【感想・ネタバレ】ひとりでしにたい(1)のレビュー

あらすじ

バリバリのキャリアウーマンで生涯独身だった伯母が孤独死。黒いシミのような状態で発見された。衝撃を受けた山口鳴海(35歳独身)は婚活より終活にシフト。誰にも迷惑をかけず、ひとりでよりよく死ぬためにはよりよく生きるしかないと決意。愛と死をひたむきに見つめるフォービューティフルヒューマンライフストーリーの決定版誕生

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「孤独死への不安」という重々しいテーマを実にコミカルに描いている作品です。主人公の山口鳴海は、叔母の孤独死をきっかけに「一人できれいに死ぬ」ことを目標に終活を考えていきます。しかし、目の前に立ちはだかるのは結婚・介護・老後資金というかなりハードな課題ばかり。職場のエリート後輩の那須田にも「何も考えてこなかったからですね」と自身の無知を思い知らされる始末…。鳴海は易々と結婚に踏み切ることもできない(そもそも相手がいない)ため、きれいな孤独死に向けての学習を始めるのだった。
めちゃくちゃ重めの鬱マンガ…?と見せかけて実は、登場人物みなキャラが濃く、ネタ要素も多いです。それでいて、たしかに人間だれしも、家族がいてもいなくても死ぬのだから準備しなければいけないよなぁ。といつの間にか主人公を自分事のように追っていってしまう。結婚しない、子供をもたないという選択が当たり前の世の中であるからこそ生まれたテーマですし、令和の時代にぜひおすすめしたいマンガです!

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匿名

ネタバレ 無料版購入済み

どこのサイトでも、レビューの件数が多い作品でずっと読んでみたいと思ってました。現在の社会の抱える現実ですね。

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2025年07月10日

ネタバレ 無料版購入済み

面白い、ためになる

めちゃくちゃ面白いです。終活は、デリケートな問題で、友人と語り合うのには難しい話題。でも、マンガだから!のめり込んで読んでしまいます。
共感ポイントがいっぱい。自分の身近な問題も多く、絶対に読んだ方がよい、ためになるマンガ。
でも、この後輩君と、くっつくラブのハッピーエンドだけは見たくないかも笑 そうなってしまうと、この漫画の面白さが、別の意味で減ってしまう気がする

#シュール #タメになる #共感する

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2025年07月03日

匿名

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考えさせられる

今までにない内容の漫画でした。将来の不安は尽きないですが、事前の準備や情報収集がいかに大事か勉強になりました。結婚したから安心…ではないんですね。

#タメになる

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2023年02月01日

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考えながら笑える話!

このコミックの主人公は30代独身女子ですが、自分が死ぬ時はひとりかもしれないというのは誰にでも起こり得ることであり、ちょっと冗談めかして笑いながらも実はとっくり考えてみる、という読み方ができて非常に良い作品です!
現在5巻まで出ていてまだ続いてますが、次巻も必ず買う予定です!
5巻では裏主人公的な奈須田君にいよいよフォーカスが来ていて結構シリアス展開です。
これまでは鳴海のターンで「気が付けばおひとりさまで死期を迎えるかもしれない」という起点からエピソードが積み上げられてきましたが、奈須田君は「家族をおひとりさまで死なせることになるかもしれない」という懸念を抱えているようで、鳴海とはまた違う孤独死に対するアプローチのエピソードが読めそうです。

#笑える #深い #タメになる

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2022年09月24日

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孤独死について考える

30代半ばで独身の女性が叔母の死をきっかけに婚活や終活というものに向き合うとともに、幼少期の叔母とのやりとりを思い出しながら叔母と自分の母親との確執などを理解していくおはなし。
主人公の山口鳴海(やまぐちなるみ)は都内の美術館で働く学芸員。
このお話は彼女のおばが孤独死したことからはじまる。
亡くなった場所が布団の上ではなくお風呂場の浴槽だったため、ほぼ液状だったらしい。
おばは鳴海にとって憧れの人物だった。
父方の姉でいつもおしゃれ、いつもいいにおいがして会うときはおみやげをくれる。
大人になったらこんなふうになりたいと思える身近な人物だった。
キャリアウーマンで生涯独身という彼女の死を受けて弟である父と、義理の妹である母は独身でバチが当たったと言っている。
それはひどいじゃないかと反論するが定年を迎えたころには卑屈で愚痴っぽいただのおばあちゃんになった叔母がウザくなってた鳴海は彼女が来てもあまり相手にしなくなっていた。
その罪悪感を見ないようにするために彼女の遺品を引き取ったが、そのなかにはおとなのおもちゃも入っていた。
そんな叔母に心底ゾっとした鳴海はこんな風に死にたくないと思い婚活を始めようと意気込む。
じつは鳴海は最近マンションを購入し念願だったネコを飼い始めた。
自分が死んだら誰がネコの世話をするのかと現実的な問題が見えてきたので余計婚活のことばかり考えるようになった。
しかし同僚の言葉で30代半ばの自分が簡単に結婚できないと気付いた彼女はひとりで生きてひとりで死ぬ、という人生にシフトしようと思いなおした。

今の独身の人たちが迎えるであろうリアルな死に方だけにとても恐ろしくなった。
孤独死が怖いからという理由で結婚しようとする人がいるのはこういう背景があるからなんだろうなぁ。
今が幸せでも死ぬとき幸せとは限らないし、それを回避するために人を頼っても晩年人に囲まれて死ねるわけでもないし中々難しい問題だと思った。

#笑える #深い #ダーク

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2021年06月01日

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1人でも自立して

こういう作品に出てくる上の世代って基本、老害っぽい思考パターンしかないケースが多く、実際、そういう方が多いのだろうとも思います。知識のアップデート、しなくなったらすぐズレちゃいますからね。
主人公の内面、かなり丁寧に追いかけています。
ナスダ君、文化庁というか文科省官僚でしょうか。歳上好みらしいのですが。
身内に孤独死した人間が出ないと、いざということ、フツーでは考えないかも、ですかね……。

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2023年12月05日

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面白いし参考になった

自分自身の終活のことだけではなく、親の介護の事についてもちょこちょこ触れられていたのでありがたかったです。
ソファの情報はとても参考になりました。

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2022年03月01日

匿名

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自殺願望とかの闇系なのかと思ったら真面目に終活について考えてる内容で結構考えさせられました。コメディ感もあるのであまり暗くないのが良いです。

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2022年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鳴海と一緒に「何も考えてない」を浮き彫りにされている!
アプローチの仕方が独特すぎるナスダ君もいいキャラしてる。
考え始めるきっかけや気付きを示してくれるよいお話し。

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2021年04月18日

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自分が死んだ後、見られたくないもの(日記とか)は絶対に捨てておこうと心に誓いました。孤独死は、もはや家族がいようがいまいが他人事ではない気がします。身内の孤独死に焦り、婚活を始めた主人公に、部下?の男の子の「今、令和ってわかってます?」に吹いてしまいました。

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2021年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

実家が太いと人生に危機を感じにくい……けど、自分の代で同じ太さを手に入れるのはほぼ不可能……。
という、負のループ。

那須田もなんだか拗らせているし、みんなおかしいけど、これが現実、感もある。

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2021年05月18日

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