あらすじ
「一日だけ、儂を晦まして欲しい」――飴売りの仕事を終え、日本橋の波積屋で鮃の昆布締めと肝を肴に一杯やっていた平九郎の元に、口入れ屋の坊次郎が訪ねてきた。幕府御庭番の曽和一鉄という男が、くらまし屋に仕事を依頼したいと話を持ちこんできたという。なんと依頼主は、老中松平武元――。虚、御庭番、道中奉行……次々とすご腕の遣い手が現れる中、くらまし屋は、殿さまの命をかけた想いをかなえることができるのか!?続々重版の大人気シリーズ第五弾、益々絶好調。
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Posted by ブクログ
2025/4/17
泣いちゃった。
娘との会話のとこが始まった時、あまりにもドラマチックでやり過ぎじゃね?っていう私の中の一部の意見も読んでるうちに端っこにぎゅうぎゅうに押しつぶされた。
横で泣いてる平九郎にやられた。
田沼意次が敵の敵だから頼もしいね。
このシリーズではいったんスッキリ勝って欲しい。
Posted by ブクログ
老中松平武元の依頼。御庭番の曽和一鉄がその人柄に心酔していく様子が見て取れる。くらませるためのトリックも面白いが、最後、娘と交わした会話、母が残した父への想いが、熱かった。
一つだけ、私の知識不足からだとは思いつつ、老中は町人のお雪相手とはいえ、結婚を考えるほど真剣交際をしていたにも関わらず、子どもができていたこと。この時代で、この関係性では、あまり婚前交渉をするのがしっくりこなかった。
Posted by ブクログ
田沼様が出てきた!やはり他の作品と繋がりがあると読者としてはニヤニヤが止まらない。引き続き大筋の謎も垣間見れたし、仲間が増えたりと娯楽小説として満腹である。
Posted by ブクログ
くらまし屋第五弾。
幕府御庭番の曽和一鉄。
なかなか良い男だった。
最初、年配の男をイメージしていたせいで、
終盤若かったことがわかり、少し混乱。
これまであまり戦いのシーンにはワクワクしなかったんだけど、今回、殿を逃すために立ち向かった一鉄が良かった。
そしてピンチになれば平さんが現れてくれると信じてた。
虚との戦いはまた持ち越されたけど、
ひとりで立ち向かうのは大変そうだ。