マリクと過酷な砂漠の地で40日間、一緒に暮らしたあとでなければ、彼の国では離婚の申し立てなど許されないというのだ……。■『砂漠に消えた妻』で、砂漠の国の王子と記憶を失った妻との、愛の絆の強さを描いて好評だったL・R・ハリス。本作はその関連作です。セクシーなシークの物語にご期待ください。
  • 甘くてつらい記憶
    2.0
    ローマで大企業を経営するドミニクは、五年前、フィレンツェの名門貴族デル・ヴェッキオ家の侯爵夫人に頼まれ家族で営む会社のために多額の融資をした。しかし返済期限がせまった今、夫人は、借金を返すめどがつかないので会社を譲ると告げてきた。ドミニクには会社をとりあげる気など最初からない。負債は帳消しにすると答える彼に、侯爵夫人は代案を出した。夫人の孫娘であるアリアンナと結婚してはどうか、と。アリアンナの写真を見せられたドミニクは驚きに打たれた。かつて、情熱的な一夜を過ごした女性がほほえんでいたのだ。
  • 君がターゲット
    2.0
    三年前、まだ駆け出しのモデルだったフランチェスカは、第一線で活躍するレーシング・ドライバーのマテオと出会い、三週間後に結婚した。互いに一目惚れだった。フランチェスカは幸せの絶頂にいた。だが、それも長くは続かなかった。たった数カ月後、レース中の事故でマリオは帰らぬ人となったのだ。絶望の淵に漂うフランチェスカを支えてくれたのはモデルの仕事だった。国際的なモデルとして成長した彼女は、今や世界を飛びまわっていた。でも、やっぱり故郷のシドニーが一番心がやすらぐ。帰郷した彼女を待っていたのは、ドミニクとの電撃的な出会いだった。彼女の行く先々に現れるドミニク。恋の予感に心が騒ぐ。愛は私のところに二度も訪れてくれるのかしら?
  • 苦い別離
    2.0
    「ぼくたちは、やり直すべきだ」突然現れた別居中の夫ジェレドの言葉に、テレーザはうろたえた。わたしが家を出て一年半もたつというのに、いまさら会いに来て、そんなことを言いだすなんて!ふたりは出会ったとたん恋に落ち、三カ月後には挙式した。しかし、幸せな結婚生活は長くは続かなかった。夫には愛人がいたのだ。こちらを見つめる彼の瞳にはまだ情熱が宿っているけれど、わたしはもうこれ以上傷つきたくない。テレーザは彼から逃れようと、一歩あとずさった。
  • 花嫁の胸騒ぎ
    2.0
    ベサニーはアンティークショップのバイヤー。骨董品の買い付けに行った帰り、寂しい峠道をまわることにした。そこは六年前、彼女が恋に落ちた思い出の地だったからだ。ジョエルという名前しか知らず、話すこともなかった初恋の人。以来、ベサニーの心から彼の面影が消えた日はなかった。でもまさか、パンクして峠で立ち往生したとき、ジョエルその人が車で通りかかり、助けてくれるなんて!しかも濃霧で動けず、二人はホテルの一つベッドで夜をともにした。彼こそ運命の人――夢心地で幸せな気持ちに包まれたベサニーは、行きの道でも同じ車が後ろにいたことなど思い出しもしなかった。
  • 惑いのバージンロード
    2.0
    三年ぶりに見たフレイアは相変わらず美しく、エンリコは平静ではいられない自分を感じた。以前、彼女はエンリコのもとで働き、彼のアパートに住み、彼のベッドで眠った。しかしある日、彼が出張から戻ると、フレイアは彼のいとこに抱かれ、彼のベッドにいた。その光景がいまもエンリコの脳裏に焼きついている。あれほどの美貌の裏に、人を欺いて恥じない心が隠されているとは!ふと、エンリコは彼女が小さな男の子を連れているのに気づいた。彼は我が目を疑った。あれは自分の子か?それとも、いとこの?★イタリア人男性の熱い心が伝わってくるミシェル・リードの新作をお届けします。お見逃しなく。★
  • 誓いは薔薇の園で
    2.0
    マンハッタンに広大な公園をつくるという亡夫の遺志を継ぎ、伯爵夫人ライアは正装によるチャリティ舞踏会を催した。舞踏会は寄付金集めのオークションで幕を開けたが、最後の出品は、ライアとオープニングダンスを踊る権利だった。一万ドルから始まった競りに決着をつけたのは“百万ドル”のひと声。会場の誰もが呆然とするなか、落札した男がライアと踊り始めた。彼はライアの体をしっかりと抱きしめ、彼女が欲しいとささやく。それどころかダンスフロアの真ん中で、貪欲に唇を奪った。心ならずもライアはキスに溺れる。しかし彼ロアークこそ、かつて彼女の家庭を崩壊させた男性であると、知る由もなかった。■伯爵夫人ライアは、突然現れた野心家の実業家ロアークに心ならずも惹かれますが、じつは彼こそが彼女の家族を崩壊させた憎い敵だと気づいて……。息つく暇もない熱いロマンスをお楽しみください。
  • 一夜の記憶
    1.5
    少女のころから憧れていたブレイクと、ジョゼフィーンは情熱の一夜を過ごした。彼女にとっては忘れられない夜だったのに、ブレイクは朝が来る前にさっさと立ち去った。その直後、彼が元恋人とよりを戻したという噂を聞く。
  • 悲しい嫉妬
    1.5
    エミリーは結婚して三年経った今でも夫フィンに夢中だ。だが夫は前妻といまだに親しくしているし、毎晩帰宅も遅いので、結婚生活は不安に満ちていた。とうとう結婚記念日まで忘れられ、彼女は夫のオフィスに乗り込んだ。そこにはシャンパンを一緒に飲むフィンと前妻の睦まじい姿があった。
  • 疑われた妻
    1.5
    三年もわたしと息子を放っておきながら、なぜ今さら現れたの?別居中の夫アンゴロスとの再会に、ジョージーはうろたえた。ギリシア人の彼とは出会ってすぐに結婚した。だが上流社会になじめずに同居の義母からは陰湿ないじめを受け、夫は仕事にかまけて、彼女の悩みに気づきもしなかった。そして最悪の出来事が起こった。ジョージーが身ごもると、彼はほかの男の子供だと決めつけ、出ていくよう冷酷に告げたのだ。今になって、アンゴロスは息子を自分の子と認め、戻ってこいと言う。身勝手な言い分を受け入れることなどできない。でも……。
  • シンデレラは二度傷つく
    1.0
    どんなに傷つけられても、あなたをずっと待っていた。 自動車修理工場で働くセイディは新入りの整備士を見て驚いた。4年前、目眩く週末を過ごしたあと、別人のように冷酷に親の決めた許婚の元へ去ったアントニオと瓜二つだったのだ。いいえ、人違いよ。イタリア屈指の名家の御曹司が、こんな小さな工場で機械油まみれになって働くはずがない。だが、魅力的な笑顔の彼に日々口説かれているうち、セイディは心を奪われかけている自分に気づいて動揺する。しっかりしなくては。私には誰より大切な人がいるのだ──アントニオとの愛の結晶である幼い息子が。 ■気鋭の新人作家が描く、ドラマティックなシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。ヒロインの前に現れた謎の男の正体、そして彼の目的とは? 読み進めるほどにぐいぐい引きこまれる秀作です!
  • 永遠に失われた初夜
    1.0
    契約結婚の義務はもう果たした。あとは夫に離婚を突きつけるだけ……。 ルーシーは夫のディオに離婚を迫った。結婚して1年半、夫が屋敷に招く客を妻としてもてなし、理想の夫婦を演じてきた。でも、それももうおしまい。父亡きいま、夫婦を続ける意味はない。この結婚は、夫が父の会社を救うという契約の一部だったのだから。結婚式の夜、それを知った彼女は夫とベッドをともにするのを拒み、その後も、人前に出るとき以外は一緒にいることさえ避けてきた。ところが、離婚を告げられたディオの反応は意外なものだった。まだ行ってないハネムーンのあとでなら別れてもいいというのだ。カリブの島で2週間、心ゆくまでベッドで過ごしたあとなら……。 ■ルーシーとディオ。実は二人のひと目惚れは本物でした。なのに、ルーシーは夫が会社を乗っ取るために結婚したと思い込み、ディオは妻が父親と結託して彼を利用したと信じていて……。甘く激しいハネムーンの夜を経て、二人の誤解が解けていきます。
  • 秘書という名の愛人
    1.0
    憧れのボスとの1週間の出張旅行。そこに潜むのは99%の不安と1%の好奇心。 ケイトは真面目だけが取り柄の財務担当の会社員。まるで制服のように毎日地味なスーツを着て、金曜の夜も一人残業する。だがそんな彼女にも唯一の弱点があった──社長のアレッサンドロだ。セクシーな彼が視界に入ってくるだけで、そわそわ落ち着かなくなる。しかも突然、その彼から出張に同行するよう命じられてしまった。二人きりで海外出張? でも大丈夫。私なんか彼の眼中にないもの。恋人を数カ月ごとに替える彼の好みは、遊びを心得た派手な美女。堅物の私とは大違い。胸のざわめきをケイトは必死に抑えたが、知る由もないアレッサンドロは告げた。予約したのは1部屋だけだと。彼の目に獲物をいたぶる獣の輝きがあるのを、ケイトは気づかなかった。 ■奔放で恋多き母に反発して育ったケイトは、地味なスーツをまとい、恋人も友人もなく、仕事だけに打ち込んできました。でも社長のアレッサンドロだけは、彼女の隠された魅力に気づいていて……。
  • 裏切りのラプソディ
    1.0
    「ごめんなさい!」ティーナは、パーティ会場でぶつかった相手の顔を見ずにあやまった。視線はグラスのシャンパンがこぼれかかった腕のほうに向いている。「あやまることはない。きみのほうこそひどいことになっているよ」思わずティーナは立ちすくんだ。最後にその声を聞いてから三年あまりたつ。目を上げると、やはり声の主はジャスティンだった。かつての上司であり恋人だ。だが、彼は別の女性と婚約してしまった。裏切られたティーナは、彼の経営する会社を去り、今では別の会社で成功をおさめている。ところが、ジャスティンはそれをこころよく思っていないらしい。彼はティーナが現在勤めている会社の買収をくわだてたのだ。
  • 愛に目覚めた億万長者
    1.0
    あの悲しい過去を忘れさせてほしい。あなたの不屈の情熱で。 モデルのセレステはある過去の出来事のために、恋愛をあきらめ、男性を遠ざけて地味に暮らしてきた。ところが最近、彼女が専属モデルを務める化粧品会社の社長から執拗に関係を迫られるようになり、怯えていた。ついにあるショーの会場で彼に暴力を振るわれそうになったとき、セレステを庇うように一人の男性が颯爽と現れた。ラファエル・サンガルド! 投資で莫大な富を築いた億万長者。その日以来、セレステは彼とデートを楽しむようになるが、彼の誠意を感じつつも、やはり心を開くことは難しかった。しかも、偶然耳にした彼の言葉にショックを受けてしまい……。■「押して、押して、押しまくる」そんな表現がぴったりくる、灼熱のラテン・ヒーローの登場です! ラファエルの情熱は、セレステの凍てついた心を溶かすことができるのでしょうか?
  • 大人になった夜
    1.0
    あの夜二人は愛と情熱によって結ばれたはず。なのに、なぜ彼は一日で心変わりを?■レイチェルが母と暮らすロンドンの邸宅に、アメリカから四年半ぶりにガブリエルが帰ってきた。彼の父グレッグの葬儀のためだ。グレッグとレイチェルの母は長年愛人関係にあり、レイチェルは十六歳のとき、母とともにこの邸宅に移り住んだ。父親の宝石会社を手伝っていた八歳年上のハンサムなガブリエルに、レイチェルはひと目で夢中になり、彼もレイチェルには優しかった。そして彼女が十九歳になった次の日の夜、二人はついに結ばれた。だが翌日から、なぜかガブリエルはよそよそしくなり、数日後には、ほかのセクシーな女性とベッドをともにしていた。その直後ガブリエルはアメリカに発ち、今日まで帰らなかったのだ。裏切られた悲しみと怒りは、まだレイチェルの心に強く残っていた。
  • 愛は惑いののちに パーフェクト・ファミリー IV
    1.0
    「初体験の相手は誰だっていいのよ」それは腹立ちまぎれの言葉だった。■親戚のソールに報われない恋をして自分に嫌気がさしたルイーズは、家を離れ、ブリュッセルでヨーロッパ連合議会の仕事に携わっていた。だが祖父の誕生日パーティを機に久しぶりに帰省した彼女は、双子の妹ケイティから聞かされた話に衝撃を受ける。大学時代の指導教授だったギャレス・シモンズが、ルイーズの上司が一員である委員会の委員長に任命されたというのだ。ソールに夢中で勉強に身の入らなかった学生時代に、ギャレスはただただ口うるさい存在でしかなかった。しかも三年前の夏、家族と訪れたイタリアで偶然にもでくわし、失恋の傷心をいだいていたルイーズは、なかば捨て鉢になって、初めての性的体験を彼と持ってしまう。二度と会いたくない男性と、再会してしまうかもしれないなんて……。
  • いつか結ばれる日が
    1.0
    ★たとえ禁じられても愛の炎は燃え続ける。ひそかに、熱く、激しく……。★十八歳でスーパーモデルとなったリディアは華やかな生活の中でブレインと出会い、たちまち恋に落ちた。婚約したのもつかの間、二人の仲を残酷にも引き裂いたのはブレインの父で実業界の大物ヘンリー・コールドウェルだった。二人がどうしても別れなければならない理由――それはヘンリーの口からリディアだけに語られ、彼女は黙ってブレインの前から姿を消した。あれから十三年。リディアはモデルとしてのキャリアを捨て、今では子供の世話を引き受ける人材派遣会社の共同経営者だ。あるとき、バミューダで十二歳の少年の世話をする仕事が舞い込み、彼女はリフレッシュを兼ねてその仕事を自ら引き受けた。バミューダの青い空の下で待っている少年の父がブレインだとは夢にも思わずに。
  • 罪深き娘
    1.0
    レイチェルは自分が美しく完璧に見えるよう、念入りに装った。ファルネステ産業を率いるヴィートを魅了しなければならない。レイチェルの母は、彼の父親の愛人だった。そのせいで、母もレイチェルもヴィートから蔑まれてきた。彼はレイチェルを巧みに誘惑し、純潔を奪いさえしたのだ。今ヴィートは、母が手に入れたファルネステ家の由緒あるエメラルドを何がなんでも取り戻そうとしている。「エメラルドが欲しいなら、わたしと結婚して」彼のオフィスに乗り込んだレイチェルは、果敢に取り引きを持ちかけた。でも、自分から結婚を迫った理由は、口が裂けても言えないわ。★2004年に鮮烈な日本デビューを飾ってから、ますます筆の冴えるジュリア・ジェイムズの新作をお届けします。レイチェルのプロポーズの裏には、悲しい事情がありました。★
  • 愛をなくした夜 華麗なるシーク I
    1.0
    キャリアウーマンとして充実した日々を送るマディソンにとって、自分に足りないと思うのは、今や子どもだけだった。とはいえ結婚して夫に縛られたくはない。彼女は精子バンクを利用して人工授精を受けることを決意した。願いがかなって妊娠が判明した直後、一カ月前のパーティで彼女を侮辱した男性が訪ねてきた。ドゥバーク王国皇太子、シーク・タリクだ。なんの用かといぶかるマディソンに彼は告げた。「君は僕の子を妊娠している」ありえない。一笑に付したものの、彼の目は真剣だった。★サンドラ・マートンがお届けする三部作はアラブのシークたちがヒーロー。全員がアメリカの大学で学び、固い友情でむすばれています。彼らの結婚観とは? 興味の尽きないミニシリーズです!★
  • 侯爵夫人と呼ばれて【ハーレクインSP文庫版】
    -
    この娘のためよ。不実な侯爵にすべてを捧げて―― うら若きソフィーは、清掃や内職をしながら身を粉にして働き、亡き姉が遺した幼い娘を育てていた。ある日、姉の亡夫の兄、アントニオ・ロチャ侯爵が訪ねてくる。姉の遺児である姪の存在を知り、一族に迎えたいというのだ。帝王のように傲慢な侯爵とは、姉の結婚式で出会ったきりだ。引け目を感じる16歳のソフィーを一方的に誘惑したのに、ふしだらな女と罵って、突然ごみのように捨てた。それなのにいま、苦々しげな顔で、彼女に結婚を申し出たのだ。ただし夫の浮気に口出ししないという、屈辱的な条件で。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 砂漠は魔法に満ちて【ハーレクイン・ロマンス版】
    -
    一瞬の抱擁とキスで導かれた運命の恋。私は砂漠の王の魔法にかかったの? 砂漠の王国を長期の仕事で訪れたサマンサは、宿泊先で大柄な男性と衝突し、弾みで抱擁とキスを交わした。以来、エメラルドのような瞳の男性の面影が心から離れなくなる。数カ月後、オアシスのほとりでの再会にサマンサの心は躍った。彼が私を捜しだし、会いに来てくれたんだわ!だが彼は、以前とは別人のように厳しい表情で立ち去ってしまう。ほどなく公式な謁見の場で、その理由が明らかになる。彼こそサマンサを呼び寄せた国王ビアハムだったのだ。あの熱いキスは戯れだったのよ……。傷心の癒えぬ彼女は、予期もしなかった。王に誘惑され、愛人の地位を用意されるとは! ■ロマンス小説の世界で一時代を築いた作家、ペニー・ジョーダン。天に召されたあとも、その名声は高まるばかり。そんな彼女が砂漠を舞台にして描いた最後の名作をお届けします。純真なヒロインが傲慢かつ繊細な砂漠の王に翻弄されるロマンスをお見逃しなく! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 求愛 ハーレクイン・ロマンス~伝説の名作選~
    値引きあり
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    あなたを愛したくないの。いつか失う日が来るのが怖いから……。 結婚後まもない夫を事故で失ったフランチェスカに、3年後、富豪実業家ドミニクとの電撃的な出会いが訪れる。立ち寄った銀行で、彼と目が合った瞬間、強烈な磁力を感じた。麝香の香りと、ギリシア神を思わせる罪深いほどセクシーな美貌。画廊での再会を皮切りに、ドミニクは彼女の行く先々に姿を現す。これは偶然? それとも……。けれど淡い恋の予感を、辛い過去の記憶がたちどころに消してしまうのだ。誰かをまた愛して失うのはいや。そんな彼女の胸の内も知らず、ドミニクは猛烈なアプローチを始める――。 ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選! “伝説の名作選”第2弾です。往年の名作家ヘレン・ビアンチンが得意とする強引で傲慢なヒーローが登場し、あなたを虜にします。こんなふうに愛されたい! 熱愛物語をお楽しみください。
  • 愛し子と忘れえぬ面影
    -
    腕に抱く愛し子は、異国の想い人の忘れ形見。 トーリは異国で山賊にさらわれ、小屋に閉じこめられた。明日をも知れぬ身を嘆き、絶望しかけるが、同じくさらわれてきたアッシュと名乗る男性に励まされ、その輝く黒い瞳と野性的なたくましさに魅了されて、気づけば命の残り火を燃やし尽くすように体を重ねていた。翌朝、銃声で彼の死を悟ったトーリは命からがら逃げだし、故郷へ帰りついた──身ごもっているとも知らずに。15カ月後、トーリは訪ねてきた異国の貴人を見て仰天する。アッシュ!? 彼女の愛息と同じ黒い瞳がみつめていた。 ■愛らしいヒロインと心にしみる作品で人気のアニー・ウエスト。今作も感涙必至の感動作に仕上がっています。明日なき命を覚悟し、名前しかわからない男性と一夜の契りを結んだヒロイン。奇跡の小さな天使に導かれ、思いがけない運命の扉が開きます。
  • 無垢なメイドの一夜の恋は
    -
    誰も愛さないと彼は言った。愛は心を蝕み、地獄を味わわせるからと。 ヴェネツィアのホテルの客室清掃係として働くローザは、カーニバルに沸く街で、ヴィットリオと名乗る男性と出会った。彼に誘われるまま訪れた宮殿と見紛う屋敷では、華やかな宴が。瞬く間に夢の世界へといざなわれ、彼女は身も心も捧げた。翌日、祖母の形見のイヤリングを忘れてきたと気づいて、昨夜の屋敷を訪ねたが、ヴィットリオには会えずじまいだった。数週間後、ローザは妊娠に気づき呆然とする。どうしよう? もうきっと彼には二度と会えないわ……。だが、イヤリングを手に現れた彼は驚くべき身分を明かす――。 ■純潔を捧げた男性はなんと一国の皇太子でした。彼はローザの妊娠を知るや、「一刻も早く世継ぎが必要だ」と言ってプロポーズ! けれど、そこに愛は一片もない――彼は愛を信じないばかりか、誰も愛さないと豪語し、ヴェネツィアの夢の夜は幻と消えたのです。
  • 富豪は乙女の名も知らず
    -
    恋い焦がれる男性のそばにいたい。彼が私の名前を呼ぶことはなくても。 「なんてかわいい人だ」富豪アレクセイの声に、ミナは緊張した。昨日、私の親友は泣きながら語った。出世したい父親により、自分は花嫁として富豪に差し出されるのだと。傲慢なアレクセイが妻となる女性の顔も知らないことに賭けて、ミナは親友を救うために、身代わりになろうと決意していた。そのアレクセイは、奴隷でも買ったような目でこちらを見ている。けれど相手のまなざしに体が熱くざわめき出し、ミナはあわてた。女性を物としか思わない男性に惹かれてどうするの?二人のあいだには嘘しかなく、彼は私の名前さえ知らないのに。 ■ヒロインの純粋さ、一途さがすばらしいと評判のアニー・ウエストの作品をお届けします。ミナはアレクセイに初めての恋をする一方で、つらい気持ちをこらえながら親友のふりを続けます。自分が偽者だとわかれば、彼に拒まれ、そばにはいられなくなるから……。
  • 鷹の王と秘密の愛し子
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    かつてすべてを捧げたわたしに、最愛の娘さえも差し出せというの? 「この人は本当にわたしのパパなの?」ああ、愛しい娘に真実を話す日がついに来てしまった。7年前、アナの人生は魅惑的な若者キャスに一変させられた。激しい恋に落ち、夢のような1週間を過ごしたふたりだったが、キャスは突然姿を消した――素性も連絡先も告げないまま。妊娠9カ月のときに新聞の写真で彼が王国の次期国王だと知り、アナは娘とふたりでひっそりと生きていく決意をしたのだった。なのに今さら現れて、娘を差し出せと迫るなんて……。記憶よりもさらに魅力的な彼を前に、アナの心は千々に乱れた。 ■母娘ともども王国へ連れ去られ、とまどいながらも再び彼の強烈な魅力になすすべもなく屈するアナ。しかし、父王が崩御して新国王となった彼は、アナに愛なき結婚を要求して……。USAトゥデイベストセラー作家が描く、切なくも美しいシンデレラ・ロマンス。
  • 無垢な薔薇のめざめ
    -
    薔薇の香りに包まれて、彼女は堕天使に身を捧げた。 貧しいグレイシーは病気の友人に頼まれ、富豪の屋敷に赴いて、豪華な庭園の薔薇に水やりをしていた。そこへ屋敷の主ラファエルが現れて不法侵入だと咎めると、縮みあがるグレイシーにこう命じた。「罪滅ぼしとして、今夜のパーティに僕と同行してもらう」ラファエルの美貌と尊大さに圧倒され、彼女は思わず承諾する。用意された白いドレスをまとい、夢のようなキスを交わすうち、情熱に溺れたグレイシーは気づけば薔薇園で純潔を捧げていた。だがラファエルには一夜の戯れ、身分の違いは明らかで……。 ■しっとりとした大人の情感を堪能できる逸作! 着実にファンを増やしているナタリー・アンダーソンが、身分違いの恋を描きます。まるで映画のワンシーンのような逢瀬の描写は要注目です。
  • 結婚前夜の略奪婚
    -
    弟からわたしを奪いながら、どうして愛を交わしてくれないの? スペインの名門富豪ディエゴは、女心を弄ぶ堕天使と悪名高い。両親の愛に恵まれず、孤独な子供時代を過ごした彼は、妻が浮気相手とともに事故死して以来、愛を信じなくなった。あるとき祖父に、兄弟のうち先に結婚した者に財産を譲ると申し渡されてまもなく、疎遠な弟マティアスの婚約を知る。だが、相手が取引先の娘リリアナと聞いて絶句した。彼女はぼくに恋していたのではなかったのか?――結婚前夜、窓辺に佇むリリアナに近づく、黒い人影……。「ヘリを待たせてある。一緒に来るか?」ディエゴが言った。 ■R-3426『拾われた男装の花嫁』でマティアスとの結婚前夜、ディエゴとともに消えてしまった美しきリリアナ。愛を否定する稀代のプレイボーイ、ディエゴはいかにして無垢なヒロインを陥落させたのでしょう? 2作あわせてお楽しみください。
  • サファイアの王に望まれて
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    王の囲われ者になるとしても、あの夜、愛された証を守れるなら……。 カフェで出会った瞬間から、ルーシーはタージに惹かれた。まさか、ハンサムな彼がイギリス訪問中の異国の王とも知らず。絢爛豪華なヨットでのパーティへ招待され、彼女は夢のような一夜をタージと過ごしたが、朝がくる前にひそかに立ち去った。王だとわかった以上、彼の隣に庶民の自分の居場所はないからだ。しかし3カ月後、タージと思いがけない再会を果たしたとき、ルーシーは母とともに暴力的な継父に追われ、窮地に陥っていた。タージに助けてと言ってみる? もうほかに方法はない。私のおなかに宿っている、彼の赤ちゃんを守るには……。 ■ヒーローと再会したとき、ヒロインは昼間クリーニング店で働き、夜はレストランで働いて、生まれてくる子供のためにお金をためていました。妊娠を知ったヒーローはヒロインをそばに置きたがりますが、結婚するのは別の女性だと言われ、彼女は苦悩します。
  • 百万ユーロのシンデレラ
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    彼がほしいのは週末だけの婚約者。永遠に続く週末を願うのは私だけ……。 幼くして両親が離婚したアシュリンにとって家族は宝物だった。だから異父姉の息子が重病を患い、高額の治療費が必要と聞いて姉の亡父の遺産を独占した実業家ダンテの住むシチリアへ飛んだ。だがダンテは援助を拒み、逆にアシュリンに協力を求めてきた。パーティに婚約者として同行すれば100万ユーロ払おう、と。取引先の要人が同席する場で遊び人の汚名を返上したいらしい。かわいい甥を救うためなら、なんだってするわ。アシュリンは承諾し、男女の一線だけは越えないと約束する。ところが当日、宿には部屋が1つしかないと知って……。 ■婚約者のふりから始まるせつないシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。本国編集部のお墨付きの実力派作家、ミシェル・スマートも日本デビューを果たして早3年。共感を呼ぶ愛らしいヒロインを描くその手腕に、ますます磨きがかかっています。要注目!
  • 蝶の初恋
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    きみを守ると言いながら、彼は奪った。わたしの心も純潔も夢も。 空虚な船上パーティーの翌朝、頭痛に苦しむアリアンナの前に驚くほど傲慢でセクシーなイタリア人男性が現れた。「ぼくはサンティノ・ヴァザーリ。あなたの新しい護衛です」また父が、厄介者の愚かな娘の監視役を雇ったのね――ようやく父の愛を諦め、自立への一歩を踏み出したところなのに。アリアンナは辟易したが、誘拐されかけたところを助けられ、シチリアに逃れて寝食を共にするうち、サンティノに恋心を抱く。だが、そのときのアリアンナには知るよしもなかった。彼が人を愛することなどできない、冷徹な大富豪だということを。 ■父をふり向かせたい一心で社交界の花となり、“世界で最も恵まれ、最も価値のない娘”と呼ばれるようになったアリアンナ。サンティノもまた彼女の素顔を見ようとせず、心ない誘惑のゲームを仕掛けてきて……。愛を知らない哀しき乙女の、切なくも鮮烈な初恋物語。
  • 別れの夜に天使は宿り
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    天使が舞い降りたあの夜を、わたしはずっと忘れない。 テディーは密かに産んだ息子をひとりで育てている。あるとき訪れたホテルで元夫のギリシア富豪アリストとでくわし、激しく動揺した。もう会わないはずだったのに、今ごろなぜ?じつは4年前の離婚の前夜、くすぶる最後の情熱を燃やすようにテディーはアリストと肌を重ね合わせ、妊娠したのだった。彼女の息子をひと目見るなりすべてを悟ったアリストは、子供には両親のいる家庭が必要だと主張し、再婚を迫るが、テディーの心は虚しく揺らいだ。彼がほしいのは息子だけ。わたしが今も彼を愛していることに気づきもしない……。 ■『愛人記念日』『大富豪とうたかたの蜜月』と、ハーレクイン・ロマンスの王道作を次々にヒットさせている実力派作家ルイーズ・フラー。本作では人気のテーマ“シークレットベビー”を軸に、すれ違いで離れてしまった夫婦の再生ロマンスに挑戦しています。
  • イタリア富豪と寂しい白鳥
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    愛を求めて、バレリーナは踊る。我が子に家族と幸せをあげたくて。 怪我をしたバレリーナ、ルビーがバレエ団から命じられた仕事は、大事な支援者、大富豪マッテオの案内役だった。銀行家で、プレイボーイとしても有名な彼の魅力にあらがえず、ルビーは一夜をともにした。数週間後、身ごもるとも思わず。私は親に愛されずに育ったけれど、この子に同じ思いはさせない。彼女はマッテオに伝えるため、貯金をはたいて飛行機に乗った。だがパーティを開いていた彼は、ルビーを見るなり顔色を変え、人目に触れないように別の部屋に追いたてて姿を消した。これは厄介払いということ? 彼女は人知れず泣いた。 ■卓越した筆力を持つ、ベラ・フランセスの邦訳デビュー作をお届けします。寂しい白鳥――孤独なヒロインはバレエに人生を捧げていましたが、ヒーローとの間に新しい命を授かったとき、ある真実に気づきます。孤独を癒やせるのは愛だけなのだと……。
  • ローズと秘密の億万長者
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    仕事中毒の富豪の2週間の休暇先は、貧乏を苦とも思わぬ、心優しき乙女の家。 巨大複合企業CEOアルトゥーロは、ローズを見て面食らった。古びた服を着た、この地味な女性が弁護士?身分を隠してここを訪ねたのは、手こずる再開発事業に業を煮やしたからだが――。彼は内心ほくそえんだ。面白い。デート相手には不向きでも、ぼくに落とせない女などいない。ローズは、冷酷な開発業者へのデモに参加したいと現れたアルトと名乗る男性に目を奪われた。端整な顔に、見事な体格。優雅な様子は活動家らしくないけれど、ローズは快く受け入れ、部屋数だけはあるぼろぼろの家に、アルトを泊めることにした。実は富豪の彼から誘惑の魔手が伸びるとは、つゆほども疑わず。 ■まさか彼こそが当の非情な開発会社のCEOと知らぬまま、ひとつ屋根の下で過ごすことになったローズ。しかも彼は、女性なら誰もが夢中になるような魅惑のプレイボーイ億万長者で……。
  • 愛に怯えるシチリア富豪
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    “愛は毒だ”とはねつけられても、わたしは彼の愛がほしい。 ダンテがはるばるロンドンからわたしに会いに来たというの?アリシャは胸にざわめきが広がるのを感じた。今や富豪となった彼は幼いころ、彼女の父のお気に入りだった。父は実の娘よりダンテをかわいがり、亡きあとは会社を託した。彼への嫉妬と恋心を封印して、遠い地へ逃れてきたのに……。「破綻寸前の君の慈善事業を守りたければ、僕と結婚するんだ」ダンテの真の狙いは、彼女が持つ亡父の遺産の株だと知りつつ、アリシャの心は揺れた。母の遺志である事業を潰したくはない。でも、愛されない花嫁になるのはあまりに哀しすぎる……。 ■人気急上昇中の作家タラ・パミーが描く、愛を信じない富豪ヒーローと孤独なヒロインとのせつない結婚の物語をお贈りします。亡父の会社を継いだヒーローとの結婚はただの取り引き──どんなにそう自分に言い聞かせても、ヒロインの心は晴れることなく……。
  • 大富豪に恋した操り人形
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    操り人形が愛を求めるなんて、許されないと思っていた。 父親から愛されず、出世のための駒として扱われてきたジア。ついに横暴な父に耐えきれなくなったジアは息子を連れて、密かに別天地へ逃れ、今ようやくささやかな幸せに浸っていた。だがそんなとき、思わぬ人物と再会する。実業家サント・ディ・フィオーレ──彼とは4年前、たった一度だけ熱い情熱を交わし、そのまま別れたきりだった。ジアは激しく動揺した。もう二度と会えないと思っていたのに。真実を知ったら、サントはどうするかしら?彼はすぐに気づくはず。息子はサントと瓜二つなのだから……。 ■『十八歳の恋は今』『シンデレラを演じる十日間』に続く、名門ディ・フィオーレ家の美しい兄弟たちが繰り広げる熱いロマンスをお楽しみください。不器用ながらも健気なヒロインは好感度抜群! 赤ちゃんの存在がヒーローの心を揺さぶり、変化を起こしていきます。
  • 放蕩王の無情な妃選び
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    親の顔も知らない貧しい私を、王が娶る。でも、彼の望みは世継ぎの王子だけ……。 恐れていた日がきた。ショーナは緊張し、現れたマラクを見た。ウエイトレスとして働く店に、場違いな高級スーツ姿の彼がいる。21歳の誕生日の夜、恋をして純潔を捧げた私を捨てた男性が。王子だった彼は王となり、過去の交際相手を調べたという。ショーナの顔に汗が流れた。やめて、続きは言わないで……。「出ていって!」この5年間を、マラクには知られたくない!彼女の不敬な言葉に護衛は気色ばんだが、王は高笑いをし、プロポーズにはほど遠い傲慢な言葉で、彼女に結婚を迫った。「君と僕の子は王子に、君は王妃となる。おめでとう、ショーナ」 ■『授かったのは、王家の秘密』『国王からの結婚命令』『獅子王は惜しみなく奪う』の関連作をお届けします。幼い我が子のそばにいるために、ヒーローの妻となるしかなくなったヒロイン。彼に愛されぬ王宮暮らしは華やかで贅沢でも、不安ばかりがつのり……。
  • 白馬の騎士と禁断の花
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    “愛とは、悪い男に恋して傷ついても、いつか白馬の騎士が現れて成就するもの” 「今日、おまえは結婚の申し込みを受ける」冷酷な父の言葉に、オリヴィアは絶句した。相手は会ったこともない異国の王。部屋を飛び出し、館の外への地下道を、涙をこらえひた走る――すると突然、白檀の香りのする逞しい胸板に行く手を阻まれた。鋭い声をあげ、力強い腕から逃れようともがくが、無駄だった。暗闇で長身の男の顔は見えない。ああ、私は誘拐されるの?だが抱き上げられたまま光射す場所に出た瞬間、目をみはった。ダヴィデ像のような猛々しい美しさ。たちまち心奪われた彼は、富豪ローマン・ラザロフ。政略結婚相手の親友だった! ■古い映画でしか観たことのなかった愛の世界に迷いこんだ無垢なヒロイン。野性味溢れる彼は悪党か、はたまた白馬の騎士か? 政略結婚間近の彼女に残された時間は、1週間――。実力派A・チネッリの力作です。
  • アドニスに摘まれた薔薇
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    ギリシアの美神の冷酷さを知らぬまま、身も心も奪われ、授かった小さな命―― 父の訃報に、傷心を抱えサントリーニ島へと赴いたアテナ。カフェで荷物を盗まれかけたところを、ハンサムな男性アレクシオスに助けられ、ディナーをともにすることになった。ギリシア億万長者の彼の瀟洒な邸宅へ招かれ、美しい夕陽を眺めながら、アテナはまたたく間に彼の虜になり結ばれた。夜ごと愛される至上の悦びに、彼女は溺れた。やがて愛を告げたことで、まさか彼が急に冷淡になるとは夢にも思わず。――どうしよう? 赤ちゃんができたなんて彼に言えない。アテナは黙って彼の前から姿を消すほかなく……。 ■情熱的だった愛しい恋人が別人のように変わってしまい、ただただ混乱するヒロイン。しかも、やがて妊娠に気づいた彼が、生まれてくる赤ん坊のためだと強いた同居生活には、彼女の体も心も愛さないというあまりに残酷な条件がついていました。
  • 花嫁は愛される夢を見る
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    今宵、花嫁は夢を見る――夫に愛される、かなわぬ夢を。 メリダが働く画廊にその夜、ニューヨーク随一の富豪、イーサン・デヴェローが現れた。美貌の彼と握手をした瞬間、彼女の体に電流が走った。しばらくして彼が立ち去っても、体の火照りは収まる気配がない。いったいどうしてしまったの?「きみにはわかっているはずだ」突然、低い声が静寂を破った。嘘! 彼は引き返してきたの? 「一緒にディナーをどうかな」彼とは住む世界が違うのに、甘いキスに我を忘れたメリダは、レストランからスイートへといざなわれ、純潔を捧げた。しかし翌日、イーサンは消え……やがてメリダは妊娠を知る。 ■一夜でとけたシンデレラの魔法。ヒーローに捨てられた悲しみも癒えぬなか、理不尽にも子供のための愛なき結婚を迫られて……。恋に臆病なヒロインとプレイボーイのロマンスが得意な大スター作家キャロル・モーティマーのファンの方に、特におすすめします!
  • 大富豪と百万ドルの秘書
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    ダイヤの指輪も豪奢な屋敷も、そこに愛がなければ虚しいだけ。 雇い主のスペイン富豪ロドリゴと恋に落ちた秘書のローラは、誤解がもとで百万ドルの手切れ金を叩きつけられ、捨てられた。彼の子を身ごもった喜びの報告をするはずの、まさにその日に。1年後、ローラは慈善舞踏会で偶然ロドリゴと再会し、赤ん坊を密かに産み育てていたことを知られてしまう。すると彼は君も息子も僕のものだと言い、強引に結婚を迫った。あんなに私を冷たく捨てた相手と愛を育めるわけがないわ……。それでも子供のための形だけの結婚ならばと言ったローラに、彼は熱いキスをし、せせら笑った。「僕に抵抗できるのか?」 ■大スター作家ペニー・ジョーダンを彷彿とさせるドラマティックな作風が人気のジェニー・ルーカス。『屋根裏部屋のシンデレラ』に続く、ヒロインの密かに産んだ赤ちゃんが引きよせる奇跡のロマンスをお楽しみください。ヒロインの一途な想いに胸を打たれます。
  • 追憶のシンデレラ
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    見知らぬゴージャスなイタリア富豪――この人が私の婚約者だなんて。 「二度と君を離さない。モリー、君は僕のものだ」事故で記憶をなくしたモリーは見知らぬ婚約者ピエトロにかいがいしく世話を焼かれ、壊れ物のように大切にされていた。お腹のなかでは彼の子がすくすくと育っている。モリーは漠然と広がる不安にさいなまれながらも、豪華な婚約指輪を身につけ、夜ごと無上の喜びに浸っていた。だが、夢のように幸せな日々はある日突然終わりを告げた。モリーは思い出したのだ――彼とはただの愛人関係だったことを。妊娠を告げたときの、あまりにも残酷な彼の仕打ちを。 ■結婚式の直前に記憶を取り戻したモリー。愛されるどころか騙されていたことに深く傷ついた彼女は、身重の体で姿を消します。1度ならず2度までも、無残に打ち砕かれた愛の行方は……。人気作家A・ウエストが繊細に描く、切なくも美しいシンデレラストーリー。
  • 偽りの指輪に愛をこめて
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    家名のために男の子が欲しい億万長者。その非情な求婚を、愛と誤解したなんて。 振り向いたエミーは、ふくらみかけた自分のおなかに手をあてた。一夜をともにしたマルコが、ニューヨークの大富豪だったなんて!マルコは彼女の職場に突然現れ、自分に子供ができたと知ると、家族が欲しいと言って結婚を申しこんできた。私がイギリスから引っ越さなければならなくても、彼は贅沢な生活をちらつかせれば問題ないと思っている。それでもマルコの父が病気と聞くと、エミーは婚約を受け入れた。この再会は運命で、彼がくれた婚約指輪を愛の証と信じられたら。だがマルコは男児の誕生を願い、彼女を利用する気でいて……。 ■R・トーマスは“日常の中の非日常”を描くのが巧みな作家です。平凡な毎日を送るヒロインの前に、いきなり大富豪のヒーローが現れ、夢のようなプロポーズ――けれど引き換えに、彼女は大切な家族や仕事を捨て、見知らぬ街で暮らすことを迫られるのでした。
  • 不実なシチリアの貴公子
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    略奪者、寝室に現る!愛する息子の父との、残酷すぎる再会。 リアは、数週間ぶりに恋人ジャコと会えた喜びに胸躍らせていた。世界を飛び回る富裕な実業家の彼が、帰宅早々、仕事の電話があると寝室に引き揚げてしまっても、幸福に満たされていた。赤ちゃんができたの――そう告げたら、彼は喜んでくれるかしら? 待ちきれず寝室へ向かったリアはしかし、ドアの前で凍りついた。「愛してるよ、フランチェスカ」私の知らない女性の名を、甘く囁く彼。リアは絶望し、黙って彼の前から姿を消した……。1年後、生後まもない息子とリアの侘び住まいに、侵入者が――。 ■深夜の寝室に現れた、セクシーな忘れえぬ恋人ジャコ。息子の存在を知るはずのない彼が、なぜここに? 呆然とするリアを、彼は息子もろとも連れ去って……。驚愕のラストは圧巻、奇才A・ブロックが放つ、波瀾のノンストップ・シークレットベビー・ロマンス!
  • 無垢な愛人の躾け方
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    傲慢な彼とはずみで交わしたキス。胸のざわめきが止まないのは、なぜ? キャシーは突然勤務先に現れた国王イオルゴスの手で、強引に宮殿へと連行された。結婚を間近に控えた彼の妹とキャシーの兄が駆け落ちしたとわかり、裏で手引きしたと疑われているのだ。わたしは何も知らないわ!揉み合いになった拍子にイオルゴスの唇が彼女の唇に重なり、キャシーの全身を初めての熱い衝撃が貫いた。ようやく容疑が晴れたあと、醜聞から君を守るためだと言って王室の別荘に強引に連れてこられたキャシーは身を震わせた。今すぐに逃げだしたい。でも……彼のことをもっと知りたい。 ■セクシーな作風が人気のナタリー・アンダーソンが描く、しっとりとした大人の情感が楽しめるロマンスです。あまりに無垢なヒロインを、なんとかして愛人にしようと企んだヒーローでしたが……。
  • 天使だけは愛して
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    お腹の子だけは愛してほしい――わたしのことは愛せなくても。 清掃員をして糊口をしのいでいた天涯孤独のマディは、顔も知らない祖父からつぶれかけの百貨店を相続した。なんとか経営を立て直せないかと店内を視察していたある日、店を訪れた大富豪レオの誘惑に負け、夢のような一夜を過ごす。レオはバックパッカー、マディは店員だと互いを誤解したまま。だがマディの素姓を知ると、彼は冷徹に言い放った。きみの一族を許すことはできない、百貨店はつぶすつもりだと。マディは深く傷つきながらも再建に向けて独り奮闘しはじめた。お腹のなかで彼の子供が育っているとは夢にも思わずに。 ■“本当は優しい冷徹富豪ヒーロー”の巧みな描写に定評があるC・ウィリアムズ。本作のヒーローである魅惑のイタリア富豪レオも、妊娠を知るや義務感だけで愛なき結婚を迫ります。しかし、幸せな家庭生活に憧れるマディにとってその申し出は受け入れ難く……。
  • 光の乙女と闇の大富豪
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    格下の花嫁とさげすまれても、無慈悲な夫への愛は消えず……。 ソフィーがスペイン富豪のハビエルを訪ねたのには理由があった。あの日、彼に求められるまま、私はバージンを捧げて妊娠した。赤ちゃんは私一人で育てる。ハビエルにはそう伝えよう。すると、意外にもハビエルは子供を望み、結婚を申しこんできた。でも、彼が本当に妻に望んでいたのは、私の美人の親友。どんなに恋いこがれても私は二番手――理想の相手じゃない。その事実を、ソフィーは結婚式でも手ひどく思い知らされた。ハビエルは司祭を自宅に呼び、書類を用意しただけだったのだ。両親を招き、場違いな純白のドレス姿で、彼女は打ちのめされた。 ■今作はR-3390『プロヴァンス富豪の脅迫』、R-3401『スペイン富豪の華麗な策略』の関連作にあたります。冷酷無比なヒーローに思いを寄せ、けなげに結婚を本物らしくしようとするヒロイン。けれど、いつも彼には裏切られてばかりで……。
  • この愛がまやかしでも
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    運命の出会いも、甘い囁きも、すべてはひとときの幻だったの? 出会ったばかりの男性とデートを楽しみ、おまけに一夜までともにするなんて、いったい私はどうしてしまったの?ランディは高鳴る胸に手を当て、自分をたしなめた。5年前の不幸な事故以来、人を信じられなくなり、住居も名前も変え、男性はおろか家族とも距離を置いてきた。だが、スペイン人のハンサムな富豪バジリオ・ペレスは、ランディの心を瞬時に開かせる特別な魔法を知っていたらしい。やがて彼女はバジリオを運命の白い騎士と信じ、愛し始める。彼に手が届くことはない。これは実らぬ恋だと知りながら……。 ■『暴君の結婚宣言』に続く、スター作家ルーシー・モンロー渾身のドラマティックなロマンスをお届けします。大スター作家キャロル・モーティマーを彷彿とさせる鮮烈な筆致にご注目ください。
  • ボスと秘書には秘密がある
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    生きているうちに経験したいこと――それは魅惑のボスとの燃えるような恋。 エマは重い病気を患ったあと、女性としての幸福は諦め、巨万の富を誇る投資家、アントニオの秘書として働いている。そんなある日、プレイボーイの彼に花嫁探しを命じられた。投資を成功させるため品行方正な人物を装う必要に迫られたのだ。だが彼はどの花嫁候補も気に入らないと文句をつけた挙げ句、エマに白羽の矢を立てた! 君がフィアンセのふりをしろ、と。憧れの彼の恋人になるのは、ひそかな夢だった。自分の心を危険にさらすことを承知で、エマは命令に従った。人前で彼の熱いキスを受け、ペントハウスに招かれると……。 ■リン・グレアム大絶賛! 『踏みにじられた純潔』の大胆かつ緻密な構成と流麗な文体で読者を圧倒した、ピッパ・ロスコー。リン・グレアムの元担当編集としてロマンス小説の神髄を知り尽くした彼女が、今作でもその奇才ぶりをあますところなく発揮しています!
  • 愛してはいけない結婚
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    名ばかりの結婚なんて耐えられない。心も体も彼を求めているのに。 イジーはあと24時間で遺産を失う窮地に追いこまれていた。3カ月以内に結婚すること、それが亡父の示した相続条件だった。刻限まであとわずか。このままでは路頭に迷うことになる……。そこへ突然、亡父と因縁のあるイタリア富豪アンドレアが現れ、驚きの提案をする。6カ月間だけ名目上の夫婦にならないかと。十代のころ彼に拒絶された苦い過去があるイジーは躊躇した。愛のない結婚なんてあまりに悲しすぎるわ。でも断れば、すべてを失ってしまう。彼女は承諾するほかなかった。ふたたび“偽りの夫”に恋してしまう危険に怯えながら。 ■亡くなった兄とつねに比較され、父親から愛されずに育ったヒロイン。温かい家庭に憧れ、思いがけずかつての想い人と結婚することになったのに、またしてもそこに愛はなく……。実力派メラニー・ミルバーンが描く、王道の便宜結婚の物語をお楽しみください。
  • 屋根裏部屋のシンデレラ
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    あの夜の過ちは“愛している”と、彼に正直に告げてしまったこと。 テスは愛を信じていた。いつかきっと白馬の王子さまが現れて、幸せな結婚式を挙げることができると。父を知らず、母も亡くし、伯父とつましく暮らす彼女には、それが唯一の心の支えだった。だから、著名人の集まるパーティでウエイトレスをしていて、ステファノと出会ったとき、夢が現実になったと思った。ディナーとダンスに誘われ、ホテルのスイートで迎えた朝――だが、テスはただひとり、冷たいベッドに取り残されていた。それでもテスは彼を信じた。妊娠を知り、娘を抱く身になっても。なのにやっと会えた彼は、すがるテスを冷たく拒むだけだった。 ■愛は幻想と豪語する冷酷な富豪を熱烈に愛してしまった、貧しき無垢な乙女。身分違いの恋を描かせたら右に出る者なし、スター作家ジェニー・ルーカスの、波瀾万丈のシークレットベビー物語。大スター作家ペニー・ジョーダンの作品がお好きなあなたに贈ります!
  • 富豪に娶られた灰かぶり
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    なんという皮肉なの?天使の救世主が悪魔だなんて……。 世界的なホテル王ルーカス・ブラックストーンが催す盛大な舞踏会に、ブロンテは必死の思いで潜りこんでいた。清掃係の彼女が独りで育てている亡姉の息子が難病を患い、骨髄移植が必要だが、甥の父親も亡くなり、ブロンテは不適合。最後の望みは甥の伯父にあたるルーカスにかかっていた。だが彼はブロンテを一瞥するなり睨めつけ、ダンスに連れだすと強引に唇を貪り、罵った──彼女の姉が金目当てで妊娠したと。違うわ! 酷い侮辱に身を震わせながら、ブロンテは耐えた。悪魔にこの身を捧げてでも、あの子は守ってみせる……。 ■注目作家ハイディ・ライス渾身の、心にしみる感動作の登場です。貧しいながらもいとしい甥を守り抜こうとするヒロインの無垢な強さ。愛を信じず、その表し方もわからないヒーローの孤独と哀しみ。読み進めるほどにじわじわと目頭にくる……泣けるロマンスです。
  • 授かったのは、王家の秘密
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    愛することを教えてくれたのは、私を支配するだけで、愛さない王子。 権力を求める父によって未来の王の許婚にされて以来、アミラは父の暴力としつけにおびえ、恋を知らずに成長した。一夜だけでも自由を経験したくて、どこかの王族らしき貴公子アディールに身を捧げてしまうまでは。その後会うことはなかったのに、数カ月後のアミラの結婚式当日、アディールは突然、彼女の前にふたたび姿を現した。そして助けに来てくれたと喜ぶアミラに、冷たい声でこう告げた。「僕が君を宮殿からさらうのは、王に恥をかかせるためだ」それでもアミラは彼に従うしかなかった――おなかの子の父親に。 ■二つの王家がかかえる、誰も知らない秘密が明らかになるとき、波瀾のロマンスの幕は上がり……。T・パミーが紡ぐ、ダイナミックで衝撃的な愛の行方に酔いしれてください。帰る家もなくなったヒロインは、子供のために愛のない結婚に踏みきりますが……。
  • スペイン貴族と日陰の娘
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    わたしは妹にすぎないのだと、何度自分に言い聞かせても―― 「わたしはミスター・デ・ラ・ベガの妹なの!」バルセロナの巨大なビルから追い出されそうになり、意を決したジュリアナは叫んだ。彼と話をするまでは帰れない。ザビエル・デ・ラ・ベガ――巨大多国籍企業の総帥にして、無慈悲と名高いスペイン富豪と。大好きだった亡き継母が生き別れた息子に書いた手紙を、今まで会う機会もなかった義兄に手渡すまでは絶対に帰れない。面会が許可されて目が覚めるほど美しい男性と向き合った瞬間、ジュリアナの脈が跳ね上がり、胸は痛いほどに高鳴りだした。 ■ジュリアナを金目当てのにせ縁者と一蹴したザビエルでしたが、事実が確認できるや、彼女を監視するため海辺のヴィラに招待します。やがて強烈に惹かれ合い、期限つきの愛人関係が始まりますが……。『億万長者に買われた天使』関連作。切ない愛をご堪能ください!
  • スペイン富豪の華麗な策略
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    憎まれながらの求婚。幼い初恋が、こんな残酷な形で実るなんて。 ルイス! スペインにいるはずの彼が、なぜカリブ海に?休暇旅行中のクロエは目を疑い、そしておびえた。莫大な富を持つこの億万長者は、私の兄を破産寸前に追いこんだ。兄をだましたうえ、私までつかまえて、なにをする気なの?なんとルイスは、自分のプロポーズを断れないよう島を一つ買い、承諾するまでクロエをそこに閉じこめる計画を立てていた。昔のルイスはやさしくて勇敢で、私の憧れの人だったのに。今の彼は兄を苦しめ、私を利用する非情な悪魔でしかない。そんな人にバージンを捧げる? でも不実な胸は高鳴って……。 ■R-3390『プロヴァンス富豪の脅迫』に登場したスペイン富豪ルイスが、ヒーローとして帰ってきました! 有名なプレイボーイでもある初恋の男性に再会した、ヒロインのクロエ。二人きりで過ごすうち、彼の冷酷さは親から愛されなかったせいだと知り……。
  • 狙われた無垢な薔薇
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    わたしは偽りのシンデレラ。身ごもればすぐに夢から覚める。 亡き姉の幼子2人を引き取ったフレディ。大学を辞め、ホテルのバーでウェイトレスとして働いているが、まだ若く貧しいゆえに正式な養母にはなれずにいた。そんなとき、常連の滞在客から契約結婚を持ちかけられて驚く。ダイヤモンド鉱山を持つ大富豪ザック・ダ・ローシャは、莫大な遺産を継承させる後継ぎのみが必要で愛はいっさい不要、子供さえ産んでくれれば、幼子たちも養子に迎えるという。愛のない夫に純潔を捧げるの? でも、愛する家族は守りたい。悩んだ末にフレディは心を決めた。偽物のシンデレラになると。 ■ハーレクイン・ロマンス3400記念号は、大スター作家リン・グレアムの極上のシンデレラロマンスをお贈りします! いとしい姪と甥を守り抜くためならどんな苦しみも厭わない──無垢で芯のあるヒロインに共感せずにはいられない、心揺さぶる珠玉作です。
  • 花嫁は愛されぬ宿命を嘆く
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    彼と身も心も愛し合えたら……。でもそれは、けっしてかなわぬ夢。 同性愛者だという夫の衝撃の告白。リリーは愛されなかった不幸な結婚生活に終止符を打ち、イタリアへ移り住んだ。花咲き香る美しい家で、大好きな絵を描く静かな日々はしかし、突如迫られた立ち退きを拒んだため乱されることに。説得に現れた家主のバスティアン――ハンサムな黒髪の大富豪の魔力に、リリーはたちまち心奪われてしまったのだ。一度でいい、女として認められたい。切なる願いに身を焦がし、愚かにも身を捧げた。やがて妊娠を知った彼に義務感からプロポーズされ、傷つくことになるとも知らず。 ■夫と妻としてベッドは共にしても、そこに愛はない。魅惑の大富豪に持ちかけられた冷たい取り引きに苦悩するヒロイン。二度までも愛のない結婚生活に身を投じるのは屈辱的でしたが、生まれてくる子供のため、孤独に耐えると決めて……。
  • かりそめの妻の値段
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    君を愛している――富豪は残酷に、偽りの愛をささやく。 王家に嫁ぐ姉の結婚式に出るため、王室専用機の搭乗ラウンジで案内を待っていたタムシンは、ギリシアの大富豪ザンとでくわし、絶句した。ウエイトレスをしていた店にザンがやってきたとき、彼のズボンにカクテルをこぼしてしまったことがあったのだ。気まずい再会にもかかわらず、結婚式後のパーティで彼と踊ると、瞬く間に官能に火がつき、その夜タムシンは純潔を捧げた……。それきり音信のとだえたザンが、3カ月後、彼女の前に現れた。大金と引き換えの契約結婚という、屈辱的な提案をたずさえて。 ■『鷹の王と無垢なメイド』関連作です。許嫁との結婚を回避したくて、ヒロインを偽りの結婚劇に巻き込んだ放蕩富豪。彼女が妻でいる間、ベッドでたっぷり楽しもうと目論み……。大スター作家L・グレアムも大絶賛のスター作家、S・ケンドリックが描く情熱愛!
  • 無垢な秘書の恋わずらい
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    秘書が恋したのは、仕事中毒の冷たいボス。 私があの気難しいCEOの秘書に採用されたの?フランチェスカは喜びと不安で胸がいっぱいになった。ハリソン・グラントは女性たちを虜にする甘い容姿とは裏腹に、些細なミスも許さない冷酷な仕事ぶりで知られている。密かにハリソンに焦がれるフランチェスカは、ボスに認められたくて懸命に働くが、労いの言葉一つなかった。やっぱり彼は私のことなんてなんとも思ってないのね。その矢先、重要な契約が整ったあとの高揚感のせいか、車内でハリソンに誘惑され、唇を許してしまった彼女は……。 ■2016年のデビュー以来、着実に実力と人気をあげてきているJ・ヘイワードが描くのは、ボスと秘書のドラマティックなロマンス。丁々発止の会話と切ない心情が交錯する読み応えのある一作です。
  • 盗まれた伯爵家の花嫁
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    傷心の花嫁を待っていたのは、愛する人との屈辱の結婚だった……。 ソフィーは家を繁栄させるため、育てられた人形だった。政略結婚で人生が終わる前に、せめて情熱や愛を知りたい。一目で惹かれたシチリア富豪レンツォにバージンを捧げた結果、彼女はおなかに小さな命を宿した。しかし再会した彼はなぜか激怒していて、妊娠を言い出せず、ソフィーは親が決めた伯爵と結婚するしかないことに絶望する。チャペルに乗りこんだレンツォが、花嫁の彼女をさらうまでは。彼はソフィーを自分の城に閉じこめ、離婚を前提とした結婚と赤ん坊の親権を要求する。その目には彼女への憎悪しかなかった。 ■J・ポーター作、R-3379『シンデレラを拒んだ秘書』の関連作をお届けします。ヒーローによって情熱を知るまで、人間らしい感情を封じられていたヒロイン。だが、炎と氷の二人は惹かれ合うほどに傷つけ合い……。C・クルーズ得意の、危険で刺激的な物語です!
  • 非情な王に囚われて
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    “王族の結婚に愛は必要ない”なぜそんな悲しいことを言うの? 連絡の途絶えた弟を捜しにサンタラ国を訪れた教師のリーガン。写真を手に尋ね歩く途中、バーで全身黒ずくめの男から、弟が婚礼間近の王女と消えたと聞かされて驚く。この男こそ、国王ジェイグだった! 妹を奪われ激怒する彼の王宮にリーガンは囚われるが、ある取り引きを持ちかけられた。舞踏会に婚約者として同伴すれば、弟の罪は問わないというのだ。私を“婚約者”という名の罪人として扱うつもり?怯えながら引き受けたリーガンだったが、彼の男性的な魅力や、紳士的な心遣いに、思いがけず心を揺り動かされて……。 ■新鮮なアイデアを次々とハーレクイン・ロマンスに織りこんでくると評判のミシェル・コンダー。追いつめられたヒロインと傲慢な王が繰り広げる、めくるめく王宮ロマンスをお楽しみください。
  • 十七歳の純愛を王に
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    若き君主に憧れた17歳の少女は今、大人の女性となって王宮に帰ってきた。 父の死後、叔父夫婦のもとで家政婦扱いされてきたリナは、17歳で放蕩王への貢ぎ物として王宮に差し出されてしまった。だが王が急逝し、若き新国王サイードに帰宅を命ぜられる。「私にはもう帰る家はありません……」おずおずと告げたリナが文字も読めないと知ると、王は学ぶ機会を与えると宣言した。4年後、リナはスイスで必死に学び、希望に燃えて帰ってきた。サイードへの恩返しに、母国で教育の普及に尽くすつもりで。ところが、彼はすっかり大人に成長したリナを見て言った。「恩義に報いたければ、1週間私の愛人として過ごせ」 ■若くピュアなヒロインを描かせたら右に出る者なし! 編集者大絶賛のアニー・ウエストの逸作をお楽しみください。女性をめろめろにさせる魅力を持ちながら、なぜかヒロインだけは遠ざけようとする若き王に、思いがけぬ要求を突きつけられて……。
  • 孤高の富豪と片恋妻
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    3カ月後、彼を後悔させてみせる。妻を捨てなければよかったと。 ヴァレンティナはギリシア富豪カイロスの熱烈な求愛を受け、祝福されて結婚した。それがすべて計算ずくとは知らずに。夫はCEOになりたくて、恩人の娘の私に偽の愛を囁いただけ。その残酷な現実に耐えきれず、家を出たヴァレンティナの前に9カ月後しかし、突然夫が姿を現す。結婚直後から、私を浅はかで無能な妻と罵倒し続けた彼がなぜ?カイロスは莫大な金と引き換えに、3カ月間ギリシアで完璧な妻を演じろと迫った。体の相性だけはいいから存分に味わわせてもらうと、嘲りの笑みを浮かべて。 ■理不尽きわまりない夫の言動に、またしても絶望の底へ落とされたヒロイン。再開した同居生活は波瀾の連続で……。型破りなストーリー展開で人気沸騰中のT・パミー。一度読んだらやみつきになること請け合いです! 『大富豪の秘密の愛し子』関連作。
  • 身代わり秘書の献身
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    私は彼の、ただの秘書。同じベッドで眠るとしても。 プレイボーイ富豪ガブリエルの秘書を務めるアビーは、スペイン出張の際に立ち寄った彼の祖母宅で立ち尽くしていた。ガブリエルの婚約者だと誤解され、同じ寝室に通されたのだ。天蓋付きの巨大なベッド、その上に置かれたふたりの荷物……。恋の炎に焼かれて破滅していった前任の秘書たちの運命を教訓に、アビーはこの2年、彼の魅力を必死に無視しつづけてきた。しかし今、冷静な秘書の仮面がはがれ落ちるのを感じながら、彼女はガブリエルの衝撃的な言葉を耳にした。「僕の婚約者を演じてくれたら、君が望むだけの報酬を払おう」 ■喜ぶ祖母の病状を気遣うガブリエルに頼み込まれ、うろたえながらも承諾したアビー。しかし、あまりにも親密な彼のしぐさに無垢な心はたやすく奪われ、罪深い喜びに身をやつして……。生真面目な田舎娘を突如襲った、激しくも切ない愛のゆくえをお見逃しなく。
  • プロヴァンス富豪の脅迫
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    愛を知らずに婚約した日、私は婚約者の仇敵に恋をした。 フレイアは極貧の中、両親に応援されてバレリーナになった。でも今、不治の難病に苦しむ母の命は風前のともしびだ。彼女がバレエ団を所有する大富豪との結婚を受け入れたのは、高額な治療費を払ってもらう条件と引き換えだった。ところが、婚約者と敵対する大富豪バンジャマンによって、フレイアはさらわれ、大金を取り返すための人質にされてしまう。案の定、フレイアを愛していない婚約者はお金を払わなかった。すると、バンジャマンは婚約者と同じ契約結婚を彼女に申し出た。また私はお金で買われるの? 初めて心を奪われた男性に? ■つねに挑戦を忘れず、意欲的に作品を発表しているミシェル・スマート。ヒロインは大富豪たちの争いに巻きこまれ、契約結婚から別の契約結婚へ追いやられるはめになります。ヒーローはヒロインを強欲な女と考えていますが、バージンと知ると態度を変えて……。
  • 鷹の王と無垢なメイド
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    この子は誰にも渡さない。たとえ相手が絶大な力を持つ王でも。 サルデーニャ島のホテルで働くハンナは、その誠実さを買われ、ザフリスタン国王クラルの専属客室係を任された。尊大で気難しい王の世話は気苦労が絶えなかったが、ある日彼に命じられて着飾り、パーティへ連れだされて驚く。なぜ今日は優しいの? 月光の下のダンスは熱を帯び、誘惑されるまま、ハンナはクラルに純潔を捧げていた。やがて妊娠に気づいた彼女はザフリスタンへ向かうが、待っていたのはあまりにも残酷なクラルの言葉だった。「君に一生使いきれない金を渡そう。その子と引き替えに」 ■人気作家シャロン・ケンドリックの筆が冴える、予期せぬ妊娠から始まるドラマティックなロマンスをお楽しみください。思いがけず国王の後継ぎを身ごもったヒロインに次々と試練が降りかかり……。
  • シンデレラを演じる十日間
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    私に偽のシンデレラになれというの?でも、それで父を救えるのなら……。 カフェで働くキアラは、週末は実家のベーカリーを手伝い、母を亡くしてからすっかり元気を失った父を支えている。だが、その店の経営もしだいに傾き始め、彼女は悩んでいた。そんなとき願ってもない申し出が飛びこんできた。事情を知ったカフェの常連客である会社社長ラゼロが、重要な商談の場に婚約者として同行してくれれば、見返りとして店の融資に全面的に協力しようというのだ。彼の黒く輝く瞳に射ぬかれ、気づけばキアラは承諾していた。まさかラゼロを本当に愛してしまうことになるとも思わずに。 ■『十八歳の恋は今』の関連作をお届けします。愛も結婚も興味がない富豪ラゼロ。ビジネス上必要になった“婚約者”のキアラとの距離が縮まるにつれ、彼の中に思いがけない変化が生まれて……。
  • 愛なき王と麗しの花
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    お願い、嘘だと言って!わたしが次期国王の妻だなんて。 仕事で異国を訪れたアビーは、突如現れた盗賊団にさらわれた。砂漠の真ん中で服を裂かれ、絶体絶命のピンチに陥る。口々に喚く男たち。どうやら競りにかけられているらしい。万事休すと諦めかけたとき、麗しい馬が駆けこんできた。馬上には長衣姿の世にも美しい男性が。ザインと名乗る彼が現れてすぐに、アビーは解放された。この人は何者? どうやって盗賊と話をつけたの?10カ月後、突然呼び出された彼女は驚愕の事実を告げられる。ザインは一国の王位継承者で、あなたは彼の妻なのだ、と。 ■早急に妻が必要となったザインに“1年半だけ宮殿で夫婦のふりをしてほしい”と頼まれ、戸惑いながらも承諾したアビー。報われぬ愛と知りながら、あまりにも強烈な彼の魅力を前になすすべもなく純潔を捧げて……。甘く切ない魅惑のロマンスをご堪能ください。
  • 水の都の孤独な花嫁
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    嘘の上に築かれた幸せ。それでも私は愛することしかできない。 その日、スカイエは10カラットのダイヤの結婚指輪をはずした。イタリア人富豪マッテオに熱烈に求愛され、結婚したのに、二人の薔薇色の日々は1カ月しか続かなかった。マッテオは最初から、妻を愛してはいなかったからだ。その証拠に彼はすんなり離婚に応じ、スカイエをさらに傷つけた。でも、いちばんの秘密は守れた。安心した直後、彼女は気を失う。スカイエを助け、病院に運んだのはマッテオだった。しかし意識が戻った彼女が見た、夫の表情はひどく険悪だった。「おなかの子は渡さない」そして、彼は離婚の書類を破り捨てた! ■幼くして両親を失い、ずっと孤独だったヒロイン。生まれてくる子に同じ思いをさせないため、愛する夫に愛されない日々に耐える決意をしますが、ベネチアには幸せだったころの思い出がありすぎて……。HQロマンス期待の星、C・コネリーのデビュー作です!
  • 金の鳥かごの寵姫
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    海の向こうから、初恋の人は帰ってきた。彼女を王のベッドに横たえるために。 クリーニング店で働くミリーは、金色のシーツの洗濯を任された。その依頼は、ハリーファ王室所有の豪奢なヨットから来たという。15歳のとき、私はハリドというハリーファの王子に恋をした。せめてもう一度だけ、彼と会って話せたら。王族であるハリドが、私を覚えているとは思わないけれど……。だがシーツを届けた際、ミリーは現れた男性の姿に仰天する。ハリド! 今や王である彼が、なぜわざわざ平民の私の前へ?しかも大人になったミリーに、王は熱い視線で告げていた。“ここに来た以上、君は僕の愛人になる。これは運命だ”と。 ■おとぎばなしに出てくるような異国の王がある日、海を越えて迎えに来たら――。ヒロインは驚きと喜びの中で初恋の男性であるヒーローに身を捧げますが、王たる彼は自分で花嫁を選べない立場にありました。ドラマチックな展開と、愛の奇跡をご堪能ください!
  • 愛を誓わぬイタリア富豪
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    甘いキスのあとで夫は囁いた。僕を愛したりしないでくれ、と。 名門コンティ家の御曹司ルカと私が便宜結婚さえすれば、父の会社も家族も救われ、すべては丸く収まるのよ。ソフィアは呪文のように何度も自分にそう言い聞かせた。じつはルカは10年前、ソフィアが純潔を捧げた相手。そして彼女をベッドに置き去りにしたまま別の女性のもとへ消えた、とんでもない放蕩者なのだ。事務的な結婚式を挙げ、披露宴が始まってすぐに、ソフィアは夫の姿が見えないことに気づいて動揺する。しかも、ルカが女性と一緒にいるところにでくわして……。 ■『大富豪の秘密の愛し子』に続く、名門コンティ家の兄弟が織りなすドラマティックな恋愛模様をお楽しみください。一族きってのプレイボーイ、ルカが長年隠し続けてきた秘密が明らかに……。
  • 黒騎士と悲しみの乙女
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    “君を微笑ませ、幸せにしてあげたい”あれは私を弄ぶための方便だったの? 妹の結婚式だというのに、ケイトは祝福できずにいた。ずっと思い焦がれていた人を美人の妹に奪われ、あげく花嫁の付添人まで務めることになるなんて……。そんな彼女の深い悲しみを見抜いたかのように、花婿の付添人が青い瞳でこちらをじっと見つめてきた。ブレイク・ランドール──世界に名を知られた大富豪は、ケイトをダンスに誘い、笑わせ、体調や仕事の心配をし、あっという間に彼女の心を鷲づかみにしてしまう。無垢なケイトは気づきもしなかった。彼の本当の狙いさえも。 ■セクシーさとユーモアを兼ね備えた大人のロマンスを、長年にわたって描き続ける大人気作家M・リー。今作は、読み終えたあとに不思議と元気になれるお勧めの一作。魅力的なヒロインに注目です!
  • 億万長者に買われた天使
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    私を買った異国の富豪――彼を嫌いになれたらいいのに。 放蕩者の父の代わりにエミリーが切り盛りする社交クラブは、父が賭事で大負けしたせいで経営の危機に直面していた。もはやあの大富豪の買収話に応じるしか道はない。ラモン・デ・ラ・ベガ――スペイン公爵家の末裔で、公私ともにゴシップ誌を賑わせている美貌の辣腕実業家だ。彼は罪深い微笑みを浮かべた。「今日から君は僕の部下だ」傲慢なラモンに反感を抱きながらも彼の巧みな誘惑に負け、エミリーは熱に浮かされたようにわが身を捧げた。一夜限りの喜びが、小さな命をもたらすとは夢にも思わずに。 ■独身主義者のプレイボーイとして名を馳せていたラモンでしたが、エミリーの妊娠を知るやいなや結婚を申し出ます。しかし、愛のない家庭生活に恐れを抱くエミリーは深く苦悩して……。注目の作家A・ビッセルが繊細に描く、熱く切ないシンデレラ・ロマンスです。
  • アドニスにこの身を捧げ
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    富豪に愛された夢の一夜。けれど、美しい思い出にはできなくて……。 いつもは大好きなコーヒーの香りを不快に感じたその日、ウエイトレスのアリスは妊娠したことに気づいた。思い当たるのはただ一人。従姉の結婚式で会ったアドニだけ。慣れないシャンパンに悪酔いした彼女を介抱してくれたセクシーなギリシア富豪に、純潔を捧げたのだった。妊娠の事実を伝えたくて彼のオフィスを訪ねたアリスはしかし、金目当てと罵られ、ショックを受ける。しがないウエイトレスの私を、彼が本気で愛するわけないのに。アリスは涙をこらえ、逃げるようにオフィスを出たが……。 ■女神アフロディテを虜にした美青年アドニスさながらの魅力を持つ大富豪、アドニ・ペトラキスの子を宿したヒロイン。出会った夜、あんなに優しかった彼がまさか突然、冷酷な鉄面皮と化し、DNA鑑定を要求してくるとは夢にも思わず、傷ついて……
  • 大富豪の無垢な人質
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    もはや私は籠の鳥。彼の命じるがままになるしかない。 横領を疑われ、行方知れずとなった兄を救う手がかりを求め、ネッサは夜中に兄の勤務先に忍びこんだ。だがあえなくオーナーである大富豪リュックに捕まってしまう。「警察に通報しない代わりに、本人が出頭するまで無給で働け。いわばきみは借金の担保だ。ぼくの好き勝手にできる」奴隷にでもなれというの? ネッサは震えあがったが、刑務所行きよりはましだと思い、非情なボスの下で働き始める。互いへの警戒心はやがて性的緊張へと変わり、ついにある晩、ネッサは誘惑に屈して身を捧げた。燃えあがるまま、無防備に。 ■無垢ななかに個性のきらめきを感じさせるヒロインと、“業界の異端児”と呼ばれる気鋭の大富豪ヒーローとのドラマティックなロマンスをお楽しみください。A・グリーンらしさ全開の意欲作!
  • 億万長者と嘆きの乙女
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    魅惑の富豪と冴えない私。不自然すぎる“恋人同士”。 高級リゾート施設の広告提案に臨んだエリーは、広告主であるニッコロ・ロッシの姿をひと目見た瞬間にまるで流砂に落ち込むような感覚を味わった。端整な顔、漆黒の髪と瞳、しなやかでたくましい体つき――ギリシア神話の彫像のように美しい冷徹なプレイボーイ富豪は色気に欠けるエリーの広告案を一蹴し、悪魔のように微笑した。「1週間、現地のヴィラに泊まるんだ。僕の恋人のふりをして」わけあってこの仕事を逃すわけにいかないエリーは彼に従った。これは純粋な現地視察よ――ざわめく胸にそう言い聞かせながら。 ■安全第一の人生を送ってきた仕事人間のエリーにとって、ニッコロの危険な提案は青天の霹靂でした。この世の楽園のように美しいリゾートで心と体を解きほぐされ、募りゆく恋心を自覚したエリーは、束の間の喜びと知りながら独身主義のニッコロに純潔を捧げて……。
  • 別れの夜の授かり物
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    こんな残酷な運命があるかしら?別れを決意した直後に身ごもるなんて。 「ぼくは君を愛せない。だから別れるしかない」富豪の夫マックスに宣告され、リーザは泣く泣く別居に同意した。だが、離婚に向けて話し合いを進めているさなか、ふとした弾みで情熱が甦り、ふたりはベッドを共にする。2カ月後のクリスマス、予期せぬ妊娠に動揺するリーザは、事実だけでもとマックスに伝えるが、意外な返事が返ってきた。「離婚はやめて、ふたりで子どもを育てよう」私を愛してもいないのに? いったい何を考えているの?凍りついたリーザに、マックスは驚くべき提案をした。 ■新人離れした落ち着いた筆致で読ませる作家、レイチェル・トーマスが、愛なき夫婦の愛の復活をドラマティックに描きます。別居中の夫婦に届いた、思いがけないクリスマスの贈り物とは……?
  • アマルフィの純真
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    どうか気づいてほしい。私はもう子供じゃないの。 イタリアを一人で旅してまわっていたケイティは、アマルフィの海岸で最悪の事態に陥った。一瞬の隙にパスポートの入った荷物を盗まれてしまったのだ。途方に暮れる彼女の前に高級車が停まり、思いがけない男性が降りてきた。ジャレッド! なぜこんなところにいるの?5年前、彼とキスを交わしたあとで拒絶された苦い記憶が甦る。大富豪ジャレッドは事情を聞くと彼女を強引に車へ押しこんだ。満月の下、白く輝くヴィラに着き、ケイティは息をのんだ。ここで二人きり? 盗み見た彼の顔に蠱惑の笑みが広がった。 ■いきいきとしたヒロインの描写に定評のあるハイディ・ライスが贈る、刺激的な再会ロマンスです。ひょんなことから、かつて手酷くふられた相手と同居することになったヒロインの運命は……?
  • 暴君の結婚宣言
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    もう一度愛されると、私は信じてきた。彼は生涯一緒と言った……友人として。 仕事中に呼ばれたケイラは、人生最大のショックを受けた。社長のアンドレアスが結婚して家族をつくるというのだ。なぜその相手が、知り合って8年、彼を愛してきた私じゃないの?それはきっと私が、里親育ちの“雑種”だからだ。悲しみと屈辱のあまり、ケイラは無断で休暇をとって旅に出た。するとアンドレアスは会社を放り出し、彼女を追いかけてきた。「君は僕の人生の一部だ。結婚してもその事実は変わらない!」アンドレアスにとって、妻の横に私がいるのは当然なのだ。別の女性を選んだ彼を見るなんて、私には拷問でしかないのに。 ■傲慢なヒーローに6年前、突然別れを告げられたヒロイン。傷心旅行中、当時の彼の真意を聞いたヒロインは昔に戻ったように、熱い誘惑に身を任せてしまいます。生涯の伴侶にはなれないと知りながら……。HQロマンスを代表する作家L・モンローの傑作をどうぞ!
  • 踏みにじられた純潔
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    愛する人から愛されぬ孤独。さらに今後は、屈辱にも耐えろと? エロイーズは皇太子である夫、オーディルのもとに戻ってきた。今夜、彼はロンドンの高級ホテルで慈善パーティを開く。彼女はオーディルに離婚を切り出した。もともと政略結婚だから、夫は愛していない妻と別れられて、せいせいすると思っていた。だが、その返事は“君に僕から離れるという選択肢はない”で、パーティでの夫のスピーチに、エロイーズは愕然とする。なんと彼は、“妻は妊娠している”と世界に向けて発表したのだ!ありえない。浮気の濡れ衣を着せられて、私は宮殿を追われた。しかも夫は結婚後、ただの一度も私にふれたことがないのに!■ヒロインが政略結婚を承諾したのは、権力を望む父に逆らえない母に懇願されたからでした。12時間以内に妻とベッドをともにし、嘘を真にしたい夫の目的とは……。ピッパ・ロスコーは期待の超大型新人です! 大ヒット間違いなしのデビュー作をご堪能ください!
  • 富豪と灰かぶりの花嫁
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    離婚の条件は、夫を愛する妻を演じること。それは何より難しい演技のはずだった。 捨て子だったニコルは、世界有数の製薬会社バルベリ社で清掃の仕事をしていたとき、社長ロッコに見初められ結婚した。しかし不運にも流産したあと、ロッコの態度は急変する。悲嘆に暮れるニコルを顧みもせず、仕事に没頭したのだ。情熱が冷めれば、身分違いの妻など必要ないのね……。打ちのめされた彼女は家を出た。だが夫は居場所を突き止め、離婚の条件を切り出した。大きな買収案件を成功させるため、愛妻としてモナコへ同行しろ、と。ニコルは条件をのんだ。その芝居が望まぬ情熱に再び火をつけることになるとも知らず。■これぞ王道シンデレラ・ストーリーの決定版! 貧しくともひたむきに生きてきたヒロインは、億万長者の夫との夢の日々から一転、絶望の底へ。別居後、幸せな夫婦を演じるはめになり出席したパーティで、夫と恋仲らしき女優の敵意あふれる視線に耐えかね……。
  • 十八歳の恋は今
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    無邪気な青い情熱を、彼はこっぱみじんに打ち砕いた。 半年前、両親を事故で失って以来、クロエの人生は一変した。父母が築きあげた化粧品会社を、ニコが引き継いだのだ。なぜ父は遺言書で、私ではなく彼を後継者に指名したのだろう。確かにニコは父の亡き親友の息子で、これまで実子同然の援助を与えられてきたけれど、いくらなんでもあんまりよ。クロエの脳裏に10年前の苦い思い出がよみがえった。地味で奥手な18歳の彼女を励まし、自信を与えてくれたニコ。だが無垢な身を捧げたとたん裏切り、冷酷に立ち去ったのだ。もうこれ以上彼に奪われてはだめ。そう、心までは……。■リアルな現代の男女の機微を、クラシックなハーレクイン・ロマンスにうまく落とし込んだ恋物語を得意とするジェニファー・ヘイワード。今作も彼女の筆致が冴えわたります。お見逃しなく!
  • 五億ユーロの花嫁
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    借金のかたに売られたも同然なのに、なぜ彼を愛さずにいられないの? リディアは亡父の莫大な債務を肩代わりするはめになり、債権者である銀行のCEO、ラウルとの話し合いに臨んだ。「僕と結婚すれば、きみの父親の借金は清算される」この人は何を言っているの? リディアは唖然としたが、どうやら生前、父は実の娘を担保として差しだしていたらしい。だが、リディアはかつてラウルから手酷い侮辱を受けており、彼ほど傲慢な億万長者と結婚するなどまっぴらだった。すると、まずは同居をしてもらう必要があるとラウルが続け、悩ましい視線が絡みついた。ああ、やはり彼は危険すぎる……。 ■若手ながら確かな筆致で読ませると評判のレイチェル・トーマス。今作では、父親の遺した多額の負債を抱え、ヒーローから強引に便宜結婚を迫られるヒロインの揺れ動く心を繊細に描いています。
  • 王子と間に合わせの妻
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    これは世継ぎのための結婚──愛はおろか誓いのキスさえない。 病身の母との生活を支えるため、仕事を掛け持ちし、働きづめの毎日を送っているジャズ。思い余って母の元雇い主に窮状を訴える手紙を送ったところ屋敷に呼ばれるが、現れたのはその息子、レロヴィア国の皇太子ヴィターレだった。ああ、かつての想い人とまさかこんな形で再会するなんて……。ヴィターレは、弟との賭に協力し、しばらく宮殿に住みこむなら援助をしようと約束した。だが7週間後、事態は急変する。ジャズが妊娠したのだ──たび重なる彼の誘惑の罠に落ちて。「婚外子では世継ぎにできない。入籍する」冷淡な一言が飛んだ。 ■『天使に魅入られた大富豪』に続く、リン・グレアムの王道シンデレラ・ロマンスをお贈りします! 長い片思いの相手との子を身ごもり、幸せの絶頂であるはずのヒロインはあまりに孤独で……。
  • 億万長者の不器用な愛人
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    彼の甘いキスも熱い愛撫も、すべては私への報復。 ようやく内定をもらえたホテルから採用を取り消され、納得のいかないカメオは担当者を訪ねた。するとそこで思いもよらぬ人物に遭遇する。ダンテ・ガッロ──10年前、カメオの父を泥棒だと糾弾し、イタリアから追放した張本人がホテルの社長だったなんて!逃げるように立ち去った彼女は、途中、体調を崩した老婦人を助けるが、偶然にもそれはダンテの祖母だった。後日、彼から礼を兼ねた食事に誘われ、出向いたカメオは後悔するも遅かった。誘惑に抗えず、強引に唇を奪われて……。 ■気鋭の作家ダニー・コリンズ渾身のドラマティックなロマンスをお楽しみください。自身が愛人同然に扱われていると気づかないほど、ヒーローを愛してしまった無垢なヒロインの運命は……?
  • 大富豪の秘密の愛し子
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    イタリア人富豪との夢の一夜。7年後、それは悪夢に変わった。 二十歳のアレクシスはイタリアへ一人旅に出かけ、そこで運命的な出会いを果たす。名門コンティ一族の長男で、圧倒的なオーラを放つレアンドロに心を奪われてしまったのだ。住む世界が違うと知りながら、アレクシスは誘惑に抗えず、彼と一夜をともにする。まさか妊娠するとも知らずに。7年後、貧しいアレクシスは事故に遭い、密かに産んだ娘の身を案じて、真実をレアンドロに告げようとイタリアへ飛んだ。だが、屋敷では折しも彼の婚約パーティが佳境を迎えていた。残酷な言葉が響いた。「僕の子か? どうせ金目当てだろう」 ■人気急上昇中の作家タラ・パミーが、王道のシークレットベビーをドラマティックに描きます。悩んだ末に、ヒーローとの子を一人で育てる決意をしたヒロインでしたが、事態は望まぬ方向へ……。
  • 氷の伯爵と花売り娘
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    私は信じていいの?あなたが示す情熱と優しさは本物だと。 花屋で働くイレーナは、隣家の新しい主に思わず目を奪われた。ニコ・ラドクリフ──ヨーロッパの小国の伯爵だという。魅力的だけれど、私には雲の上の人だわ。彼女は自身を戒めた。だが思いがけず、ニコから多額の報酬の仕事が舞いこむ。「司書の資格を持つきみに、屋敷の古文書の整理を頼みたい」屋根の修繕も満足にできないほど困窮していたイレーナは引き受けざるをえず、彼の屋敷に通いつめることに。数日後の朝、ニコのベッドで目覚めた彼女は青ざめた。なんてこと! 彼の誘惑に負けて戒めを破ってしまうなんて……。 ■ハーレクイン黎明期から活躍してきたベテラン作家、ロビン・ドナルドのじつに5年ぶりとなる新作をお届けします。傲慢ながらも魅力的なヒーローの描写はいまも健在。ぜひご注目ください!
  • 秘書という名の囚われ人
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    純潔を捧げたひとに金目当てと罵倒され、一途な恋心は砕け散った。 パーティに出席するためアマルフィに飛んだオーラは、大富豪トーレ・ロマーノと皮肉な再会を果たした。8年前、無垢な彼女はイタリアで出会ったハンサムな彼にたちまち心奪われ、愚かにもバージンを捧げた。しかし翌朝、残酷な彼の言葉が夢の夜を悪夢に変えた。“君も財産狙いだろう?”――以来、彼を避け続けてきたのに、昔より魅力を増したトーレは、母の治療費の工面に悩む失業中の彼女に、臨時秘書の職を提示してきたのだ。もしまた誘惑されたら……? そんなオーラの不安は的中する。 ■踏みにじられた苦い初恋の記憶は、胸の奥底に封印したはずだったのに……。冷酷なボスは、ヒロインを秘書という名のもとに二人きりの空間に誘い込んで籠絡しようとたくらみ……。官能的なラブシーンが魅力のシャンテル・ショーの逸作です。
  • 無垢を摘んだ皇太子
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    愛を否定する皇太子との甘美な一夜。里子の私が望んでいいのはそれだけ。 異国の砂漠での星空観賞ツアー後、マギーは眠っていたところを外へ引きずり出され、ヘリコプターで豪華なテントへさらわれた。そこで待っていたのは、その国の皇太子イリアスだった。彼によれば弟王子を誘惑し、脅迫している女こそマギーだという。違う。それは誤解で、弟王子とは話をしただけだ。するとイリアスは侍女に、マギーの身繕いをするよう命じた。私が砂だらけだから? いいえ、この国にはハーレムがある……。マギーは青ざめた。この人は私を寵姫に加える気でいるの?24歳で男性経験がないくせに、彼の魅力の虜になっている私を。 ■ハーレクイン・ロマンスとイマージュで活躍するC・マリネッリ。そんな作家ならではの、両シリーズにまたがった物語をお届けします! 今作では異国の皇太子に惹かれながら、2日後には帰国するヒロインが切なく描かれます。関連作もどうぞお楽しみに!
  • 無慈悲な富豪の愛の奴隷
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    私の幼い胸を焦がした彼の美しい瞳に、今は怒りと憎悪しか見えない。 レクシーは両親の死後、伯父の家で使用人扱いされて育った。そんな日々の中、心の支えだったのは憧れの上司アトラス。だがある日、無実の罪で囚われた彼は皮肉にもレクシーの証言が決め手となり、CEOの座を追われ長い獄中生活を強いられる悲劇に見舞われてしまう――。10年後、ついに無実の罪を晴らした彼がオフィスに現れる。そして、おののくレクシーに傲然と言った。「僕を監獄に追いやった君への罰は、僕と結婚することだ」何を企んでいるの? 彼の意図がわからずレクシーは狼狽した。 ■あまりにも変わってしまったかつての憧れの男性。悲しみの新婚初夜、過去の罪を体で償えとばかりの悪魔の仕打ちにヒロインは耐えますが、妻がバージンだと知った彼は……。文豪デュマの名作『モンテ・クリスト伯』さながら、重厚な愛憎劇の幕が開きます!
  • 大富豪とうたかたの蜜月
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    この子とふたりで生きていく。私に愛される価値はないから。 プレイボーイ富豪ラムゼイの強烈な魅力に屈した翌朝、切ない想いをもてあましたノーラは彼のもとを逃げだした。さらに3カ月後、ノーラは妊娠に気づいて愕然とする。父にないがしろにされ続けた無価値な私にできるのは、この子を全力で愛することだけ――父に捨てられた母のように。幸せな家庭への切望を胸の奥に封じ込め、我が子を密かに産み育てる決意をしたノーラだったが、突然、目の前にラムゼイが現れた。魅惑的なグレーの瞳に、冷たい怒りをたぎらせて。 ■注目の作家L・フラーは、登場人物の抱える心の傷を愛の力で昇華させる達人とも言われています。妊娠の事実を知るや否や解決策としての結婚を提示するラムゼイと、愛なき結婚におびえるノーラ。ふたりが徐々に歩み寄りはじめた矢先、厳しい試練が訪れて……。
  • シンデレラがついた嘘
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    憎みたければ私を憎めばいい。でも、この子だけは愛してほしい。 母亡きあと、障害のある弟の世話をしながらケータリング業を営むソフィは、運転中に事故を起こした。見たこともない高級車にぶつけてしまったのだ。よりによって車の持ち主は、父の会社の買収を狙う実業家、マティアス・リヴェロだった。彼はソフィの素性を知るや多額の賠償金を突きつけ、支払えないなら彼のパーティに無報酬で完璧な料理を提供するよう迫った。無事成功を収めたソフィだったが、誘惑の罠に絡めとられ、彼に身を捧げてしまう──まさか妊娠するとも知らずに。 ■無垢で健気なヒロインを数多く描いてきたC・ウィリアムズ、渾身のシンデレラ・ロマンスです。横暴な父と冷酷なヒーローの狭間で、必死に我が子と弟を守ろうとするヒロインに心を揺さぶられます。
  • ダイヤモンドの政略結婚
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    父と国のために、政略結婚を受け入れ、夫に所有される。そこに愛は、ない。 パリのセーヌ川にかかる橋の上で、アナは震えていた。昨日会ったばかりの異国の王に嫁いで、困窮する国と父王を救う。でも前の婚約で、私は女として役立たずだと言われた。ベッドをともにできず、ののしられた心の傷はまだ残っている。同じ恥はかけないと逃げだしたのは、本当は結婚したくないから?そこへ一人の男性が追いかけてきて、アナを捕らえた。スキャンダルにはなるけれど、もうほかに方法はない。アナはどきどきしながら、精悍でハンサムな彼に唇を押しつけた。その男性が結婚するはずだった王の弟、ザヒールとも知らず……。 ■『鷹王と純潔の踊り子』でデビューを飾り、1作ごとに着実に人気を獲得しているアンディ・ブロック。愛を求める純粋無垢なヒロインと、大切にしたいあまり彼女を遠ざけてしまう“野獣”と呼ばれる異国のプリンスの、切ないすれ違いをお楽しみください!

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