あらすじ
既刊全巻続々重版中。第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作品は、緊迫の第5巻へ!
悠々自適の老後を過ごしていたはずの伯母がまさかの孤独死。山口鳴海(やまぐちなるみ)、35歳独身、美術館学芸員の人生は婚活から終活へと急旋回。よりよく死ぬにはよりよく生きる。最終&絶対王者を目指し、相棒のおキャット様・魯山人とともに黄泉(よみ)へと激走する物語が始まった。
職場では官庁から出向中の若きエリート、NASDAQこと那須田(ナスダ)くん独身が、迷走する鳴海になぜか興味を示す。年下の男に興味を持ってもらおうと鳴海を煽るナスダ。その結果はラブには向かわず、ふたりは終活仲間に。墓へのツアーや鳴海両親への説諭を経て、絆は深まったに見えたが――!
この第5巻では、保険の見直しをめぐって鳴海の元カレ、ケンちゃんが鬼詰め大活躍。不穏な空気が生まれるなか、どこまで行っても「ただの同僚」であるナスダに、鳴海は決定的な暴言を吐いてしまう!
現実を忘れさせない、向き合わざるを得ない、この漫画がヤバい第1位。――と言っていたらTBS「ラヴィット」で「子供に読ませたい漫画」第1位にもなっておりました! みんなで生きればこわくない!
月刊モーニング・ツー(講談社)で始まった連載は、コミックDAYS(講談社)に媒体を移し、隔週日曜日に更新中。
講談社FRIDAYデジタル&FRaU&mi-mollet、読売新聞、朝日新聞telling.、扶桑社SPA!オンライン、産経新聞、楽天証券トウシル、LIFULL介護tayorini、神戸新聞、ねとらぼ、日刊工業新聞、クリーク&リバー社CREATIVE VILLAGEなどで、作者インタビューほか関連記事が配信されました。(2022年7月現在)
「孤独死への不安」という重々しいテーマを実にコミカルに描いている作品です。主人公の山口鳴海は、叔母の孤独死をきっかけに「一人できれいに死ぬ」ことを目標に終活を考えていきます。しかし、目の前に立ちはだかるのは結婚・介護・老後資金というかなりハードな課題ばかり。職場のエリート後輩の那須田にも「何も考えてこなかったからですね」と自身の無知を思い知らされる始末…。鳴海は易々と結婚に踏み切ることもできない(そもそも相手がいない)ため、きれいな孤独死に向けての学習を始めるのだった。
めちゃくちゃ重めの鬱マンガ…?と見せかけて実は、登場人物みなキャラが濃く、ネタ要素も多いです。それでいて、たしかに人間だれしも、家族がいてもいなくても死ぬのだから準備しなければいけないよなぁ。といつの間にか主人公を自分事のように追っていってしまう。結婚しない、子供をもたないという選択が当たり前の世の中であるからこそ生まれたテーマですし、令和の時代にぜひおすすめしたいマンガです!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
両親の熟年離婚の危機はひとまず去ったが、今度は保険の見直しをめぐって鳴海の元カレ、ケンちゃんが登場。終活仲間の後輩ナスダとの間に不穏な空気が生まれる。そして、鳴海はナスダとの関係に決断を迫られる。だんだん終活からどう生きるか問題にシフトしていくんだな。
人生の指南書
独身女性全てに捧げる人生の指南書です。このマンガでリスク管理が想定出来る。とてもよく調べてある内容だと思いました。細かい感情の描写が出来ているため読む人を飽きさせない工夫があります。
Posted by ブクログ
ナスダくんのことが少しはわかるかも、と思って読み始めたのだが驚くほどにわからなかった。まだまだこれからか。そして逃がした魚は超絶大きい元カレ。周囲の人たちには恵まれていたんだね鳴海。家族とか、元カレとか。出てないけど友人にもいい人いたのかもしれない。出てないのはもう疎遠になってるのか。そこまで考えるのもなんだかだけど。
続きを切望します。
終活の一貫として
いろいろと知らなかったことが書かれており、とてもタメになると思います。自分の終活を行うにあたり、考え方やこれからの生き方などの参考にもなるマンガです。
シリアスな場面なのに、なんでこんなに笑えるんだろうってくらい、めっちゃ笑いました。
そして今巻で那須田くんが好きになりました。
作者さんは那須田くん側と山口さん側のどっちの環境で育ったのか気になりました。なんでこんなに両者の気持ちが想像できるんだろう。漫画家さんって凄いです。
Posted by ブクログ
鳴海と一緒に大量に脇汗をかいたが、元カレのスッキリ笑顔に救われた。
そしてナスダやばい想像以上に色々やばかった。
鳴海vsナスダを読んで、体のどこかしかがキリキリしてる。
Posted by ブクログ
ぐわあー、突然の恋愛モードにスイッチが入った感。
ふわーとは進行していたけど、満振りがくるとは思わなかった。確かに、ひとりでしにたいなら避けては通れない。
貯金、介護、社会的信用、身体能力の限界値。資産に頼らずアイドルヲタクで60代以降を乗り切れる、そんなミラクルなイノベーション。レディープレイヤーな世界待ちなのか?
毎回カレー沢先生の言葉選びはツボすぎる。顔芸も好きすぎる。カジュアルに流し読みしたらもったいない。この恋の行方も楽しみ。(結局)