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長命種と短命種の話の傑作
この物語はこのままいけば、長命種と短命種を描いた物語の傑作になると思う。いやま、自分の中でももう間違いなく傑作ではあるけれど。
フォル爺の長命が故に「もう顔も声も思い出せない」のくだりの儚さと美しさに鳥肌が立つ。忘れてしまったからただ悲しい、というのではなくそうであってもずっと面影だけは忘れずに大切に思っているという感情は、短い人生ながらにも共感できるものがある。それが果てしなく美しく感じる。心にグッとくる。
「かつての英雄の話」、「魔法使いの証」の話。長命種は時代とともに忘れ去られてしまう運命にある。長命種ら当人にとっては、周りの人々が何度も何度もリセットされて、その度に関係構築...続きを読む -
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