【感想・ネタバレ】さよならの言い方なんて知らない。3(新潮文庫nex)のレビュー

あらすじ

男は毎日、同じ行動を繰り返す。起床し、新聞を読み、改札で電車を待つ。月生亘輝。架見崎で最強と称される人物。そんな月生に対し、遂に二大勢力が行動を起こす。チーム内で派閥抗争が続く「PORT」。実質的指導者の交代で揺れる「平穏な国」。それぞれの思惑が交錯する共同戦線で、香屋歩は何に怯え、何を考え、どのような真実を見出すのか。死と涙と隣り合わせの青春劇、第3弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ユーリイの戦い方が結構好きだ。ただ単純な強さではなく場を支配できるところにカリスマ性を感じた。0番目のイドラの意味が判明し、香屋の目的も明かされて物語的には大きく進展した。これからがすごく楽しみ。

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2020年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

難しい設定やややこしい部分も多かったけれど、結できちんと伏線が回収されうまくお話が収束するのはさすがだなぁといつも思います。
人が増えると名前や能力を覚えるのが大変ですが、まだなんとかついていけそうです。
哲学やギリシャ神話など見慣れない単語が多いので難しいですが、続きが気になって仕方ない。これからさらにどうやって話が進むのだろう……全然読めない。
キドが好きなので、これからも彼が生き続けてくれることがうれしいです…
香屋はただ怯えてるだけじゃなくてその理由が少し見えたのでちょっとすっきり。

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2019年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

PORTと平穏な国連合による月生戦。
世界の謎も小出しに明かされていく。ユーリイの能力は面白い。
全体的に思うこととして、バトルシーンで登場人物が感情的になったり大声を出したりせずに、淡々と最適解を積み重ねながら勝敗が決するのが心地よい。
あと、相変わらず次巻への引きとなるエピローグがうまい。

きる理由を死ぬ理由にしてはいらない、というセリフは心に残った。
登場人物のウォーター&ビスケット愛がすごすぎてちょっと引いてしまう。

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2025年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ユーリィ率いる最大勢力PORT、単体最強の月生、ウォーター率いるNo.2勢力・平穏な国の三つ巴にキネマ倶楽部が混じった戦争がメイン。PORTと平穏が協力して月生を倒すという分かりやすい構図だが、ユーリィ・ホミニニ・ウォーター・香屋各々の思惑が絡み、複雑な戦争に変貌する。ユーリィとホミニニは月生打倒を掲げつつ次期チームリーダーの座を争う。ウォーターと香屋は月生を殺さず仲間に誘うことを試みる。しかし、月生の圧倒的な強さに苦戦を強いられる。その時、イドというPORTのサーチャーが元キネマの銀縁だということにキドは気付く。そして、月生に一撃をくらわせたことにより、戦争は月生vsユーリィの段階へと移る。しかし、銀縁に会いたいキドが単独その場へ向かい、それに呼応して、この戦争を終結させるためにウォーターと香屋も動く。ユーリィの罠にかかり傷を負った月生の前にキド、そして元キネマの紫・ニックが現れ、共闘する。戦況は互角だったが、蘇生した黒猫の参戦により戦況は変わり、ユーリィと月生は倒れた。月生はキネマに連れられ、この戦争はPORT・平穏・キネマの引き分けで終結した。

月生の過去、7月の架見崎の回想が描かれた。月生の生き方と香屋の生に対する価値観の対比により、架見崎が香屋の登場により動かされる事が表れていた。次に、イドという今回のキーパーソンについて。元キネマの銀縁であると同時に、香屋とトーマ、秋穂の好きなウォーター&ビスケットの作者であることが判明した。生きることに価値を見出すウォーター&ビスケットの主張は、自身の息子を失った過去に起因する。そして、生と死が現実より身近なことになったこの架見崎に、彼は自分の意思で訪れた。

勢力争いを繰り広げ、この世界の勝者を目指すプレイヤー達。そこに香屋が全員の引き分けという解答を提示する。これは香屋の必死に生きようとする性格が出た解答だと思う。死んでも元の世界に戻るだけという死が軽視された世界では、戦って勝者になろうと考えるのが通常だ。そして、美しい・正しい死という選択肢が簡単に持ち出される。それに香屋は待ったをかける。この美しく正しい死で息子を失ったイドの作品に共感した香屋だから見つけられた選択肢。イドの後悔や願望を体現する香屋。現実世界の誤った生死の認識が、架見崎という顕在化しやすい世界を通して見ることによって、クリアに訴えられていると感じた。架見崎はどのような結末へ向かうのか。次巻が楽しみ。

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2020年07月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2020年の1冊目。
今もっとも刊行を待ちわびているシリーズです。

今巻では、架見崎最強のプレイヤーと目される月生さんにPORTと平穏な国が戦いを挑む、というなかなか大きなターニングポイントが描かれます。

月生さんが生存することを望む、歩がそれを目標にしたのだから、きっとそうなるだろうと思うのに
それが「どんな形で」実現されるかは分からないから、やっぱりハラハラさせられるのです。

今回は、月生さんもトーマも歩もそれぞれに時間をカウントする描写が出てくる。
それは秒の時もあれば、分の時もあるわけですが、読んでいる側はそれとは違う時間軸を生きているはずなのに、焦らされる。
そして、数秒後の数分後の未来を見ようとする。
こういう、文章と時間の関わりって、なんだか面白いなぁと思います。

また、月生さんの戦いを軸に、イドという人物が表舞台に出てきます。(それを言うならパンもそうだけど)
正義のために命を落とすことは、美徳ではない。
いや、そもそも死んでしまうことそのものが、生きている残された者を深く傷付け、損なってしまうという、そんな思いが見えてくる。

命を賭ける対象があることは、勇気であり、力になるのかもしれない。
けれど、それは幻想である。
だとしたら、生きることに殊更意味を見出さなくても、そのことに苦悩する必要がない、そんな答えもあるのでしょうか。

歩の目的がまだはっきりとは見えませんが、それは自分も見つめておきたい、そんな問いであるように思いました。

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2020年01月01日

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