あらすじ
令和X年、海底地すべりによる大津波が太平洋で発生。しかしそれは、新たに始まる厄災の序章に過ぎなかった。怪獣は現れたが、ヒーローはいない。人類は己の力のみで平和を勝ち取る事ができるか――!?『BTOOOM!』の井上淳哉が歴史・軍事のスペシャリスト白土晴一と贈る、超リアリティ怪獣掃討記!
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Posted by ブクログ
書店で偶然目にして、面白そうと感じて手にしたコミック。
日本近海に突如現れた巨大怪獣。当然のごとくウルトラマンはおらず、科学特捜隊もない日本でこれに唯一対抗できるのは自衛隊。
ゴジラを始めとする怪獣といえば、ただ街を破壊し尽くすだけというイメージだが、この怪獣は人間を捕食するという最凶最悪の生物である。
こんな生物相手に自衛隊の通常兵器で対処できるのか?歯が立たない気がするが、それ以前にこの緊急事態に対する日本政府の混乱、女性首相と閣僚の間の意思の不一致状況を見ると、これで国民を守れるのかと暗澹たる思いになる第1巻である。
ひとり孤軍奮闘する任官前の女性自衛官の姿とは対照的である。
本格的な怪獣もの
怪獣映画的な展開で、ただ、正体不明の怪獣?ソナーの死角も分かるようですので、かなり聡明でかつ凶暴なのでしょうね。
沖ノ鳥島・尖閣諸島と、領海で揉めそうなところを敢えて作品の舞台に選んだのでしょう。
海自や海上保安庁の船も襲われるし、豪華客船も沈みそうで……案の定、そういう危険な状況でもライブ配信を続けようとする阿呆が出てきたりするのは今時の作品でした。
作画がかなり緻密ですね。
タイトルがベタで避けてたけど
怪獣というタイトルから避けてたけど、リアリティも高く面白い。
沢山の怪獣と闘う自衛隊の話ではなく、ヒューマンドラマ。
政治的な駆け引きや判断も描かれていて、ドキドキハラハラ!